「リクルート事件」を含む日記 RSS

はてなキーワード: リクルート事件とは

2025-07-22

1分でわかる自民党歴史

1955年に二つの保守政党自由党」「日本民主党」が合体して「自由民主党」が誕生した。

その10年前、敗戦直後の1945年に、非共産党系革新政党が集合して「日本社会党」が生まれている。

この社会党の伸長を警戒した保守派が、呉越同舟で集まったのが自民党だった。

それ以降、自由党系と日本民主党系が派閥争いを繰り広げながら、自民党は党勢を拡大していった。

結党直後は鳩山一郎岸信介など、日本民主党系の総理大臣が続いた。

しかし、そこから池田勇人佐藤栄作田中角栄など、自由党系の首相が続き、大勢を占めるようになったため「保守本流」と呼ばれた。

この記事では以降、自由党系=保守本流=「自民党左派」、日本民主党系=保守傍流=「自民党右派」と書く。

ざっくり言って、自民党左派ハト派であり、

日米安保憲法9条を利用して軽軍備を保ち、浮いた軍事費経済発展に回すぞ!」

という感じで、「保守本流」という字面に反して現在の「リベラル」的なイメージに近い。

対して自民党右派タカ派で、

アメリカ押し付けられた憲法改正して再軍備するぞ!経済自由市場に任せるぞ!」

という感じでネオリベ的であり、現在の「保守」のイメージに近い。

その後、ロッキード事件田中角栄が失脚、リクルート事件により竹下登が失脚、佐川急便事件により金丸信が失脚。

自民党左派の大物が次々と失脚し、自民党に厳しい視線が向けられるなかで、結果的左派の重鎮・小沢一郎などが離党。

そうした自民党からの離党者が中心となって新党ブームが起こり、1993年政権交代1955年以来の自民党体制崩壊した。

その後、非自民政権が終わり、自民党政権復帰すると、右派森喜朗総理となる。

続けて右派から小泉純一郎総理となり、高支持率を背景にネオリベ的な政策を実行していった。

左派の離党と小泉旋風の二つの要因により、自民党左派の影響力は縮小し、右派が力を持つようになった。

2009年政権交代を経て、自民党右派の隆盛が極まったのが、岸信介の孫である安倍晋三政権だった。

しかし直近では、統一教会問題右派は逆風に立たされており、左派岸田文雄石破茂が続けて総理になっている。

まり自民党左派回帰しつつある。

かつての民主党は、自民党から離脱した左派がその中心を担っていた。

いまでも立憲民主党枝野幸男や、国民民主党玉木雄一郎などは、保守本流の後継を自認している。

それは安倍政権下では「反自民」として機能していたが、現在左派回帰した自民党との差異化は難しくなっている。

一方で、自民党から溢れた右派の受け皿となったのが、参政党などの右翼政党だろう。

こうした現状は、自民党右派左派対立が、長い時間をかけて党外に広がったものだと言えるかもしれない。

2025-07-05

自民党に指摘される汚職違法行為包括的分析

**エグゼクティブマリー**

自由民主党自民党)は戦後日本政治において長きにわたり支配的な地位を占めてきましたが、その長期政権汚職違法行為の指摘によって常に汚されてきました。これらの問題は、「政治とカネ」として広く認識されており、直接的な贈収賄公職選挙法違反から政治資金規正法(PFCA)の組織的違反に至るまで多岐にわたりますロッキード事件リクルート事件といった過去の大規模なスキャンダルは、不正企業影響力の根深問題を浮き彫りにしましたが、特に2023年から2024年にかけて表面化した主要派閥による裏金問題は、不透明政治資金調達が依然として課題であることを示しています国民の怒りや改革への要求にもかかわらず、自民党対応は不十分である批判されることが多く、民主主義制度への国民の信頼を著しく損なっています。本報告書は、これらの事件包括的概観し、その根本原因を分析するとともに、日本政治における広範な影響について考察します。

**序論:自民党政治倫理の課題**

自由民主党1955年結党以来、数年間の中断を除き、日本政治において卓越した勢力であり続けています。この長期にわたる支配は、安定と経済成長をもたらした一方で、政治倫理、特に金銭に関する問題蔓延する環境を育んできました。「政治とカネ」という概念は、日本政治言説において繰り返されるテーマであり、政治家、企業資金調達活動の間の複雑でしばしば不正なつながりを意味します。これらの問題は、政治システムの誠実性に対する国民の信頼を継続的に損ない、より大きな透明性と説明責任への要求を煽ってきました 1。

長年にわたりスキャンダル特に金銭が絡む問題は、昭和平成、令和の各時代を通じて絶えることなく発生してきました 1。これらの事件は単なる個別問題ではなく、政治倫理における最も重要課題として、贈収賄の横行、政治プロセスの腐敗、そして国民政治に対する信頼の毀損を招きかねない状況を生み出しています 2。この継続的な出現は、問題が単発的な出来事ではなく、日本政治文化資金調達における深く根ざした、構造的な特徴であることを示唆しています。これは、表面的な改革だけでは根本的な原因に対処できない可能性を強く示唆しています

**歴史的節目:主要な汚職スキャンダル**

戦後日本政治史は、自民党が関与したいくつかの大規模な汚職スキャンダルによって特徴づけられており、これらは政治情勢と国民認識に大きな影響を与えてきました。

### **ロッキード事件1970年代)**

ロッキード事件1976年に明るみに出た国際的贈収賄スキャンダルであり、アメリカロッキード社がL-1011トライスタージェット販売促進のために日本政府高官航空会社幹部賄賂を支払ったとされるものです。提供された資料では、自民党議員逮捕に関する具体的な詳細は少ないものの、この事件きっかけで数名の若手自民党議員が離党し、新自由クラブを結成したこと言及されています 3。また、元首相の中曽根康弘氏が事件主犯格であったとの説も存在しますが、同氏はロッキード事件および後のリクルート事件のいずれにおいても起訴されることな政治家としてのキャリアを全うしました 1。

### **リクルート事件1980年代)**

リクルート事件は、1988年から1989年にかけて発覚した大規模なインサイダー取引贈収賄スキャンダルです。リクルート社が未公開株を政治家、官僚財界人提供し、その見返りとして便宜を図ったとされています。この事件は、当時の「戦後最大の汚職事件」と評され 1、当時の竹下登首相元首相、閣僚を含む多くの著名な自民党政治家が関与しました。このスキャンダルにより、竹下内閣1989年4月総辞職を表明しました。竹下首相自身も、金庫番とされた秘書青木平氏自殺した後、「私自身顧みて、罪万死に値する」と深い反省の念を表明しています 1。また、元官房長官藤波孝生氏は、リクルート事件受託収賄罪で在宅起訴されましたが、一部では中曽根康弘氏の身代わりになったとも言われています 1。

### **その他の重要過去の事例**

これらの画期的事件以外にも、自民党歴史には、佐川急便事件ゼネコン汚職事件など、他の注目すべき汚職事件が含まれています 2。特にゼネコン汚職では、中村喜四郎衆議院議員1994年3月大手建設会社から1000万円を受け取ったとされています 4。これらの事件は、政治家と様々な業界との間の不正金銭的つながりの長年にわたるパターン集合的に示しています

これらの汚職事件メカニズム考察すると、変化の兆候が見られますロッキード事件リクルート事件は直接的な贈収賄インサイダー取引が中心でしたが 1、その後の事例、特に最近裏金問題では、政治資金規正法違反特に資金集めパーティーを通じた不申告収入比重が高まっています秋元司氏や秋本真利氏の贈収賄事件のように直接的な贈収賄は依然として存在しますが、全体としては、公的監視と法的枠組みの進化に伴い、不正金銭獲得の手法適応し、露骨贈収賄から規制回避するために設計された、より複雑でしばしば「グレーゾーン」の活動へと移行していることが示唆されます

**政治資金規正法と繰り返される違反**

政治資金規正法(PFCA)は、日本政治献金支出規制する主要な法律であり、透明性を確保し、汚職を防止することを目的としていますしかし、自民党議員による違反が頻繁に指摘されてきました。

### **PFCAの目的**

この法律は、政治家や政治団体に対し、資金集めパーティー収益を含む、受け取った政治献金金額出所、使途を詳細に記載した定期的な収支報告書の提出を義務付けています 5。

### **一般的なPFCA違反**

これらのPFCA違反蔓延特に資金集めパーティーから裏金形成 5 は、日本政治資金が「法的なグレーゾーン」で運用されているという指摘を裏付けています 5。この状況は、法律自体、またはその執行に抜け穴があり、倫理的問題がある、あるいは明白に違法ではない活動継続することを許していることを示唆していますノルマを超過したパーティー券の売上金が「議員にひそかに還流される」という事実は 5、報告要件組織的回避を示しており、政治システム内に法的曖昧さに対する暗黙の容認または戦略的悪用存在することを示唆しています

**最近の進行中の裏金問題2023-2024年)**

自民党を巻き込んだ最も重要最近スキャンダルは、2023年後半に明るみに出た主要派閥による大規模な裏金問題であり、2024年現在も進行中です。

### **スキャンダル性質**

このスキャンダルは、安倍派、二階派、岸田派といった複数自民党派閥が、政治資金パーティーから収入組織的に過少申告し、そのかなりの部分を未申告の「裏金」として流用していたという疑惑が中心です 5。

### **事件の経緯**

### **不記載の規模**

安倍派は2018年から2022年の間に約6億7000万円、二階派は約2億6500万円の収入を過少申告していたとされています 5。岸田派の元会計責任者も3000万円以上の資金を報告しなかったとして略式起訴されています 5。

### **党の処分批判**

この一連の出来事から、高位の役職者が説明責任を十分に果たさないというパターンが浮き彫りになりますリクルート事件における藤波孝生氏のように、下位の役職者や「身代わり」と見なされる人物法的責任を負う一方で 1、岸田首相二階俊博氏のような党のトップリーダーは、自身派閥が関与し多額の資金が関わっていたにもかかわらず、党としての厳しい処分を免れることが多いのです 11。これは、政治権力トップ人物全面的説明責任から保護する構造的な欠陥を示しており、司法制度や党の規律システムにおける公平性と誠実性に対する国民の不信感を強めています

また、西村康稔経済産業大臣が「個人的な流用はないので、裏金ではない」と発言したことは 8、不正に処理された資金であっても「政治目的」で使用されたと主張すれば、違反の深刻さが軽視されたり、言い訳されたりする可能性を示唆しています。このことは、「政治的利用」の明確で強制力のある定義が欠如していること、およびそのような資金に対する厳格な透明性要件がないことが、たとえ資金個人的利益のために直接着服されていなくても、財政的な不透明さが続く道を開いていることを示しています。これは、将来の法改正において極めて重要領域です。

### **政治改革議論**

今回のスキャンダルは、根本的な政治資金改革への要求を強めました。野党は、政治資金パーティー全面禁止連座制の導入、政策活動費の全面公開などを主張しています 8。しかし、自民党が提出した政治資金規正 Permalink | 記事への反応(1) | 22:12

2024-10-10

anond:20241009195017

「俺らは自分生活が豊かなら政治家裏金作ろうが私腹肥やそうがどうでもいいーんだよ」

んなこたーないのは、令和の現代に比べれば大なり小なり皆が潤っていたバブルの只中に大いに世を騒がせたリクルート事件等を思い出せばわかるだろう。どうでもいいわけがない。

ただ"野党政策有権者の求めるものとずれている"と具体的に世論調査データでも挙げつつ指摘すればいいだけなのに、自民党汚職等の免罪を主張の中にこっそり忍び込ませようとするからバレるのだよね、この手の連中は。

2024-10-01

anond:20240930220715

そもそもあんな小さな話どうでもいいわって思っている有権者が多いからな。特に、熱心な野党支持者以外の無党派層で。

リクルート事件だとかの大きなスキャンダルでもない限り、モリカケレベルでも影響軽微だったんだから過半の有権者の関心はそういった政治家の潔癖度合いに高い優先度を置いてないことに野党も早う気付かないと。

2024-08-07

[]anond:20240807113221

リクルート事件に関与していた事が発覚、他の実力者とともに逼塞を余儀なくされ、

首相チャンス1、竹下首相退陣後は、同じ中曽根派の幹部であり、日頃から渡辺公言していた宇野宗佑首相の座を奪われる。


リクルート事件にも関与した渡辺への世間の風当たりは強く、また派閥オーナーである中曽根意見を取り入れた派閥運営余儀なくされた。

首相チャンス2.1991年自民党総裁選に初出馬次点に終わる

も、直後発足した宮沢内閣副総理外務大臣就任しかし激務が重なった上、同年には膵臓癌の手術を受け、この頃から病気がちとなり入退院を繰り返すようになる。翌年12月宮沢改造内閣でも留任したが、1993年4月に辞任。

首相チャンス3.同年7月総選挙野党に転落した自民党総裁選に再度出馬するが、健康不安などもあって河野洋平に敗れた。

首相チャンス4.1994年4月細川内閣退陣の際、新生党小沢一郎より自民党からの離党を条件に首相就任を打診される。

離党を示唆するなど、一時は本気でその姿勢を見せるが、同調者が中山正暉伊吹文明武部勤柿澤弘治10数名に留まり渡辺側近の柿澤弘治太田誠一新井将敬佐藤静雄山本拓米田建三の6人が渡辺に先立って実際に離党した)、河野総裁の慰留を受け入れる形で離党を断念。

2024-06-04

で、実際のとこ川崎はどういう街なのか問題その2

anond:20240604184316 から続き

やっぱり川崎ってやべーのでは

既に書いたが流動性高いのである生活費が安く済むし行政サービスも平均以上で悪くないので住み続けるのもできるが、住んでて死ぬまで川崎に閉じこもるのかと言われたら、普通に市外に就職もするし遊びに行く。免許取っちゃえばお台場に30分、ディズニーランドに1時間弱、丹沢バーベキューに行って川に流されたっていい。川崎基本的企業城下町として発展してきた町でありその意味地方都市的な性格が大きいが、一方で電車に飛び乗れば20分で銀座に着くお手軽ベッドタウンでもある。「流される」ことは多々あるだろうが「腐る」ことはない。

腐らないけど早死にする人もいなくはない

川崎ヤバイネタ定番はJFE、かつての日本鋼管だった。日本鋼管に勤めてる人は給料が良かったので川崎一戸建てを建てる人も多かったが、その家の当主は家を建ててすぐ死んでしまうというので「命と金の交換会社」と呼ばれていた。鉄粉石炭粉塵舞う口上をマスクもせず働いてたそうなので。そんなJFEの製鉄も終了であるヤバいネタはどんどん消えていく。

とはいえ性犯罪に巻き込まれ可能性はある

中学時代といえば、地下街アゼリア新星堂で「八神くんの家庭の事情」のイメージアルバムを購入して店を出たところでスーツ姿の中年オッサンに声をかけられ、お茶に誘われた。声かけて即座に太ももを撫でてきて、ちんこまでちょいちょい触れてきたので当然のごとく誘いを断ったが、当時はあれが性的意味だとちゃん理解してなかったのでちょっとヤバかった。

トンチキな格好をしてる人がいるが、歩いてるだけ

上記痴漢は平均的サラリーマン姿のおじさんであり、そういう人のがヤバいのだろう。一方で川崎駅前をトンチキな格好の人が歩いてることがあるが、基本、歩いてるだけである

川崎駅前危険というわけでもない

アゼリア地下街のど真ん中で痴漢というと凄く治安が悪いと思われるかもしれないが、当時、駅前ゲーセンで遊び倒していてトラブルに巻き込まれたことは皆無であるゲーセンでヤバそうに見えるのは川崎から離れた産業道路近くのラウンドワンとかベネクス、あるいは今はとっくに潰れてる町内の小さいゲーセンとかは雰囲気がヤバげではあったが、三国志大戦艦これアーケードあっちこっち入り浸ってた頃も特にトラブルはなかった。三国志大戦で言うなら高津あたりのがよほど(略

川崎危険そうに見えるといえば

川崎駅前で有名どころといえばタケちゃんマンの歌で有名な堀之内風俗街)だが、再開発マンション建てまくって往年の面影はない。飲み屋街の仲見世通り客引きが多いが善光寺門前一定の秩序が保たれてる(店は選ぶ必要がある)。堀之内よりガラが悪く素人は行くなで有名な南町風俗店はだいぶ減って客引きもいなくなり、普通に歩ける。というか川崎区民の通勤通学路であり、XX組の黒塗りの車がやたら停めてる前を女子高生サラリーマンが徒歩や自転車大勢通り抜けている。一方、昔の闇市だった平和通り砂子通、銀柳街が昔の一般商店が消えて風俗や夜の店ばかりになり、こちらは静かになって逆にガラが悪くなったなーと思ったりする。

静かなのが治安が良いかと言えば

ガルクラでお出しされる川崎市の風景だがセレクトに引っ掛かりを感じることはちょくちょくある。川崎駅前路上ライブ場所浮浪者を追い出して作られた話は先日書いたが、昔の駅前はそこらじゅうに浮浪者が寝ていた。駐輪場入口など特に排水溝に小便をするのでめっちゃ臭かった。一方で浮浪者はそこにいるだけなので特に害があるわけでもなく、治安悪化に直接影響するでもなく、直接接触するわけもないので汚いとも思っていなかった。どちらかといえば浮浪者ちょっかいを出すクソガキのほうが危険で、段ボールハウス放火してボヤ騒ぎになった一部始終を見てたこともある。

しろ浮浪者不在の今の方が

自分駅前で遊び飲み食いしても犯罪に巻き込まれることは(痴漢以外は)皆無だが、弟は駅前路上で寝てたら財布を盗まれたそうである。寝るな、としか言えないが、浮浪者の目があった頃のほうが路上で寝てても安全だったかもしれないと思う。

追い出しといえば

仁菜ちゃん練習してる多摩川河川敷公園だがすぐ目の前にマンションがある。あの公園マンション多摩川堤防河川側に家を建てて住んでた人たちに立ち退いてもらうために整備された場所多摩川が増水するたび被害が出て危険なので補助金を出して立ち退いてもらったという場所なので、行政努力の場でもある。

川崎名所めぐり

あの多摩川公園の向かい側にあるのはリクルート事件の発端となった開発エリア。どうせならソリッドスクエアの1階の噴水をバックに汚い大人たちを思いっきり蔑む歌詞をシャウトしてくれても楽しい

川崎名所めぐりその2

ちゃんとルパちゃんの住んでる河原町団地は有名だが、そこからもう少し先に行くと川崎競馬の小向厩舎がある。早朝5時前に行くと小向厩舎から多摩川河川敷練習場へと競走馬公道を横断してるので、馬を眺めながらのシーンがあっても可愛い感じで良いのでは。そこからウマ娘コラボをぜひに

2024-05-06

そもそも日本では女性社会進出の是非についての国民合意がなかった

憲法第14条には普通に男女平等について書かれている。

男女雇用機会均等法や1999年改正均等法、女性活躍推進法など女性社会進出のための法令もある。

なので今の日本では女性社会進出なんて、国民全員の「総意」のようなものである錯覚していたのではないか

しかしよく考えてみると、国民全員を巻き込むような形での女性活躍の是非を問うたことがあっただろうか。

女性社会運動は戦前から存在し、戦後GHQ指導の形で憲法男女平等が明記され、戦後80年の間に色々な法令が作られた。

しかし、どれも総選挙国民投票という形で、例を挙げれば郵政解散のように国民全員でコンセンサスを決めた過程は無かったと思う。

1989年参院選のマドンナブームについては、あれは自民党リクルート事件の逆風に過ぎなかった。

2014年の衆院解散総選挙では、女性活躍を打ち出した安倍政権への審判選挙であり、これが戦後初めての国民コンセンサスとなった(結果は安倍政権圧勝)。

こうして考えてみると、最近まで女性社会進出のものの是非を問うた国民合意存在しなかったのである

世の中が何となく「これから女性時代なんだ」という雰囲気があっても、実際に女性社会に出てくる場面に遭遇すると、日本人は簡単保守化した。

女性採用しないし、女性総合職はすぐ辞めてしまうし、男性の育休は認めないし、専業主夫も認めない。

体感として、2014年以降のこの10年間で社会女性活躍への姿勢が一気に変わった気がする。

2024-04-23

政権交代どうやったらできる?何が起こる?

政権交代がどうやったらできる?  制度的な話

衆議院過半数をとると政権交代ができる。これは一つの単独では無くても、いくつかの党が協力することでも可能

参議院過半数をとっても衆議院過半数を取らなければ政権交代にはならない。これは衆議院優越性が憲法保障されていて、衆参両院対立した場合衆議院の決定が優越する。

日本場合議院内閣制なので、議員を選び、その議員総理大臣を選ぶ。

政権交代がどうやったらできる? 制度じゃ無くて、政治的政権交代する条件は?

そのままズバリ示すことはできないが、日本の歴史的に見て、戦後政権交代が行われたのは2回あるので、それぞれ見ておこう。

いずれも「経済の失速と何らかの象徴的な事件」によって発生している。

1回目 1993年 55年体制終結

簡単に言うと、自民党中道保守層自民党離れを起こし新党ができて、それが旧来の野党合併して政権交代した。

後は興味がある人だけ読んでくれ。


自由貿易協定ウルグアイランドリクルート事件佐川急便事件、そしてプラザ合意バブル崩壊などにより、政治不信となり自由民主党大敗自民党と当時野党第一党だった日本社会党が同時に凋落

それを受けて、政治改革が叫ばれる。主に小選挙区制への移行、政治資金規正などを含む政治改革法案が出るものの、宮沢喜一内閣で廃案。廃案に反発した自民党議員造反して、新党がいくつもできる。

この時点で自民党過半数を失っており、不信任可決→解散に追い込まれ選挙

その結果、野党が結束して政権交代が行われ、細川内閣ができた。

なお、細川内閣政治資金疑惑で失脚。その果てに日本社会党政権与党から離脱。その後羽田孜予算管理内閣で急場を凌いだ後、総辞職

その後村山富市首相とする自由民主党日本社会党新党さきがけの自社さ政権が発足し、自民党与党に復帰している。復帰時点では日本社会党委員長である村山首相だったが、その後の選挙日本社会党勢力を落とす。そして社会民主党改名などをきっかけに社会党が変節したとして分裂(分裂した先が現在民主党である)。結果、その次の橋本龍太郎内閣自民党党首総理大臣に復帰、さらに次の小渕恵三内閣では自民党単独与党政権になっている。

2回目 2009年 リーマンショック後の民主党大勝

簡単に言うと、小泉純一郎の人気を背景に強引に新自由主義政策を強めたため各所に反発が燻る中景気が上向かず。ITバブル崩壊するなどの経済情勢が見通せない中で軽度な政治的不祥事が続発。さらリーマンショックによる急激な景気の冷え込みがトドメになって、選挙民主党が大勝。それによって政権交代した。

後は興味がある人だけ読んでくれ。


元々、森喜朗政権では当時最悪の支持率を記録するなど、旧来の自民党政治への不信感があった。

そこで劇場型政治と言われた小泉政権ができてなんとか自民党を立て直したものの、小泉政権は敵も多く作る状態。一部の右派政治家が離反するなど、自民党政治基盤が揺らいでいた。その中で支持率が高い首相であった小泉純一郎政権から降りた。それを引き継ぐ形で当時若手のホープと見做されていた若き官房長官安倍晋三へと政権を交代したが、ちょうど安倍政権の後の菅政権のように噴出する問題の後始末に追われて失脚、さら劇場型政治をやり替えされるような形で様々な問題政争祭り上げられ、支持率が低迷。福田麻生政権交代が繰り返される。

さらに、この間、衆議院解散するタイミングを逸していた。タイムリミットが近付く中、リーマンショック後の不人気麻生政権という、本来ならば解散権があるはずの自民党にとっては痛恨のタイミング解散選挙となった。

自民党が100議席以上失い、民主党が大勝するという結果となった。

その後、リーマンショック比較的上手く処理できた日本だったが、2011年東日本大震災が発生し、超円高による国内製造業の失速などから野党政権も維持できず、鳩山→菅→野田と続いた民主党政権崩壊。再び安倍晋三首相登板することになる。

政権交代で何が起こる?

簡単に言うと革命期にあたるため、いろんなことがダイナミックに動きやすくなる。

そのほかにも、外交政策特に政権交代に影響を受けやすいと言われる。日本鳩山由紀夫による普天間基地移設合意撤回を求める事件は、その一つだ。

外国の例では、トランプ大統領によるMAGA政策により世界の警察から降りて諸外国軍事負担を求めると言ったものは分かりやすいし、韓国政権交代の度に日本への政策リセットしてきたことも分かりやすい。

また、教育政策政権交代で変わりやす政策の一つであると言われる。1回目の政権交代では狭義の「ゆとり教育」が導入され、2回目の政権交代ではそれが廃止されている。

また、政治の表に立つ人たちの顔ぶれも大きく変わるため、政治家にとってはまさにチャンスであると言える。

地方首長選では常に政権交代しているようなもの。あからさまに変わるので、選挙には行こう

日本場合国会議院内閣制議員を選んで首相を選ぶが、地方首長市長特別区区長など)を直接選ぶと言う方式になっている。

そのため、実は政権交代みたいなどんでん返しが常に起きている場所でもあり、自分たち暮らしに直結する。

例えば学校が統廃合されたり、水道料金が乱高下したり、若い人が出て行ってしまうようなクソ政策が繰り広げられたりする確率地方の方が多い。

国会の方はほっといても、地方議会と基礎自治体首長選には関心を持った方がいい。

2024-01-27

君、著しく読解力が足りてないんで、これ以上やり取りしてもこちらの徒労に終わりそうだけど。

例えば、後漢末の政治宦官外戚の専横ラリーで乱れに乱れたという状況で、腐敗を示す大小さまざま無数の出来事が起きたでしょ。そういう場合党錮の禁のようなインパクトのある事件は、歴史を伝える書物の中では大項目を立てて詳細に論じられる。その一方で、汚職がばれたけど大物はお咎めなし、小物はトカゲのしっぽ切りで投獄されましたみたいな事件は、そもそも書物記載されないか脚注にちょろっと乗る程度の扱いになるわけ。

で、ひるがえって今回の自民党裏金露呈の件は、ここ20年ほどの自民党の変質という大きな流れの中で起きた諸々の出来事の中で、どちらかと言えば些細な事の一つでしかないよねと、私は言ってんの。

なんかよくわからないけどキックバック記載ロッキード事件やらリクルート事件本来なら並び称されるべき事案だと言いたいんですかね

anond:20240127075532

2024-01-26

anond:20240126221631

それだ! リクルート事件で何故かテレビがお食事券のことを報じていたのは!

2024-01-22

政治不信過去最高レベルに達しているのではないか

自民党裏金問題によって、遂に自民党政党支持率が14%台になったと言うニュースがあった。

今まで1980年代リクルート事件や90年代官僚汚職事件によって「政治不信」が叫ばれることはあったが、今回は今までと状況が違っていると思う。

まず自民党問題が起こると、野党支持率が上がるものであるが、今回はそれすらないのだ。

はてな界隈でも「政権交代を起こそう!」という声が全く上がっていないではないか

2010年代日本の政治は「自民一強」「安倍一強」と言われて、野党が支持を増やせないだらしない状況がずっと続いていた。

裏を返すと、自民党さえしっかりしていれば、日本の政治大丈夫なのだという安心感があったのも事実

その自民党ヤバい状況になり、その代わりになるはずの野党もいない。

立件民主ダメ国民民主も頼りにならない、維新は成長ののびしろ限界に達している、共産党は論外。

民主主義が機能不全に陥っていく過程リアルタイムで見ている。

2023-12-28

リクルート事件

リクルート贈賄で捕まったのに今ものうのうと生きている。殺すべきである

2023-12-13

anond:20231213094233

リクルート事件以来って言われるけど結局自民党は前回も今回も生き残っていくんだろうな

2023-12-11

わしが物心ついた時にはテレビ毎日リクルート事件」のニュースをやっていて、子どもながらに「政治家っていうのは嘘つきで、汚いことをやる仕事なんだな」って思って育ったものじゃ。

いまの子どもたちも、テレビキックバック事件を見て「大人って、政治家汚い」ということを学んでいくじゃろう。

2023-10-31

長期政権は腐敗←自民党って1度下野したよね? あと腐敗の根拠は?

「自民党が悪だって感覚が分からない」のはてブコメントを流し読みして思ったこと。

2010年前後に、自民党って野党になった時期あるし、もっと前には非自民政権だった時代もあるし、それじゃあダメなんかな。

まぁ仮にその期間は除外して「長期政権=腐敗」の懸念自民党NGだと判断するとして、当然その腐敗の証拠汚職のような)はあるんだよね?

もし腐敗の証拠が持ってるなら、さっさとリークなりしてリクルート事件のような大スキャンダルを起こせば、もっと簡単自民党を壊滅できると思うけどな。

何となくモリカケサクラを例示するかもしれないけど、それって安倍政権の話だよね? 菅政権時代なら関係から理解できるけど、岸田政権関係なくね?

追記

一応、元の話題増田にもトラバ anond:20231030180655

2023-03-23

Indeedが15%レイオフ

15%というのはかなり大きなレイオフだ。Metaが13%だったのでそれよりも大きい。Indeedリクルート完全子会社であるリクルートリクルート事件でおなじみの不祥事企業でありIndeedにもそのDNAは受け継がれている。検索結果からSponsoredの文字を見えにくくするA/Bテストクリック率が上がったとトップが喜ぶような企業である

2023-03-01

anond:20230301095912

ちゃんと思い出せ。リクルート事件のような汚職が多発したうえに、バブル崩壊に対して何の手も打てない無能蔓延たか小泉みたいなのが出てきたんだぞ。

2023-01-12

Colabo騒動では、遅かれ早かれ誰かが死ぬことになる。

ウソをつくと、結局誰かが死ぬことになる。

STAP細胞も、森友学園も、古くは佐川急便リクルート事件といった数々の汚職事件も。

誰かが闇を抱えたまま死なないといけなくなる。

本当に罪深い。

2022-09-14

anond:20220914205139

主にBtoCのマッチングビジネスを展開するという軸はずっとぶれていなくて、そのためのメディアづくりも、BやCへの営業も強力。人材新陳代謝も良い意味で良いので、組織が腐りにくい。

リクルート事件の時期も含めて、雑誌全盛の時代リクルートで延々と雑誌の創刊ばかりに携わっていた「くらたまなぶ」という人がいる。その人の書いた本を読むと、リクルートのつくったビジネスがなぜ強かったのか、メディア事業開発者側の視点からわかる。

リクルートはどうやって復活したの?

一時はリクルート事件で「汚職といえばリクルート」みたいにイメージ最悪になったのに、いつの間にか復活して就活業界を牛耳ってるのはなぜなんだ?

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん