(左から)崎元颯馬さんに航空券代6万円を貸した猪野屋博さん(本人提供)、恩人が見つかって喜ぶ崎元颯馬さん=10日、沖縄工業高校長室 与那国島でのおじの葬式に参列するため那覇空港に向かう途中で財布をなくした沖縄工業高校2年の崎元颯馬さん(17)が、航空券の代金6万円を貸してくれた男性を捜していた件で、貸し主の男性が10日、見つかった。男性はイムス三芳総合病院(埼玉県)に勤める脳卒中神経内視鏡センター長の猪野屋(いのや)博医師(68)。ネットの記事を読んだ同僚から崎元さんが捜していることを知らされた猪野屋さんは「信じていて良かった」と声を弾ませた。 学校を通して連絡を受けた崎元さんは「安心、ほっとしたと同時に当時の感情が込み上げてきた。お礼を伝えることができてうれしい」と喜んだ。 猪野屋さんは母親が沖縄出身。首里高校を卒業後、新潟大に進学。医師としては県立那覇病院、豊見城中央病院に勤務経験もあ