現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年5月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | おそるべき君等の乳房夏来る |
3 | せきをしてもひとり |
4 | 鷹鳩と化すコーヒーの紙コップ |
5 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
6 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
7 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
8 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
9 | 菫程な小さき人に生れたし |
10 | 修司忌の気ままな雨となりにけり |
11 | 老松に一笛ひびく能始 |
12 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
13 | 早苗田に男の歩幅残りおり |
14 | 椿散るああなまぬるき昼の火事 |
15 | 耳底にゆるき水煙白牡丹 |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
18 | うしろ髪ひくは魑魅かななかまど |
19 | 体内のため息抜いて鬼やらい |
20 | 棒の如き全長となり蛇泳ぐ |
21 | 行けど無人行けど無音の麦の秋 |
22 | 阿蘇五岳真ん中春の煙立つ |
23 | 逃げ水のすべて出雲にあつまれり |
24 | 倦みておりへのへのもへの畑案山子 |
25 | ひとり咳きふたり咳き親鸞に弄ばれ |
26 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
27 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
28 | 青葉潮よせては返し唄ひつぐ |
29 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
30 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
31 | 奥さんと奥さんの立つ夏夕べ |
32 | 白酒に酔って指切りしてしまう |
33 | 青葉風日常という忘れ物 |
34 | 立てば雪女郎坐れば遣手婆 |
35 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
36 | 世界中トースト飛び出す青葉風 |
37 | ピーマン切って中を明るくしてあげた |
38 | しんしんと閑けさ聴こゆ今朝の春 |
39 | 風も馬も断崖ばかり白木蓮 |
40 | ジーパンの裂け目の美的四月馬鹿 |
41 | 限りなく降る雪何をもたらすや |
42 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
43 | 貌鳥に考える手をかざしてみる |
44 | 夢の世に葱を作りて寂しさよ |
45 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
46 | 曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて |
47 | うなぎやの二階にゐるや秋の暮 |
48 | 遠き火事見つめる情事凌霄花 |
49 | 橋ふたつ越えたあたりの薄暑光 |
50 | 河鹿笛谷川の風抜ける宿 |
2025年7月26日 16時18分更新(随時更新中)