累計一八〇万部突破の人気シリーズ「よりみちパン!セ」の再刊をめぐり、出版社と市民団体との間で攻防が起きている。 「よりみちパン!セ」シリーズは理論社から二〇〇四年に創刊。社会的な事象や哲学、身の回りの出来事など、子どもから大人までわかりやすく解説された話が人気となり、計五六冊が刊行された。 だが、理論社は二〇一〇年一〇月に民事再生法適用を申請し、事実上の倒産。一一年一月に日本BS放送の子会社となった。「よりみちパン!セ」シリーズは安定的な出版を求めて移転先を探した結果、一一年に企画編集者とともにイースト・プレス社へ移籍、順次復刊されることとなった。 しかし、シリーズ4期に刊行されたバクシーシ山下氏執筆の『ひとはみな、ハダカになる。』に対し、女性団体などから同書の回収・絶版を求める声があがった。 問題とされたのは、バクシーシ山下氏の経歴などだ。バクシーシ氏は、一九九〇年にAV監督としてデビュ