筆者の自家用車であったフォルクスワーゲンは、走行距離がちょうど合計10万キロ(km)に達したところでエンジンが壊れ廃車となった。海外製の自動車に対し、日本車の場合は10万kmを超えてもまだ十分に走れるものが多い。そのため、「日本車は海外の自動車と比べて品質が良い」といわれている。今回は、ここでいう「品質が良い」とは“一体何が良いのか?”について掘り下げて考えてみたいと思う。 連載第3回で、図1に示す設計品質の中身をお伝えした。その中のどれであるかを考えてみる。 市場で販売し、不特定多数の人の使用に耐え得るべき品質とは 製品を市場で販売するには、不特定多数の人がいろいろな使い方をしても簡単に壊れない設計が必要だ。いろいろな使い方とは、通常以上の頻度や力を加える使い方、もしくは通常では考えにくい扱い方のことである。ノック式ボールペンを例に考えてみると、通常以上の頻度とはノック部を1日1000回
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