人間の「生」にとって「スポーツとはなにか」を問う。それは「儀礼」なのか,それとも「贈与」なのか。はたまた「宗教」なのか。この問いはどこまでも広く,かつ深い。 2月10日(日)・11日(月),二日つづけて山口香さんのインタヴュー記事を『毎日新聞』が報じています。7日の『朝日』,9日の『読売』につづく『毎日』のインタヴュー記事です。これで三役揃い踏み,といった感じです。 これらの報道をとおして,はからずも新聞社の姿勢というか,取材した記者の実力というか,そういうものが露呈したという点でとても面白い記事でした。ひとことだけ,わたしの感想を書いておけば,最初だったということもあってか,『朝日』の記事がもっとも鮮烈で強烈なインパクトがありました。ついで,『毎日』。ここは無難に,しかし,かなり踏み込んで山口さんの主張を受け止めている姿勢がつたわってきました。『読売』は,残念なことに,もうすでに記憶がな