クルーズ会社MSCクルーズの運航する船舶は新型コロナウイルスへの警戒でカリブ海の2つの港湾当局から乗客の下船を事実上拒否されたことを受け、26日時点でメキシコ・コスメル島に向かっている。 同社はコスメル入港について「正式かつ最終的な許可」を得ており、現地時間26日夜に到着する見込みだと説明した。26日付のメキシコ紙ミレニオは港湾当局の関係者を引用し、コスメル島への寄港は既にキャンセルされたと伝えていた。 同社のこれまでの発表によると、ジャマイカ当局は25日、「MSCメラビリア」の乗客下船に関する決定を「何時間」も先送りした。英領グランドケイマン当局もジョージタウンでの下船を拒んだ。新型ウイルスに関連する下船拒否は米州で初めて。同社は「いずれのケースも単なる警戒感を理由に、クルーズ船が事実上締め出された」と強調した。