■日本のケータイメーカーはなぜ敗けた、という問い 東大・吉川良三さん。日立、日本鋼管を経てサムソン電子に移籍、その発展に尽力されました。吉川さんによれば、日本メーカーの技術者は力が落ち、韓国にはみんな面接に落ちてもう採ってもらっていないそうです。サムソンを事例に、日本凋落の理由を聞いてみました。6点あります。 1) 日本メーカーのもの作りは設計から作るまで1年以上かかるが、サムソンはケータイなら3週間、テレビなら3ヶ月でモデルチェンジできる。このスピードの差が大きい。 2) 日本メーカーはマーケティングを「市場調査」と誤訳している。過去のデータに基いて調べるばかりで、市場「発掘」になっていない。 3) 日本はコンプライアンスを「法令遵守」と誤訳している。サムソンはコンプラを「社会変化への柔軟な対応」と解している。朝令朝改のスピードでルールを変える。 4) 「イノベーション」の「技術革新」も