仮想PCソフトウェアは、VMwareやParallels、Microsoftの製品だけに限らない。オープンソースの「VirtualBox」も徐々に市場を獲得しつつある。この選択肢を無視する手はない。無料だからだ。そう、読み間違いではなく、このソフトウェアは無償で提供されている。 わたしはVMware Workstationをずっと愛用しているが、この製品は価格が玉にきずだ。わたしの意見では、メインストリームユーザーが仮想PCを利用する上で、価格がネックとなっている。VirtualBoxのこれまでのダウンロード数が850万件に上ることを考えると、ほかの人もこの意見に賛成してくれそうだ。 オープンソースの軽量な仮想化技術であるVirtualBoxは、32ビットおよび64ビットプラットフォームで動作し、Windows、Linux、Mac OS XのホストOS環境をサポートする。これは、真のクロス
シトリックス・システムズ・ジャパンは2月24日、デスクトップ仮想化製品の新バージョン「XenDesktop 3」の国内販売を開始したと発表した。 XenDesktop 3では、マルチメディア対応など、ユーザーの使い勝手を向上する技術を集中的に投入する。シトリックスはこれを「HDX」と総称し、同社のデスクトップ接続プロトコルICAの拡張および周辺技術を通じて提供する。 XenDesktop 3におけるHDX関連の新機能としては、まずサーバ上で稼働する仮想マシンでマルチメディア再生を行うかわりに、圧縮したマルチメディアストリームを端末側に送信し、端末側で再生することができるようになった。これにより、グラフィック性能に優れた端末ではマルチメディア再生のパフォーマンスが改善できる。 また、ユーザー端末のUSBポートに接続された機器を、サーバ上で動く仮想マシンから利用できるようになった(USBリダイ
米シトリックスシステムズは2月23日、「Citrix XenServer」の完全無償化を発表した。ただし、Provisioning ServerやHAなどの高度な管理機能は別製品「Citrix Essentials」として切り離し、4月7日にリリースの予定という。 シトリックスはこれまで、最下位エディション、「XenServer Express Edition」のみを無償で提供していた。このエディションはスタンドアロン環境を前提としており、複数サーバ機にまたがる仮想マシンの管理はできない。従って、XenMotionやリソースプールの機能も備えていない。 今回の発表によると、3月末までに新たに無償で提供開始されるXenServerは、XenMotionや複数サーバのリソース共有、P2VおよびV2Vの変換ツールを備えるという。稼働する仮想マシンおよび物理サーバの数は無制限。集中管理も提供すると
IntelとCitrixは、デスクトップ仮想化技術を広範な企業ユーザーに提供する計画だ。Intelの管理/セキュリティ技術であるvProとCitrixのXenハイパーバイザーおよび仮想化アプリケーションを組み合わせることにより、企業のデスクトップ/ノートPC上で仮想マシンを容易に実行、管理できるようにする。 IntelとCitrix Systemsは、それぞれの仮想化技術とハードウェア管理技術を組み合わせた統合製品を提供する計画だ。これにより、企業の個々のクライアントPC上で動作する複数の仮想マシンのセキュリティ対策と管理が容易になるという。 IntelとCitrixは1月21日、共同開発計画を発表した。両社のコラボレーションの内容は、IntelのvPro技術(デスクトップ/ノートPCで容易な管理とセキュリティ対策を可能にするチップセット)とCitrixの仮想化技術(Xenハイパーバイザー
「Computex Taipei 2008」が6月3日から7日にわたって南港世界貿易センターおよび台北国際会議センターにて開催される。今年の注目すべき製品や技術が何であるのかはよく分からない。昨年は、ASUSの200ドルPC「EeePC」やWindows Mobile搭載携帯端末が注目を集めた。それと比べれば、今年は今ひとつ事前の話題をさらっているめぼしい技術や製品が見あたらない。しかし、少なくとも「Green IT」は重要な話題の一つとなるに違いない、と私は思っている。CPUメーカーのIntelもVIAも、省電力に関する技術および製品を発表している。 以前、フィリピンでは公立学校へのPCおよびインターネット接続のドネーション(寄付)を話題にしたことがある。フィリピンにとって、非常に重要なプロジェクトの一つといえる。しかし、実際導入した学校からは、「いったい誰が管理するのか?」「電力会社が
情報漏洩対策や運用管理効率化の切り札として,シンクライアントを導入する気運が高まっている。社内のパソコンを一掃し,全面的にシンクライアントに移行する大手企業も出てきた。仮想化技術やブレードPCなどを取り込むことで,シンクライアント製品そのものも急速に進化している。 それだけではない。ここにきて,サービスとしてシンクライアントを提供する事業者も登場するなど,企業にとって利用しやすい環境が急速に整ってきた。パソコンやサーバー同様,企業インフラの有力な選択肢となったシンクライアントの最新動向に迫る。 Powered by 日経コンピュータ,ITpro 第1回 相次ぐシンクライアント大量導入 第2回 見えてきた“現実解” 第3回 シンクライアントの欠点補うサービスが相次ぎ登場 第4回 失敗しないサービス選択,3つのポイント 第5回 ソフトフォンや指紋認証も利用可能に
2007年04月15日01:45 カテゴリiTech 家庭用thin clientがうまく行かない5つの理由--そして1つの市場 私はnaysayersは嫌いだが、それでもこの件に関してはまだnayと言わざるを得ない。 家庭にはPCの代わりにThinClient(シンクライアント)を ビジネス用途でばかり注目されがちなシンクライアントだが、こと日本においては、実は家庭向けにこそ通常のパソコンよりもシンクライアントが向いている。ブラウザーでかなりの用事が済むようになった現在、フルセットで10万円オーダーのパソコンを買うのはバカらしくも思える。そしてブラウザーを動かすのに、フルセットのパソコンはいらない、という意見はわかる。私自身そういう実験があったら一家で参加してみようと思わぬでもない。が、私がそれに投資するかといえば、今は躊躇の方がはるかに大きい。以下、その理由を箇条書きにしてみる。 以下
ソフトイーサは1月16日、リモートアクセス用のSSL VPNソフト「PacketiX Desktop VPN」のβ版を公開した。PacketiX Desktop VPNは同社のWebサイトより無償でダウンロードできる。 Desktop VPNは、手元のPCから遠隔地にあるPC端末を、画面情報などをやり取りしながら操作する、いわゆるリモートデスクトップ環境を実現するソフト。アクセスされるサーバ機能を実行する「Desktop VPNサーバ」、クライアント機能を実行する「Desktop VPNクライアント」の2つのソフトで構成され、遠隔地にあるPCにサーバを導入し、クライアントを導入したPCからログインしてコントロールする。Windows 98/Me、NT 4.0、2000、XP、Server 2003、Vistaの各Windowsプラットフォームで動作する。 同ソフトはリモートデスクトップとS
「およそ10年ぶりにシンクライアントが再び注目を集めている」。そんな記事を書いてからどれくらいたつだろう。メーカー各社が相次いで新製品を投入し,業界はヒートアップしたかに見えた。しかし導入事例はまだかなり少ない。最近,その事情を改めて実感した。9月13日開催予定の「ネットワーク・ユーザー・フォーラム」の講演者探しに苦労したのである。ベンダーに問い合わせても,ほとんど紹介してもらえる事例が出てこない。セキュリティなどの理由からユーザー企業側が公表を拒んでいることは考えられるが,本格的な導入事例そのものが少ないことは間違いない。 一方,ユーザー・フォーラムの企画を進める中で,シンクライアントの注目度の高さも改めて認識した。集客力がすごいのだ。正直言って,集客にはもっと苦労するかもしれないと危惧していたのだが。 でもそれなら,なぜ導入が進まないのか。理由はいろいろある。よく言われるのは導入コスト
24(twenty four)というドラマをご存知ですか? CTU(対テロ対策部)の捜査官、ジャック・バウアーにふりかかる事件を1話1時間ずつ、24時間(1日)リアルタイムで描く画期的な手法で人気を博したので、知っている方も多いでしょう。 (参考: http://www.fujitv.co.jp/24/index2.html ) 今回は、24をご存知ですと、より一層お楽しみ頂けます。 24に出てくるCTUという組織には、非常に高度なシステムが導入されており、それがドラマの随所で活躍します。ざっと列挙してみましょう。 ・アプリケーションのアクセスコントロールが瞬時に行われている。 ・どのデバイス、どの場所からもセキュアネットワークにアクセスできる。 ・ある端末で作業中に違う端末に移動しても、移動先の端末から作業中のアプリを継続利用できる。 ・各端末の作業内容はサーバに全て保存されており、後で
「大手メーカー製のWindows XP Embedded搭載シンクライアントでは,セキュリ ティ・ホールが発覚した時エンジニアが1台1台パッチを当てる必要があるという回 答だった。LinuxならCFカードの差し替えもしくは、CFカードの書き換えで,ユーザー自身の手で簡単にアップデートできる」(リクルートエイブリック),「Linuxなので,地元の業者からホワイト・ボックスPCを調達できた」(沖縄県浦添市),「USBメモリーにLinuxを格納しており,既存のパソコンに挿して起動すれば即座にLinuxシンクライアントになる」(NTTコムウェア)---シンクライアントのOSとしてLinuxに注目するユーザーが増えている。 ユーザーがLinuxを選んだ理由はコストではない。上記のコメントが示す,その柔軟性だ。管理コストを低減するための機能や,構成などを,一切の制約なくカスタマイズすることができる。技
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