ラグビー部で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した天理大(奈良県天理市)が20日、記者会見を開き、ラグビー部員ではない学生5人が教育実習先から受け入れを断られたり、アルバイト先から当面休むよう要請されたりしたと明らかにした。永尾教昭学長は「感染が大学全体に広まった事実はなく、不当な扱いが広まることを恐れる」と冷静な対応を求めた。 天理大によると、16日にクラスター発生が明らかになって以降、教育実習先の中学と高校計3校からこの日までに連絡があった。うち2校からは保護者らの心配を理由に受け入れを断られ、1校からはPCR検査の受診を参加の条件とされた。このほか、学生2人がラグビー部員の感染を理由に、アルバイト先から「しばらく休んでほしい」とそれぞれ要請されたという。 大学は8月1日から夏休みに入っており、今月はラグビー部員と一般の学生が接触する機会はなかったと説明している。 会見