現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
4 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
5 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
6 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
7 | 一日もの云はず蝶の影さす |
8 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
9 | 重ね着の中に女のはだかあり |
10 | 星空へ店より林檎あふれをり |
11 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
12 | 強霜に顔小さくして燐寸擦る |
13 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
14 | おそるべき君等の乳房夏来る |
15 | 凩の果はありけり海の音 |
16 | らんまんと医院の前のさくらの木 |
17 | ものの種にぎればいのちひしめける |
18 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
19 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
20 | 天上に宴ありとや雪やまず |
21 | 山の日は一輪草に届かざる |
22 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
23 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
24 | さえざえと雪後の天の怒濤かな |
25 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
26 | 太陽は毛深いものか桃熟れる |
27 | 梅雨最中わが存念のけぶりをり |
28 | 春窮のわが家に鳥きてゐたり |
29 | 余り苗風を集めてゐたりけり |
30 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
31 | 流燈や一つにはかにさかのぼる |
32 | 草原や夜々に濃くなる天の川 |
33 | 白鳥来私情のつばさ押し広げ |
34 | 帰らなんいざ草の庵は春の風 をやめる) |
35 | 三つ編みの髪の根つよし原爆忌 |
36 | 白鳥百羽津軽の空を明るうす |
37 | 稲妻や世をすねてすむ竹の奥 |
38 | 日に舞うて凱歌のごとし鷹柱 |
39 | 波の秀の高きに崩れ花の昼 |
40 | ルーム・キー提げて近づく花氷 |
41 | 暁けの雲一気に去りぬ花うつぎ |
42 | 喪服着て七夕竹の裏通る |
43 | くはれもす八雲旧居の秋の蚊に |
44 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
45 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
46 | 他人めく夜はひらひらと熱帯魚 |
47 | 栗咲く香にまみれて寡婦の寝ねがたし |
48 | 入れものが無い両手で受ける |
49 | 楸邨や兜太の頭や青実梅 |
50 | 柿耀りて牛にしづかな刻うつる |
2025年7月26日 16時20分更新(随時更新中)