与野党が夏の参院選の前哨戦と位置づける東京都議選が14日、告示された。「東」の石原慎太郎氏とともに日本維新の会共同代表を務める橋下徹大阪市長は選挙期間中に2度、東京に応援に入る予定になっている。しかし、橋下氏は「都政については僕が語る必要がない。維新の姿勢を訴える」と明言。自らの慰安婦制度に関する発言で急落した支持率を回復させるため、演説の大半を「発言の真意」の説明に充てるとみられる。参院選を控え危機感を募らせる橋下氏が、自らが有権者に直接説明することで、党勢の回復を目指す考えだ。 「二枚舌を使わないというのが、われわれ日本維新の会の政治哲学です」 橋下氏は今月6日に、JR渋谷駅前で行われた街頭演説で、そう訴えた。都議選を視野に入れた応援演説だったが、その後の約10分間は、自身の慰安婦発言についての釈明に終始。居合わせた立候補予定者らは、困惑した表情を浮かべた。 維新幹部の一人は「橋下氏が