どう「ありえない」のか 僕らが「ありえない」というとき、それは論理的にありえない*1とか、物理的にありえない*2なんて事をいってるんじゃない。ただ、それを「妥当な結論である」と判断するなんてありえないと言っているのだ。 だから、「科学は絶対じゃない」とか、「自然の理解は概念スキーマによっていてうんぬん」なんていったような、理解の根本に迫る哲学的でメタな問題提起はあんまり意味がない。必要なのは、その主張が十分に信頼できる又は妥当であるといえる根拠、ベタな根拠を示すことだ。 絶対主義と実在論は違う それでも「ありえない」なんて決め付けには反発を感じる人もいるだろう。「私は、そうであると主張したいのではない。ありえないという否定の仕方を否定しているのだ。」みたいな感じで。「ありえない」なんて話を聞いて、「あなたは自分が間違っている可能性を否定するのか」とか、「そんなことを言い切るのは科学絶対主義