大統領選挙が近い韓国とねじれ国会で政治基盤が安定しない日本の首脳が会談しても、立場上、慰安婦問題を解決しにくいのは容易に想像できるわけですが。 「第2、第3の少女像も」=韓国大統領 李明博大統領にしても、別に慰安婦問題の解決に積極的だったわけではありませんが、大統領選が2012年に迫っていること、北朝鮮からの砲撃や韓国軍艦の撃沈などの事件があってもなお世論が対北朝鮮強硬路線に染まらず、平和的解決を望む冷静さを保っていることから、韓国内左派を容易には無視できない状況にあります。韓国内右派にしても対北朝鮮強硬派と共に竹島を巡る対日強硬派が共存している状況ですから、日本との協調を優先すれば右派からの突き上げを食らう可能性もあります。 決定的なのは、韓国の憲法裁判所が慰安婦問題解決に尽力しないのは違憲だと判断したことです(2011年8月)。この状況で来日して首脳会談を行う以上、李明博大統領はこの件