【冨岡史穂】ミカンをよく食べると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防できるらしいことが、果樹研究所の杉浦実主任研究員らの研究でわかった。ミカンを黄色くする色素であるβクリプトキサンチンが、骨を増やしたり、減少を抑えたりしていると考えられる。20日付米科学誌プロスワンで発表した。 女性が閉経してホルモンのバランスが変わると、骨粗鬆症にかかりやすくなる。一方、杉浦さんらが温州ミカンの産地の一つ、浜松市の三ケ日町地域で行ってきた研究で、ミカンを多く食べる女性は患者が少ない傾向もわかっていた。 そこで、この地域の閉経後の女性212人で、βクリプトキサンチンの血中濃度と骨粗鬆症の関連を調べたところ、ミカンを毎日4個食べることに相当する血中濃度の人は、ミカンを食べない日がある人よりも、骨粗鬆症にかかるリスクが92%低いことがわかった。 果物などに含まれる色素の骨粗鬆症予防効果が明らかになったのは
ミカンなどかんきつ類の皮に含まれる有機化合物に、脳の神経細胞を守るタンパク質を増やす働きがあることを松山大薬学部のチームがマウスで突き止めた。脳梗塞で起きる脳神経の機能障害を遅らせる治療薬の開発につながる可能性がある。成果は9月中にも国際学術誌ニューロサイエンス・レターズに掲載される予定という。 有機化合物はヘプタメトキシフラボン。チームは液状にしてマウスに5日間投与。その後、脳の血管を詰まらせて、脳の断面を分析。すると、記憶をつかさどる海馬で、神経細胞が傷つくのを防ぐタンパク質「脳由来神経栄養因子」が投与しなかったマウスよりも約3・5倍増えていた。チームはこのタンパク質が増えることで脳梗塞後に死滅する細胞が減り、機能が維持されるとみる。ただ、ヘプタメトキシフラボンはミカンの皮の成分の多くて約0・025%と微量で、皮を食べても効用はないという。安全性を確認し、人で有効か検証する方針。
現在私たちが食べているみかんは「うんしゅうみかん」といい、400年ほど前に鹿児島で生まれた日本原産のくだものです。同県長島の東町には昭和10年ごろまで樹齢300年を越す古木があったとされています。当時中国から伝来したみかんの仲間(ソウキツやマンキツ)から偶然に生まれたといわれています。 栽培場所は九州のわずかなところでしたが、果皮色が濃いものや、収穫時期が早いもの等、様々な特色を持つ変異種が生まれました。これらの変異種はみかんに種がないことから、自然に発生した親とは異なる性質を持つ変わり枝(突然変異)を利用して育成されたものです。その栽培がしだいに東の地域へ広がっていき、やがてみかんといえばうんしゅうみかんを指すことになったのです。 実は、みかんとして最初に日本に広まったのは、小みかん(紀州みかん)です。中国との交易港として古くから栄えていた肥後国八代(現熊本県八代市)に中国から小みかんが
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