ローマ法王フランシスコは記者会見で、いわゆる従軍慰安婦について、「侵略下、少女だった彼女たちは兵舎に連行され、利用された。しかし、彼女たちは人間としての威厳を失っていなかった」と語った。 法王は18日、ソウルでのミサで、韓国カトリック教会からの招待で出席した元慰安婦の女性7人の手を握り、肩に手をかけて慰めた。韓国紙・中央日報によると、このうちの一人は「慰安婦問題の早期解決」への支援を訴えたという。また、元慰安婦を支援するために売られているチョウ形バッジを手渡し、通訳の神父が法王の衣服に付けた。 ソウルの外交筋は本紙に対し、「バチカンは慰安婦問題が日韓間の敏感な外交懸案になっていることを十分理解していた」と話すが、法王の発言は「少女たちが強制連行された」とする韓国側の主張を色濃く反映したものとなった。