90代になっても執筆を続け、世界最年長のサッカージャーナリストとして活動していた賀川浩(かがわ・ひろし)さんが5日、神戸市内の病院で亡くなった。99歳。老衰とみられる。 賀川さんは数年前から老人ホームで暮らしていたが、今年10月に体調が悪化し入院。11月14日、自身の膨大なサッカー関連蔵書を寄託、公開していた「神戸賀川サッカー文庫」(神戸市立中央図書館)の10周年記念イベントを体調不良で欠席していた。その後、退院したが、この日朝に体調が急変し、搬送先の神戸市内の病院で亡くなった。 天皇杯準優勝の経験持つ名選手賀川さんは1924(大正13)年生まれ。神戸一中(現神戸高)でサッカーを始め、神戸大でもプレー。大阪サッカークラブでは天皇杯準優勝を経験した名選手でもあった。 先の大戦中は軍隊に召集され、志願して航空隊に入隊。戦闘機乗りになったが、特攻直前に終戦を迎えた。引き揚げ後、52年に産経新聞大