はてなキーワード: カンダハルとは
タリバンの幹部は、米国が女性指導者を大統領に選出することに消極的であることに驚きを表明し、米国は女性が権力を握る「準備ができていない」と述べ、米国の政治力学を嘲笑した。
2024年の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した後、タリバンは、女性のカマラ・ハリス副大統領の当選に反対していることを踏まえ、米国との関係修復に希望を共有したとバロンズ誌が報じた。
「アメリカ人は偉大な国の指導権を女性に譲る準備ができていない」とカンダハルの情報文化局長イナムッラー・サマンガニ氏はXへの投稿で述べた。
タリバンの女性に関する発言は、特に女性の権利擁護者から長い間、幅広い批判を招いてきた。
2021年にアフガニスタンの支配権を取り戻したタリバンは、特に教育と雇用に関して、女性に対する扱いをめぐって継続的な監視に直面している。米国との交渉努力にもかかわらず、タリバンはどの政府からも承認されていない。
新政権が発足するにつれ、専門家らは、タリバンとの交渉における同政権のアプローチは、人権問題をめぐる安全保障上の懸念とのバランスを取ることに重点を置くものになるだろうと推測している。
10年ほど前田舎のTSUTAYAでアルバイトをしていたので、TSUTAYAが無くなってしまうことについて思うことが色々とある。
Netflixなどのサブスク動画配信サービスにはコンテンツが少なすぎる。TSUTAYAに行く文化が無くなってしまったことにより、ライトな消費者が見る映画の選択肢が少なくなっている。試しに、DVDレンタルサービスであるTSUTAYA DISCASの2024年5月のレンタルランキングを基準に、動画配信サービスの配信状況を一覧化してみた。
ランキング | タイトル | Netflix | U-Next |
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1位 | アクアマン/失われた王国 | なし | レンタル(399円) |
2位 | オペレーション・フォーチュン | なし | レンタル(399円) |
3位 | バッド・デイ・ドライブ | なし | レンタル(399円) |
4位 | ウォンカとチョコレート工場のはじまり | なし | レンタル(399円) |
5位 | ロスト・フライト | なし | レンタル(399円) |
6位 | 怪物の木こり | 配信あり | レンタル(399円) |
7位 | ミステリと言う勿れ | なし | レンタル(399円) |
8位 | 翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて | なし | レンタル(399円) |
9位 | THE FIRST SLAM DUNK | 配信あり(独占配信) | なし |
10位 | アナログ | なし | レンタル(399円) |
11位 | ヴィレッジ | 配信あり(独占配信) | なし |
12位 | コンクリート・ユートピア | なし | レンタル(399円) |
13位 | ゆとりですがなにか インターナショナル | なし | レンタル(399円) |
14位 | おまえの罪を自白しろ | なし | レンタル(500円) |
15位 | カンダハル 突破せよ | なし | レンタル(399円) |
DVDレンタルランキング15位以内のうち、Netflixにはたった3つしか配信されていない。U-Nextについては見放題コンテンツは1つもなく、有料レンタルのみだ。さらに厄介なのは、Netflixが一部コンテンツを独占してしまっているため、U-Nextやその他のプラットフォームを利用しているユーザが有料でコンテンツを楽しもうとしてもできない状態になってしまっている。
サブスク見放題のコンテンツが膨大にあるため、有料コンテンツはランキングに乗ってこない。U-NextのUIは悪くはないし、新作のランキングも見ることができるようになっているが、DVDレンタルランキングと比較すると違和感がありあまり参考にならない。有料でコンテンツを見ようとする人が少なすぎるせいなのだろうか。
ネット配信で多くのコンテンツに安価にアクセスできる環境は整ったのに、結果的にライト層が新作映画を見ない文化が出来上がってしまったように感じる。少なくともNetflixはTSUTAYAの代替にはなっていない。U-NextやApple TVには新作コンテンツが多いので頑張って欲しいが、YouTubeやTikTok等膨大な無料コンテンツがある中、有料コンテンツの映画を見る人が増えるとも考えにくい。
今更TSUTAYAに行きたいという考えは全くないし、無くなって然るべきと思うものの、映画文化が縮小していくような寂しさも感じている。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032201001110.html
【ベルリン共同】ドイツ週刊誌シュピーゲルは22日までに、アフガニスタンに駐留する米兵がアフガン市民を殺害後に虐待し、その遺体の脇で笑っている写真を掲載した。同誌は「イラクの旧アブグレイブ刑務所でイラク人収容者を虐待した事件以来のスキャンダル」として問題視している。
同誌によると、アフガン南部カンダハル近郊で2010年ごろ、米兵が近くにいたアフガンの若者を呼び寄せ、いきなり手りゅう弾で攻撃。これを若者の犯行として偽装し、仲間の米兵とともにこの若者を射殺した。
恐ろしい、有り得ないと思うのと同時に
あぁ、やっぱりな、とも感じた。
オバマ政権は「アフガン戦争は良い戦争」などと言って増派の最中だが。。。
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パキスタンの北東スワット渓谷はタリバンの地盤だった。七月からパキスタン軍が猛攻を始め、二百万人の避難民がでた。作戦により1800名のタリバンが殺害されたという(アルジャジーラ、9月11日)
パキスタン治安部隊とタリバン幹部との「和平会議」が九月初旬から開催されてきたが、会議八日目にタリバン上級幹部のムハムード・カーンを拘束した。カーンには12万ドルの「懸賞金」がかかっていた。ギラニ・パキスタン首相は「これでスワット渓谷からタリバンは一掃された」と語った。
米国保守派の代表的論客として知られるジョージ・ウィルらはアフガニスタンからの撤退を主張しはじめた(ワシントンポスト、9月1日)。
たぶんに共和党と民主党の党派論争が背景にあるが、徹底論の言い分は次の通り。
第一に八年前にアフガン空爆から開始されて地上戦のおり、お尋ね者のオサマ・ビン・ラディンは明確にアフガニスタンにいた。
しかしアルカィーダはその後、スーダン、イエーメンに拠点を移し替え、パキスタンとアフガニスタンに残留するタリバンが欧米諸国へテロ戦争を本格的に仕掛け直すとは考えにくい。タリバンはアルカィーダを見放した。
タリバンはもし欧米が撤退すればパシュトンの支配地域を奪回するだろうが、タジク、ウズベクの各部族は「それで元通りになるだけ」という醒めた認識であり、タリバンがたとえ勢力を挽回しても国内政治の内ゲバが優先し、アル・カィーダに再び秘密軍事基地を提供することはないだろう。撤退に反対する人たちがいう「テロリストの陣地が再活性化する恐れ」は、すくなくともアフガニスタンではなくなる。
第二にオバマはブッシュ前政権との違いを浮き出すために「アフガニスタン戦争は良い戦争」であり、「イラクは悪い戦争」だと党派宣伝に使っている。この政治要素を割り引くと欧米がこれ以上彼の地に駐留しつづける理由は希薄である。アル・カィーダそのものが他の地域へ軍事拠点を移行してアフガニスタンの使い道を捨てた。
第三にアフガニスタンにおける戦闘は戦闘行為ではあっても戦争ではない。アフガニスタンはインフラ建設が進み、民主化も徐々に達成されつつあり、これから西側社会に軍事的脅威になるとも考えにくい。最後の最後まで米国の精鋭部隊を注ぎ込んで闘う価値を見いだせない。
撤退は欧米の敗北と錯覚されがちだが、欧米軍の撤退は、むしろイラン、インドなど周辺諸国への緊張をもたらすだろうから世界的展望から言えば米国の負担は劇的に軽減される。
▲罌粟栽培も劇的な現象を示している
タリバンの資金源と見られた麻薬ビジネスだが、取り締まりの強化、密輸グループの大量摘発、教育の成果などにより、栽培面積が2007年をピークに減少(国連麻薬犯罪局、9月2日発表)しており、193000ヘクタール(07年)が123000ヘクタール(09年)へ。推定生産量も8200トン(同)から09年推定は6900トン
全体の60%近くがもっとも危険なヘルマンド地区、16%がカンダハル地方で生産されている。
アフガン政府は罌粟畑の減反に奨励金をだすなどし、また英米精鋭部隊はヘルマンド、カンダハル両地方で罌粟畑を破壊するばかりか倉庫を焼却し、夏からの作戦ではすでに50トンの罌粟、7トンのモルヒネ、15トンのヘロインを押収、27の製造施設を破壊した。
世界的な罌粟の値下がりを受け、仲買人は取り締まりが厳しくなったアフガニスタンを避けるようになった。もうひとつの理由はアフガニスタンが罌粟栽培を「やりすぎ」たことである。世界需要は1900トン、それなのにアフガニスタンは他に産業もなく手っ取り早く現金になるとばかりに6900トンを生産し、値崩れを自ら誘発した。
このため麻薬グループは価格カルテルを形成し、備蓄が一万トンあると見積もられており「生産量が激減しているのは市場原理から当然、生産はいずれ持ち直す」とする分析もある。
アフガン情勢、まだまだ険呑。
通巻第2711号
泥沼の戦場は賄賂、収賄、買収、そして暴力がまかり通った大統領選挙
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アフガニスタンのカンダハル以南は「タリバン自治区」とも言えるヘルマンド県、とくにカンネシン町は惨状である。ま、「タリバニスタン」って呼び替える方が良い。タリバンは表向き地区から消えたかたちだが、見えない政府として実質の空間を統治している。カブールからアフガニスタン政府の治安維持の兵隊は来ない。
警官が百三十人の配置と計画されたが五十人しかこなかった。ところがかれら「警官」は、何の訓練も受けておらず突っ立っているだけ、いや立っていることも出来ず、泥棒、ゆすり、たかりをやる。要は「カブールから通りをあるいている失業者を連れてきたんだよ、員数あわせで欧米から支援金をひきだすためにさ」(NYタイムズの住民へのインタビュー)。
住民は誰も中央政府派遣の警官を信用せず、畢竟するにカブールにある「中央政府」なるものを信頼せず、広大な草原と谷と砂漠の土地は米兵と英国兵がチェックポイントだけを巡回パトロールしているが、決定的に兵力が不足している。だから一番犠牲が多いのも広大な土地を少数でパトロールする米英軍で、作戦には限度があるからだ。タリバンはゲリラ訓練を積んでおり奇襲が得意で米国海兵隊並みの強さ。しかもカンダハル以南は猛暑で日中は摂氏48度である。
カルザイの中央政府が何をした? ひとりの教員も行政官も送ってこず、学校を建てず道路は造らず、つまりは何一つ住民のための政治をしないと住民は激怒しているのだ。これらの現実を米国の特派員らが現場から打電してきている。
カンダハル以北では学校も道路も橋梁もかかった地域もあるが、地元業者は「許可料」と「不襲撃確約」のためタリバンに膨大なみかじめ料を支払ったという。
民は罌粟を栽培し、金に換えるしかない。こうした「農作業」と運搬はタリバンが支援してくれる。住民の三分の二はタリバンを支持し、米海兵隊を頼もしいとするアフガニスタンの民はまれにしかいない。
この日、英国兵の犠牲が二百名を越えた。英国ではブラウン首相のアフガニスタン政策を「よくやっている」と評価しているのはたったの1・5%、圧倒的多数は「すぐに撤退を」望んでいることが分かった(「サンディ・メール」が8月20-21日に実施)。ちなみに次の英国選挙は、こんどの日本の民主党圧勝型になり、労働党大惨敗に至るだろう。
米国が期待したアフガニスタンの大統領選挙は「ごまかしの集大成」であり、暴力と買収の結果である。パキスタンのムシャラフを最初は支援し、やがて選挙に不正があったとして引きずりおろしたのも米国ではなかったのか。
土壇場で十名近い候補者が降りたのは、より有力な候補者に地盤をわたし、カネを受け取ったからだ。つまりカネをにぎるカルザイ大統領に。
買収は常識であり、本当の選挙をやれば、カルザイが第一回投票で過半を超えるとは考えられない情勢だった。
ホルブロック米国特別代表は、選挙後、二回、カルザイ大統領と会談し、泥沼の現状を批判した。アメリカの嫌悪するファヒム将軍(北部同盟)やドスタム将軍(ウズベク軍閥)を入閣させようとは何事か、と。しかしカルザイ大統領は米国の内政への介入を拒否し、ついに米とカルザイ政権に鮮明な亀裂が入った。
ベトナム戦争は腐敗した南ベトナム政権の腐敗に目をつむり、米国は傀儡に支援をつづける一方で、南ベトナム政府軍を育成したが、みごとに失敗し、ベトナムの民は米も政府も信用せず、最後は昼の顔を夜には変えてベトコンに税金を支払い、米と組んだ華僑を狙い撃ちし、最後はサイゴンにベトコンが侵入するや市民は歓迎してむかえた。
日本の総選挙は阿波踊りのように泡の類だが、アフガニスタン大統領選挙は世界の運命を左右する軍事的要素が含まれる
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▲開票が長引き、結果はまだ見えてこない
アフガニスタンではハミド・カルザイ大統領再選を目指す選挙が8月20日に終わったものの、爾後十日たっても開票に手間取っている。出てくる数字は有権者総数より多く、不正投票がまかり通ったことは明らかである。「なかには午前六時前に六千人の有権者が並んだところもあるが、その前に、すでに投票箱はカルザイに◎をつけた用紙があふれ出ていた」(英誌エコノミスト、8月29日号)。
選挙妨害の挙に出たタリバンは選挙前夜にもカブールで爆弾テロ、カルザイに投票した者は指を切り落とすと脅迫を続けた。二重投票を防ぐため投票が済んだ人の指にインクをつけるがカルザイに投じたかどうかは分からない。識字率10%の田舎でも選挙参加を呼びかけ、41人が立候補した。全土七千箇所に予定されていた投票所は治安の関係で6200ケ所に設置が削減され、しかもカンダハルあたりでは投票率が25%に達しなかった。およそ十七万人は投票に行く場所がなかった。
投票日は全土でテロ事件がおこり、国防省はテロが135件、死者26名と発表した。カルザイ大統領はパシュトン族だが、おなじ基盤からガニ元財務相が立候補しており、知識人らの支持をえた。かれは米軍の駐留に期限をもうけよ、と主張した。
最大のライバルであるアブドラ・アブドラ前外相はタジク人の混血。都市部の中間層に人気がある。かれはカルザイ一味の不正投票の証拠があると主張している。もうひとりの有力候補はヘクマチアル派のハザラ人で、貧困層からの支持がある。
カルザイ派の副大統領候補マハマド・カシム・ファヒムは「麻薬の密輸ビジネスに手を染めている男」とヘラルド・トリビューン(8月28日付け)に論評が出た。しかしそんなことアフガニスタンでは常識、いまさら何を、という印象である。ファヒム将軍はこれまでもアフガニスタン国防相のポストにあり、カルザイが勝てば(たぶん勝つだろう)副大統領になる。
米国は前から傀儡だった筈のカルザイが独自路線を強めつつ、一方ではネポティズム(地縁血縁中軸主義)による汚職と腐敗が目に余り、不満を爆発させてきた。
援助物資は横流しされ、米軍のあたえた武器は闇に流れてテロリストの手にも渡り、西側の資金援助は軍閥を肥やし、収拾の付かない状態を生み出した。同時にタリバン側も「みかじめ料」という別の税金。さらには恐喝、強奪、誘拐を生業として、政府予算に匹敵するほどの収入があり、武器を調達できる。
こうしたことを予測できなかったのは米国の誤算である。それはたぶんに米国のアフガニスタン戦略そのもの誤謬によるのだが、ジョセフ・バイデン副大統領が昨年の米国大統領選挙中にマスコミ演出のためカブールを訪問して「腐敗はなんとかならないのか」とカルザイに詰め寄った。「我が国には汚職はない」と開き直られ、激怒したバイデン(当時は上院議員だった)は夕食会を席を蹴って中座した。
オバマ政権はひそかにカルザイに対してファヒム将軍とコンビを組んでの選挙戦をやめるように説得した。ヒラリー国務長官がカブールを訪問したおりもカルザイ大統領と会見し、「あなたの信用に傷が付き、アフガンを支援する同盟国に不信が広がるから、あの男と組むのは辞めるべきだ」と説得したが、無駄だった。
ファヒム将軍の影響力はカルザイ体制のすみずみに及んでおり、麻薬、武器の横流し、不法行為の黒幕でもあり、ほかの軍閥や地方の豪族、ボスさえもが他の人間を副大統領にすると既得権益が失われることを懼れている。だからカルザイは不人気で国民の大多数を占めるパシュトン出身であるにも関わらず、少数派タジク人の大統領候補に急追を許したのだ。
米国は不快感をあらわすためにファヒムが訪米する折はヴィザを発給しないと表明しており、制裁を仄めかす。かつてタリバン退治で空爆をおこない地上戦では「北部同盟」のマスード司令官の強力な後継者として米国との同盟者だったファヒムを、そう簡単に追い払うと「北部同盟」は米国から離反してゆくだろう。
▲西側の資金援助はこうして闇に消えた
短絡的判断を回避し、ブッシュ政権ではファヒムを泳がせた。ちょうどソ連がアフガニスタン侵略したおりに米国は北部同盟をテコ入れしパキスタン経由で武器を与え、しかもCIAに関係したオサマ・ビン・ラディンを同盟者とする愚をおかした。同様にタリバンを追放してカルザイ傀儡政権をカブールに打ち立て、米国はファヒムに強力な支援をなした。
財政的にも数千万ドルがキャッシュで渡されたと言われ、アフガニスタンの治安維持部隊を創設するに当たっては訓練のために武器を供与し、そして追加の資金援助をなした。武器は闇に流れ、麻薬取引は米軍の介入前の水準に戻り、資金は米国の意図した目的のためには使われなかった。
ファヒム将軍は麻薬ビジネスの影の元締めだった。にもかかわらずCIAはブッシュ前政権に対してファヒム罷免を進言しなかったのも、カルザイ政権を維持させるという大局的な目標に合致し、カルザイにとってもまた南部パシュトン族だけの政権では片肺飛行と言われかねず、北部同盟の票をまとめるためにはファヒムと組まざるを得なかった。
ドスタム将軍はウズベク人軍閥のボスだが、度重なる腐敗と虐殺事件に関与して、にらまれ、トルコへ亡命した。ところがカルザイはドスタムに対しても帰国を促し「閣僚ポストを用意している」とオファーしたことがわかり、これもまた米国が苛立っている。
つまり米国はアフガニスタンをどう扱うか。タリバンを退治し、テロリストを追い出す戦闘だったのに、いつの間にか戦争目的の基本に疑惑が生じている。
どうするのか。ファヒムをカルザイ政権から切り離すのか、カルザイそのものの続投を認めないのか。
いまのカブールは外国軍の駐留によって辛うじて治安は保たれているものの、自爆テロ、ロケット弾、爆弾テロが頻繁に起こり、一方カブールを離れると選挙どころではない。ではタリバンに司令中枢があるのかと言えば、地域軍閥がそれぞれ米英軍にテロを仕掛け、おもに無辜の民を巻き添えにしたテロを続行し、ちょっとでも政府よりの姿勢をみせた市民を暗殺し、或いはリンチによって首を切りおとすという残酷な方法で、見せしめの処刑を行っている。要するにアフガニスタンは無政府状態である。
大統領選挙などやっても意味はない。カルザイの本心はとうに米国から離れており、多くの軍閥と組んで事実上の連立政権を維持しているに過ぎない。これが投票箱民主主義の実態である。
にも関わらずオバマ政権はアフガニスタンは必要な戦争、兵力増強路線を変えておらず、六万の兵力を年内に六万八千に増やす。米国内はすでに厭戦気分でベトナム戦争ほどの反戦左翼運動は起きていないが、世論調査によればアフガニスタンにおける駐留に賛成とする米国民は過半数を割り込んでいる。
オバマがアフガニスタンの継続を唱える限りオバマ支持の民主党はアフガニスタン介入を支持し、ブッシュの始めたイラク戦争は不支持である。これが米国政治の問題だ。しかも「タリバンは軍事訓練が行き届き、組織的行動に統制がとれており、その強さはいまや米海兵隊なみである」(タイム、9月7日号)。
パキスタン、タリバン、そして北京の秘密回廊が存在するのではないのか?
パキスタンの無法地帯に盤踞するタリバンが、拉致していた中国人エンジニアを解放した。
2月13日、パキスタン軍保護の下、スワット渓谷で誘拐されていた技師は三ヶ月ぶりに中国大使館に身柄を保護され、医療チェックを受けた。
身代金が支払われたか、どうかの報道はない。この技師と同時につかまった中国人は貳ヶ月前に逃げ出して独力で脱出に成功していたという。
先週、拉致されていたポーランド人地質学者は、タリバンに虐殺され、その処刑場面の残酷なヴィデオがテレビ局などに送られた。欧米人の拉致、処刑は枚挙にいとまがないが、なぜ中国人だけが助命されたのか?
凶暴タリバンの心変わり?
パキスタンの軍情報部は、タリバンに同調的でムシャラフ前大統領の対米協調路線に面従腹背、一部将校とタリバンが裏で繋がっており、米軍の作戦情報が漏洩しているという指摘があった。基本的にタリバンとパキスタン軍の多くはパシュトン人で、ムシャラフはインド系、見えない人種の壁もある。
繰り返すまでもないが、パキスタンと中国は対インド戦略上、半世紀以上に亘る軍事同盟である。中国とパキスタン合弁の戦車工場もパキスタンにはある。
タリバンの本拠地はアフガニスタンのカンダハルの高地、渓谷。パキスタンとの国境は無法地帯で、パキスタン政府の統治は及んでいない。
オバマのタリバン征伐のための米軍増派は確定的、夏までに二万から三万
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ウォールストリートジャーナルが、オバマ政権の新アフガニスタン攻略計画の概要を伝えた(2月4日付け)。
2001年にアフガニスタン空爆に踏み切って以来、米軍は二倍の戦力を投じることになり、しかも兵力はカブール防衛ではなく、南西地方のヘルマンド河渓谷攻撃が目的である。
タリバンが勢力をぶり返したのは、このヘルマンド河周辺で栽培されているアヘン。この軍資金で兵器を購入し、さらに若者を新兵としてリクルートできる資金と化けており、この元凶と絶つ作戦である。
アフガン南西部のヘルマンド河周辺と隣のカンダハル地方がタリバンの巣窟となっており、テロ攻撃が盛ん。
これまで米国は傀儡カルザイ政権を守るための首都カブール防衛に死力を尽くしてきた。しかしオバマ大統領の新戦略ではカブールのインフラ整備のための投資、教育の整備、カブールの安定と同時並行的にタリバンの急所をつく作戦を展開することに切り替えるのだ。
北西部とパキスタンをつなぐルートは食料、ガス、消費物資を運搬する生命線だった。
オバマは、この従来的なカブール維持作戦から、大きく敵兵力の殲滅を戦略目標として選択した。
またオバマが民主党リベラル派でありながら戦争の縮小ではなく、拡大に力点を移行しつつあるのは、大不況から抜け出す定石でもあり、同時に倒産間近のビッグスリー立て直しのための軍事産業テコ入れという深謀遠慮があるのではないか、一部の軍事評論家がそんな分析もしている。
>カブール(CNN)
>登校中の女学生の集団がバイクで接近してきた男2人に水鉄砲で酸をかけられ、
>少なくとも2人が失明した。軍報道官が明らかにした。
>事件では女学生4人が負傷し、病院で手当てを受けた。うち2人は既に退院し、
>男2人は現場から逃走した。
>今のところ犯行声明は出ていないが、カタールの衛星放送アルジャジーラは、
>イスラム原理主義勢力タリバーンの戦闘員による犯行の可能性を伝えた。
>カンダハル当局者は負傷者数を6人、うち1人が重傷と述べる一方、
>旧タリバーン政権時代(1996─2001年)には、女子の通学が禁止されていた。
>アルジャジーラによると、犯行に使用された酸は電池由来で、負傷者には姉妹も含まれていた。
通学どころか教育すら禁じていただろうというニュースへのツッコミは別にして、
こんな機会でないと書けない思い出話。
>アフガニスタン中部パルワン州で今月6日、民間ラジオ局の女性ディレクターが殺害された事件に対し 、
>ローラ・ブッシュ米大統領夫人は10日、犯行を非難する異例の声明を出した。
>同日までにイスラム原理主義勢力タリバーン系の武装勢力の関係者6人を逮捕した。
>ザキさんはラジオ局での仕事のほか、女子学校の経営や地方政治にも取り組んでいた。
>アフガンでは今月1日にも、女性ニュースキャスターが首都カブールの自宅で殺害されており、
>相次ぐ女性ジャーナリストへの攻撃に、国内外の報道関係者も危機感を募らせている。
>2007.06.11 Web posted at: 15:31 JST - CNN
当時、某×××Aのアフガニスタン支部で働いていた知人が、語ってくれたこと。
その招待リストの中に、当初はザキさんの名前もあったのだという。
ところが、日程直前になって、ザキさんの父親が×××A支部を訪ね、
娘の招待を取り消してくれと申し入れてきた。
その理由は「娘を日本にやったら、留守居の家族を殺すと脅迫を受けた」と言う。
どのような検討がされたか知らないが、結果として
そして
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なるほど、家族は殺さなれはしなかった。