はてなキーワード: セクシャリティとは
よく「BLは女性による男性の性的搾取だ」みたいな批判を見かけるんだけど、これって根本的なところで論理が破綻してると思うんだよね。
まず大前提として、「搾取」っていうのは権力勾配、つまり強者から弱者への一方的な収奪があって初めて成立する概念なわけ。例えば、資本家が労働者を搾取するとか、先進国が途上国を搾取するとかね。
で、これをジェンダーに当てはめてみると、現代社会の構造において、マクロで見れば男性は女性に対して「強者」の立場にいる。これはもう否定しようがない事実だと思う。
だとしたら、相対的に「弱者」である女性が、創作物の中で「強者」である男性同士の恋愛を描いたからといって、それは「搾取」の構造にはなり得ない。逆、つまり男性が女性を性的に描く場合は、権力勾配があるからこそ「搾取」になりうるんだけど、BLの場合はそのベクトルが逆なんだよ。
文化の盗用がなぜ問題になるかというと、マジョリティ(多数派・強者)が、マイノリティ(少数派・弱者)の文化の文脈を無視して、表層だけをファッションとして消費してしまうから。これも権力勾配が問題の根っこにある。
じゃあ、逆の場合はどうかっていうと、例えば日本人がジーンズを履いたり、ロックを歌ったりしても、それは文化の盗用だなんて批判されない。マイノリティがマジョリティの文化を取り入れるのは、ただの「文化の受容」や「憧れ」であって、盗用には当たらない。
BLもこれと一緒。
女性というマイノリティ(※社会構造的な意味で)が、男性というマジョリティのセクシャリティを題材に物語を紡ぐ。これは「搾取」じゃなくて、マジョリティ文化の「受容」や「アレンジ」に近い。
もちろん、個々の作品の倫理観とか、実在の人物を扱うナマモノの問題とかはまた別のレイヤーの話。だけど、BLというジャンル全体を「性的搾取だ」と叩くのは、権力勾配っていう大事な視点がすっぽり抜け落ちた、かなり雑な議論だと思うんだよな。
ヨリを戻したい元彼がまた近くで住み始めたと聞いて小躍り
事情があって別れたけどしばらくしたらまた連絡してみようかなって思ってる
元彼の親友の男の子はあたしも面識があるんだけどあたしその子に恋敵だと思われてるような?
彼とはいずれ結婚とかも考えてるけど彼氏がいる旦那ってどうなんだろう
今の日本じゃ同性婚認められてないし色々と不遇な思いもすること多いだろうから認めてあげるべきなのかな それともそんなの浮気じゃんって言ってあたしかその子か選べ、って言うべきかな
なんとなくそう思ったのはあたしその子になんか良く思われてないようなきがしたから
自分のセクシャリティで思い悩んでりゅうちぇるみたいな道を選ばれるくらいだったら相手女じゃないんだし彼らの間柄も認めてあげるべきなのか
あたしも自分がレズなんじゃないか?て思ったことはあるけど違いました、自分は異性愛者でしたね
昔から時々、人間以外の、物や概念に恋愛の意味で惹かれることがある。去年の秋からまた概念に恋をしている。あまりにも突飛な恋愛対象なので自分で笑ってしまうこともある。
絶対に人間は好きにならないというわけではなく、異性(男性)を好きになることもある。どうやら私の恋愛対象は異性と無生物らしい。
ポリアモリーではないので、一度に好きになるのは1人/1つだけ。擬人化はしない。(追記 全く別のものに思える+元々キャラクター?にはあまり強い興味が湧かない)
好きな対象に魂や感情があるとか、気持ちを返してくれるとかは思っておらず、ただ一方的に惹かれている。英語の無生物好きコミュニティを眺めたところ、無生物を好きになる人の中にはそういう感覚がある人もいるらしい。付き合っている/付き合えるという感覚もない。物理的に不可能なため。
これは〇〇というセクシャリティだ、のようなラベリングや、変なものに恋をすることの理由・原因探しには興味がない。
恋の定義とは何か、他人がこの感情をなんと名付けるかにも全く関心がない。その対象から同じ感情を返してもらえたらなと思うとき、その対象からどう思われるか気になるとき、よさそうなお店やイベントを見てその対象と出かけたくなるとき、自分は恋していると感じるからそう呼ぶ。
もちろん、物や概念に感情は無いし、一緒に出かけるのは物理的に無理なので、そんなことが起きるわけないのは分かったうえで。
感じていること自体は人間を好きになったときとあまり変わらない。誰かを好きになる感覚も人によって違うし、そもそも恋をしない人だっているからいい説明ではないかもしれないけど。
困りごとも別にない。強いて言うなら、恋愛話が好きなのにその相手がいないことくらい。
大きいコミュニティが日本に無いみたいなので、上述の英語コミュニティに時々書き込みに行っている。
子供の頃県に恋をしていたし、過去に何回か国にも恋をしてきた。そのほか、物でとくに魅力を感じるのは、無機質、冷たい質感の建造物、また、大きくて格好いいカーブのある建造物など。
今は、もはや存在しなくなった国に惹かれている。
予想以上に読んでもらえていたので少し追記した。
物を好きなひとの話を聞くと嬉しいしたいていある程度共感する。物が好きな人がいたら話しかけてほしい。恋愛話したくなる。
ただ、公共物を汚す感じの人や犯罪まがいの行動には全く共感しない。窓とか電車とかに勝手にキスしたり愛着を感じるものを盗ろうとしてみたり、みたいな。好きは免罪符ではない。
反応を見ていたら別に普通、みたいに書いてくれてる人がいて嬉しかった。
珍しがられたいわけでも、「物が好きなひともいるんだから喋るときはそこも配慮してほしい」とか言いたいわけでもなく
とにかく物や概念が好きだと書きたかった。読んでくれてありがとうございます。
いるけど相当少ないようだ。調査も難しいし正確にはわからない。
ただ、そういう性欲を持たない上に恋愛感情を持つ男も存在はするはずなので
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男性でロマンティックアセクシャルの方がどの程度いるのか、特に日本における正確な統計データは非常に限られています。セクシュアリティに関する調査は進んできていますが、「ロマンティックアセクシャル」という特定のアイデンティティに絞った大規模な調査はまだ少ないのが現状です。
1. **アセクシャル(無性愛)の割合における男性のデータ:**
* 国立社会保障・人口問題研究所が2019年に大阪市で実施した調査では、自身を「アセクシュアル・無性愛者」と認識している人の割合は全体で0.8%でした。このうち、出生時の性別が男性でアセクシャルと自認した人の割合は**0.3%**でした。
* 同じく国立社会保障・人口問題研究所による2023年の全国調査(速報値)では、回答者の0.9%が自身の性的指向をアセクシャルと回答しています。この調査での男女別の内訳は現時点では詳細が公表されていませんが、他の調査結果と大きくかけ離れてはいない可能性があります。
* 電通による「LGBTQ+調査2020」では、0.81%の人が自身をアセクシュアルまたはアロマンティックであると回答しています。この調査では男女別の詳細な内訳は示されていません。
* 前述の国立社会保障・人口問題研究所の2019年大阪市調査では、性的指向の自己認識とは別に、性的惹かれや恋愛的惹かれの経験についても尋ねています。
* 「これまでに性的惹かれも恋愛的惹かれも他者に感じたことがない」と回答した男性は0.9%でした(これはアロマンティック・アセクシャルに近い層と考えられます)。
* **「これまでに恋愛的惹かれは他者に感じたことがあるが、性的惹かれは感じたことがない」と回答した男性は0.6%**でした。この層が「ロマンティックアセクシャル」の定義(恋愛感情は抱くが、性的惹かれは経験しない)に最も近いと考えられます。
上記のデータから、日本において「ロマンティックアセクシャル」に該当する可能性のある男性の割合を推計すると、**およそ0.6%前後**という数値がひとつの目安として考えられます。
これは、国立社会保障・人口問題研究所の調査で「恋愛的惹かれは経験するが、性的惹かれは経験しない」と回答した男性の割合に基づいています。
世界的に見ても、アセクシャル全体の割合は約1%程度と報告されることがありますが、その中で「ロマンティックアセクシャル」の割合、さらに性別で分けた場合の詳細なデータは限られています。アセクシャリティの研究自体が比較的新しい分野であるため、今後の調査研究の進展が待たれます。
現時点での日本のデータから推計すると、男性でロマンティックアセクシャルに該当する可能性のある方は**およそ0.3%〜0.6%程度**の範囲にいるのではないかと考えられます。ただし、これはあくまで利用可能な限られたデータからの推計であり、今後のより詳細な調査によって明らかになっていく部分が大きいと言えるでしょう。
セクシュアリティのあり方は多様であり、統計データはあくまで全体的な傾向を示すものであることをご理解いただければ幸いです。
少し前に「彼女がいる女ってどう思う?」と投稿した続きというか顛末というか。
前回のタイトルについてはごめんなさい。
世間的な目や親や友達に言えていない現状などをいろいろと考えた結果でした(主題とはあまり関係がなかったかもしれません)。
https://anond.hatelabo.jp/20250412225856
コメント、ブクマカ(?)などは全て目を通しました。ありがとうございます。
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もちろん段階を踏んで。これまで彼女と2人でいた最長は3泊4日の旅行か、おうちなら2泊3日だったから、GWはとりあえずそれより長く彼女の今の家にお邪魔してみる。大丈夫ならもう少し期間を伸ばして、最終的には一緒に住もうという話になった。
話し合いにあたって、コメントにもあった通りアセクシャル/アロマンティック、関連するセクシャリティについて調べてみた。もちろん個人差はあるんだろうけど、重なっているところと重なっていないところがあった。
ネットは極論を書いてるのかもしれないけど、私は彼女のことをどうでもいいとは思わないし、連絡なども放置したりする気にはならない。優先順位があるとしたら彼女が一番で、その他の人たちと同じ順位にはどう考えてもならない。彼女といると楽しいし、今まで付き合ってきて後悔したことはない。もう会えないってなったら普通に悲しい。
ただ、彼女といてもドキドキとかはしないし、スキンシップもしなくてもいい。特に性的なことは、前回書いたように彼女に求められなければする気はおきない。恋人のコミュニケーションなので時間の無駄とは全く思わないし、人間の欲求なのだから理解はできる。なるべく断らないようにはしてるけど、その日の気分で断る時もある。するなら彼女には満足してほしいとは思ってる。(実際満足してくれているかは分からないけど)
ということを彼女にほぼそのまま伝えた。
彼女の反応は「たしかにそう言われればそうかも」「でもわたしが1番で、特別には思ってくれてるんでしょ?」だった。
頷くと、「じゃあいいじゃん。最高じゃん」みたいなことを言いながらハグしてきた。
そして「わたしは〇〇(私)に愛されてるなって普段からめっちゃ感じてるよ」と言ってきた。
誕生日記念日バレンタインとかを忘れずに祝ってくれたり、会いたいって言ったら用事よりも優先してくれたり、外で自分から手を繋いでくれるところ…と具体例をいくつか言ってくれた。
最後のは、彼女が付き合いたての頃にお願いしてきたからするようになった。
と言ったら、「そういうのを覚えていて、ずっと守ってくれること」だって。
「△△(彼女)のお願いを聞くことで、私も満たされてるところがあるのかも」と伝えると彼女は喜んでた。
性的なことについては「したくなったらこれまで通り言ってほしい」と伝えた。「じゃあ今から」とかマジトーンで言われたからそのまました。
私は話をした次の日が休日だったんだけど、彼女もわざわざ休みを取ってくれて、もう一度ネットで調べたりしながら話をした。理解してくれようとしている彼女を見て、ちょっと心が軽くなったのと同時に罪悪感も結構あった。
そして肝心の一緒に住むことについて、ビビってた理由は私のパーソナルスペースが広めなことの他にもわけがあって。
まだ20代ではあるけど、社会人の女2人で一緒に住むってことは周りからもそう認識されるんじゃないかって。99.9%以上の人は誰と誰が付き合ってようが一緒に住もうがどうでもいいだろうし、自意識過剰案件なんだけど、これまで通りの仲の良い2人から抜け出す覚悟がなかった。(元タイトルにも現れてる)
でも、セクシャリティについて話した時もそうだし、今まで交際してきた数年間を通して、これだけ一生懸命に私とのことを考えてくれる人なんて、このさき絶対にあらわれないだろうなって身に染みて実感して、私も覚悟を決めることにした。
この前の土曜日に彼女の実家に行って、日曜日に私の実家(現住所)に2人で行き、付き合ってること/将来的に一緒に住みたいことを伝えた。
彼女の両親と妹さんは元から私たちの関係を知っていて何回も会っていたので、すんなりと話は済んで。
私の親(小さい時に離婚してるので父親だけ)はビックリした様子だった。当たり前か。彼女と楽しそうに話して「今度一緒に(趣味の)釣り行かない?」とか言ってはいたけど、受け入れてるのかは分からなかった。というか、完全に受け入れてはない感じはする。でもそれもまあ、仕方ないように思う。
カミングアウトについては「急ぐ必要はないんじゃないかな」と彼女には言われたけど、今回の親については私の意見を尊重してくれた。
友人に話すかについては、彼女とその都度話し合って決めようと思う。
最後に
同棲について、私の中ではもう確定してはいるんだけど、一応試してみてなので完全に確定はしてません。
でも、どう転ぼうとも彼女とこれまで通りに楽しく過ごしていきたいと思います。そのためにも、愛想を尽かされないようにしないとな……がんばります。
NARUTOの最終回でサスケとナルトがくっつかなかったのは究極的な話、この国に同性婚がないからだよ。同性同士が当たり前のように恋愛して結婚する表現物がメジャー雑誌に存在しないのは、それがこの国の政治の在り方だから。
スーパーマンのセクシャリティがバイセクシャルだとして話題になったけど、これが当たり前のこととして定着した50年後くらいにはアメリカではサスケとナルトがくっつく作品物が存在するだろうし、50年経っても日本は同性婚すら認めてないならサスケとナルトがくっつく物語はまだ存在し得ないだろうから、私たちは50年経っても悲しみ続けることになる。
ナルトがヒナタと、サスケがサクラと結婚したのを嘆き悲しんだのなら、同じことが起きないために同性愛を異性愛と同じくらい当たり前の国にするしかないんだよ。その足掛かりの第一歩として同性婚がある。
だから、あの最終回に納得がいっていない人は同性婚に反対する政党に票を入れちゃいけないと個人的に思う。入れるのなら最終回のあの結婚は当然認める立場じゃなきゃいけなくて、嘆き悲しむことは矛盾を孕んでることになるということを理解してほしく思う。
週刊少年ジャンプの少年キャラクター(ヒロインとのフラグあり)をセクシャリティ改変して二次創作BLにする腐女子については男性たちが叩いているけど、
・ノンケのキャラクターをゲイに改変、邪魔なヒロインをアンチスレで叩く
・ジャンプのメインキャラクターは15歳だったりするからR-18二次創作BLにするのは児童ポルノの製造
まあこれを言い出すとプリキュアおじさんという女児向け作品乗っ取りオタによる百合エロ同人やモブレ同人なんかも当然にアウトとなるわけだが
こんな奴もいるんだよという性の話をさせてくれ。10年前の自分に読ませたいと思って書いたら長くなってしまった。
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俺は30歳男で独身。
俺の恋愛対象は女性である。大学の同級生にガチ恋して付き合ったり、出張先でお世話になった女性に一目惚れしたりしている。そして幸せなことに今もかわいい彼女がいる。遠距離だが幸せにやりとりしているし、信頼して色々なことを相談しているし、会うたびに楽しくデートもしている。大好き。今の彼女と結婚したい。なんなら子供もできたらいいな。
しかし、とても厄介な事実がある。俺の性的対象はたぶん、男なのだ。
正直自分ではあまり認めたくないのだが、街中ですれ違う短髪筋肉質な男性にはついつい目を向けてしまうし、普通に銭湯に行っていいガタイの男がいたら見つめてしまう。男子高校出身だったということが関係しているのかもしれないが、なぜかそんなことになってしまった。嗚呼。
中学生の時は普通の男女もののAVを見て抜いていた。が、主に見ているのは男優の体とちんぽだということに気づいたのは高校くらいの時だった。最初は躊躇していたが、次第にゲイビデオを見て抜くことも増えていった。18を超えた頃に興味と性欲から発展場に行ってみたが、男の体とちんぽに欲情する自分を再確認してしまい、以来ときどき通っている(怖いのでバニラまでしかしたことはないが。バニラの意味が分からないやつはググれ)。そういう場で出会ったゲイの友人とは匿名のまま仲良くなり、定期的に会って抜きあったりもしている。ゲイ向けマッチングアプリも使っている。でもそこに恋愛感情は一切ない。付き合おうと思ったことはない。
そして無論、このセクシャリティをリアルの知り合い(彼女含む)にカミングアウトしたことはない。発展場で会った匿名の男から「お前それはゲイだよ、認めて男と付き合ってしまったほうが楽だよ」と言われても、「俺はノンケ寄りのバイだから…」と言葉を濁していた。
実際面白いことに、身近な友人や仕事仲間など日常生活で知り合う男性には全く欲情しないのである。実生活で俺にゲイだとカムアウトしてくる友人は数人いたが、彼らにもカミングアウトはしたくないし、彼らを好きになることもなかった。おそらく、自分がホモであることを認めるのが怖く、家族や実生活の知り合いにバレるのも怖く、理性のリミッターが強くかかっているのだと思う。良い身体だな〜タイプだな〜と思うリアル友人♂はいるが、その彼とどうこうなりたいとは思わない。
だから俺は、ノンケでもゲイでもバイでもない成り損ないの状態だった。この歪んだ性的指向に俺はずっと悩み続けていた。
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さて、賢明な読者諸君であればお気づきだと思うが、俺には、とても困る場面がある。
彼女は18歳の時から数えて今まで5人ほどいたが、俺から手を出したことはなかった。
仲間内では女に困っていないヤリチンキャラを作っていたものだから、付き合った彼女にしてみたら意外でもあったろう。あるいは童貞だと思われたかもしれないが、確かに挿入したことない童貞だったのは間違いない。ちんぽはしっかりしゃぶってきたのにな!
無論、年頃の男女のこと、一緒に寝て向こうから迫られることも多々あった。俺もやったるぞ!!という気持ちで頑張ろうとするのだが、しかし興奮しない。否、興奮しないだけならまだ良い。勃たないのだ。
人並みに女性の身体を愛撫し、指を入れてみる。でもあんまり興奮しない。俺のちんぽは基本的に無反応なのだ。彼女に触ってもらったり舐めてもらったりしても反応はない。汚い男にしゃぶられてきた自分の経験を思い出すと、その罪悪感もあり、余計勃たなくなる。
勃たないちんこに用は無い。俺は自分がインポであると装い、抱きしめながら寝るしかなかった。
(ちなみに風俗もピンサロも行ったことはあるが、勃たない。女体に対する嫌悪感が増すばかりだった。)
俺が手を出さなかったことも理由だっただろう、過去の彼女はかくして俺の元を去っていった。俺はすまんなと思いつつどうしようもできなかった。
好きな彼女に興奮せず、一方で世の中から隠れて男と抜きあう俺がいる。こんな状況にモヤりつつ、悩むので大事な時に余計勃たないという悪循環に陥り、どうすることもできないまま時間が経っていた。そして30歳になったのである。
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さて。今の彼女と付き合って1年ほどになる。セックス以外は全て順調な交際である。
この年末、彼女と数泊の温泉旅行に行った。初めてのお泊まりである。
最初の夜に、彼女を抱きしめながら寝たが、勃たないことがやはり怖く、興奮もしなかったので手を出さなかった。すると次の夜、シクシクと泣かれた。言葉に出してはくれなかったが、温泉にまで来て一緒に寝ておいて、ちんぽも挿れてくれないとやはり悲しくなるのだろう。俺もそのくらいの想像力はある。
さすがに好きな彼女に泣かれたら俺も悲しい。頑張ってみるかと奮い立ち、服を脱いでみる。
でもやっぱりちんこが勃たない。緊張して・・・と言いつつ、心から情けなくなり、不貞寝した。愛する彼女はどこまでも優しく、俺の頭を撫でてくれていた。
翌朝目覚めた俺は、自分の下半身が朝勃ちしているのを感じた。ただの生理現象で勃っていただけだが、今だと思った。半分寝ている彼女を急いで愛撫し、愛撫中に萎えかけたちんぽを急いで突っ込んでみる。ちなみにこれは自慢だが、俺は亀頭が大きめなので(多数のちんぽを見て比較してきたのでよく分かる)、ぶっちゃけ割と挿入しにくい。半分柔らかくなっていたちんこの先っぽを、どうにかこうにか押し込めた。中は暖かかった。
動いていると身体的快感もあり、しっかり勃起してきた。俺はとても安心した。そして大きいと言われて興奮した。俺のは他の男より大きいんだぞと言いかけたが、なんで知っているか聞かれると困るので言わなかった。
女性に対して腰を振る自分を、AV男優に重ね合わせて興奮し、そしてMAX勃起になった。奥まで挿入して突いている時、ふと変わる彼女の表情が最高に可愛く、吐息がとてもエロかった。その時初めて、女性に性的興奮を覚えた。愛する彼女とのセックスは本当に最高なんだな。セクシャリティどうこうじゃないわ。最高に可愛いわ。本当に。最高すぎた。結婚したい。ずっと挿入していたい(童貞感)
次の夜は、なんと、普通に勃った。俺は彼女に興奮していた。涙が出るほど嬉しかった。なんのことはない、女性に興奮しない、ちんぽが勃たないというのは、自分で思い込んでただけだったのだ。かくして俺は童貞を捨てることができた。
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その経験をしてめっちゃ安心したのだろう。そこでなんか性欲のリミッターが外れた。彼女との旅行から帰ってきた俺は、いてもたってもいられず、なぜかまず9monstersを開いていた。増田にいる人はよくご存知だろう、ゲイ向けマッチングアプリである。
俺はホモではない()ので絶対に顔は出さないと決めている。というか万が一でも流出したら彼女にバレてしまう。それは困るので、俺は自分の体の写真と性器の写真を登録している。亀頭が大きい俺のちんぽは人気である。ゲイ向けアプリ、こういうところは即物的で大変に使いやすい。
「秘密厳守」と書いているアカウントを見つけた。深夜に声をかけたその男からすぐに返信があり、やり取りを始めて30分後、俺は彼の家で全裸になり、ちんぽをしゃぶられ快感に喘いでいた。俺のちんこは嘘みたいにビンビンだった。
彼も自分のことをバイだと言っていた。なぜバイだと思うのか聞くと、彼はあっけらかんと言った。「男の方が好きだけど、やっぱ結婚したいし」。そうか〜そうだよな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。そんなもんか。意外に俺と同じようなやつ多いじゃん。女ともできるのか聞くと、まあ勃つからね、と言われた。そうだよな。俺もそうなれたよ。ありがとう。
でもしゃぶられている際に気づいたことがある。こいつのフェラ、うますぎる。なんでこんなにうまいんだよ。聞くと、彼は「最近は男としかやってないから上手くなった。女の子とのセックス忘れたわ〜」と言っていた。なんだこいつ、ホモじゃないか。なお俺はホモではない。
ということで、俺は結構深刻に悩んでたけど、同じ境遇の人は割と少なくないっぽい。ノンケでもゲイでもバイでもない成り損ないの状態とか思ってたけど、まあ彼女とも普通にセックスできるようになったし、全然悩むことなかったよ。むしろ普通のノンケと違って、俺は、みんなが知らない世界(=男のちんこ)が見えていると思うと少し誇らしい。秘密結社に所属しているみたいなドキドキ感もあるしね。
https://anond.hatelabo.jp/20240831042256
これ読んでて思ったんだが、単純に性欲強すぎないか?
ノンケの人だって性欲はあるけどだいたいの人はオナニーしたりして我慢するじゃん。
若い時にたくさんセックスしたいとかはもちろんあるけど、飲み会とかで知り合ってその日の夜にお持ち帰りでエッチしたとか、さらに端折ったとしてもマッチングで出会ってその日にとか、最低限の段取りはあるよね。
風俗通い詰めるほどハマる人っていうのもいなくはないけど、そこまで性に貪欲なのはどちらかというと少数派ではないかと思う。
恐らくハッテン場というのは元々大っぴらにしづらいセクシャリティを持つ人たちが、どうやって出会いを求めるのかというとこにあったんだと思うけど、
2丁目界隈だとかある程度メジャーなゲイの人たちが集まれる場というのもあるはあるし、そういうとこにすら顔を出せない人はやっぱ普段はオナニーで我慢すればいいと思うんだよ。
だって普通の男だってセックスはしたいけどほとんどの場合オナニーして寝て終わらせるじゃん。
なんでそれができないのか不思議でならない。
公共のトイレでささっと性欲処理し合える相手を見つけてするとか、やっぱ性欲が異常なの?って思ってしまうんだがどうなんだろう。
もう少し踏み込んで考えてみると、ひょっとしたらこれは身体的な話なのかもしれない。
メンタル面やマイノリティーというのを置いていて身体面だけにフォーカスしてみると、
お互い男ということであれば一定の刺激によって射精したらスッキリするというとても分かりやすい性欲になる。
なのでかなりスポーツ感覚でお互いの性欲を満たすことが可能で、これは確かに男女間でのセックスやなんらかの性的行為に比べて面倒くさい事が圧倒的にすくないのかもしれない。
その結果、ちょっとした場所でもすぐに性欲処理できて、しかもそれがWin-Winで行えるから流行ってしまう、みたいなことがあるのか。