現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年2月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 春すでに高嶺未婚のつばくらめ |
2 | わが山河いまひたすらに枯れゆくか |
3 | 一戸また更地になりぬ花八つ手 |
4 | 薄氷の草を離るゝ汀かな |
5 | 句を玉と暖めてをる炬燵かな |
6 | 鬱々と蛾を獲つつある誘蛾灯 |
7 | 風船に悋気吹き込み飛ばしけり |
8 | わが山河まだ見尽さず花辛夷 |
9 | 笑ふかに泣くかに雛の美しく |
10 | 山茶花に蜂の来ない日ケ・セラ・セラ |
11 | 一月の川一月の谷の中 |
12 | 圓き川音切る人參の色やすらか |
13 | 九十九里浜に白靴提げて立つ |
14 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
15 | 十方にこがらし女身錐揉みに |
16 | ああ言へばかう言ふ年の又明くる |
17 | 切株があり愚直の斧があり |
18 | 墮市街の灯もあたたかし波を染む |
19 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
20 | むささびの月を飛び越す青き山 |
21 | 薔薇の香の紛々として眠られず |
22 | 月光の中ひとりとはなるまじく |
23 | 技芸天女はわが恋仏春の塵 |
24 | 大夏野飢えし五体を投げ出しぬ |
25 | をみなとはかかるものかも春の闇 |
26 | あはあはと吹けば片寄る葛湯かな |
27 | 晝花火見返りつつ人中を出づ |
28 | 春の鳶寄りわかれては高みつつ |
29 | 月光の泡立つ父の生毛かな |
30 | 昃れば春水の心あともどり |
31 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
32 | 軒氷柱いつかは燃える太きを欲る |
33 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
34 | 涙溢るるごとくひぐらし鳴きいだす |
35 | 干足袋の天駆けらんとしてゐたり |
36 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
37 | 身の裡にしらほねはあり冬欅 |
38 | 落ちて落ちて落ちて椿の人を見る |
39 | こひびとを待ちあぐむらし闘魚の辺 |
40 | チユーリツプ喜びだけを持つてゐる |
41 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
42 | 湯の少女臍すこやかに山ざくら |
43 | あをあをと年越す北のうしほかな |
44 | 傾けて全き秋の日本海 |
45 | 初鏡娘のあとに妻坐る |
46 | 冬の夜はをとこの海鳴りす |
47 | あんずあまさうなひとはねむさうな |
48 | ドストエフスキーな人とゐて薄暑 |
49 | 福耳と言はれ貧乏山笑ふ |
50 | えりあしのましろき妻と初詣 |
2025年2月14日 05時53分更新(随時更新中)