現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年7月7日のデイリーキーワードランキング
1 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
2 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
3 | てのひらの春雪屍なら積もらむ |
4 | 牡丹百二百三百門一つ |
5 | 降る雪よ今宵ばかりは積れかし |
6 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
7 | 茶筅置く畳一と目の日射しかな |
8 | あの空へ溺れにゆこう紙風船 |
9 | 螢の夜老い放題に老いんとする |
10 | 探梅やみささぎどころたもとほり |
11 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
12 | 地の果ての暗く蟹煮る海霧の町 |
13 | ふりしきる雨となりけり蛍籠 |
14 | 頬被りしてこの村守らるらし |
15 | 水着選ぶいつしか彼の眼となつて |
16 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
17 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
18 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
19 | 夕ごころはなやぎ迎ふ二星かな |
20 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
21 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
22 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
23 | 血を喀いて眼玉の乾く油照 |
24 | 天寿とは昼寝の覚めぬ御姿 |
25 | 餅も好き酒もすきなりけさの春 |
26 | 天使にも産毛あるらむ桃の夜 |
27 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
28 | 天渺々笑ひたくなりし花野かな |
29 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
30 | 食虫植物垂れ 温室のこわい秋 |
31 | 紺絣春月重く出でしかな |
32 | 誰彼もあらず一天自尊の秋 |
33 | 手のひらをかへせばすすむ踊かな |
34 | 冥王星消えセイタカアワダチソウ |
35 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
36 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
37 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
38 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
39 | 穀雨来て村は一気に華やげり |
40 | 夜濯ぎにありあふものをまとひけり |
41 | 月近く擬宝珠の花頭踏む |
42 | タイムマシン着くどこまでも夏の海 |
43 | わだつみに物の命のくらげかな |
44 | 默し立つ天守郭に朱夏の風 |
45 | 鬱という闇に星撒く手のあらば |
46 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
47 | 天の川三途の川を濁らせよ |
48 | 真葛野に晴曇繁し音もなく |
49 | わだつみは青年のまま十二月 |
50 | 月出で来、撃たれても目を瞑らない |
2025年7月26日 16時22分更新(随時更新中)