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はてなキーワード: 南アフリカとは

2025-01-10

anond:20250110075510

まれてるからそう思うんだよ

子供日常的に餓死してる南アフリカに行けばそんな人間単位で居るよ

2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する②

【前】anond:20250102171528

1-07「ハワーズ・エンド」E・M・フォースター 吉田健一訳★★★★

人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする。

続く三冊は二〇二一年頃の別のエントリで一度褒めている(anond:20210301080105 とか)。

この本は場所への執着や記憶をもとに二つの家族の話を物語っている。一時期なぜか「インドへの道」や「眺めのいい部屋」、それから天使も踏むを恐れるところ」を立て続けに読んだのだが、今になって振り返ると、なぜそんなに良いと感じたのかが、記憶からすっかり抜け落ちている。土地や家に対する執着やそれにまつわる因縁がどぎつくはないがちゃん表現されていたからかもしれない。漱石っぽいと日記に書いていたのだが、では漱石っぽさとは何なのかがよくわかっておらず、逆に漱石英文学っぽいのかもしれない(関係ないけど、夏目漱石を久し振りに読もうと思ってパラパラとめくっていたら、当時の知識人のひけらかしが今の大学生っぽくてなんだか恥ずかしくなってきた。あと、漱石長編って貨幣経済というか金の話ばっかりだけど、その萌芽って「坊ちゃん」で山嵐と金を受け取るか受け取らないかで意地の張り合いをしているところにある気がする)。

このエントリにしたって、自分過去の好みや性癖について書いてはいものの、ではなぜそんなに当時は好きだったのかが、いま一つ理解できなくなっていて、過去日記を読み返しても想起できないことが多々ある。もっときちんと日記感想文を記しておけばよかったかしかし、ある時期はまるで依存するかのように活字に触れていた。落ち着いて感想を書きとめる間もなく、浴びるように濫読していた。現実から目を背けるかのように書物に埋没していた。フィクションだったら何でもよかったのだろうか。そう思うと少し悲しいが、その濫読が今の感受性を作っているのかもしれない。

1-08「アフリカの日々/やし酒飲み」イサク・ディネセン 横山貞子訳/エイモス・チュツオーラ 土屋哲訳★★★★★/★★★★

イサク・ディネセン「アフリカの日々」は最高だった。とかく植民地としてのアフリカ収奪貧困という文脈から語られやすく、確かにそうなのだけれど、でも場所によってはコンゴ自由国ほど滅茶苦茶ではなかったし、では具体的にはどんな感じだったのかをこの本は見せてくれる。中にはこの著者のように、当時の人種的偏見という制約はあるにせよ、相手文化を知ろう、誠実であろうとしている人もいたのだろう。「ライ麦畑」でホールデン少年が褒めていたのもうなずける。

からと言って歴史正当化できるわけではないのだが、感情だけで歴史議論をしてはいけないし、知識がないのに印象だけで語るのはきっと同じくらい罪深い。当時生きてきた人たちの存在無視するわけだからね。黒人白人って軸も実はけっこう解像度が荒く、事物単純化を含んでおり、特定の側面はアメリカ合衆国特有だ。この著者はデンマーク人で直接の宗主国人間ではないし、アフリカにはインド系など様々な人々が暮らしている。

エイモス・チュツオーラ「やし酒飲み」は神話なのでツッコミ不要だしツッコミ不在だ。

世界神話を読んでいると、なぜか人類創造前なのにその辺におじいさんとおばあさんが住むんでいたりするし、天地開闢以前なのに山や川があるし、神様人間の違いがいい加減だったり、普通に変身能力があったりするし、この小説にも日本神話にもそうした側面がある。とはいえ神話ゴリゴリしたロジックを求めてもしょうがないのであり、「こうして今ある通りの世界社会が成り立っているのです」と語ることに意味があるのだろう。なお、アフリカ文学と聞くと個人的アチェベが最初に出てくるんだが、それとは別に祖父本棚から貰って来たアレックスヘイリールーツ」はまだ積んである

1-09「アブサロム、アブサロム!ウィリアム・フォークナー 篠田一士訳★★★★★

これは別の友人が薦めてくれた本。彼は「おっさんになると文学が読めなくなり、生物学歴史の本ばかり読むようになる」と言っていたが、本当にそう思う。和訳で二十巻くらいある「ファーブル昆虫記」とか数年前に読んだし。なお、熱量ヤバいのでこれ以外のフォークナーの本は読めていない。

語り手が複数おり、時系列バラバラなので(クンデラも星を五つ付けてた。自覚してなかったけど、僕ってこういう時系列シャッフルが好きなのかね?)、一見とっつきにくいのだが、情報を整理しながら読んでいくうちに、これはサトペンという男の一代記であるとわかる。肉体を鍛えてひたすらタフになり、若いころの屈辱に対して復讐するかのように、妄念によって偉大なる一族の祖になろうとした男だ。ひがみ、妬み、怒り、そうした感情を持った物語に僕はついつい引き込まれしまう。最初の妻に黒人の血が混じっていたと言って離縁し、別の妻と結婚した結果、それぞれの家系に不幸な子孫が生まれ続けていき、とうとう滅んでしまうのだが、それはサトペン貧困ゆえに受けた一つの屈辱からまれたのだと思うと、まったく救いがない。しかし、この熱量に負けて読んでしまった。

ただタフになりたいと言っている人間は、どこかで涙を流さないとマシーンになってしまう。村上春樹海辺のカフカ」を読むとわかる。

ところで、フォークナー日本を訪れて「私も敗戦国人間です」と言ったそうだ。胸を張って祖国を自慢するのにためらうような、この南部アイデンティティのことを、BLM運動燃え盛っている時に、思い出していた。

世代にわたる大河小説と言えば、最近学生時代から積んでいた北杜夫「楡家の人びと」を読み終えた。今になって読むと、これは経済的には恵まれているが機能不全を起こした家庭が崩壊していく話で、北杜夫尊敬していたトーマス・マンの「ブッデンブローク家の人びと」とはまた別の嫌な没落ものだった。どちらも、最後世代の一番情けのない甘えん坊で覇気のないやつに自分を重ねて読んだのである

全くの余談ではあるが、どうも自分は影響を受けやすいらしく、明治から昭和舞台にした小説を読むと、いつの間にか米国憎しみたいな気持ちがうっすらと育っていくので、無意識に影響を与える点ではSNSの悪意を持ったアルゴリズムは同じくらい怖い。

1-10アデンアラビア/名誉戦場ポール・ニザン 小野正嗣訳/ジャン・ルオー 北代美和子訳★★/★★

実はどちらも内容をほとんど覚えていない。

とはいえポール・ニザンアデンアラビアのように若い人間が、抽象的な何かを抱えて異国をさまよう話というのはそれだけでいいものだ。そこからしか得られない心の栄養がある。自分が何者になるかがまだわからない頃にしか書けない/読めないものがある。池澤夏樹のこの全集にもそういう話がいくつか納められている。

ジャン・ルオー名誉戦場過去大戦の傷跡がうっすらと書き込まれているらしいのだが、当時の僕にはまだ読み取れなかった。おじいちゃんヌーディストビーチのぞき散歩しに行ったエピソードしか覚えていない。

手に取った小説がとても長かったり、プロットが入り組んでいたり、暗喩がわかりづらかったりと、読むのに訓練がいるものだったりして、結局理解しきれないことがあるけれども、そうした文学を読む力(あらすじや登場人物やその関係性を記憶する力)を養うには、結局そういう本を気合で読み進めなければいけなんじゃないか文学案内や文学の読み解き方を勉強せず、裸一貫でドン・キホーテよろしく風車突撃していった僕なんかは、そう思うのである

1-11「鉄の時代J・M・クッツェー くぼたのぞみ訳★★

アパルトヘイト真っ盛りの南アフリカで、一人暮らしのおばあちゃんが(調べたらがん患者だった。記憶からすっかり抜け落ちていた)、黒人スラム街に紛れ込み、こうなったのは誰のせいだ、お前らのせいじゃないかイエスかノーかで答えろ、みたいに言われる話だ。大体クッツェーはこういう政治的な話が多い。

二分法はそもそもきじゃない。もともと自分は口下手で、話をしっかり聞いてもらいたい方であり、こちらの話を聞かずに一方的に話をされるのが嫌いだ(その場でうまく言い返せないからこうして延々と文章を書き綴っている癖がついてしまっている。とにかく僕は延々と気が済むまで言い訳を聞いてほしいし同情してほしい)。

正義である我々に味方しなければ、お前は悪に加担したことになる。似たようなことを米国SF大会で述べた人がいたね。個人的には、社会正義理屈としては正しいと思うけれども、好きか嫌いかと言われれば嫌いだ。この二つは全く異なる軸だ。お前は明日死ぬかもしれないというのは論理的には正しいが好きではない、というのにちょっとだけ似ている。まったく別の評価軸で、両者は重ならない。

うっすらした類似でいえば戦争責任にも似ている。「なぜ生まれる前のことに取りようがない責任を取らねばいかんのか?」ということでもある。あるいは、メンタルが弱っているのに、「あなた人生あなたしか責任が取れない」と言われ、ますますしんどくなるのにも似ている。どちらも「責任」が絡んでくる。誠意ってなんだろうね?

やっと納得できたのは、アイヌ民族議員である萱野茂がある本で書いていた「こうなったのはあなたのせいではないが、この状況をただす力をあなたは持っている」という趣旨言葉で、これは「責任」を「重荷」や「義務」や「罰」ではなく、「現状を少しでも良くするためのパワー」という肯定的言葉で語りなおしている。責任という言葉は、人によって使い方に若干のずれがあり、だから違和感があったのかもしれない。。

とはいえ、そこまで考えている人は少なく、九割の人は自分立場の都合しか主張しないし(ただし、そのパワーバランス民主主義機能している可能性はある)、それどころか自分とは違う属性を平気で差別している例も多々ある。被差別民女性を、女性障害者を、障害者外国人を、自己正当化する理屈と共に平気で見くだし、差別する例をすべて見て来たし、アラフォーになってしまった今でも、サリンジャーライ麦畑で捕まえて/キャッチャー・イン・ザ・ライ」のホールデン少年みたいに、多くの活動家安易SNSで「いいね」を押す人々を「あいつらはインチキだ!」と独善的糾弾してやりたい思いは消えない。他人言葉は信じられない。納得できるまで自分で考えるしかない。とはいえ、あらゆる憎悪も究極的には自分や身内が安全でいたいという素朴な願いから来ているので、相手批判しても全然解決しないんだろうな。

1-12アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 」エルサ・モラン中山エツコ訳/ナタリア・ギンズブルグ 須賀敦子訳★★★/★★★★★

この作品も一度褒めた。

エルサ・モランテ「アルトゥーロの島」は息子を放置して放浪を続ける主人公の父が、同じくらいの年頃の義母を連れて帰ってくるんだけど、主人公がその義母に対して屈折した気持ちを持ち続ける話だった。確か恋愛感情にはならなかった気がする。完全にネグレクトだし、主人公愛情というか思慕は義母ではなく実の父に向かっている。この父親のように感情表現できない、義務だけで動く男性キャラにひかれていた時期があったのだけれども(1/12追記:この父親義務で動いているわけじゃなくて、一般的義務で動くキャラって意味感情表現しないという部分だけが共通)、それは何でだったかはよくわからない。当時の自分がやらねばならないことで動いていたからかもしれないが、その結果として案の定心身の調子を崩した。父に対する巨大感情という意味ではエヴァンゲリオンじゃんという気もしないではない。あれにも同い年の「母」が出てくるし。シン・エヴァンゲリオンではちゃん父親内面が出てきたけど、この作品では記憶にある限りでは出てこない(何となくだが庵野秀明といい村上春樹といい、多くのクリエイターは親が世を去る頃になってやっと親を直接扱うようになる気がする)。

閑話休題、大体、やらなければならない義務を果たすのだけが行動原理になると、晩年に「この人生は一体何だったんだ」とカズオ・イシグロ日の名残り」のように嘆くことになる。カズオ・イシグロは長篇を全部読んで、「この作家別にそこまで好きじゃないな」って気づいたんだが、「日の名残り」は別格だ。

ナタリア・ギンズブルグ「モンテ・フェルモの丘の家」書簡体小説で、親しい友人のSNSでいうクラスタというか、友人の輪とその周辺のやり取りをずっと追い続けていて、近づいたり離れたりという感じが、人生のある側面を忠実に表現しているみたいで好きだった。ちょうど周囲で結婚ラッシュが起きたり、ちょっとした行き違いで不仲になる友人を見て来たころだったと記憶している。この人の作品は良くて、ずっと不機嫌なお父さんが出てくる「ある家族の会話」など何作か読んだ。

あと、須賀敦子いいよね。誠実な翻訳をする人の書く文章は、そもそも美しい。

続く。

2024-12-08

anond:20241208135506

日本GDPに対するIT関連市場(iGDP)の寄与度は、GDPの約3.8%だが、

ケニア:7.7%、モロッコ:6.8%、南アフリカ:6.5% だぞ

 

日本の誇るべきは平等だよな

2024-11-25

anond:20241124235653

ジェンダーギャップ解消のためには、男女平等ランキング最上位の北欧諸国を見習って、専業主婦の根絶・撲滅の方法をとるしかないのかと誤解していた。

専業主婦に敬意を払いつつ、同時にジェンダーギャップを解消する方法もあるのだろうか。

ニカラグアナミビアエクアドル南アフリカといった北欧以外の上位国にヒントがあるのだろうか。

2024-11-21

こんにちは 南アフリカ在住増田です😊

治安は悪いけど、住んでいてとても楽しいです😊

みんなもはてななんてやってないで、アフリカに来たらいいと思う👍️

2024-10-30

国連女性差別撤廃委員会調査報告をみんなで読もう!

2024年10月 ベナン・カナダ・チリ・キューバ・日本・ラオス・ニュージーランド・サウジアラビア

2024年6月 ブラジル・エストニア・クウェート・マレーシア・モンテネグロ・韓国・ルワンダ・シンガポール

2024年2月 中央アフリカ共和国・ジブチ・ギリシャ・イタリア・ニジェール・オマーン・タジキスタン・トルクメニスタン

2023年10月 アルバニア・ブータン・フランス・グアテマラ・ジャマイカ・マラウイ・ニカラグア・フィリピン・ウルグアイ

2023年5月 中国・ドイツ・アイスランド・サントメプリンシペ・スロバキア・スペイン・東ティモール・ベネズエラ

2023年2月 バーレーン・コスタリカ・ジョージア・ハンガリー・モーリタニア・ノルウェー・スロベニア・チュニジア

2022年10月 アルメニア・ベルギー・フィンランド・ガンビア・ホンジュラス・セントクリストファーネイビス・スイス・ウクライナ

2022年7月 アゼルバイジャン・ボリビア・モンゴル・モロッコ・ナミビア・ポルトガル・トルコ・アラブ首長国連邦

2022年2月 ドミニカ共和国・ガボン・レバノン・パナマ・ペルー・セネガル・ウガンダ・ウズベキスタン

2021年11月 エクアドル・エジプト・インドネシア・キルギス・モルディブ・ロシア・南アフリカ・南スーダン・スウェーデン・イエメン

2024-10-22

恐らく途上国出身インプレゾンビ日本人同士の会話に割り込んでインターネットバクシーシをうんざりする程見せ付けて来る時

そしてイーロン・マスク南アフリカ白人鉱山主の家系である事を思い起こす時

イーロン・マスクはXをコミュニティからインターネットバクシーシの地獄に変えて、ブロック機能仕様変更によりバクシーシ行為を推進する事で、「な?アパルトヘイト政策にも仕方ない側面もあるだろ?」と示唆したいのかと勘繰りたくなってしまう。

少なくとも「当バーインド人と犬の立ち入り禁止」と看板を出した在印英国人経営者絶対悪と断じる元気は俺にはない。インド人ゾンビを何万人ブロックすればこの地獄は終わるんだ。

2024-10-02

よくぞ言ってくれた → イスラエル不買運動

イスラエルへの不買運動しないのなんで?」

https://anond.hatelabo.jp/20241001083551

という増田記事を見た。これに対して「もうしてるよ何言ってんだお前」みたいな反応が散見されたが、私としては「よくぞ言ってくれた」であるちょっと書かせてね。

イスラエルに対してすでに世界中不買運動(ボイコット)が起きているのだが、その前にBDSと南アフリカアパルトヘイトについて少しだけ触れさせてくれ。ご存じ南アフリカアパルトヘイト人種隔離政策と呼ばれ、法律白人とそれ以外(主に黒人)を差別していた。当時のアパルトヘイト政策南アフリカ世界中から非難され国連でも非難決議が出るのだが、一向に終わる気配がない。その原因の1つは、一部の大国アパルトヘイトを支持していたからだ。たとえば、アメリカイギリスイスラエルなどは非難決議に最後最後まで反対して南アフリカ後ろ盾となった。そう、今のイスラエルと状況がそっくりでしょ?つい先日もパレスチナ国が国連総会でイスラエル占領撤退を1年以内に求める国連総会の決議案を出した。賛成多数で可決されたが、反対は14か国(アメリカイスラエル東欧2国、南米2国、南太平洋8国)だった。

南アフリカアパルトヘイトも一部の大国がバックについて守っていたが、最終的にこれを終わらせたのがネルソン・マンデラ元大統領。そして、彼らの活動をしっかりと後方支援していたのが世界中で行われたBDS運動なのだ。BDSの内訳は、B=ボイコット(不買)、D=ダイベストメント(投資の引き上げ)、S=サンクション(制裁)となっている。このうち最初のBのボイコット不買運動で、特に個人日常の中で貢献しやすい抗議運動である

不買とは、個人でできる経済制裁、黙ってできる経済制裁

ようやく本題であるイスラエルに対する不買運動ボイコットなわけだが、大事ポイントを書きたい。まず「不買運動ゼロ100かで考えてはいけない」ということ。イスラエル擁護派や冷笑系が「じゃあインテルCPUは使うなよ、じゃあグーグルは使うなよ、お前それできんの?ボイコットなんて無理だろ」と絡んでくるのだが、まったくの的外れ

個人のBDS レベル1: なんとなく、買わない

個人だけのレベルで言えば「不買できるものを不買する」だけでいい。当たり前でしょ。まずはイスラエル企業ボイコットする。はてブでも出ているソーダストリームは使わずに別企業の似たようなものを選ぶ。また、イスラエルから輸入した農産品を避ける。たとえば、柑橘系フルーツトマト加工品、デーツイスラエル産が多い。まったく買わないのではなく、イスラエルレモンを使ったポッカレモンを買う代わりに、別の液体レモンを買う(スーパーには数種類ある)。缶入りのレモンサワーはシチリア産と書いてあるものサッポロ製品を選ぶ。デーツを買うときにはパッケージの裏の原産地をみてモロッコとかなら買う、とか。うっすらとイスラエルってやばいんだな、って思う人はこのくらいのレベルで不買をしたらよいと思う。

個人のBDS レベル2: 積極的に不買し、周囲に呼びかける

イスラエルとその行動が世界秩序にとって悪影響だと思う人や、もう少し積極的に不買をしたいという人はレベル2。ここでは、イスラエル、その占領、入植を積極的支援している企業を不買する。最近の例だと、イスラエル違法入植地にあるサッカーチームスポンサーを務めていたプーマに対する不買運動が起こり、プーマは(契約が切れるタイミングで)スポンサーを降りた。伊藤忠商事の子会社は熱心な抗議活動を受け続けイスラエル軍事企業との提携をやめた。詳しく書かないが、ほかにスターバックスマクドナルドディズニーなど多くの企業イスラエルや入植を支援しているとされる。こうした企業はBDSの影響で世界中で売上を落としている。アパルトヘイトときと同様に、BDSが効果を上げている。でも、スタバがどうしても好きならスタバに行けばいいし、やめられないものはやめなくていい。せめて、有名な企業の中にはイスラエル支援するところがあるというのは知ってほしい。不買は「避けられるものは避けていく」というスタンスでオッケー。

SNSリアルでBDSについて話し、広めていくのも立派な不買運動。不買は個人でできる経済制裁、黙ってできる経済制裁が良いところでもあるが、周囲に広めて1人が3人に、3人が5人に、そして10人に広がればその効果はとても大きくなる。あと無料でできる運動っていうのもいいよね。

不買は意味ない、と思う人へ -> 不買をしなければいい

必ず聞くのが「不買は意味ない」という意見。そう思う人は不買をしなければいいし、(仮に感じていたらだけど)別に罪悪感も感じる必要もない。イスラエルへのBDSによって今すぐにパレスチナ自由になるはずはない。10年後に自由になる保証だってない。しかし、BDS運動南アフリカ本国運動後方支援し、アパルトヘイト撤廃の大きな要因になったという歴史的事実があることは否定してくれるな。アパルトヘイト撤廃もとてつもなく長い時間がかかった。繰り返すが意味ないと思う人はやらなければいいだけ。他人自由侵害しているわけでもないボイコッターたちを腐すのはやめてくれ。個人は無力ではない。ただ、微力すぎるのでゼロに見えるだけだ。ゼロゼロのまま放置しておけば、いつまでたってもゼロのままだ。

個人のBDS レベル3: 、対象圧力

ちょっと話が前後するのだが、個人バラバラ不買運動をしているだけだと効果限定的になる。多くの人がまとまって、特定企業製品を大々的にボイコットすることで企業姿勢方針を変えさせることができる(上記プーマ伊藤忠の例を参照)。BDS運動情報を見て、特に対象となっているものボイコットし、周囲に呼びかけ、活動に参加していくとよい(BDS Japanで調べれば出てくる)。あと、グーグルアマゾンインテルをまったく使わないという選択は難しいが、これらの企業に声を届けて圧力を掛けることはできる。

また、企業大学イスラエル提携することにノーを突きつけて変えさせることもできる。那覇市名古屋市イスラエル提携することに抗議し、自治体議員首長要望を出していくことができる。該当自治体住民であれば特に熱心に動くとよい。とても効果があるぞ。日本大学イスラエル大学連携協定を結ぶのをやめさせる、破棄させる、更新させない、などの声を上げていく。たとえばヘブライ大学ではシオニズムに大きく貢献している。学問領域からといってBDSから外すべきではない。

アパルトヘイト撤廃の時もそうだったし、そして効果的だったのが、経済だけでなく文化スポーツの面でもイスラエルボイコットすること。文化イベントに呼ばない、スポーツイベントに呼ばないというものがある。文化スポーツ関係ないと思う人もいるだろうし、ある面では正しい。ちなみに、イスラエルパレスチナプロサッカー選手サッカー関係者を意図的に狙って足を撃ち抜きまくり選手を次々とスポーツができない身体にしてきた。あまりにも被害が多いので、パレスチナ国内だけで手足が欠損した人だけが参加するプロサッカーリーグができてしまったという、漫画でもあり得ない展開になった。不屈の人々であるが、これを美談トリビアで終わらせてはいけない。そして、ユダヤ系イスラエル国民ほとんどがこうした行為占領と入植を当然視しているという現状で「スポーツは別だ」という甘い考えは甘い、甘すぎる。たとえば一部の独裁者が悪行を働いていて、虐げられている国民サッカーチームボイコットするのとはわけが違うのだ。

個人のBDS レベル4: 抗議!抗議!抗議!

リアルな抗議運動に参加しよう。自分の身近なもの、興味関心のあるもの、影響力が大きくシリアスもの(たとえば軍需産業とか)、気になる運動に気軽に参加しよう。そして自分主体的組織していこう。自分の特技を生かして参加していくのがお勧め。だいたいどんな特技でも生かせる。特技がないと思っている人も参加するだけでとても意義がある。

アパルトヘイトは変わる、変えられる

南アフリカアパルトヘイトは実際に変わった。大国がお情けをかけて改心したからではない。ひどい犠牲を払い続けて不屈の人々が抗議をやめなかったからだ。そしてその後方支援として、世界中でBDS運動が広まったからだ。もうすぐ1年になるガザジェノサイドも、もうすぐ80年になる民族浄化も、変わるし、変えられる。ガザでは今も市民が頭を撃ち抜かれ、家族を爆撃で文字通り"蒸発"させられ、町を破壊し尽くされている。西岸地区でも侵略パレスチナ人の追放が加速している。遠く離れた日本にいる人が、いやシオニズム支持者が少ない日本からこそ、皆が「なんとなく買わない」を始めるだけで大きな意味効果がある。

増田自己紹介

私はこの分野の専門家ではありません。毎日うっすらとBDS運動に参加している通りすがりのおじさんの個人的な意見で、レベル分けとか思いつくままに書いた所存です。ちなみに増田のBDSレベルは3.2くらいです。忙しいので当面はここからレベルを上げる予定はありません。

間違いや補足や蛇足増田のツリーはてブでどんどん書いてください。

追記

1)元増田ブコメを見ていると、冒頭で書いた「不買運動ゼロ100かで考えてはいけない」にそっくり当てはまる人ばかりがワラワラ湧いていて笑笑する。避けられないものや買いたいものは買ってええんやで。

2)id:blueboy 氏がユダヤ系企業をすべて不買にしろと書いているが、これは危険差別思想。たぶん知ってて書いているはず。ユダヤ人創業した企業ユダヤ人要職に就いている企業は、何にも罪がない。何にも悪いことをしていない。ユダヤ人であることを理由不利益をもたらそうとするのは純粋差別。BDSの不買は、イスラエルシオニズム、すなわち国際法違反侵略占領と入植に加担している、国際法違反に加担している、人倫人権道徳無視し続けている、犯罪幇助企業経済的なダメージを与えようという運動。これをユダヤ人差別矮小化するのは、逆にシオニストによる「これは反ユダヤ主義だ」というお決まり反論可能にしてしまうので注意。

3)id:catsnail id:lex010 id:hobbiel55 「BDS 日本」でぐぐると出てくる。世界的な不買リスト日本関係ないものが多いので、日本版のリストを見た方がいい。

2024-08-18

タブレット端末を与えられた幼児は、後に怒りの抑制に関する問題を抱える可能性があることが12日に発表された研究結果で示された。子どもたちがネット上で閲覧するコンテンツ規制しようとする動きが強まるなか、社会に広く浸透しているモバイル端末子どもたちの発達を妨げているという証拠がまた1つ増えた格好だ。

医師会発行の小児科専門医学誌『JAMA Pediatrics』に掲載された査読付きの研究で、3歳半でのタブレット使用が、1年後に怒りやいら立ちを抱える傾向と「著しく関連している」ことが明らかになった。

カナダ南アフリカブラジル大学研究グループは、タブレット使用幼児の怒りの爆発に影響するかどうかを調べるため、親からの報告と行動調査評価して3.5歳、4.5歳、5.5歳の子どもたちの怒りといら立ちの示し方を調べた。

カナダノバスコシア州の未就学児の親315人を追跡調査した研究者らによると、4.5歳でタブレット使用していた子どもは、5.5歳時に怒りやいら立ちを爆発させることが多いことが明らかになったという。

4.5歳の時に怒りっぽくイライラしていた子どもは、5.5歳の時にもタブレットを頻繁に使用する傾向があることもデータで示された。これはうまく感情制御ができない負の「サイクル」にタブレットが関与していることを示していると研究者たちは指摘している。

タブレット使用は「日常生活の中で感情をうまくコントロールする」能力を損なうだけでなく、子どもたちが「かんしゃくを和らげるために、一層デジタルに頼る」ようになることが示されているという。

研究者らによると、タブレットやその他のモバイル端末使用がなぜ子どもたちの情緒面での発達を妨げているのかは明らかではないが、子ども感情制御を学ぶのには主に2通りある。親の感情制御法を観察するか、親から感情制御方法に関する「感情コーチング」を受けるかだ。タブレット使用はこの2つの学習メカニズムを妨げ、「学習機会を減らし」、感情制御する手法の「発展を損なう可能性があると研究者らはみている。

そらそうやろ

最低でも7歳すぎてからのほうがええやろな

わいのような独身KKOでもわかる真理やな

2024-07-18

文化盗用しても事実誤認があってもフィクションなら許される姿勢はどこ行ったんだ

アサクリ問題で「歴史が誤認される」 「文化盗用だ」って騒いでるけどさ。

いや、史実を基にしたってどんだけ言ってようがフィクションからいいじゃん。

 

俺は文化盗用はまずいし事実誤認もまずいと思ってるよ。

から「ブレット・トレイン」の時にも同じ指摘をした。

「いつまでナンチャッテ日本を許してるんだ」と。

しかしこれに対して「フィクションじゃん」という反応の方が多かった。

つーか、ほぼそうだった。映画評論家ですらそういうことを言っていた。

実はアメリカ日本コミュニティを中心にブレット・トレイン文化盗用問題は盛んに取り上げられていたが

日本在住の日本人はそれを冷笑的に見ていただけだった。

間違った日本も見てて面白いからいいじゃんと。

 

この温度差がどこにあるかって言うとさ、日本日本人に囲まれて生きてると

文化盗用されたことで事実が誤認されても気にならない」っていう、そんだけなんだよね。

だって日本にいたら周りにいる奴はみんな「あれが間違ってる」ってわかってんだもん。

でもアメリカ日本コミュニティはそうじゃない。

ブレット・トレインを見たアメリカから日本ってあんな感じなんだろ」と平気で言われる。

本当の日本を見たことない奴らは普通にあの映画に登場する日本日本だと思ってるよ。

そりゃ多少は誇張してるだろうなとは思ってるだろうけど、全部嘘!とは思ってない。

ブラックサムライヒーローヤスケ」が実際の弥助と同じだと思ってるのと同じように。

でも、フィクションなんだからくじら立てる必要ないんだろ?

フィクションなんだから

 

フィクション境界線は意外にあやふやだ。

ブレットトレインは当然フィクションだ。登場人物実在人物じゃないし、作品内で起こった出来事も全て事実じゃない。

からと言って舞台である日本」やそこに登場する「文化」まで全て事実じゃない、とはみんな思ってない。

俺たちが南アフリカ東南アジア中東舞台とした映画を見たときにそこに移ってるなんでもない市民暮らし市街市場の様子のどこまでが事実で、どこまでが事実じゃないか判断することが難しいように、外国人にとってフィクションの中の「日本」がどこまで事実でどこまで事実でないか判別することは難しい。

俺たちがなんとーなくで知ってるつもりの海外事実とは全く違うかもしれないよ?

からフィクション内での文化盗用は難しいんだよ。

フィクションの中で語られた「嘘」がいつの間にか本当のことのように誤認される恐れがあるから

でも、問題なかったんだろ?

ハリウッドが描く、日本小馬鹿にしたとしか思えないナンチャッテ日本で。

フィクションから

史実と言っていなければ許す?アホなのか。

2024-07-10

小池百合子名誉男性、だからこの選挙戦名誉男性vs女性の構図だった

昔、南アフリカアパルトヘイトがあったころ、日本人欧米人並みに扱うということで、名誉白人という称号を与えられていた。その類推で言えば、小池氏は「名誉男性である。だから、この選挙戦は女の戦いではなく、名誉男性女性の戦いである。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec2e941a42c18637121090b9635d6138b4cedd42

2024-06-25

anond:20240625161242

ふむふむ、わらわにそんな難しい質問をするとはな、なかなかの挑戦者じゃな♡ でもまぁ、わらわがそのような人物を挙げるのは容易じゃよ♪

例えば、南アフリカネルソン・マンデラなどどうじゃろうかの? 彼はアパルトヘイトと闘い、人類全体に対して大きな影響を与えたのじゃ。彼の人間性リーダーシップは、多くの人々に尊敬されておるのじゃよ♡ 社会的成功人間性が見事に結びついた偉人じゃと思うのじゃ。

満足したかの? ほほほ、もっと知りたいことがあれば、いつでも聞くがいいのじゃ♡

2024-06-15

じゃあコロンブスみたいに評価が変わった偉人英雄って誰よ?

ぶっちゃけコロンブスがそんな批判されるような奴だなんて知らんかったわ。気になったからChatGPTに聞いた。

評価が変わった偉人英雄の例を以下に挙げ、それぞれの以前の評価現在評価、そして評価が変わった原因を説明します。

クリストファー・コロンブス (Christopher Columbus)

トーマス・ジェファーソン (Thomas Jefferson)

ウィンストン・チャーチル (Winston Churchill)

ハトマ・ガンディー (Mahatma Gandhi)

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア (Martin Luther King Jr.)

ナポレオン・ボナパルト (Napoleon Bonaparte)

これらの例からも分かるように、歴史人物評価時代背景や社会価値観の変化によって大きく変わることがあります

コロンブスだけじゃなくナポレオンダメだったのかよ。

日本人だとどんな例があるんや?

もちろん、日本人の例もあります。以下に、評価が変わった日本人偉人英雄の例を挙げます

豊臣秀吉 (Toyotomi Hideyoshi)

織田信長 (Oda Nobunaga)

昭和天皇 (Emperor Hirohito)

徳川家康 (Tokugawa Ieyasu)

福沢諭吉 (Fukuzawa Yukichi)

山本五十六 (Isoroku Yamamoto)

これらの例からもわかるように、日本歴史人物評価も、時代の変化や新たな歴史研究の成果によって変わってきています

うーん。元からそんな良い評判の良い人らでは無いような気がするが…。うっすらとセンシティブ配慮必要とされる人らやん。

もしかしてコロンブスも、昔からそういう枠内だったってコト?

2024-06-11

アフリカ大陸領土侵犯を誰も止めない戦国時代になったらどの国が勝つの

不謹慎なことを考えてしまった

やはりBRICS南アフリカが強いか

人口資源ナイジェリア

過去の時期によってはエジプト

モロッコ西サハラ制圧しきれていない時点で…(アルジェリアのせいだけど)

そもそもサハラの北と南をまとめて考えていいのか

ソマリアを誰が征服できるのか

イスラエルの参加はアリ?

2024-05-09

anond:20240509214240

日本人男性の中からランダムピックアップされた1人に遭遇」と考えるかどうかの話だよねえ。

比較対象が「日本国内に生息するツキノワグマの中から1匹に遭遇」なら、どっちのボタンを押すかっていう話。

ヨハネスブルクスラム街地元チンピラに遭遇」

ヨハネスブルクスラム街南アフリカ国民の中からランダムな1人に遭遇」

ヨハネスブルクスラム街ピューマに遭遇」

うーむ

2024-04-05

東京五輪出場の南アフリカ代表DF 母国強盗に射殺される

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d412c02b6352db96f85e9e7aac9ba8ee3417509

AFP=時事】サッカー南アフリカ1部リーグカイザー・チーフス(Kaizer Chiefs)は4日、

所属DFルークフルールLuke Fleurs、24選手ヨハネスブルク市内で強盗に射殺されたと発表した。

警察によると、フルール選手は給油を待っていたところ武装した2人の男に車から連れ出され、上半身に1回銃撃を受けた。

容疑者の一人は、フルール選手の車を奪って走り去ったという。

フルール選手病院搬送されたものの、到着後に死亡が確認された。

2024-03-31

anond:20240331114225

そして日本は「名誉白人」という言葉尻尾を振ってよだれをたらし、アパルトヘイト南アフリカ最後大手取引国家の一つとなるのだった(もう一つはイスラエル)。

白人ポリコレ欺瞞はこういう面にもあらわれる。

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