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はてなキーワード: アサド政権とは

2024-12-16

シリア惨状を見て本当に心が痛む。

人として怒りを覚えるし、アサド政権批判されるべきだろう。

これだけ悪行が大きく報道されると、たぶんアサドは嵌められたと言い出す人が出る。

世間から悪者とされる存在は実は悪くない、すべてはマスコミの嘘だ、と感じる人が一定数いるらしい。

理屈はあとからついてくる。コロナワクチンもそうだ。

これから湧いてくる陰謀論想像して、ますます気持ちが落ち込む。

SNSはできるだけ見たくないものになってしまった。

2024-12-12

anond:20241211220148

シリアアサド政権崩壊したら、軍事基地空爆かけて、ゴラン高原を奪取して、首都ダマスカスへ侵攻してるイスラエルおかしいと思わないのか。

テロ組織は駄目で、軍隊ならセーフなの?

今年の漢字予想

バイトからインターネットに対する高齢者の不信感なども考慮

世界的にはパレスチナ侵攻、アサド政権崩壊トランプ再選など色々あったが、日本人は一切関心が無いので

2024-12-11

お前、陰謀論者通り越してただの中二病だろ

妻に

アサド政権事実上崩壊したらしいで」と伝えたところ

「そういうシナリオなんだよね」と言われました。

お前、陰謀論者通り越してただの中二病だろ

2024-12-10

anond:20241210001429

アサド政権においてシリアクルド難民は主にトルコ難民として流入していたが、日本に来ているクルド人の問題とはほぼほぼ関係ないぞ

シリアクルドトルコに逃げた難民か、反アサド勢力の一つとしてPKKアメリカ支援を受けていたシリア民主軍がいるが、今回のアサド政権崩壊においては用を為さずにむしろアサドに一部協力をしていたという情報がある

どのみち本筋ではない

anond:20241210000500

まともに反論する能力がないんだね

シリアアサド政権も潰れたしイランイスラエルの前にズタボロだしロシアのお仲間は世界中見渡してもろくに居ないんだよ?トルコインドが足元を見ながら安くガスを買い取るくらい

現実を見なきゃいけないのは親露キッズの君だよ?

anond:20241210000035

中国に見放されて北朝鮮に頼るロシアに期待できる未来があるか?

アサド政権崩壊面子すら保てる余裕もないのに

2024-12-09

anond:20241208190041

毎日パレスチナのことを心配してるワイ、アサド政権崩壊に喜んでますが? アサドアレッポ空爆ボコボコにしたのは何年前だっけ?最近地震もあり反体制派はもうどんだけ残ってんのか分からんと思ってたら青天の霹靂のようなクーデター成功 ウクライナ犠牲まさかの玉突きを産んでアサドを倒すとは不思議もの

まあ日本人殆どにとっては、ガザ西岸シリアも等しく遠い国のことなんだろう

シリアの端っこがクルドの国として分離独立したりするのだろうか

シリアアサド政権崩壊

プーチン「何だと!おいプリコジンは何をしてるんだ?」

アサド政権崩壊

トルコPKKをしばき始める

構成員クルド人難民として大量に日本に押し寄せる

クルド人対策が遅れたおかげでおしまいです

2024-12-08

anond:20241208212740

アサド政権後ろ盾になってたやつら。

ロシアウクライナとの戦争疲弊戦争継続中。

ヒズボライスラエルとの戦争疲弊最近停戦になった。

狙い目だったね〜。

あっけなくアサド政権倒されたことを、他の親露派の国々がどう考えるか見ものだね。

おお、アサド政権があっけなく終わってしまった。

ぶっちゃけ想定外だった。

ロシアは動けないとしても、代わりにイランがなんとしても支えるかと思ったが。ちょうど幹線道路を塞ぐ形で米軍基地があり、イラン-イラク干渉できないようにされていたという話を聞いた。

アサド政権に勢いがあったときのイドリブのHTS勢力の掃討で、トルコ仲介停戦合意が成立したが、結局、ウクライナで動けないときトルコに後ろを刺される形になった。

でもこれからどうするつもりなんだ?

HTSってISIS系列でしょ?このあとHTSとシリア民主勢力クルド勢力ラタキア中心とするアサド政権残存勢力で血みどろの内戦を繰り広げる未来しかみえないのだが。

ロシアロシアシリアの楔がとれたとのと、中途半端停戦するとこうなるという教訓にしてウクライナは徹底的にやるという結論になるとおもうのだが。

どう着地させようとしてるのか全然見えないんだが。

シリアアサド政権崩壊に対する日本人の無関心ぶりが不思議でならない

特に左派パレスチナ応援アピールパレスチナ国旗マークスイカアイコンを掲げながらどうして無関心でいられるのだろうか

アサド政権はこの10年でサリンなどの化学兵器を用いた大量虐殺や、多くの対立者を刑務所に送り片っ端から死刑にするなど、数十万人のシリア人を死に至らしめており、冷戦後で見ても最悪の指導者だったが日本では岩波アサド政権プロパガンダを垂れ流したりしていた影響なのか、状況がよく理解できていないようだ

今回のシャーム解放機構による宗教民族外国依存しない政権打倒はそれこそ韓国デモなんかよりもよっぽどすごいことで、ロシアイランヒズボラの弱体化が生んだ奇跡とも言うべき出来事なのだが…

[追記]

そもそもシリアの事を知らない人が多いようなので、端的にわかやすく識者のアカウントをいくつか紹介しておきます。信頼できる人、留保がいる人、プロパガンダな人と色々いるので見比べるといいと思う

〈信頼できる人々〉

黒井太郎

アサドプーチンを追ってきたジャーナリストシリアについてフラットに一番詳しいと個人的には思っている

https://x.com/BUNKUROI

石田昌隆

リベラル写真家中東には以前から詳しく、特定イデオロギーに偏っていない貴重なリベラル

https://x.com/masataka_ishida

・直立演人

ユダヤ学徒。イスラエル事情に詳しい

https://x.com/royterek

露探【円谷猪四郎】

ロシアを中心としたジャーナリスト

https://x.com/karategin

留保必要な人々〉

内藤正典

トルコをメインとするイスラム学者トルコについては信頼がおけるがシリアに対してもトルコ寄りの視点なのは留意しないといけない

https://x.com/masanorinaito

・異常者

イスラエルを中心とした中東事情に詳しい現地人物視点としては基本的イスラエル寄りだがイスラエル全支持とまではいかない

https://x.com/onigari_ijousya

〈信頼出来ない人々〉

青山弘之

アサドべったりのプロパガンディスタ。アサド政権と深い関係を築いていた

https://news.yahoo.co.jp/expert/authors/aoyamahiroyuki

青木健

中東調査会研究主幹青山のお仲間の親アサド

https://x.com/kenta_aoki

篠田英朗

国際関係学者。中立的視点標榜しながら親露、親アサド発言を繰り返すロシア寄りの人物

https://x.com/ShinodaHideaki

アサド政権倒れてもシリア平和になる未来は見えないのが悲しい

あれ?アサド政権終了なの?

なんかあっという間の崩壊だったね。

あれよあれよというまにダマスカスまで反乱勢力が伸張しちゃった。

ロシアくんはウクライナでいっぱいいっぱいの状況というのは本当やったんやね。

2024-12-07

イスラエルヒズボラボコボコに叩いているせいでシリア情勢が不安定化した

ヒズボラシリアアサド政権支援してき。

その勢力が弱体化したことシリア情勢に影響を与えている。

米国IS制圧名目支援しているクルド人組織シリア国内勢力を拡大している。

これはシリア政府後ろ盾であるロシアに対する米国嫌がらせかもしれない。

イラク戦争米国フセイン政権転覆させたときにも見られた現象だが、

ひとつ勢力が著しく勢力を弱めると途端にその影響は中東全域へと広がっていく。

これは中東情勢の安定とは、すなわち軍事力のある種の拮抗状態といいかえることができるということだ。

2024-08-08

長崎市イスラエル不招待の件

シリアスーダンは招待してるという点をみれば「政治的理由ではない」というのは長崎市長本心のように見える。リテラシーが高いはてなの人々には説明するまでもないだろうけど、両国ともロシアとつながりが深く、アサド政権特に露軍の協力なしには政権を維持できないし、化学兵器まで使って市民虐殺してる。それを招待しているのだから、「政治的理由ではない」のだろうよ(あるいは長崎市職員一同ただの無知かもしれないが)。しかし、対外的に(対国民にむけても)納得を得られるような形でそれを表現できているかというと、全くそうはなっていない。外交権限がないのに外交の真似事をやってるからこういう中途半端無責任なふるまいになる。

イスラエル批判されるべきだし、ロシアと同列の扱いもそれ自体はまったく不当ではないが、

政治的理由ではない」「式典を厳粛な雰囲気の下、円滑に行いたい」では対外的理解も譲歩も尊敬も、何も得られないんだよ。

それどころか「G6」の「いや政治的理由でしょ」という批判にまともに反論できない。だからイスラエル非道を強調して「イスラエルが呼ばれないのは当然だ」という点に日本人意識がむいてしまう。そもそも大半の日本人スーダンで何人死のうが気にも留めてないし、シリア大使イスラエル大使が仲良く並んで参列したところでしったことじゃないんだよ。でもダブスタクズ野郎部分的には理のある批判を向けてくれば感情的な反発が生じる(外務省もこの辺の国民感情の機微をよく理解してない節があるが…)。で、結果誰が得する?中露でしょ。本当に愚かな自殺点だよ。もちろん米国からみても日本との関係悪化は対中競争マイナスだし、やや古い言い方だが「第三世界からどうみられるかという点でも大いに失点だが、これはもういまさらという気もする。

  

地方自治体には外交をする権限はないが、当然のこととして外交をする能力もないということがはっきりした一件だったな。

2023-05-21

ロシア擁護する偽善者リベサヨを許してはいけない

右か左かの問題じゃなくて、「とりあえずアメリカけが悪い事にしとけば全て解決」という思考停止問題なんだと思う。

全部じゃないけどある種のリベサヨは、「戦争に反対している」というポーズをとりながら実は戦争のものには反対してなくて、とにかく「アメリカ悪口を言いたい」それだけなんだよ。

アメリカ戦争犯罪を批判する」ならば間違ってない。

しかあいつらはアメリカ戦争でやった事だけはボロクソ貶すがロシアその他の国が同じ事をもっと大規模にやってもスルー擁護する。

本当に戦争のものに反対してるならどちらも平等批判するはずだ。

だが、アメリカ学校病院誤爆空爆すれば大騒ぎするが、ロシアアサド政権学校病院故意に狙って空爆してもスルー擁護か、果てはなぜかアメリカのせいにする。

べつに「アメリカ誤爆しただけだから許してやれ」とは言ってない。

誤爆だろうと民間人を大量に死なせたら許されない。

よって、ましてや故意民間人を狙って虐殺したならもっと激しく批判されるべきだ。

だが奴らはアメリカだけ批判してロシアアサド批判しない。

まり彼らが批判するのは「戦争」ではなく「アメリカ」なんだよ。

普通に考えて、特定国家に対して異常な憎悪を燃やす人間大勢いるのは、「戦争」に向かう第一歩だよ。


もちろんネトウヨもクソなのは言うまでもない。

しかしクソなのはネトウヨだけどそれ以上のクソの上に「ヤベー」のはリベサヨの中の反米極左だよ。

マトモなリベサヨはヤバくないが反米極左ネトウヨよりヤバい

ネトウヨもの韓国中国に対するヘイトスピーチは非常に醜く擁護する余地はないが、とはいえ奴らは「中国ともう一度戦争しよう!韓国を再び植民地にしよう!」とはけっして言わない。

なぜネトウヨ嫌韓嫌中になったかというと、韓国中国が、過去戦争侵略の事で日本反省を求め続けるのが「非常にしつこい」と感じてるからなんだよ。

加害者側がどう感じようが正当な主張だけどな。

しか加害者側が「もう戦争侵略もこりごりでござる」ってなったんだから、しつこく批判してきて正解だったわ。

他の国の極右ネオナチにつきものだけど日本ネトウヨにだけは無いのが「拡張主義」だ。

ロシアがやってるように、過去に一瞬でも自国領土だった土地は全て我が国が取り返す権利があるとして周辺国を威嚇するのがたいていの国の右翼なんだが、日本ネトウヨだけは、韓国中国の非常にしつこい(だが正当な)謝罪要求ウンザリしてて、

あんな国々を侵略してまたしつこく批判されるのは二度とゴメンだと考えてて、拡張主義の発想そのものが無いのが特徴なんだよ。


そこいくと反米極左は「チェ・ゲバラが、日本原爆落とされてなぜアメリカにやり返さないんだ?と言った!」とかそういう話が大好きだよな?

隙あらばアメリカ戦争テロを仕掛ける気まんまんだろ。

そこまで行かなくとも、暴力を伴うヤベー動きをする危険性があるのは、ネトウヨよりも反米リベサヨの方だよ。


あとリベサヨのアホな勘違いは、これはそこまで反米極左でもないマトモなリベサヨでもやりがちな間違いなんだが、

ネトウヨアメリカの犬」とか思ってんのがほんと勘違い

ネトウヨアメリカ嫌いだし、欧米とか白人とかキリスト教とかまとめて嫌いだぞあいつら。

ネトウヨ自由人権民主主義反差別といった「近代西洋価値観」に反発してるからネトウヨなんだよ。

上から目線価値観押し付けられてるように感じて嫌なんだよ。

からアメリカから押し付けられた憲法を変えろ」と主張してるんだし

ネトウヨ中国韓国を嫌うのも、リベサヨが考えてるような「白人様に媚びへつらいアジア人を見下してる」とかの理由とは全く逆で

同じアジア人でありながら中国人や韓国人は家畜化された日本人と違ってデモとかで激しく自己主張したりいろいろ意識が「西洋化」してるように見えるから気に入らないんだよ。ネトウヨにとっては。

2023-03-11

anond:20230311085306

以下のくだりが、とても印象的だった。

その時にわたし出身地名産が好きで、通販でたまに買って食べてるんだけど美味しいよね、とさりげなく話題をそらしてくれた年配の男性がいた。

その人が後から「あの人、悪い人じゃないんだけどごめんね、自分神戸出身でさ」と言われた。

恥ずかしい話、「神戸出身から」と言われて私は何も分からなかった。

私は自分地震津波被災者で、東北で育った私たちが一番の被災者で、今後数十年はわたしたちが一番のかわいそうな立場だという感覚を持っていた。

「なぜ急に神戸?」とポカンとして「はぁそうなんですか…」と雑に返した気がする。

その後、関東に戻ってしばらくしてから、何がきっかけか覚えていないがオウム真理教の話になったとき

上司が「あの年は神戸で大震災もあって、オウム事件もあって日本は終わりだと思った」と言ってて

やっと気づいた。


ひとの災害経験というのは、ほんと様々で、一概にかわいそうな被害者としてのっぺらぼうな面をみるわけにはいかないよね。

自分けが被害者面していたかも、という気づき。こういうちょっとワンクッションおいて、時間が経って考えること、こういうのが大切なんだと思う。

ただ、被害者という言葉共通項を見出したとしても、阪神淡路大震災経験したひとと、東日本大震災経験した増田がこうして、何かのきっかけでお互いの体験共通部分に触れようとしたときでさえ、お互いが経験したものの奥行や背景は全く違う。でもそれは、もっと言葉を交わさなければみえてこないもの

多分、増田上記言葉を交わしたとき、その手前でふと立ち止まって考えたんだと思う。

ひるがえって自分の親戚の話。自分語りをトラバに混ぜるのはなんだかな、と思うところもあるが、テーマ性質上書かせてもらう。津波から数日後、東北もっとも大きな漁港ひとつで、親戚が経営していた漁業関連会社生産工場が全滅したとの一報を受けた。一方、杜の都に住む息子娘世代は全員無事だったという朗報にほっとしたことを思い出す。

しかし、それよりも震災から半年くらい経って、父が一言つぶやいた言葉のほうが忘れられなかった。

父は東北我が家家系からすると、よそから婿養子だった。

その父が他界した親戚をふりかえってぽつりとこうつぶやいた。

「あれは天罰のようなものだったんだろうね 」と。

期待していない予想外の冷徹つぶやきに私は動揺した。

他界した親戚一家は、さかのぼると、昭和8年津波の前から漁港生計を営んでいた。1933年津波で多くの財産を失った親戚は一から再建する際に、同じ場所でやり直すのはやめるべきだと再三にわたって、周囲から助言されていたという。しかし、結局、同じ場所人生をやり直し、次世代が引き継ぎ、そして次第に事業規模が大きくなり、津波記憶が遠ざかっていくなかで、そのまた次世代の方々が財を成し、地元の名士として羽振りよく、親族のなかで存在感を持つに至る。そんななかで、半世紀以上前東京に出て行った東北の令嬢が結婚前の父と出会う。

大切な令嬢(大地主の長女)をどこの馬の骨ともわからないよその県の小作人末っ子風情に嫁がせるわけにはいかない、という大反対の嵐。本家からなにから親戚中の冷たい目線。結局、結婚は許されて、父は母の家系に婿として入ることになるのだが、その時に受けた屈辱を忘れられないらしく、東日本大震災で全滅した親戚に対して、天罰、という言葉自身のつらみを含ませて表現したのだった。

父にとっては、かわいそうだね、では決して片づけられない感情

個人的には、なにより、貧しい者も栄華を誇った者も等しくなぎ倒した大津波の、客観的な、物理的な力に圧倒せざるを得なかった。

たとえ、誰と震災経験の話をするとしても、このようなパーソナルヒストリーの違いによる温度差は避けることができない。そう思っている。

震災経験していようがいまいが、あるいは同じく焼け出された隣人でも同じではない。大地震大津波破壊力を前には、あの家は無事だった、無事でなかった、そういうさまざまな経験がそれぞれにあるにすぎない。

こうしたファミリーヒストリー視点でそれぞれの思いがある一方で、

上司が「あの年は神戸で大震災もあって、オウム事件もあって日本は終わりだと思った」と言ってて

やっと気づいた。

という上司言葉。そして、「やっと気づいた」という言葉。このつながり方は、大変興味深い。「あの年は~」というのは個々の経験の違いを超えた、歴史を振り返った俯瞰的な総括を含んでいるからだ。1995年という時代、そういったマクロ視点での気づきをもたらすのも災害だ。

そして、それが何かの理由で、自分自身ファミリーヒストリー神戸出身者とのちょっとした会話と結びついたのだとすれば、それは自分ある意味「かわいそうな」私的な思いを、歴史の一コマなかに着地させようとする、そういう覚醒だったのかもしれない。

実をいうと、よりマクロ視点で、それぞれの災害にはそれぞれの社会的な背景があり、その脆弱性被害を増幅させている、という視点最初に提起したのは、阪神淡路大震災だった。

1990年代以前は、災害被害者というのは、災害管理文脈で救援対象として、比較ステレオタイプに捉えられていた。しかし、その認識を大きく変え、都市社会構造脆弱性に関心が高まったきっかけが1995年震災だった。こう書くとなにやら上から目線風だけど、阪神淡路大震災自分仕事として防災世界に入るきっかけを作った。

ざくっとまとめると以下のような歴史神戸にはある。

神戸都市としての成り立ちは、明治の初め、神戸港が開港された時から始まる。以降、港湾労働者が多く流入低所得層脆弱埋め立て地や条件の悪い内陸部へ集住するようになる。他方で、20世紀鉄道時代に入ると、阪神間交通網が充実し、六甲山ろくに高級住宅地が開発されるようになる。高度経済成長期には六甲の開発で切り崩した丘陵地住宅地建設、その残土で海岸が埋め立てられ、工場用地や港湾建設が進められていく。おりしも公害問題が深刻化した時代都市生活環境はますます深刻化していった。そんななか、オイルショックを契機に産業構造の転換という時代の変わり目を迎え、神戸産業シンボルであった造船、鉄鋼は停滞してゆく。それは関連する神戸の零細地場産業を苦境に陥らせ、今度は人口流出が起こり都市部の空洞化が始まった。都市部に残っているのは、流動性の低い層つまり高齢者低所得者ばかりとなった(インナーティ形成)。

これに対して1980年代神戸市の政策的な対応としては、財政問題の打開が先行した。バブル前の当時の考え方では、大規模開発こそが地域経済再生をもたらすと信じられていた。埋立地の利用による、ポートラインラド、六甲アイランド建設物流機能強化のための明石大橋建設最先端技術産業の誘致、ニュータウン建設など、新たな付加価値の創出が事態打開の切り札だった。

その一方、社会脆弱層への支援行政による市街地再生は後手に回っていた。

オイルショック後の産業構造の転換で取り残された低賃金労働者の町、老朽化の進んだ木造住宅密集地域長屋建ての住宅の占める割合の多い市街地長田区スラムのようなオールドタウン)は新陳代謝が進められなかった。地震対策の上でも洪水対策の面でも取り残された街となった。どのような地域であったか番町地区検索をしてほしい。

このような経済格差脆弱性が生み出された、マクロ構造変動のなかで襲ったのが1995年大地震であり、被害社会経済的脆弱な人々に集中した。暴力団員が懸命に救助活動していたエピソードを覚えている人もいるだろう。そういう街だった。

社会学的な視点でみれば、この地震の教訓として、被害高齢者低所得者に集中したのは、ある意味歴史的必然だ。格差が生み出された背景などのマクロ政治的経済的な動向と切り離せないということだ。

そして、このような格差脆弱性という切り口でみる構造分析は先月発生したトルコシリア大地震でも、当てはめることができる。

このように、可哀そうな存在というのを社会学的に脆弱性として構造的にとらえる、ひとつきっかけは、やはり他の災害を知るということであるし、昔の災害を知るということだと思う。

パーソナルヒストリーとしてお互いに触れあうことで、お互いに違うバックグラウンドにあることがうすうすわかってくる、それもまた、大切な気づきなのだと思う。

また、パーソナルなコミュニケーションが、例えばまさに「通販でたまに買って食べてるんだけど美味しいよね」みたいな会話、これが実はマクロ特性を知るうえでも、その人のパーソナルヒストリーをしるうえでに、もっと重要エントリーポイントだったりする。仕事上、ひとから話を聞くときにいつも気に留めていることでもある。

からトルコシリア現在進行形震災について全体状況を大きな視点理解している国際機関よりも、よりミクロ視点で、特定家族地域の人たちにコンタクトがとれる小規模のNGO支援団体に私自身は微力ながら支援金を送付している。たまたまシリア難民支援をしている人と知り合いの知り合いくらいの関係SNSでつながっていたのがきっかけだ。アサド政権物資を止めてしまう現状も現地の声としてより関心を持つようになった。そのほうが確実に、受け取った人の顔がみえ、困っている状況がミクロにもマクロにもわかってくる。自分支援したお金支援先の一家族あたりの支援額(しか第一バッチ)の1/4にも満たないことを知る。こういうことも大切だと思う。

そのように、何かをきっかけに、他の災害に対して接点を持つ機会を大切にしたい。

その人が後から「あの人、悪い人じゃないんだけどごめんね、自分神戸出身でさ」と言われた。

というのは、居酒屋トイレ洗面所とかで何気なくかわす会話、とか想像していたのだけど、そういうのが大切だよね。そういうのが心の残って覚えている、ということがさ。もちろん完全にひとのことを理解するなんてことはどんなに会話を交わしてもない。でも覚えてさえいれば、そのなぜか覚えていた思いを何かにつなげることができる。その「きっかけ」というのはとても大切に思う。

災害を忘れない、というのはそういうことだと思うので。

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