ギョーザ製造元の天洋食品の工場(中央)は操業が停止したままで、周囲には事件発覚当時なかった高層マンションが立ち並んでいる=中国河北省石家荘市、峯村健司撮影 【北京=古谷浩一】中国製冷凍ギョーザ事件で製造元の元臨時工員の男性が拘束されたことを受け、中国政府が26日夜、事件は「個人的な鬱憤(うっぷん)を晴らすためにギョーザに毒を混入させた。事件の真相は解明された」と日本側に伝えていたことが分かった。ギョーザ輸出先の日本に特別の恨みを持った犯行ではないとの見方を示したものだ。日本側は、中国での処罰を依頼する意向だ。 日本の警察庁幹部や中国の新華社通信によると、犯行に使われたとみられる注射器2本が下水道から見つかり、中国の捜査当局に押収されていた。注射器には事件で検出された有機リン系殺虫剤メタミドホスが付着していた。 拘束された呂月庭容疑者(35)はギョーザの製造元、河北省石家荘市の「天洋食