一事不再議(いちじふさいぎ)とは、会議原則の一つ。会議において一度議決した案件と同一の案件については再び同一会議中(同一会期中)に議題として取り上げて審議や議決を行うことはできないという原則[1][2][3][4]。 一事不再議の原則は会議が非能率となることを防ぎ能率的な運営を進めること、同一事件可決後にそれが否決されることとなれば朝令暮改というそしりを免れず、また、議会の最終的な意思が会期終了まで確定されないという不安定な状態におかれること、さらには、議会として2つの意思が存在することになるため議会の権威の点からも好ましくはないと考えられる点から認められている原則である[2][5][6][4]。会議体の合理的運営を目的とするロバート議事規則の4つの原則の1つにもなっている。 一事不再議において基本的問題となる「一事」の認定は容易ではなく一概にこれを決することは困難であるとされる[7][8