タオルが特産品である今治市のタオル組合が中国で今治タオル(Imabari Towel)の商標を出願したところ、今治と全然関係がない中国の団体が先に類似商標を出願していたために、本家の今治市の方が拒絶になってしまったという事件がありました(参照記事)。 中国で偽物商品を作って売られるのはまだ我慢できるとしても(もちろん許される話ではありませんが)、偽物の方が本家よりも優先されてしまって本家が権利を獲得できない本末転倒状態はさすがに困りますね。今までにも「クレヨンしんちゃん」とか「青森」だとかこのような事例は数多くあります。 一般に、こういう関係ない第三者が抜け駆け的に出願してしまう行為を「冒認出願」と言います。(「冒認」とはこの文脈でしか出てこない特殊な知財用語です。特許の世界でも冒認出願はあります(たとえば、共同研究していた人が会社をやめてから自分の名義で出願してしまうパターンなど)。中国