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2024-11-09

溶接工やめた

安全に。本日溶接あるあるは「公園遊具溶接欠陥を見つけたことを子供に自慢して白けさせがち」です。

退職してきた。

元はと言えば工業高校から大手の本工から紆余曲折もあって中堅企業電気屋として働くことになって10年以上たつ。しまいには班を抱えるに至ってた。何がMTGだ何が会議だ何がメンタルケアKYやれKY。そんなんだからいつまで経っても・・・・・・・てな感じで、特に中間管理職としての不満があったわけではない。妻の実家の都合なので。次も溶接仕事をするのかは全くの未定だからバイトを始めるかもしれない。特にUTMT日常的に通さなければいけないタイプ電気屋は、つまるところ検査屋というイタコが啓示してくれる瞑想をやっているようなものから精神依存性がある。だからなのか電気屋やめた途端にメンブレする人は結構いる。これは、そもそも病的な傾向があったところに、今までは溶接治療的に作用して持久していたのではないかという仮説をたてている。だからキレる老人にも溶接やらせてみれば多分治るのではないか。ピンピンコロリはいうが、高齢者医療費削減がサァ!安楽死がサァ!とコロリの話ばかりしていて、それよりもピンピンの方について真剣に考えた方がいいんではないか。そんなことを増田は考えている。

そして、この10年で人材が大変多様になった。退職後が暇すぎて働いている70歳超えてる増田師匠みたいな人や、特定技能ベトナム人はもちろんのこと、ついには女性までという奇妙な職場環境だった。いわゆるマイノリティの方が数が多い。都会の人にいうと待遇が悪いんじゃないかと言われる。だけど、この地方だと人的資源のものが枯れてるので、ジキュ上げたところで大きな意味があるのかよくわからない。既に10年前から単価を倍に上げたけれど人員を増やすことは難しいと鉄工所アルバイトも言っていた。ゼロに何を掛け算してもゼロ。引き合いを断って同業者を当たり尽くしたのか金額けが上がってまた引き合いが来て、それをまた断ること4度繰り返して納期がどんどん後ろにズレていく案件であるという。当たり前だが人を増やせばいくらでも利益は出てくるのだが、それでも出来ない。高圧経済とは言うんだけど、少子化という圧力が高すぎて風船が破裂してしまって逆に生産性が落ちている状態なのでは?

まあ、経済の難しいこととか分からんから特に外国人女性ってのは難しいなと日々感じながら仕事してたので、2つのケースについて自分経験や考えを長々と書かせてもらおうと思う。

ベトナム人

元は技能実習生として日本に来ていて、こちらでの生活一定の期間していたから、言葉はまあまあできた。

外国人は怒ってはいけないと何かで読んだから怒らないように気を付けていたが、安全面でこのルールはかなり破った。教える/叱る/怒るはスペクトルなのだろうか。自分の命の値段が安いと思ってるのか何なのか、クレーン吊り荷の下をくぐることが多すぎて弱った。とにかくフラフラっと近寄るし、動いているクレーンから視線を切ってしまう。日曜に出てきてペンキで床を塗って避難場所を作り、誰かがクレーンを動かすブザーを鳴ったらここに行けという少し極端なことを始めたりもした。でも、それはそれでクレーンを操縦する側の日本人にとっても安全を強く意識する契機にはなったかもしれないとポジティブに考えてる。師匠は「昔は職人ってあんなもんだった」とか呆れて言ってた。そういえば防塵マスク最初ちゃんと付けなかった。前社ではどういう指導を受けてたんだろう。外国人からって溶接ちゃんと教えてないどころか安全教育すら放棄するのは企業として最低限のこともできてないのだし、名前だけは有名だけど社員の質が総じて低い会社なんだろうな。そういう会社に限って職人だ匠だマイスターだとアピールに余念がないのだから世の中というのは不思議増田が平均的な溶接工よりも安全にうるさいのも確かだが、それにしても。

そんなんだから当初の溶接の実力はかなりひどく低かった。特定技能なのに特定技能を持ってないのでは。「どうやってJIS試験とおったの?」って聞いてしまった程度にひどい。欠陥を手直ししていたらしいけど、具体的な欠陥とは何かを教えてもらえないから、突っ立ってたまに溶接して仕事してるふりだけしてたらしい。だから何がどう欠陥なのか、その原因と対処方法みたいなところから教えなくてはいけなかった。信じられないほど低いレベルの話。そんなことも教えない技能実習。何の技能を実習させてた?全く関係ないけど、みんなの家の鉄骨は本当に大丈夫かな?

というわけで基本から教え始めたのだが、とにかく覚えが早い。最終的にはカラーチェック程度の検査なら手直しも含めた具体的な手技は自分で考えてくださいみたいな方向になってた。どうせベトナム人は教えたやり方を勝手に変えてしまうから詰めても意味がないということに早々と気付いたのもある。それを良いことと捉えるかどうかが問題だと思っていて、逆に日本人の若手は自分で考えて動くということをしないから何事もバランスだろうか。増田勝手なことをして成長していたタイプなので、安全上の問題がなければ過干渉は避けるようにしていたつもりだけど、どうしても余計なことに口を挟んでしまいそうになる。この前も、増田がやるなら左手に持ち替えるところを、フレキシブルトーチつないで右手でかなり無理な姿勢溶接していた。悪い工夫ではないと思うが、左手右手と同じように出来るまで練習しなよとか余計なことを言ってしまった。大物やってる隣へ手伝いに行かせたらUTエコーが跳ね返りまくって、検査屋の音波おぢに文句言われながら増田と2人でガウジングの煤で真っ黒になりながら3日かけて掘り返して埋めたこともあった。それも経験。失敗は他人に手直しさせた方が効く奴と、自分で手直しせんと覚えん奴がいるので、両方を兼ねれば効果倍増。

最初はアンダーカットオーバーラップも分からないレベルから、1年で競技会出ても恥ずかしくないレベルに上手くなってるのは増田金正恩レベルに高い指導力の賜物だと思う。向上心の高さとかも含めてベトナム人ポテンシャルはとても高くて、増田だって数年したら抜かれるんじゃないかと思ったくらい。でも技能実習や特定技能は期限があるので上手くなった頃には帰るから、どこの会社教育に身が入らず「低度人材のまま、おかえりくださーい」ってわけだ。この国はもうすぐ滅ぶ。本人たちは金持って帰れるからそれでいいやと割り切っているのかもしれないが、能力が高い溶接工を追い払いながら自称ものづくりの国、馬鹿な連中と思ってるかもしれない。

女性

ついに女まで溶接工として採用しちゃったと聞いたもんだから世も末。しかもTIGではなくMAGCO2で厚物もやらせようっていうんだから暑いだけじゃなくてCO2なんかスパッタ飛ぶ量が半端じゃないし服とか燃えるけど大丈夫ハツリやったら全身真っ黒になるけど?と面接でも聞かれたらしいけど別にいいとのこと。以前は医療関係でお務めの御嬢様が人間関係に疲れ果ててやってきたそうなのだが、弊社も入ってみたらセクハラ地獄……と、ならんように考えるのが大変だった。トイレや着替えその他は女性設計がいるのでほとんど問題なかったのでは?と思っている。こっちが思っているだけで、あっちがどう思っているかは分からないわけですが。

身長が150あれば溶接工として大抵のことは出来ると思うけど女性としても小さすぎる。140ちょっとしかない。革ジャンはブカブカ、見た目は完全に子供。苦労したのは道具からで、トーチは定番ブルーレッドも上手く取り回せないか私物のビンツェルを貸したら上手く握れるようになった。男だったら文句わずに黙ってそれでやれって言ってる気もするから、こういうのもオタサーの姫扱いで良くないのか?一つ一つ手探りで考えながらやってた。最終的には会社に頼んでわざわざビンツェルを入れてもらったんだけど、意外と他班の男性陣にも好評だったのか普通に借りパクされる。ブルートーチの小さいやつも悪くないと思うんだけど、薄板を相手に振り回すならビンツェルは最強だと思う。ただしチップがすぐ死ぬのがドイツっぽい。身長に合わせた定盤とは言えない程度の作業台もわざわざ作った。これもジジイに乗っ取られてたから結局は複数作った。グラインダーも大苦戦だったけど、7インチだと2kg切る機種はないので気合でなんとかしてもらった。チッパやニードルスケーラも気合なのでエアツールは何から何まで気合増田はNPK派だけど女はFUJIの方が使いやすいとかあるのかな?もっとメーカーでいいものあれば、もし女性溶接工がいたら参考までに教えて下さい。

これもベトナム人と同じで怒ったら面倒だから怒らないでおこうと思ってたけど、そうはいかなかった。フェミに怒られる言い方をすれば、女のくせに仕事が恐ろしいほど雑だったからだ。昼休憩に止端仕上げを明らかにサボっているのを設計おっさんに見つかって怒られたまではいいが、設計おっさんと仲悪い別のおっさんが「うるせえ」とか謎にキレて介入し始める謎喧嘩(定期)が始まった。仕方ないか増田が横から割って入って「指導不足で申し訳ないです」とその場を収めた。それで「これ俺にもやらせんの?お姫様だなあ」と言ったら生意気にも「女性差別です」とか口答えするから所詮は女のやることだから俺が頭下げただけで済んでるんだから二度と舐めた仕事してんじゃねえブス」と言ったら半泣きになって自分で手直し始めて、二度と手抜きはしなくなった。はてな基準やZ世代基準ではセクハラパワハラに該当するだろう。増田もブスは良くなかったと思う。だけど、人間心理への侵襲は最小限であるべきという前提は置いても、一定程度の圧力はかけないと人は動かじ。何もしなくても出来るのは天才だけだし。

もちろん良いところもあるというか、短期的に別の班に貸したら大活躍だった。ロボットの扱いがとても上手いのだ。えらい人が営業の口車に乗って導入したはいものの社内で誰もまともに使えないから量産小物の仕様変更からほぼ稼働させられなかった曰く付きロボットを、面白半分で使わせてみたら特別教育受けただけなのに自在に動かす。単にティーチングだけではなくジグを作るのも上手くて、図面もなしに勝手スクラップ集めてやっつけで作ってるのに使えるから、荒っぽいけど勘や発想が良いんだろう。点検に来たメーカーも「これで大丈夫なんですか?」と明らかに悪い意味で驚くくらいのやっつけだが。少量でもジグ作って全部ロボット溶接やらせるようになったから、当然ながら仮付けしか仕事がなくなる。だから一向に溶接が上達しない。量産かつロボットがやれるサイズなら爆速で上げるから周りもどんどん仕事を投げるのだが、本人はあんまり納得いってないみたいだった。そもそも頭の作りが電気屋じゃなくて鍛冶屋的なものに向いていたのかもしれん。ロボットなんか分からんから増田がなにか言えることもない。ただ、本人が電気屋として厚物がやりたいんだと話して、少しだけ騒動を起こしてた。気持ちとしては分からなくもないが、ガウジングで全身真っ黒にするわけにもいかんよなあと思っていた。他所女性チビでも音波物をガンガン溶接する上手いのがいるらしいと聞いたから、差別的な失敗だったかなとも感じていた。その後は一応の解決をみたものの、まだ正解は分かっていない。そうやって正解を探せること自体、恵まれていたのかもしれないのだし。分業かつ柔軟性がある程度に小さい企業という規模感はかなり限られてくるのだから

もののついでだから最後に書いておく。この前も「水汲みという重労働女性は担ってきた」というフェミツイートに「そんなものは軽作業だ」というアンフェが引用が少しバズっていたが、普通に考えれば危険作業だろう。一人KYでもやってみればいい。経験能力もない奴ほど自らの仕事危険性を強調してアイデンティティを誇示する傾向がある。ノーヘル原チャリで遊んでるガキか、ヤンキー漫画の読みすぎてイキってる奇妙な人物か。外からイメージを悪くしようとする連中をどうにかしないと、いつまで経っても女性だけではなく男性も劇的に増えることはない。女がやりたくない仕事を男がやりたいと思うことは基本的にない。別に溶接に限らないのだが、業界の人はそういう面をもっと感じ取ったほうがいいと思う。

なんか暇だ。なんかない?

2024-10-29

anond:20241029111821

Webエンジニアだと、午前中の本業0.5人日*5, 午後の本業0.5人日*5 にするのがpros cons 考えて一番いいんじゃないかなあ

結局できれば毎日業務時間オーバーラップしている、でないと扱いづらい

仕事を食べやすく切り出すのしんどいね

2024-10-15

文庫」を「うんこ」にして一番つよそうなうんこ

・岩なみうんこ(岩なみに固そう)

オーバーラップうんこ(💩こんなかたちしてそう)

オレンジうんこ色違いの強さがありそう)

一二三うんこ(勢いだけっぽそう)

2次元ドリームうんこワンチャンうんこ小説ありそう)

王様うんこ(箱にしてそう)

知的生きかたうんこ(そこにたどり着くのか)

・だいわうんこ(そりゃそうだ)




追記

おもいのほかトラバブクマうんこあつまったな。みんなサンキュー

スーパーダッシュうんこ漏れそうなんだな)

スーパーダッシュうんこが最強やな。やっぱスニーカーうんこスーパーダッシュうんこするのが青春うんこだよな

2024-09-25

Ver1.2面白すぎるわ

炎の神とか決闘とか英雄とか言っててそこはかとなくナタとオーバーラップ感がある

アニメも相変わらずすごい出来だしめちゃくちゃ動く

リンちゃん即死する勢いで飛んでったけど

2024-09-08

名作といわれるドラマおしんをみたので感想を書く その2

https://anond.hatelabo.jp/20240906234755から続く

おしん物語でもうひとつ誤解していたことがある。おしんは田倉を救ったという誤解(ここは超重要ネタばらしなので注意)

この出来事は、1983年から1984年にかけての現代編に関連している。。おしん83歳の頃、たのくらスーパーの拡大事業は、大手スーパー進出によって経営難に陥り、倒産寸前まで追い込まれていた。過去おしん初恋した相手並木浩太の息子が経営する並木商店が、大手スーパー土地買収における重要場所にあり、その売却次第でたのくらは助かる状況であった。私は以前、おしんが浩太を説得し、並木がその情に応じて救済が成功したと思い込んでいたが、実際にはそうではなかった。

なぜそのように思い込んでいたのか。もしかすると、失踪から戻ったおしんに、並木を説得してくれと仁が土下座して頼み込んだシーンがあったからかもしれない。

おしん」は全297話もあるドラマだが、その第1話は、たのくらスーパーの新店舗開店祝いにおしんが出席せず、家出する場面から始まる。おしん失踪理由が明らかになるのは、終盤の第290話。ドラマ伏線回収が時代を経て行われることが多く、おしん家出理由も最終週で回収される最大級伏線ひとつであった。この巧みな構成は、橋田壽賀子演出家のすごさを感じさせるもので、まさに名作と呼ぶにふさわしいものである

特に佐賀編では、あまり過酷さに倍速で視聴したこともあったが、終盤に近づくにつれ、ポーズしてでもじっくりと次の展開を予想しながら見入っていた。

1話から第3話にかけては、おしん並木商店の大旦那に恩義を感じていたため、新規スーパーの出店に反対していたことが示唆されていた。そのため、多くの視聴者おしんが息子の恩知らずな商売拡大に恥じて家出したと理解していたはずである。ぢかし終盤になってその真の理由が明かされるという展開が待っていたのは正直、超絶長い伏線回収である

実際には、おしん失踪直前に浩太を訪れ、仁の事業拡大による不義理を詫びていた。その際、聞かされたのが大手スーパー進出についての話である並木商店大手への売却は、並木商店の生き残り策であり、たのくらへの防衛策でもあった。おしんはすべてを理解したうえで、浩太に対して大手スーパーへの土地売却を進めるように頼んでいたのである

その後、おしんが戻ってきた際も、並木はまだ売却を逡巡していた。仁はおしん土下座して、まだ間に合う、並木を説得してくれと頼んだが、おしんは改めて浩太に売却を進めるよう頼むのであるおしん厳しすぎるだろ。

おしん大手進出によってたのくらの事業が立ち行かなくなることはわかっていたが、ひととしての恩義を忘れ、家族を顧みず金儲けに走ってきた田倉家の再生のために、そして恩人の浩太の一家のためにも並木土地大手売却への契約を進めてくれと願い出る。相変わらずおしんさんは厳しいお人だと微笑む浩太は、ついに売却を決意する。

仁は、母のおしん交渉に失敗したと思い込み失望して母を責める。妻の道子も、夫に失望し、ついには離婚宣言する始末。家族崩壊が進む中で、おしんはその様子を静かに見守ってゆく。

これが朝ドラ最終週の出来事というのがスゴイ。

おしんは仁に、離婚再考するよう促し、仁はようやく家族の大切さを思い出す。この姿は、かつて佐賀で竜三を立ち直らせるために試みたおしんの姿と重なる。仁と竜三は、いずれも実家の甘えを捨てきれずにいた共通点があった。おしんは仁の田倉商店倒産させてでもその甘さを排除しようとしていたのである

事業整理のため自宅売却を進め、引っ越しの準備のさなか、家族は徐々に絆を取り戻してゆく姿は橋田壽賀子の夢の世界なのかもしれない(正直、ここはちょっとうーんと思うところはあるが)。しかしこれが橋田ドラマ流の大団円なのだろう。

前述したように、田倉商店は浩太によって救済される。というより人の縁によって救われる。それはまさにおしん商売において大切にしてきた価値観なのであるしかしそれは、全297話、一年近く放送してきたおしんドラマの終盤最終話、終了わず10分前の出来事である。すごい。

橋田壽賀子がこの物語を書き始めた理由は、バブル経済前夜にあった80年代の人々が、お金儲けに走り、大切なものを見失っているのではないか、という思いからであった。物語ラストにはそのメッセージが強く反映されている。

田倉竜三についてのメモ

竜三と息子の仁は、おしんから見て「甘い」性格であり、竜三は何かと佐賀実家に頼るところがあった。しかし、竜三が「俺についてこい、命を懸けて大きな仕事をするんだ」と前に進もうとする時の屈託のない笑顔を、おしんはたまらなく愛していたのだろう。

竜三が敗戦時に自決した際、おしんはその死を「立派だ」と称した。今回全篇通してみる前は、残された家族を顧みない自殺自分勝手で情けないものだと思っていたものの、物語全体を通じて竜三の死に対するおしんの思いが腑に落ちる瞬間があった。

自殺直前の竜三のつぶやきがその鍵となる。

私は後悔しているんじゃないよ。私は私なりに信じて戦争にも協力してきた。軍のおかげで初めて仕事らしい仕事もさせてもらった。男として存分のことしてきたんだ。むしろ精一杯生きられたことをありがたいと感謝しているよ。ただ、ひとは私の生き方を間違っていたというだろう。私は軍と手を結んで仕事をしてきた。隣組の組長として戦争への協力も押し付けてきた。私の勧めで志願兵として少年航空隊に入った少年もいる。その中にはもう帰ってこない少年もいた。国債だって随分買わせてしまった。それも今となっては反故だ。私が無視する事だってできたんだ。だが私はそれをしなかった。もちろん私には私の信念があってやった事だ。それを悔いる気持ちは全くない。しか戦争に協力して罪もない人たちを不幸に陥れてしまった責任は消えやしないんだ!

これが自殺直前の竜三のつぶやきである。竜三の言葉なかに隣組という言葉が出てくる。

明治から終戦にかけての日本は、天皇を頂点とした「家制度」を仮構し、その枠組みの中で国民国家が成り立っていた。この「家」の概念は、戦時中には配給制隣組といった組織を通じて等しく苦労するフィクションを生み出し、社会の不平等を覆い隠していた。田倉家もその影響を受け、軍部から委託工場経営していたが、周囲からは「軍と結びついて甘い汁を吸っている」と陰口を叩かれていた。仁がある日突然、少年航空隊に志願した背景には、そうした噂への嫌悪感があったのかもしれない。

その後、仁は終戦の日も戻っては来なかった。田倉家では仁は戦死したもの想像していたのである

日本が「ひとつの家」として観念された時代において、家族を守ることと国を守ることは同義であった。竜三にとって、隣組の子供たちの死や戦争責任を負うことは、家制度の枠組みの中で重要役割であっただろう。彼が自決した理由も、家制度に基づく責任から来ていたのであるおしんが竜三の死を「立派だ」と称したのは、竜三が自らの信念に従い、天皇を頂点とした「家」への責任を全うしたと理解たからかもしれない。

語弊を承知でいえば、竜三の自決は、個人としての責任を取る行為であり、家制度における「切腹」にも通じる感覚だったと言える。

おしんが育った山形貧困農家では、口減らし普通だったし、姉のはるが死んでも母が死んでもまともに葬式もできない窮状だった。女性犠牲にして平気な顔してきた作造も長男庄司があまりにもひどかったことを思い出すと、隣組責任を感じて自殺するなんて、むしろ立派なことに思えてくる。

しかし、どうだろうか。

竜三のこれまでの数々の挫折経験のように、ふるさとの太い実家に戻るというような、逃げ道はなかったのだろうか。しかし思えば伊勢にきて魚屋になった頃から20年間、竜三は佐賀実家依存する思いがほとんど消え去っていたように思う。竜三の佐賀依存が消えていったことはおしんにとってはうれしいことでもあった。

禎の疎開ときですら、佐賀疎開という選択肢排除された。疎開先で虐待され逃げ帰ってきた禎をみたときには、さすがに佐賀という選択肢はあってもよかったと思うが。竜三はそれもしかなった。

太い実家をあてにしない、それはおしんが望んでいた竜三の自立の証でもあったはず。竜三は魚屋からの次のステップとして伊勢で軍の納入業者になることに挑戦した。そしてようやく家族を養う自信が付き始めた頃のこと、おしんは竜三が佐賀実家を頼らず、雄、仁、禎、希望、初子の5人の子供のために大きな仕事に夢を託していると思うとたまらなくいとおしくなった、とナレーション述懐している。

しかし、竜三が太い実家という表象代替として知らず知らずのうちに依存していたのは、天皇を頂点とする日本国という「巨大な家」だったのである

おしん自身は、国家という家のフィクションを完全には信じてはいなかったが、なんとなく空気には流されていた。しかし竜三は深く信じていた。信じていた以上、潔くその家の責任を取ったということだ、おしんはそう理解したのだろう。そうであれば、軽々しく天皇制などというフィクションを捨て戦前の考え方などなかったかのように、これから自由社会だ、などとふるまうことはズルいことだと思ったかもしれない。しかし、国が家族であるという考え方を捨てさえできれば、なんだったら太い実家に戻ってもいいのだ。しかし竜三はそれを逃げ場にはしなかった。だから立派だといったのではないだろうか。

敗戦直後の225話では、父と兄を失った仁の感慨として、潔く死を選ぶか女々しく図太くたくましく生き残るかの二者択一として人生観が総括されてゆく。その後の長い戦後物語では、昭和58年物語の終盤に至るまで、たびたび竜三と雄の仏壇に手を合わせるシーンが出てくる。これも地味だけど見逃せない。おしんが田倉竜三への思いを忘れずにいるという、竜三への愛と敬意がここに見て取れる。かつて伊勢海岸で、逃げようとする竜三をタックルをしてでも捕まえたおしんの心情がオーバーラップしてくる。

ちなみに、この竜三の自決は、80年代90年代翻訳放送された海外ではどう受け止められたのだろうか。それはとても気になっている。

おしんドラマ橋田寿賀子の反戦思想が色濃く反映しているといえるが、そのなかに侵略植民地支配反省という視点希薄である。それは竜三の自決動機のなかでも軍部に寄り添い、同胞を死に追いやった責任は感じても、侵略に手を貸した自画像みえてこない。しかし、植民地支配への反省についてはそれ自体動機にはなっていないものの、それにつながりうるイエ観念を読み取れるように感じた。隣組他人ごととしてとらえていたのであれば、竜三の自決はなかったはずである。そうであれば拡大されたイエ観念により実効支配された地域に考えが及んでもおかしくはない。実際にはそこまで思いは至らずに死んでしまうのだが。

同じ昭和時代作品である五木寛之の「青春の門」では、筑豊炭田差別的な扱いを受ける朝鮮人労働者が大きなテーマとして描かれている。石炭鉱業会社経営者が、朝鮮人労働者たちから待遇改善を求められた際、「他の山は知らんが、生きるも死ぬも一緒に炭を掘ってきた家族同然だ。私が親でお前たちは子供だ」と言い返すシーンがある。

この台詞は、日本を親、植民地を子と見立てる当時の日本人の感覚象徴している。家族になることで遠慮がなくなり、苦労を強いても平気になるという現象は、まさに家族観の持つ影の部分を示している。(ちなみに映画青春の門筑豊1980年経営者と交渉した朝鮮人労働者リーダー役を演じた渡瀬恒彦は、おしんでは浩太役を演じている。)


この真理を見事に表現しているのが、初子の存在である八紘一宇における植民地と田倉家における養子初子は入れ子構造なのである。初子の境遇は、創氏改名を強いられ皇民化の果てに敗戦を迎えた朝鮮民族運命二重写しに見える。植民地いかにわが子供のように見立てようともいざ状況が変わればあっさりと切り捨てられてしまう。

初子の抱えていた不安というのはまさにそういうものだった。おしん長男・雄の戦死を契機に山形帰郷するよう初子に伝えたおしんの行動は田倉家以外に居場所のなかった初子にとって残酷ものであったといえよう。自殺を思いとどまり米軍相手娼婦となった初子は誰にも消息を知らせないまま、3年もの間、田倉家に送金を続けていた。おしん言動は初子を養女とみていたとはいえない一方、初子は養女としての行動をとっていたのがいじらしく泣ける場面である

https://anond.hatelabo.jp/20241010224911へ続く

2024-08-30

anond:20240830160254

エンジェル投資家=「昭和スタイルの金主」ではないのだが、オーバーラップするところがあるのも事実

不動産貸金業風俗業で財をなした昭和スタイルの金主が、スタートアップ投資にも手を出すとセクハラ案件になりやすいのでは?

2024-08-09

anond:20240809050841

この界隈って、挨拶できなかったり、アップル製品を異様にヘイトしてる層とオーバーラップしてるな

2024-08-05

anond:20240804235241

仕方ない、綺良々でググって一件目のページがgif画像つきで見事に解説しているから貼っておいてさしあげよう。

https://gamewith.jp/genshin/article/show/394856

もしこれをもってしても箱入り娘の概念オーバーラップできないと考えるのであれば、次の候補を教えてさしあげることもやぶさかでない

箱入り娘という概念に関して、特化した創作をしている人を私は一人知っている。

作家名は咲良ゆきで、梱包少女というシリーズ漫画を描いている。

緊縛され段ボール箱につめられた少女というフェティッシュ領域を攻める人物のなかでは筆頭格だと個人的には思っている。

2024-07-28

anond:20240728001708

なんか個人的な恨みがオーバーラップして、飲み込むことができないくらいの暴言を吐き続けてる人はいるな

当時の文化がいけすかないとか、カジュアルイジメの消費は許されないとか、そういうメタな話にするなら分かるけども

2024-07-18

一人暮らし週末作り置きシリーズ

一人暮らしの週末作り置きで、一品にあまり手間をかけずに一度に4種ほど作って、お弁当にしたり夜食べたりしている。

調味料オーバーラップしてるものが多く、手順は簡単に。こう言ったものの引き出しが多いと、あんまりやる気がない週末でもいくつかは用意できる。

保存容器はたくさんあったほうがいい。

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調味料

米油

ごま油

白だし

料理酒

みりん

醤油

ポン酢

砂糖

鷹の爪

ホールコショウ

・酢(かんたん酢がいい)

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原材料

・季節の野菜

・紫たまねぎ普通玉ねぎでもいい)

・卵

手羽元

鶏肉細切れ

ぶなしめじ

油揚げ

えのき

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えのき簡単なめたけ

1.えのきは袋ごと、ふくろの色が変わってるラインで切って、ふさをほぐす

2.フライパンごま油を引き、熱くなったらえのきをほぐしていれる

3.酒、みりん白だし醤油を入れ、鷹の爪を輪切りにして入れる

4.適当に水気がとんだら以上

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かんたん味玉

1.卵はお尻に小さい穴をあけるか、シンクの角なんかでちょっとます程度にヒビを入れておく

2.鍋に水と卵を入れ、12分ほど茹でる

3.冷水のボウルで熱を取り、カラを剥く

4.保存容器に適宜水で薄めた白だしを入れ、醤油を加え、卵を沈めて以上。味がつくまで冷蔵庫半日くらい

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野菜の焼き浸し

以前、増田でバズったやつは自分もやってる。

1.フライパン米油を引き、季節の野菜を炒める(一手間かかってしまうが、皮ごと5分ほどレンチンしたとうもろこしに焼き目をつけるのも夏っぽくていい)

2.白だし、酢、鷹の爪の入った保存容器に、焼いた野菜を沈めて以上

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手羽元ポン酢

1.鍋に油をひき、手羽元に軽く焼き色がつくまで焼く(鍋が引っ付くならフライパンでもいい)

2.手羽元の入った鍋に、白だし(濃縮だろうから適宜薄める)、ポン酢を同量、大体手羽元かぶるまで入れる(大さじ2杯ほどみりんを足してもいい)

3.キッチンペーパーで落とし蓋を作って、20分ほど煮込む(アクは気になるならすくっていいけど、そこまでしなくてもいける)

4.好みで水分を飛ばすまで詰めてもいいし、汁気が残ってもいい。以上。

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玉ねぎピクルス

1.紫玉ねぎを薄切りにする

2.ボウルに入れ、塩を振って揉んで15分ほど放置

3.酢、砂糖ホールコショウを軽く熱して(要は砂糖が溶ければよく、電子レンジでもいい)、少し水を足して薄める

4.玉ねぎを少し絞って、保存容器に入れ、3の液をかぶるくらい注ぐ。以上。酢とアントシアニンが反応して翌朝くらいに真っ赤になっている。

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鳥としめじ炊き込みご飯

1.米は2合、普通に研いで、炊飯器に移し、白だし大さじ1、みりん大さじ2、酒大さじ2、醤油大さじ2.5を入れたあと、合計で2合分になるくらいの水を注ぐ

2.ぶなしめじ油揚げ、鳥コマを入れて、30分くらい米を浸水させる

3.普通に炊く(一人用3合だきで、3合とか欲張るとジャーに入りきらず炊飯できなかったりするので、2合が限界だと思った方がいい)

4.45分後くらいに炊き上がるので、まぜて以上。

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炊き込みご飯は意外と色々できて、冷食の唐揚げや、とうもろこし、変わったところでは梅干しなんかも美味しい。

気をつけるべきなのは白だし塩分で、大抵は濃縮なので、まま使うとかなりしょっぱい。

煮汁に入れるなら薄まるので、大さじ1とか1.5とかでいいが、味玉や焼き浸しなんかの時は結構水で薄める必要がある。

一個一個が極限簡単で、煮炊きや塩でほっておく時間があるので、その間に別の作業も進めておくと、案外いくつも作れる。

ポン酢冷奴などにかけると美味しい。搾菜があると尚良い。

2024-06-15

[] グラモスの余燼 感想考察

ショートアニメ「グラモスの余燼」

うおお……また凄まじいものを見せられている……

どう解釈すべきなのか一番問題になる部分について

ゲーム本編でもつぶやいていた「焦土の夢を見た」がまた出ているが

どこからどこまでが夢なのか

おそらく冒頭から全部夢ってことはないだろう

焦土作戦が実行されたあと、目を覚ましたところからが夢なのか?

それとも死体だらけの焦土で目を覚ましたのは現実だが、その直前まで現実と相違ない夢を見ていたということなのか

夢で見た大樹に囁かれるシーンが現実オーバーラップして心象風景として描かれているのか?

この作戦が夢ではないとして、現実としてホタル生還しており、そして宇宙で星の破片にまぎれて漂流していたところをカフカが見つけたシーンも事実だとして

そうなると大樹はさておき、少なくともホタル心象風景と同じように何らかの力の覚醒を経て、星を砕くほどの行為を実際にしていたということになる

もちろん目覚めシーンからは全部夢で爆撃の衝撃で単純に瓦礫ごと宇宙まで吹き飛ばされてただけという線もなくはないかもしれないが

やはり大樹由来っぽい緑の発光を伴って全裸漂流していることから、装甲サムの能力を超えた何かが覚醒していると見た方が正しいだろう

もし大樹が夢ではないのだとしたら、あのような力は「豊穣」しか考えられない

大樹って呼び方自分が言っているだけだが、一応ピノコニー編のクロックボーイ文脈で「大樹」といえばファミリーから来たゴフェル、「調和」や「調和」の中の「秩序」の象徴だったが

にょきにょき伸びて緑に光る意匠からして、星神と関連づけるなら「豊穣」が妥当だろう

ただ樹状の先端の黄色とか、蟲との戦いで星を燃やすとかは「壊滅」の関連も見いだせそうだが決定的なことは何もわからん

カフカ発見されたということは、あの蝗害に遭っていた岩石惑星は星核と関係があったのかもしれない

覚醒とともに「豊穣」から使令クラスの力を得て、さらに星核からも何らかの力を得るくらいでないと星を砕くのは無理だろう(ヨウおじは置いといて)

ホタルにとってサムが医療ポッドとして機能していたということはクローン兵士であるラモス鉄騎全員がロストエントロピー症候群を患っているということなのだろうか

ホタルの顔に入るヒビのような模様が関係ありそうだが、この緑色版の崩壊エネルギー侵食の発光のようなものは、ホタル以外の兵士にも現れているようだ

このアニメだと芽が大樹へと育つのと同時に涙の跡も樹状の侵食模様へ育っていく描写がある

というかこのシーンのBGM構成がよすぎて思考力が奪われる

一つ前の紀行PVでは、4人のパイロットがそれぞれ変身解除したあとの数秒光っているのに加え、旗をちぎる前後のシーンでもホタルメガネの同僚になぜか発生している

このメカニズムも謎だけど何かと関係していそうで、生命力との関連を感じさせるのでもしかしたら鉄騎テクノロジー自体そもそも豊穣由来なのかもしれない

ロストエントロピーとは「物理構造が不可逆的な慢性解離に陥る」ことらしいので、生身の人間がまるで体格の異なるロボへと変異するメカニズムが、魔陰の身のように「物理構造乖離」させることで成立している、それが豊穣だという具合に解釈可能

まあ意味不明な変形は虚数エネルギーに通じるあらゆる星神とその運命行人が使えそうと言えなくもないが

一応遺物テキストにも「彼ら(鉄騎)の降臨は神の恩恵の如く」という一文があり、「人類本質に手を加える」というのも生命を弄ぶ豊穣との関わりが疑われる部分だ

あと覚醒ホタルに砕かれた星の背後にもう一つ星があったのが気になるが何か意味があるかは分からない

もう一つ気になるのが、グラモスはもう存在しないのになぜクローン兵士はずっとグラモス軍規に従って活動を続けているのかということ

かつてグラモス共和国架空の「グラモス帝国」の女皇「ティニア」に盲従する洗脳クローンを量産し鉄騎兵団とすることで星系で発生していた蝗害を鎮めたが

その強大な武力の扱いをめぐり内紛?が起きて滅びたと取れるような内容が遺物ストーリーにて明かされていた

この人間間の問題によって滅びたくだりが胡散臭い個人的には思っている

クローン兵士は成長速度が一般人と異なり、寿命が極めて短いことはキャラクタープレビューで判明しているので、アニメの直後に星核ハンターに拾われたであろうことを考えると

あの作戦に集っていたサムたちはホタルと同世代で、ホタルが謎の力でよほど長い年月漂流していたのでない限り、それなりに最近出来事だと思われる、つまり

ラモスの改造戦士技術(と付随する洗脳技術)は何者かによって収奪され、つい最近まで宇宙の蝗害対策として使い捨ての道具のように運用されていたのが真相のように思える

そうでもないと大勢自軍兵士の巻き添えを厭わない爆撃作戦など実行されないだろう

協定採択の協定がなんなのかはわからないが、協定は一つの国だけで結べるものではない、怪しい

ホタルがどのようにして「グラモスはもう存在しない」ことを知ったのかは謎だが、「帝国存在しない」ではなく「グラモス存在しない」(=滅亡)ということで、最近出来事説が濃厚になる

描写から洗脳あるいは記憶操作状態にある様子が見て取れ、その洗脳が解けたのと同時に謎の力に覚醒してただ一人生還したというのがこのアニメの内容だろう

遺物テキストで「彼女(「ティニア」)が織りなす夢」と言われているのがこの洗脳技術だと思われ、その嘘を初めて打ち破ったクローンホタル、そう考えるとピノコニーでホタルが成した事とも重なる

しかするとグラモスも、カンパニー市場開拓部オスワルド・シュナイダーによって、意図的に内紛が起こされて滅び、技術を奪われたのかもしれない

ピノコニー編の主要人物、アベンチュリンブートヒルもオスワルドによって故郷を滅ぼされているので、二度あることは三度ある予想をしたくなってしま

ラモスの滅亡がどれくらい昔のことなのかよくわからんのでオスワルドじゃないかもしれんが

2024-06-02

anond:20240528172840

どのウェブ漫画か?だと言われると困るけど主要じゃウェブ漫画サイトの大体ははてなが握ってると言えるのではないか

マンガビューワ「GigaViewer」とは

Webマンガサイトマンガアプリなどのサービスを使って、ユーザーマンガ作品電子コミック)を閲覧する際に必要ソフトウェアが「ビューワ」です。マンガサービスにおける読書体験の質を決定的に左右する核心的な機能であるため、高品質なビューワの重要性が高まっています

当社では「はてなブログ」や「はてなブックマーク」などの個人向けWebサービス提供で培った技術力を活かし、2017年Webサイトとしての魅力を引き出せるマンガビューワである「GigaViewer(現在の「GigaViewer for Web」)」を開発しました。ユーザーが快適にマンガ作品を楽しむための各種機能に加え、サービス提供者の運用コストを削減する管理機能広告によるマネタイズ支援など、機能サービスの拡充に継続的に取り組んでいます2021年11月より、Webマンガサービス向けビューワに加えて、マンガアプリ対応したビューワである「GigaViewer for Apps」の提供を開始しました。

「GigaViewer」は、以下15社・19サービスにて採用されています

<「GigaViewer for Web」が採用されたWebマンガサイト

少年ジャンプ+」「となりのヤングジャンプ」(株式会社集英社)/「マガジンポケット」「コミックDAYS」「&Sofa」(株式会社講談社)/「くらげバンチ」(株式会社新潮社)/「コミプレ」(株式会社ヒーローズ)/「コミックボーダー」(株式会社リイド社)/「コミックガルド」(株式会社オーバーラップ)/「ゼノン編集部」(株式会社コアミックス)/「MAGCOMI」(株式会社マッグガーデン)/「webアクション」(株式会社双葉社)/「コミックトレイル」(株式会社芳文社)/「コミックブシロードWEB」(株式会社ブシロードメディア)/「FEEL web」(株式会社祥伝社)/「サンデーうぇぶり」「コロコロオンライン」(株式会社小学館)/「COMIC OGYAAA!!」(株式会社ホーム社

<「GigaViewer for Apps」が採用されたマンガアプリ

コミックガルド+」(株式会社オーバーラッププラス

当社では今後も、自社サービスで培ってきた技術力とマネタイズを含む運営ノウハウ活用し、企業サービス開発・運営収益化を支援してまいります

2024-05-27

ガルクラ8話めっちゃ面白かった。

バイトでの理不尽な場面を導入に、仁菜の過去桃香との喧嘩を絡ませる導線が気持ち良い。

自分のようになって欲しくないんだと和解ムード出しながら諭す桃香に「私はあなたの思い出じゃない」って一蹴するとこ良すぎ。

凡百のアニメなら、自分気持ち大事に抱えて尖るのもいいけど妥協バランス感も大事だよね。ハイこの話終わり。とでもするような所を……

最近ちょっと忘れつつある心を思い出した。

大人自分の後悔を若い子供投影して、やれあれをするなあれはするなと指図してくる。

それはあんたらの後悔であっておれの後悔じゃないよな。沢山の人間が同じような事言うから、確かにおれも同じような道を辿るのかも知れない。

でもそんなのは知った事ではない。そこにおれの納得はない。おれの納得は自分で手に入れる。そう思ってた。今も割と思ってるけど。

そこに「私の気持ちはどうなるんですか」と、いじめをなあなあにして丸く収めようとする場面もオーバーラップしてくる。

理不尽な場面でも周りに合わせて妥協する事に限界を迎えての放送室ジャック。吹っ切れたような爽やかな笑顔ロールシャッハのように妥協を許さず日和った真似は許さなNEO井芹仁菜のオリジン。仁菜を見ているようでその実過去自分投影するばかりで、当の自分は牙を抜かれて逃げ腰だった桃香にお前はどうしたいんだと喝を入れるこれからの始まり

よすぎ。

こういう話は他にいくらでもあるなんて言われても、そんなんか知るか。そんなのはおれにとってのガルクラの輝きが褪せる理由にはならねーんだよクソボケという事になる。仁菜にとってのダイダスがそうであったように……

2024-05-24

弱者男性キモい」ってのも不思議な話だよな

生きづらさを感じることと当人キモいかどうかは

オーバーラップする場合もあれど)直接は関係ないはず

「ブ男、キモい」「おぢさん、キモい」なら言いたいことはまだわかるが

にも関わらず

弱者男性キモい」はもはや世界公式宇宙の真理とさえ言える

容姿に恵まれない男性がオスとして満たされない、というシナリオけが原因とは思えない

「男なのに弱い」というコンテクストが非常に大きいと感じる

2024-02-02

anond:20240202233717

ないだろ

いじめられっ子自殺すれば将来はない

しかいじめっ子は生きてる以上将来はある


旭川イジメ自殺オーバーラップさせたんだけど伝わらなかったか

2024-01-29

漫画家との揉め事って、小学館が圧倒的に多い印象ある

金色ガッシュ

編集原稿紛失、雷句誠氏が小学館相手訴訟を起こす。

しろくまカフェ

原作者ヒガアロハ氏に無断で(無契約で)アニメ化された。また、内容に関する一切の発言編集によって握りつぶされていた。

切れた作者が原作を無期限で休載すると表明。

掲載誌小学館月刊フラワーズ

テルマエ・ロマエ

映画化の際の版権料で揉め、続編が無期限延期。

掲載誌KADOKAWAコミックビーム

ハイスコアガール

作者の少年時代テレビゲームの発展をオーバーラップさせた作品で、作中に実際のゲーム画面が多数登場。

単行本の巻末にはメーカーの許諾リストが多数掲載されたが、実際は一つも許可を取っておらず、編集の怠慢によるパーフェクト無許諾だった。

被害メーカーの一つであるSNKから刑事告訴され、出版社であるスクエニ家宅捜索にまで発展した。


意外と小学館以外もあったわ(´・ω・`)

2023-11-12

属するのがキツイとか言うのも意味不明なんだよね

己のポリシーがあってそれがリベラル思想オーバーラップするかしないかだ

そんなんだから党派性がどうとか言われる

2023-11-07

オーバーラップ大賞獲ったけど出版やめた人 もう少し手加減してくれ

俺の趣味属性を全部刺してるんだよ

オーバーラップKADOKAWA吸収前のメディアファクトリーからポケモン関連の出版等が独立(オーバーラップになった後もポケモンサントラを買ってる)

ADHD発達障害(自分ASD)

いっぺんに複数属性が燃やされると複数属性持ちは即死なんだよ

あと件の担当上司である編集長は本人によらない開示で責任の軽減をはかるな

2023-09-08

ジャニーズの件、前社長がウケだったってのが話をややこしくしてる気がするな

男だけどメス、つまり見た目は男のメンタルババアイケメンに手を出しまくってたというのはシリアスさより滑稽さのほうが勝つわな

今もフリー素材扱いで玩具にされてる某野球選手だってビデオでタチをやってたらあそこまでじゃなかったろう

社長がタチで子供のケツを掘ってたとかってなら女の性被害オーバーラップできてみんなもうちょっと真面目に怒っただろうと思う

メンタルババアによる変態行為を明確な悪と断罪できる空気が整うまでに20年かかったと考えると、社会はそんなに急に変われないんだなとしみじみする

2023-09-01

実写ワンピースが良かったので備忘録

初登場時本人の前に手配書が飛んできて邪魔くさそうにしてる演出がかっこいい

ヘルメッポのし

ブチとシャム可愛い

ヘッドセット型電伝虫

明らかにそれ毒だろというわかりやすさを優先した色

ウソップ羨ましい

キレながら喜んでるガープの理解度

ミホークつおい

ひっそりと砕かれてるパール

魚人族怖い

子役オーバーラップさせることで一味の幼少からの夢にきっちりフォーカスしている

原作ではあまり触れられてないか先にやるコビメッポの成長譚やガープ周りの話ををうまく絡めて本筋の補強をしている

ミホークつおい

2023-08-13

甲子園を見ていて、やっぱりその楽しみの一つというのは若者が命を燃やす、一度負けたら次の試合はない、その一回性にあるなと思う。

試合開始の試合開始を告げるサイレンは、少なくとも1936年には鳴らされていたらしい。戦前だ。同じ音だったかどうかは知らないが、あの音を聞くと戦争空襲イメージと重なる。空襲文字通り命を燃やす焼夷弾の雨を降らした。このイメージ試合開始のサイレンオーバーラップする。

灼熱の甲子園で行われる、若者生命の削りあい、夢の奪い合いを、クーラーの効いた部屋でソファに寝転びながら見愉悦

碌でもないなと毎年思う。

2023-07-18

柴犬飼ったら襲名性で子供名前を継がせようと思ってたけど

柴犬平均寿命は15歳くらいで、出産適齢期は2〜5歳らしい

例えば花子という柴犬襲名性で飼ったとする

初代花子は5歳で出産して二代目襲名予定花子を産む

初代花子10歳、二代目襲名予定花子が5歳のとき三代目襲名予定花子が生まれ

5年後、初代花子が15歳で死に、二代目襲名予定花子10歳で二代目花子襲名し、三代目襲名予定花子が5歳で四代目襲名予定花子を産む

まり最初10歳くらい(初代以降は5年)当代と次代がオーバーラップするんよね、更に次々代とは5年オーバーラップする

ということは、常に3頭飼うことになるし、二代目以降を花子と呼ぶのもせいぜい5年ということになる

もちろん、○代目襲名予定花子となんて呼ばないので、10年間は○代目襲名予定花子のことを別の名前で呼ぶことになる

ならもう花子じゃなくて良くねえか?と思った結果、私は犬を飼うのをやめたのである

ストレートに読む きみいき

君たちはどう生きるかメタファーとか以前に「崩壊しそうな世界を、犠牲を受け入れて延命するかどうか」って話だし、あの世界の敵役というのは「否応なしに、世界の中で与えられた役割をこなす」ことを受け入れている存在なので、映画内の時代背景とのリンクを含めて見れば、旧日本(そしてオーバーラップする現日本)の立ち行かなくなる社会延命せず、新しい世界を選ぶ話という風にも思える。

過去否定ではなく、過去を認めたうえで第三の選択をするという話。

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