<大相撲秋場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館 大関稀勢の里(28=田子ノ浦)が屈辱にまみれた。初土俵から5場所目の新入幕逸ノ城(21=湊)に立ち合いで変化されると体が泳ぎ、はたき込みにばったりと落ちた。大関戦の最速白星を許し、歴史に汚名を残してしまった。 【写真】逸ノ城(左)と稀勢の里の2度目の立ち合いも待ったとなる 伏線は立ち合う前にあった。立ち合いが合わず、新入幕力士を相手に2度も待った。9日目に敗れた豪栄道戦とまったく同じで、硬さが目立っていた。 左腕にはテーピングが施されていたが、その痛みを感じる間すらない3連敗。引き揚げる際や風呂場で「アーッ!」と大声を上げ、支度部屋では両腕を組んで険しい表情。言葉を発することはなかった。