【北京=奥寺淳、上海=斎藤徳彦】中国の4大国有商業銀行すべてが、北朝鮮への送金業務を停止していることが分かった。4銀行の複数の関係者によると、いずれも北朝鮮のミサイル発射や核実験を受けた制裁措置の一環で、中国政府機関からの直接の指示があったという。北朝鮮に対する中国の懸念を示すもので、中国で働く北朝鮮人の本国送金などに影響が出ているとみられる。 送金業務を停止しているのは、中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行の4行。北朝鮮が核実験をした今年2月から3月ごろに始められた措置だといい、「弾道ミサイル発射などで制裁国家になった」(建設銀行の支店幹部)ことが理由だという。 外貨取引が多い中国銀行の関係者らは、外貨取引を管理する政府機関から通知があったことも明かした。また、中国銀行は9日、朝日新聞に「朝鮮貿易銀行の口座閉鎖を通知し、当該口座への送出金業務の受け付けを中止した」とし、
寧辺にある北朝鮮の核施設の衛星写真。デジタルグローブ社が公開した=ゲッティ 【ワシントン=大島隆】米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」は3日、北朝鮮が稼働を停止していた寧辺(ヨンビョン)の原子炉施設で、3月末までに建設活動が再開されたと明らかにした。人工衛星写真を分析した結果という。北朝鮮の原子力総局報道官は2日、原子炉を再稼働させると表明していた。 米デジタルグローブ社の人工衛星が3月27日に撮影した写真を分析した結果、北朝鮮が再稼働を表明した黒鉛減速型原子炉周辺の建物で、2月上旬の衛星写真ではみられなかった建設活動が確認されたり、建物の天井が撤去されたりしていたという。 同グループでは、一度は撤去された原子炉の冷却システムを再び稼働させようとしている可能性があると分析している。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みロ
【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮の軍総参謀部報道官は4日、談話を発表し、「先端核攻撃手段に関連した作戦が最終的に検討、批准された状態にあることを正式にホワイトハウスとペンタゴン(米国防総省)に通告する」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。 報道官は米韓合同軍事演習を非難したうえで、朝鮮半島情勢は「爆発前夜の一分一秒を争っている」と指摘。すべての責任は米国にあるとし、「強力な軍事的実戦対応措置を連続してとることになるだろう」と警告した。 北朝鮮は連日のように米韓への威嚇や圧迫を続けているが、今回は米政府への通告という形でさらに緊張を高め、米国の譲歩を引き出そうとしているとみられる。 関連記事〈ロイター〉米国がグアムにミサイル防衛システム配備へ、北朝鮮は核攻撃の可能性強調(4/4)〈ロイター〉北朝鮮、米への核攻撃を「承認」と表明=KCNA(4/4)〈ロイター〉米政府、北朝鮮の外国貿易銀行を制裁対象
自民党の高市早苗政調会長は18日、都内で講演し、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙が日本を核攻撃の対象に含むとする論説を載せたことに関連し、「原発の警護を自衛隊ができるよう、法改正を急がなければならない」と述べ、自衛隊法改正に着手する考えを示した。 高市氏は、原発へのテロ対策として「地下立地も選択肢にある」と強調。自民党は衆院選政策集で「自衛隊が原発を警護できる法的措置を行う」と明記しており、高市氏は「かなり政治的に難しいが、タブーなき議論を進めるべきだ」と語った。 関連記事核先制攻撃「日本も例外でない」 北朝鮮の党機関紙(3/17)自衛隊の邦人陸上輸送を提言 自公、武器緩和は見送り(3/9)自衛隊法改正、公明も検討へ 邦人保護めぐり(1/22)「自衛隊、れっきとした軍隊」 石破・自民幹事長(11/25)邦人陸上輸送を提言 自公、自衛隊法改正で(3/9)自公、陸上輸送容認 邦人保護、自衛隊法改正提
文部科学省は21日、北朝鮮の核実験を受けて政府が実施していた放射性物質の調査で、愛知県沖の上空で希ガスの放射性キセノン133を検出したと発表した。ただ、微量のため核実験との関連は不明という。 核実験翌日の13日、放射性物質が流れてくる可能性のある愛知県沖で、航空自衛隊機が上空の大気を採取。文科省所管の日本分析センターで分析したところ、1立方メートルあたり1・9ミリベクレルのキセノンが検出された。 この空域でのキセノンの観測データは過去になく、増減の傾向は不明。同センターは千葉市の地上付近で週1度測定しており、2008年10月から東京電力福島第一原発事故までの間に最大6・7ミリベクレルが検出された。今回はその3分の1以下。文科省の担当者は「キセノンは医療用などでも使われており、核実験との関連はわからない」としている。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録
政府は21日、航空自衛隊の航空機が13日に愛知県沖上空で採取した大気から、放射性物質キセノンを微量検出したと発表した。
【ソウル=貝瀬秋彦】韓国気象庁は12日、北朝鮮で揺れを感知したことを明らかにした。「人工的な揺れかどうか、確認中」としている。韓国政府は核実験によるものかどうか、確認を急いでいる。 核実験を実施したとすれば、2006年10月と09年5月に続いて3回目で、金正恩(キムジョンウン)体制では初めて。過去2回は咸鏡北道(ハムギョンブクト)・豊渓里(プンゲリ)で実施している。 北朝鮮が昨年12月12日に「人工衛星の打ち上げ」として長距離弾道ミサイルの発射実験に踏み切ったのに対し、国連安全保障理事会が1月22日、制裁決議を採択。北朝鮮はこれに反発して同24日、「高い水準の核実験」を実施すると予告していた。 関連記事北朝鮮サイト「近く核実験は早合点」 日米韓を揺さぶり(2/10)前回核実験の坑道図?韓国が公開 北朝鮮、全長1キロ(2/5)北朝鮮の金正恩第1書記「重要結論」、核実験強行を示唆(2/3)
朝鮮中央テレビが2010年に放映した記録映画の中で、09年の核実験の坑道の構造として示した見取り図 【ソウル=貝瀬秋彦】韓国国防省は4日、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)・豊渓里(プンゲリ)にある核実験場の坑道の構造図とみられる写真を公開した。北朝鮮の朝鮮中央テレビが2010年9月に、前年5月の2度目の核実験を行った坑道の構造として放映したものだという。 これをもとに国防省が分析した結果、坑道の全長は1キロ前後で渦巻き状になっており、放射能などが外に漏れないよう9カ所の遮断壁があるという。06年の最初の核実験では直線の坑道が使われ、放射能などが外部に漏れたとしている。 関連記事「核実験成功なら安保状況変わる」 韓国統一相が危機感(2/4)北朝鮮、核実験場の入り口に屋根状のカバー 準備隠しか(2/2)〈ロイター〉韓国大統領が北朝鮮核実験への対応指示、外交安保閣僚会議で(1/31)「核
【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、西部から、事実上の長距離弾道ミサイルとみられる機体を発射した。機体は南方に向かって打ち上げられ、日本政府によると、沖縄県上空を10時1分ごろ通過した模様。日米韓などが航跡の追尾を続けている。 日本政府は、発射された機体が10時5分ごろ、フィリピンの東方約300キロの太平洋に落下するとの予測を発表した。 日本はミサイルが予定された軌道から外れて自国に落ちてくる場合に備え、迎撃ミサイルなどを配備して対応にあたっていたが、破壊措置は実施されなかった。韓国は、イージス艦を黄海に配置して航跡を追尾した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら 関連記事北朝鮮ミサイル発射「21日以降」 米研究グループ(12/12)北朝鮮、ミサイル
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