韓国で一時、深刻な影響を及ぼした尿素水「アドブルー」の不足が日本に飛び火しています。いまのディーゼル車には必要不可欠な液体。物流に深刻な影響を及ぼしかねない問題は、解決に向かうのでしょうか。 「対岸の火事」では全然なかった韓国のアドブルー問題 「地元の部品商4、5件に聞いたけど、アドブルーはどこもないし、あったとしても価格が4倍くらいに高騰している。長引いたら大問題になるね」 こう話すのは、関東地方で法人顧客の多い自動車整備工場を経営する30代男性です。2021年12月現在、「アドブルー」と呼ばれる液体が全国的に不足しています。 拡大画像 アドブルーのタンクは青いキャップ(画像:sitthipongg/123RF)。 アドブルーは尿素水のこと。ディーゼルエンジンの排ガスを浄化するため、トラックなどでは燃料とは別のタンクに充填されます。いまのディーゼル車の多くは、このアドブルーが切れていると