この文章は、中央公論の3月号に掲載された拙文の、第一稿です。記述したのは、1月5日です。 かなり文章もおかしいのですが、もっとも思いがこもっているとも言えます。これから、若干の変更を行い、さらに短縮して、第三稿でゲラになった感じでしょうか。 ということで、中央公論をお読みになれなかった方々のために、公開します。 日本の省エネ史 1973年、世界は第一次石油ショックで大揺れに揺れた。その当時、日本のエネルギー源は、水力発電が現在程度あり、石炭の国内での産出も無い訳ではなかったが、安価な輸入原油にほとんど依存してた。 筆者は、その当時大学院博士課程の学生で、アルバイトで青山学院高等部の化学の講師をしていた。情報が現在ほど誰でも把握できるという時代ではなかったが、石油ショックが起こるしばらく前から、異様な雰囲気には感じていたのだろうか、日本のエネルギー資源の貧困さ、世界全体の石油の可採埋蔵量にも