福島第一原発事故を受け、市川市の市民らが、市民放射能測定室「イチベク(仮称)」を九月一日に開所しようと、準備を進めている。市民が持ち込む食材や土壌に含まれる放射線量を有料で測定し、基準値を超えたものは行政へ情報提供もする。 立ち上げにかかわるのは「放射能汚染から市川市民を守る会」「脱原発・市川市民の会」など反原発、反戦の六つの市民団体。会員らは震災後、測定器を自費購入し、市民の依頼で空間放射線量を無償で計測してきた。測定室については「自分の畑で採れた野菜を測定したい」などと市民から要望があった。市に出向いて開設に協力を求めたが実現せず、市民発の測定室に踏み切った。