1. 『世界』最新号(2010年3月号。2月8日発売)には、佐藤優が、歳川隆雄との対談相手として登場している。以前にも指摘したように、『世界』誌上での佐藤と大田昌秀との対談は長らく中断しており、最新号においても休載中のままだが(わざわざ「休載」と告知されている)、ついに約半年振りに、佐藤が誌面に復活したわけである。 「『世界』2010年1月号と<佐藤優現象>」で、私は、佐藤優の対談連載が中断されている原因は、「<佐藤優現象>に対抗する共同声明」が10月1日に出されたことの影響があるのではないか、と推測した。この推測自体は正しいと考えているが、いずれにせよ、『世界』は、(私とは違い)『世界』の執筆者や熱心な読者すら署名している「共同声明」を、一片の説明もすることなく、無視した、ということである。 これは、『世界』が新しい段階に入ったことを示唆しているように私は思う。要するに、小沢一郎の政治資