4月29日から30日にかけて、例の猪瀬都知事の発言(NYタイムズの記事)の発言詳細がわかって来るに連れ、全身から力の抜けて行くような気持ちになった。 IOC(国際オリンピック委員会)は、立候補都市の招致活動関係者が競合都市を批判するような言動を固く禁じている(五輪招致都市活動規則第14条)。猪瀬都知事が、それを知らないわけがない。いや、彼は、そのことを、はっきりと認識していた。 今年の1月、BSフジの『プライム・ニュース』に出演したとき、私は、イスタンブールは同じ年の6月にユーロ(サッカーのヨーロッパ選手権)も開催しようとしており、続けて8月にオリンピックというスポーツ・ビッグ・イベントの連続開催は、かなり不可能なことを指摘した。 すると猪瀬都知事は、「立候補してる他の都市を批判することは、はっきりと禁止されてるからねえ……」と語った。この会話が本番中だったか、楽屋での話だったかは忘れたが
「1990年文藝春秋刊『紙の中の黙示録』(佐野眞一著)の38P〜43Pは1988年文藝春秋刊『新東洋事情』(深田祐介著)の70P〜73P(文庫版)と瓜二つで大宅賞選考委員だった深田」が怒ったと、猪瀬直樹がツイートしていた。 そこで確認してみた。いずれも、不法滞在のバングラデシュ、パキスタン、インドからの労働者について、荒川駅、板橋区で取材したものである。出だしに「京成線荒川駅」があったり、「女性の製本業者」が出てきたりするところは確かに似ているが、瓜二つというほどではない。特に佐野は、1988年5-6月に起きた、不法滞在外国人労働者の摘発を受けて取材しており、深田著は、87年7月から88年4月まで『文藝春秋』に連載し、4月に刊行されたものだから、この摘発はまだ起きていない。「女性の製本業者」は、深田著では入国管理局への不満を少し口にしているが、佐野著では、摘発を受けたあとだから怒りをあらわ
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