安倍晋三首相が、“村山談話”や“河野談話”について、国会論戦で「政府として受け 継いでいる」と述べていることについて、自民党内の一部保守派が失望を感じているという。 これはネットでも同様で、安倍首相をまるで“裏切り者”であるかのように書いているブログも散見される。 が、本当にそうだろうか? ------------------------------------------------------------------- 安倍首相が、“村山談話”や“河野談話”を「政府として踏襲する」としているのは二つの理由がある。 一つは、いずれも日本国政府としての見解であり、外交の継続性を考えた場合、一朝一夕に変更できるものではない、ということだ。 特に、1995年8月15日の“村山談話”については、“閣議決定”されており、その持つ 意味は重い。この内閣には自民党も最大与党として加わっている。だから、