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2025-01-11

毒親から逃げ出すために妹と二人暮らしを始めた

 実家を出たときのことを、今でもはっきりと思い出す。僕は兄で、妹とは四つ違い。いつも穏やかで優しい妹が、自分の親に対して泣き叫ぶ姿を見るなんて、想像もしなかった。だけど、あのとき妹は限界だったんだと思う。むしろ、僕も同じように限界だったのだ。子どもの頃から毒親」と呼ばれる環境の中で育った僕たちは、お互いが互いを気遣い合いながら、なんとか生きてきた。

 僕たちの両親は世間体を気にしすぎるタイプだった。外から見れば、「教育熱心で厳格な家」という印象だったかもしれない。でも、その内側は違った。どんな小さなミスでも、親にとって“都合の悪いこと”になれば、怒鳴られたり、無視されたり、ひどいときには暴力まがいのこともあった。宿題をやっていないときは「怠け者」、テストで思うような点が取れないときは「努力が足りない」。どれだけ勉強しても「もっと上を目指せ」と追い詰められる。休みの日に友達と遊びに行けば「そんな暇があるなら勉強しろ」と怒鳴られる。僕も妹も、いつしか心の底から親の顔色を伺うようになった。

 中でもつらかったのは、「進路」をめぐってだった。僕が高校に進学するとき、両親は有名進学校合格するよう強く迫ってきた。そのプレッシャーに耐えられず、実は僕は一度だけ家出をしようとしたことがある。しかし、妹を置いていくわけにはいかないと思い直し、結局断念した。でも、そのとき妹はまだ中学生で、家に残るしかなかった。そんな妹が「お兄ちゃんと一緒にいたい」と僕に打ち明けたとき、何もしてやれない自分が情けなくて仕方がなかった。

 その後、僕はなんとか高校卒業し、アルバイト派遣仕事を掛け持ちして過ごすようになった。大学に行く気力はなかったというのが正直なところだ。親は「大学に行けないのなら家を出ろ」と言い放ったが、いざ出て行こうとすると「親不孝者が」と怒鳴る。言うこととやることが矛盾している。だけど、その矛盾に気づいたところで僕にはどうすることもできなかった。やがて妹も高校へ進学。成績は良く、周りからは「優等生」と見られていたが、その裏で妹は必死に呼吸をするように親の目を気にしていた。

 妹が高校二年になった頃、ある深夜のことだった。バイトから帰ってきた僕は、リビングで一人泣き崩れている妹を見つけた。理由を聞くと、学校で一度だけテストの点が下がったことをきっかけに、親からひどく責め立てられたらしい。妹は「こんな家、もう嫌だ。お兄ちゃん、一緒に出て行こう」と震える声で言った。その言葉を聞いたとき、僕はある意味覚悟”ができた。「もう逃げよう。二人でここを出よう」と。夜明けが来る前に、僕と妹は荷物をまとめはじめた。最低限の服や通帳、学校教科書などをリュックに詰め込んで、親に見つかる前に家を出た。

 両親には当然「勝手なことをするな」と言われると思ったが、そのときはもう恐れよりも先に「自由になりたい」という気持ちが勝っていた。妹が通う高校相談してみると、事情をある程度汲み取ってくれて、転校という形で新しい学校を紹介してくれることになった。あまり詳しい事情は言えなかったものの、「家の事情で逃げたい」という妹の言葉が切実に聞こえたようで、比較スムーズに話が進んだ。僕も収入不安定だったが、とにかく二人で暮らすために、急いで安いアパートを探し始めた。物件情報を見て回り、実際に不動産屋をいくつもまわる。田舎の方へ移っても良かったが、妹が通う高校への距離を考え、都心からは少し離れた町のアパートを選んだ。

 そうして、妹と二人暮らしを始めることになった。間取りは1DK。狭いけれど、二人で暮らすにはどうにかなる広さ。壁は少し薄く、隣の部屋のテレビの音が聞こえてくることもあったが、実家にいた頃の息が詰まるような苦しさに比べれば、天国のように感じた。お互いに遠慮はいらないはずなのに、最初はそれでも気を使い合った。お風呂の順番、寝る場所、部屋の整理整頓。兄妹とはいえ、二人暮らしルールを決めるのは思った以上に大変だった。だけど、自由空気がそこにあるだけで、胸の中にぽっかりと温かい火が灯ったように感じられた。

 僕は早朝からコンビニバイトし、昼間は派遣倉庫作業に行くことが多かった。妹は平日は学校、土日は単発のバイトを探して働くことを始めた。毒親の元では許されなかった「アルバイト」だったが、今は誰からも怒られない。いつか二人で、もう少し広い部屋に引っ越したいと夢見ながら、僕たちは少しずつ貯金を始めた。最初は本当にギリギリ生活だったけれど、安心して眠れる空間自由に会話ができる空間が何よりも大切だと感じた。

 そんなある日のこと。妹が学校から帰る途中、カフェアルバイト募集張り紙を見つけてきた。時給はそこまで高くないが、交通費支給シフトの融通など条件は悪くなさそうだ。「お兄ちゃん、私、ここで働いてみたい」と目を輝かせる妹を見ていると、僕も自然と笑みがこぼれた。毒親のもとにいたら許されなかったことを、いま妹は自分意思で選び、そして始めようとしている。その一歩が、僕にはとても大きく見えた。

 実際に妹がカフェ面接を受けに行くことになり、僕は帰りが夜遅くなるかもしれない妹のことが気がかりで、一緒に最寄り駅まで迎えに行くことにした。面接は上々だったらしく、店長もとても優しそうな人だったようだ。「採用されたら頑張るね!」と妹は嬉しそうに言う。その笑顔を見て、僕も心から「よかったな」と思った。

 駅からアパートへ向かう夜道は、人通りが少ない。僕は自然と妹の少し前を歩き、周囲を気にしながら帰宅する。すると、近所の商店街にある個人経営らしい居酒屋の前で、通りすがり中年男性に声をかけられた。「こんな夜遅くに、仲いいなあ、新婚さん?」と言うのだ。妹と顔を見合わせて、思わず吹き出ししまった。「いえ、兄妹なんです」と答えると、「そうなの? いや、雰囲気がいいからてっきり夫婦かと思ったよ」と笑われた。妹は「全然違うのにね」と顔を赤らめていたが、その後「でも、夫婦みたいだなんて、ちょっと面白いよね」とクスクス笑っていた。

 実は、こうやって夫婦カップルと間違えられることは、これが初めてではない。引っ越しときにも、不動産屋の担当者に「同棲ですか?」と何度か確認されたり、スーパーで買い物をしているときに「ご夫婦ですか? 新婚さん向けフェアの案内ですが……」と声をかけられたりした。僕としては妹を守る立場でもあるし、多少の誤解は軽く受け流しているつもりだけれど、妹のほうは毎回、「兄妹なんですけど……」ときちんと訂正してしまう。それでも、今となってはこの勘違いもほほえましく感じられるようになった。実家にいるときには考えられなかった、なんでもない日常の一コマ。僕たちには、そういう穏やかな時間がなかったのだと思う。

 それから少し経って、妹はカフェでのバイト正式に決まり、僕たちの生活さらに忙しくなった。ただ、不思議と疲れよりも充実感のほうが大きい。帰ってきてからリビングに二人で座り、一日の出来事をおしゃべりする。妹はカフェでの接客経験したちょっとしたトラブルや、お客さんとの面白いやり取りを楽しそうに話してくれる。「昔はこんなふうに話をしても、どうせ親に全部ダメ出しされるんだろうなって思ってたけど、今は好きなだけ話せるから、すっごく楽しい」と笑う妹。その様子を見ていると、あのとき家を出た選択は間違いじゃなかったと心から思える。

 もちろん、二人暮らしを始めてから問題はたくさんある。親からの連絡は「許さない」という罵倒や、一方的な怒りのメッセージばかりで、話し合いができる状況ではない。時折、僕たちの住まいを突き止めようとしたのか、知人から連絡が入ることもある。「両親が連絡先を知りたがっている」とか「お前たちがわがままを言っているんじゃないのか」とか。だけど、僕はもう振り回されるのはやめようと決めた。妹も「返事しなくていいよ」と、毅然とした態度をとってくれている。親と離れても、今は生きているだけでありがたいと心から思えるのだから

 そんな僕たちだけれど、将来のことを考えないわけにはいかない。妹はあと一年ちょっと高校卒業する。大学に行きたいと言う気持ちもあるらしいが、学費をどうするか、奨学金は借りられるのか、僕の収入だけで妹を支えられるのか……問題はいくらでも出てくる。でも、妹が「やりたいことがあるなら挑戦したい」と言うなら、僕は全力で応援しようと思う。自分大学進学の夢を諦めたのは僕自身判断だった。あの頃はそれしかできなかったのかもしれないけれど、妹には後悔してほしくない。正直、不安は尽きない。それでも、毒親支配から離れた今、僕たちにはお互いを思い合う時間と心の余裕がある。まずは二人でしっかり話し合い、可能性を探っていこうと思っている。

 夜遅く、妹がアルバイトから帰ってくると、決まってキッチンから香ばしい匂いが漂ってくる。僕が先に帰っている日は、ごく簡単料理だけど、妹の分の夕飯を用意するようにしているのだ。チャーハンとか、野菜炒め程度だけど、「ただいま」と玄関を開ける妹の「いい匂い……」という一言を聞くと、やってよかったと思う。妹も翌日が休みときなどは、代わりに僕のためにパスタを作ってくれたりもする。兄妹が同じ食卓で笑いながらご飯を食べる姿は、誰がどう見ても“家族”のはずなのに、不思議と「本当の家族」という実感が生まれてくるのは、ここ最近のことだ。

 妹の存在は、僕にとって唯一無二の支えになっている。たとえ夫婦恋人勘違いされたっていい。僕にとって妹は妹であり、しかし同時にかけがえのない同居人でもある。実家にいた頃は、僕たちの間にいつも両親という“大きな壁”があった。それが今はなくなり、ようやく素直に向き合えるようになった気がする。僕たちはお互い助け合い、励まし合いながら生きていく。親の呪縛にとらわれることなく、自分たちの人生を、自分たちなりに歩んでいこうと思っている。

 時には外食をして、隣りの席のカップルと間違えられることもあるだろう。時には夜道で「まさか兄妹じゃないよね?」なんて声をかけられるかもしれない。だけど、もうそれは構わない。二人暮らしを始めてから知ったのだけれど、人は他人生活結構なペースで勘違いしてくるものらしい。誤解されても、二人でいれば楽しいし、互いに隣にいられる安心感がある。それが分かるだけで、昔のように人の目を気にして呼吸を浅くすることはなくなった。

 この先、僕たちが歩む道に何が待っているのかは分からない。経済的にもまだまだ不安定だし、妹がこれからやりたいことを見つけたとしても、すぐに実現できるかどうかは定かではない。それでも、「あの家に帰るよりずっとマシだ」という気持ちは揺るがない。毒親との関係を絶ったことで、ようやく手に入れた自由と、そして兄妹だけの小さな生活を、僕は何より大切にしていきたいと思っている。

 考えてみれば、僕と妹がこうして一緒に暮らすということ自体実家では到底許されなかったはずだ。親にとっては「恥」だったのかもしれない。長男が家を出るなんて、妹まで連れ出すなんて、とんでもないと。だけど、そんな言葉にはもう縛られない。妹と二人で暮らすことは、僕たちにとって自由希望を取り戻す第一歩だったのだ。

 ときどき思い出す。リビングの机にしがみつきながら、両親に泣き叫んでいた妹の姿を。あの光景は僕のなかで、いつまで経っても消えないかもしれない。でも、あの瞬間こそが僕たちに“逃げ出す勇気”をくれたのだ。だから今は、その記憶を大切に噛みしめている。もし同じように苦しんでいる人がいたら、声を大にして伝えたい。「逃げてもいい」と。誰だって自分人生自分のために生きる権利があるのだと。

 帰宅した妹の「ただいま」の声。台所から漂う料理匂い。二人でテーブルを囲むときの、なんでもない会話と、小さな笑い声。そんな当たり前の生活の一つひとつが、僕たちにとっては宝物みたいに尊い。これから先もきっと悩むこと、苦しむことはたくさんあるだろう。だけど、どんなに傷つくことがあっても、もうあの家には戻らない。僕たち兄妹は、お互いを支え合いながら、一歩ずつ前に進んでいく。その道の途中で、夫婦恋人勘違いされることがあったって、それは微笑ましいエピソードとして受け止めていくつもりだ。

 「毒親から逃げ出すために妹と二人暮らしを始めた」というこの事実は、僕たちが生きていくうえでの大きな分岐点だった。親の期待や束縛、暴言に押しつぶされそうになっていた僕たちが、やっと呼吸できるようになった場所。それが今のこの狭い1DKのアパートだ。床は古くて所々ミシミシと音がするし、壁は薄いし、エアコン調子いまいちなことがあるけれど、それでもここは僕と妹の大切な居場所だ。誰にも邪魔されない、僕たちだけの“小さな世界”。そして、この世界で、僕はずっと妹と一緒に笑っていたいと思う。あの家ではできなかったことを、少しずつ取り戻すように、毎日を噛みしめながら過ごしていこう。

 「もうすぐご飯できるよ!」とキッチンから妹が声をかけてくる。僕はテーブルに箸とお皿を並べながら、その声に返事をする。この空間が、僕たちにとっての本当の“家”だ。例えどんなに些細なことでも、ここでの出来事はきっと僕たちの思い出になる。毒親から逃げ出すために始めた二人暮らしは、逃避行なんかじゃない。僕たち兄妹が「生きる」ということを取り戻すための、そして笑顔で日々を送るための、新しいスタートラインなのだ

2024-12-26

少子化対策として政府が行った政策

それは、”美少女弱者男性に配る”というもの

政府試験管ベイビーとして美少女ちゃんを作り、彼女クローンを量産すると弱者男性のもとに配ることにした。

こうして弱者男性のもとには美少女ちゃんが訪れ、弱者男性美少女ちゃん平和な家庭を築き、無敵の人による犯罪率も低下。

同時に、少子化問題解決するかのように思われた。

だが、現実はそう甘くなかった。

「あ…ねぇ、ねぇ、見て見て! あの人…ほら」

政府から与えられた美少女ちゃんを連れて歩く男性

すると後ろ指をさされ、クスクスと笑われる。

何故なら例の美少女ちゃんを連れて歩く=弱者男性という認識はもはや誰もが知るところであり、彼女を連れて歩くことはすなわち自分弱者男性であることの証明のようなものであった。

それに気づいた弱者男性たちは途端に美少女ちゃんに対する目の色を変え、彼女を蔑み、そして捨てていった。

町には捨て犬ならぬ捨て美少女ちゃん達で溢れはじめ、既に一部では社会問題化しようとしていた。

彼女たちは住む場所を無くし、頼る相手も居らず、たいていの美少女ちゃんは成す術もなく野垂れ死んでいった…

政府は自らの政策の失敗、それを認めようとはせず美少女ちゃん達の行く末を静観していた。

そしてこの町にもまた一人、捨てられた美少女ちゃんが居た…


寒い。とても寒い

着るものはもうボロボロだった。

彼女段ボールの中で膝を抱えて座り、何も見ず、誰も恨むわけでもなく、ただ寒さに体を震わせていた。

雪の降る日だった。

雪は容赦なく彼女身体の上にも積もり始めていた。

ああ。きっとこのまま私は……

そんなときだった。

大丈夫?」

雪が止んだ。

顔を上げると、頭の上には傘があった。

そして目の前には一人の男の人が。

美少女ちゃんは男を見つめる。

男はゆっくり、優しく微笑みかけた。

美少女ちゃんは驚き、白い息を吐きながら尋ねる。

「……あなたは?」

「僕? 僕の名は——」

増田だよ。

増田…さん」

増田ゆっくり美少女ちゃんに手を伸ばす。

彼女は震える手を伸ばし、増田の手を握り——

12月24日

雪の降る寒い夜。

それが二人の出会いだった。

メリークリスマス

増田言葉美少女ちゃんの顔は思わず綻んだ。


これは世間から、そして世界から捨てられた一人の美少女と、彼女を拾った増田が織りなす愛のストーリー

2024-12-19

彼のことを思い出すたび、あの「バケット」という言葉が耳に残る。いや、もう忘れたくても忘れられない。――婚活中に出会った、少し変わった人の話だ。

彼は当時、パン屋で働いていた。正確には、フレンチ系のちょっとおしゃれなベーカリーカフェで、店頭に立つ仕事をしていたらしい。初めて会った時、彼は仕事のことを少し得意げに語っていた。「バゲット毎日触ってると、焼き立ての匂いが染みつくんだよね」と。笑顔で語る彼は素朴で、どこか安心感のあるタイプだった。「パンを通じて人を笑顔にするのが自分の役目だ」とも言っていた。ちょっとキザだけど、悪い気はしなかった。

だけど、そんな彼が「バゲット」でつまずくなんて、あの時は思いもしなかった。

ある日、彼は仕事で大失敗をやらかしたのだという。ランチタイムの混雑する店内、注文カウンターでお客さんに向かってこう言ったのだ。

バケットの方、焼き上がりました!」

その瞬間、店内がシンと静まり返ったらしい。あまりの言い間違いに、常連らしきお客さんは思わず吹き出し、後ろに並んでいた人たちはクスクス笑い始めた。彼はその場でハッと気づいたものの、動揺して言い直すタイミングを完全に逃した。そして追い打ちをかけるように、後輩が慌てて言葉を重ねる。

「えっと…バゲットです!焼き上がったのは、バゲットです!」

パン屋で働きながら「バゲット」を「バケット」と呼ぶミスは、致命的だった。以来、彼は「バケットの人」とあだ名をつけられ、パン屋の仲間たちや常連客の間で、じわじわと笑い話にされるようになったという。「笑って済むこと」と言う人もいたけれど、彼にとっては仕事の誇りを傷つけられた出来事だったのだろう。ほどなくして彼は「パン屋を辞める」と私に打ち明けた。

バゲットなんて、もう触りたくないんだよね」

そう言った彼は少し笑っていたけれど、その笑顔の向こうにどこかやるせなさが漂っていた。私は言葉に詰まったまま、ただ聞いていることしかできなかった。

その後、彼とは自然と疎遠になった。今どうしているのか、もう知らない。新しい仕事に就いて、元気でやっているのだろうか。でも、ふとした瞬間に、私は思い出してしまうのだ。――あの「バケット」というひと言で静まり返るパン屋光景を。そして、あの人のぎこちない笑顔を。

人は言葉ひとつでつまずくことがある。ほんの小さな間違いで、何かが音を立てて崩れていくことだってある。それを知ってしまたからこそ、私もまた、些細な違和感」に敏感になってしまったのかもしれない。

そう――婚活中に、あの人が残したものは、「バケット」という一言だけじゃなかったのだ。

2024-12-01

勇気出して女子高生声かけ


ここ半年、毎朝出勤中に気になってたことがある。

一応都内勤めなのだが、駅から会社まで歩いていく途中、付近にある女子校の生徒さん達がバス待ちをしている。

バス停留所の待ちスペースって、歩道の脇とかに設えてあったりするじゃん。

でも、歩道が狭い場所だと設備がないことがある。

毎朝、やや裏道気味の通りを抜けて会社に向かう。人があまりいないからだ。ぶつかりおじさんなど存在しようがない。田舎育ちなので人込みはニガテである

その通りにはバス停留所がひとつあるんだが、バス待ちのためのスペースがない。そのためか、近所の小さいお店の軒下で、みんなバスを待っている。

昔住んでいた田舎町を思い出した。雑貨屋のおばあさんがいてさ、お店のものを買うでもないのに、中高生が軒下でバスを待つのを許していた。そんな感慨が浮かんできた。

半年前だった。自分がそのお店の前を通る時、ふとバス待ちの女子高生が軒下で座ってるのを見た。

全体だと、ほぼ女子学生が十人ほど並んでいた。

「あ……」

と思った。ある子の下着が見えていたからだ。

その時は確か、ベージュ色のショーツで、端のところに黒い刺繍が縫ってあるやつだった。このデザインのは、ベッドで恋人ショーツを脱がす時に見たことがあった。

うーん、と考えて、「下着見えてるよ」と注意するのを断念した。ここは都会であるビル商店がなければ、皇居が近くに見えるレベル東京オブザ東京である(どうでもいいけど、子どもの頃は、マリオブラザーズマリ・オブ・ラザーズと呼んでいた)。

ここは東京だ。自分が生まれ育った岡山県西部の田園地帯じゃない(※ちなみに『のんのんびより』の聖地)。下着が見えてるとか、そういう注意はやめるべきだ。今回はそれが正義だと思った。



それから毎朝の習慣になってしまった(´;ω;`) バス待ちをしてるあの子達を見るのが。

女子中高生が大半だった。それ以外におじさんおばさんとか、高齢者は少ない。まあ、そういうものだろう。朝早い時間だし。自分高校生の時もそうだった。

男子学生が少ないのは、あいつらにとってはバスという交通手段惰弱認定を受けるおそれがあるからである。体力が十分なのも大きい。近場の学校なら、バスよりも自転車の印象がある。

さて、あの子たちの下着なんだが、もちろん見えないことが大半だった。ショーツが見えるようにしゃがみ込むって、そんなもん田舎町の女子学生くらいのものである

制服を見た感じ、お嬢様雰囲気学校だった。皇居の近くにあるところかな。そういう所作とか、雰囲気が漂ってくる感じである。いや、これは偏見だ。思い違いかもしれん。あの子達がド田舎高校制服を着てたら、そういう印象になるかもしれない。

でも、たまにだけど、彼女たちが一時的にしゃがんだり座ったりすると、パンチラをしてることがある。

え。見てはいけないって? そんなのわかってるよ。でも見ちゃうんだ。俺だけじゃない。

ほかの通行人だって、おじさんだっておばさんだってOLだって、あの子達の方を見てたよ。動機は知らないけどさ。

昔、TwitterドラえもんBotアカウントがあった。普段秘密道具の名前ツイートするんだけど、たまにボロンって言うんだよな。何がボロンなのかは置いといて。

でも、それが出るとなんかツイとる(ツイートだけに)気がして、あの頃フリーターだった自分は、今日パチンコで勝てるような気がしていた。



それが約半年も続いて、先月末だったかな。ついに決意した。

夏頃から、けっこうな頻度で下着が見えてる子がいた。この子だけおかしいやろってレベルだ。

イメージで言うと、スカートを履いた女子がしゃがむじゃん? すると、正面から見えるだろ。でも、スカートをうまくやるととガードできる。

でも、その子はガードできてるとでも思ってるのか、正面から見えてしまっていた。性行為経験がそれほどでもない自分ですらわかる――お上品な感じのレース下着。その日は白っぽいデザインだった。

で。俺はその子に近づいていった。以下、心のカメラで録画した内容である

「すいません。ちょっと

はい。私ですか。なんですか?」

 ※その子が立ち上がる

「あの、すいません。さっきから下着が見えてましたよ」

「あ! え……あー。ごめんなさい……」

 ※周りの子クスクス笑った

「見る人、いるからね。俺も人のこと言えないけど。ごめん」

「いえ全然。いいです。教えてくれてありがとうございました」

 ※隣の女学生が「やっさしー!」と笑顔でツッコんでいた

そのままテクテクテクテクと、会社に向かって歩き出した時、バス待ちで並んでいる子が皆自分の方を見ている気がした。

携帯電話を取り出して、モシモシモシモシ……と嘘の会話を始めた。後ろから、ほかの通行人が見てないかも気になった。

声をかけてよかったのか、今でもわからない。でも、声をかけてなかったら、もっと後悔することになったのかなって。

今回ちょっと増田でしたためてみようと思った。感想はご自由に。どんな意見でも全部読むよ。約束する。バッチコーイ……!!

追記

いい学校制服を着てるあの子らはお嬢様~というのは、やはり私の偏見でした。反省しています。あれからもう一度だけ、立っているあの子を見たのですが、家から持ってきたであろう、アルミホイルに包んだおにぎりを食べてるところでした。田舎暮らしの高校生の頃が懐かしくなりました 終

2024-11-27

中学時代誰にも言えない後悔

学生時代全般通してまったく良い思い出のないことをいまだに引き摺ってるキモいアラサー女です。

ずっと当事者謝罪したくて、もう10年以上昔のことなのに思い出すと後悔で死にたくなる中学時代懺悔を吐き出したくて書きます

当時の私はインキャ以下?いじめられっ子以下?単に目立たないモブとは言えないぐらい嫌われてたが、大きないじめを受けるほどでもない、微妙立ち位置だった(友達いなくて常に1人、廊下クスクス笑われる、近寄ると避けられる、なんとなく冷笑されている、いっそ先生問題にしてくれるようなデカいじめをしてほしいとさえ思ってた)。

単純に容姿挙動いかにもギリ健で気持ち悪かったんだと思う。

が、中3のときクラスメイトの一軍が良い子たちで、この年はコイツも仲間はずれにするのやめよーや!みたいな雰囲気があった。

同情で優しくされているのが伝わるのでありがた迷惑な話だが、その中で特別私に優しくしてくれて何かと気にかけてくれる一軍の女の子がいた。

令和の今だとTikTokで踊ってるタイプギャルだと思う。

ポジティブで明るくて見た目も可愛くて面白くて、私に優しくしてくれる人が稀なのもあって、私はこの子のことが大好きになってしまった。

気持ち悪いほど付き纏い、隙あらば話しかけ、この子取り巻きの女に"石田(私 仮名)、レズなんじゃねーの ミカ(ギャル 仮名)のこと好きなんじゃね"って聞こえるように言われたこともあった。

それでも、ミカちゃんは怒ることなく、私に優しくしてくれた。

この年の学級委員長がこのミカちゃんと二軍ぐらいの周りにやれよ!って言われて押し付けられた感じのいじられキャラ男の子で、ある時どういう流れだったか忘れたが、私はミカちゃんの気を引きたいあまり、みんなの前で最低の発言をしてしまった。

永井くん(二軍くん 仮名)、本当に働いてるのかな?w ミカちゃんを見習ってほしいよねw」

この瞬間の周りの目、自身の心境を思い出すと、今でも目眩がするし、この瞬間のことがたまに夢に出る。

陽キャ同士がいじりあうのを真似した、おもしろいと思ってもらえると思った、ミカちゃんを褒めたかった、きっと一軍のミカちゃんに優しくしてもらえている自分勘違いして、つけあがったのだと思う。

永井くんをいじる流れで、みんなの輪に入れると思った、永井くんのことなんて何一つ考えていなかった。

永井はめちゃくちゃ学級委員長として働いてるだろ お前が見てないだけじゃん」

顔も名前も覚えてないけど、一軍の男が言った。

ミカちゃんは、ドン引きした目をしていた。

それ以降のことはショックのあまり見事に覚えていない。

もう、ミカちゃんが優しくしてくれることはなかった。

今はただ、優しくしてくれたミカちゃんと、私なんかに侮辱された永井くんに謝罪気持ちでいっぱいだけど、その気持ちも私の自己満足なのかもしれない。

醜い自分がただ恥ずかしい。

これ以前もこれ以降も、少し優しくしてくれた先生クラスメイトに異常な近寄り方をしたり、失言をしたりして嫌われることを繰り返していた。

こういうの、病気障害じゃないんだろうか。

普通になりたい、と思って、もうアラサー

性格の悪いインキャにつける薬はないので、後悔と反省を繰り返し、今日も生きます

2024-11-04

世の中には障がい者結構いるんだなと思ってたけど、社会に出たらたいしてそうでもないみたい。

そして障がい者のことを笑う人、馬鹿にする人は思ってた以上にいるんだなと思った。

自分が小さいころから住んでいる場所は単純に障がい者学校クラスのある学校が多いだけだっ

た。

朝、駅に向かえば5,6人は障がい者とすれ違う。

手話をしている子、麻痺で大変そうな歩き方をしてる子、「あうー、あー」しか言わない子、奇声を突

然上げる子...etc

ずっとこの土地にいるんだけどそれが当たり前だったから何も思わなかった。そういう子もいるんだく

らいだった。

小学校には障がい者用の特別学級があって、授業の一環で交流することや給食を一緒に食べるこ

ともあった。

自分はいじめられてて、休み時間特別学級の教室にいつも遊びに行ってた。

普通教室と違って座敷でゴロゴロできるし、図書館に無い絵本はあるし、ぬいぐるみだってあった

し、何より先生も生徒もみんな優しかった。

なんでだろう。今思えば障がい者クラス先生はみんな優しかった。先生が優しいので障がい者

の子たちも優しかった。

麻痺不自由だけどハイハイはできる子たちと教室ハイハイ競争したこともあった。

言葉はしゃべれないし、ずっとよだれを垂らして車いすで、反応が薄い子がいた。でも音が鳴るおも

ちゃを持って行くとちょっと反応が違うのでガラガラマラカスを指にフル装備してタンバリンをもって

曲芸みたいなことして奏でていたら肩を微かに揺らして笑っていた。

そういう経験があったからか、障がい者からといったことは考えたことがなかった。

普通学級にもいた。軽度な知的障がい者で、「うん」と「嫌だ」くらいしか言わない子。あいうえお順的

に席が近かった。

でもプリントは投げてこないし、「お前キモイ」とかも言ってこないし、「デブ」ってバカにしてこないし、

鉛筆だって貸してくれる。

の子教科書のどこをやっているかからないことがよくあったから、先生がつきっきりだった。た

まに席が近かった自分が教えてあげることもあった。

の子小学生の最大の武器、足がとても速かった。超早い。

運動しているやつらなんて目じゃないほど足が速かった。運動会のリレーアンカーに選ばれるほど

だった。

からどっちかと言えばクラスの人気者で、みんな普通に話しかけていたし、接してた。

たまに奇声をあげることがあるけど、大体その時は周りが騒がしい時なのでみんな自然と静かに

てた。文句言うやつはいなかった。

の子を笑う子、馬鹿にする子はいなかった。

電車の中で明らかに何かしらの知的障がいを持っている人がウロウロしたり、窓の外を見て「わー!

お山!」とか叫んでいることも、地元の駅から乗ればよくあった。別にそういう子を学校でよく見てき

たか乗客の1人としか思わなかった。

大学生になってサークルの友人らと帰り、電車にそんな障がい者の方がいた。さすがに大声には

びっくりしたけど、それ以外は特に何も思わなかった。

だけどサークルの人たちは「別の車両行こうよ」とクスクス笑いながら移動しようとした。

わざわざ混んでいる車両行くことないのにと思いながら、みんな行ってしまったのでついていった。

「あれ、やばいねw」「生活大変そうw」「親も見放しているから一人なんじゃね?」と半笑いで話しを再

開した。

得体のしれない気持ち悪さがあって、自分は次の日サークルを辞めた。

大学にひとりだけ見かけた障がい者がいた。ずっと誰かがつきっきりで話せないけど書くことはでき

ていた。涎掛けをしていてだいたい「あー」って言ってる。

その人と授業が1つ一緒だった。その人の周りには誰も座らない。満席なのにその人の1マス近隣は

誰も座っていない。

自分は「お、空いてんじゃん」と横に座った。その人は前回出ていなかったらしくてプリントノート

貸した。

終わって廊下に出ると友人が来て「あいつにプリント貸すと涎たれてたりするよ」というので「貸したこ

あんの?」と聞くと「ないけどw」という。結局、根も葉もないうわさだった。

次回の授業で綺麗な袋に入れて返してくれた。わざわざお菓子まで添えてくれた。

社会人になった。おごって頂けると新人教育をしていた先輩らとお昼に出た。

お店につく前に知的障がいの方が道の向こうから来た。先輩らは道路の反対側へ移動した。

小さい道路から向こう側に行くのは簡単だが、わざわざなんでそんな遠くまでよける必要が?と思

い、ついていった。

先輩らは知的障がい者が遠くに行くまで眺めていた。そしていなくなってから噴き出すように笑った。

「すごかったすねw」と明らかにあの知的障がい者のことを笑ってた。何がおかしいのか全く分から

かった。そしてそんな人たちが嫌でその先輩らと距離を取っている。

ある日、電車に乗っていたら叫びながらうーうー言っている人が乗ってきた。

結構ボリュームで数名車両を移っていた。どんどんどの人の周りから人がいなくなる。

しばらくすると、その人に「うるせぇんだよ!」とキレた大学かそのくらいのカップル

突然大声で言われたせいで黙った障がい者の人だったが、明らかに目が泳いでいた。何かを言おう

吃音のようにクチをパクパクとさせる。じっとカップルを見つめていて「みんなよキッショ!」と言わ

れ、丁度ドアが開くと「あ”−!」と叫びながらどこかへ行ってしまった。

カップルゲラゲラ笑ってた。

自分は驚きすぎて何が起きたか一瞬わからなかった。そしてすぐ次だった最寄りで降りた。

こんな漫画のようにありえないことをする人間がこの世にいることに悲しくなるとともに、障がい者

てそんな当たり前のようにいないんだなって感じた。

大人になって小学生のころ程障がい者交流はしていないけど、毎日必ず見かける。

の子たちも普通コミュニケーションを取って、友人と笑う姿もよくみる。

手話で笑ってる子も、麻痺の体で動かせる部位だけでコミュニケーションをとっている子、おはよう

言われて視線だけでも向けてくれる子、電車に乗る前に「がんばる!」と言ってそわそわしている成

人の障がい者だって普通にいる。

50人会えば15人くらいは障がい者地域からなんとも思ってなかった。

社会人になったが相変わらず家を出れば近所で障がい者によく出会う。今日電車に乗るまでに5

人以上はいた。

帰りだって2,3人はいる。これが当たり前じゃなかったのが最近わかってきた。

小学生のころからずっと普通生活圏にいるから、それが当たり前で、何もおかしい事だと思わな

かった。

もしもみんなが小さいころから普通障がい者がいる生活だったら変わるのかなと、ふと思う。

あの笑っていたサークルの人や先輩ら、キレていたカップル

もっと身近に多くの障がいがいたら、あんなことはしなかったのだろうか。

ネットでも障がい者意味不明言葉で話す動画をあげて、笑いものにしている人たちがいる。わか

らない。なんで笑えるんだろう。

それが子供だろうが成人だろうが、それを撮影して、馬鹿にする人たちがいるという事実がある。動

画のネタにしてる。

好きだったチャンネルで、それ系を一瞬でもネタにしてて、冷めた。ノータイムで見るのをやめた。

いじめられていたからか、とても胸が苦しくなる。どうにかそんなことをする人たちを減らしたい。

でも、自分はできない。そんな人たちに理解を求めたって笑われるってわかっている。

2024-10-30

彼氏距離感気持ち悪い

とあるアニメきっかけで相互フォローになり、数年後に付き合うことになった。

恋人同士になった瞬間、好きなアニメの話がほとんどできなくなりつまらなくなった。二言目には「会いたい(遠距離のため)」「もっと一緒にいたい」しか言わない。会話を元に戻してもその繰り返しで「こいつポンコツなのか?」と引いた。

好きなアニメ映画を一緒に観るも、シリアスなシーンでクスクス笑うし本当にストーリー理解できてるのかも疑問。遠距離だしなかなか会えないので、恋人とはいえいきなり体を許したくないのにベタベタしてくるので気持ち悪い。

嫌だとはっきり伝えたら今度は一生謝罪や体調を案ずるラインが次々とくるし気持ち悪い。回復したら返事すると釘を刺してるのに。

こんなに会話ができなくなるとは思わなかった。本当に気持ち悪い

2024-10-19

うしとら「この中に一人だけ知名度低い人がいまーす!」

たつみ「ぷっ」

いぬい「クスクス

ひつじさる「・・・・」

2024-10-08

牛丼屋ではチーズ牛丼を注文する

休日、最も込み合うであろう時間帯に僕は牛丼屋に行く。

そして大きめの声でチーズ牛丼を注文する。

周りからクスクス…といった嘲笑の声が聞こえ、目を向ければイラストが描いてるシャツを着た眼鏡グループが僕の方を見てニヤニヤ笑ってる。

僕は何もリアクションせずに、チーズ牛丼を待つ。

そして運ばれてきたチーズ牛丼を黙々と食べる。クスクス聞こえる笑い声。僕に向けられた嘲笑

するとそこで入店してくる女性。「ごめん、待った?」と彼女は僕に声をかけ、僕は「ううん、大丈夫だよ」と笑顔で応える。

その瞬間、嘲笑ピタッと止まるのが分かる。

地下アイドルのように可愛い彼女は僕の隣に座って、チーズ牛丼を頼み、僕らは仲良くチーズ牛丼を食べる。

そしてチラッと彼らに目を向ける。

唖然とした表情を示しており、僕は心の中で爆笑する。

お店を出て、少し歩いて、少し遊んで、それからレンタル彼女お金を渡して別れる。

そんな休日を、最近は過ごしている。

anond:20241008121308

昭和おっさんなら「今時の若者羽田陽区伝わりませんから〜!残念!」まで1人でやって1人でクスクスしてた

2024-09-19

燕尾服で来た男

アプリで知り合った男。30代くらいって聞いてたけど、まあアプリ写真では普通だったんだよ。

普通、だったんだけど…

待ってたらさ、すっごいピッチリした燕尾服を着た男がこっちに歩いてくるのが見えた。

いや、もう、ピッチリどころじゃなくて、皺ひとつない、まるで貸衣装か何か? しか白手袋までしてて、コスプレかよ!って。

渋谷のど真ん中、ハチ公前でだよ? マジで「え?は?」って二度見しちゃったもん。

こっちはエゴイストで揃えた白のオフショルダーに、リゼクシーブラックタイトスカート

あと足元はダズリンヒール。 だけど燕尾服と並ぶと、もうなんかコスプレ大会参加者みたいでめっちゃ浮いてたんだよね、私。

そいつが近づいてきて、いきなり「増田さん?」って声かけてきた。

いや、あんた誰よって。絶対間違えてるでしょ?って思ったけど、相手が名乗ってきて間違いないってなった。写真となんとなく顔も似てるし。

仕方ないから、「はぁ…」って頷いた。そしたら、「良かった!僕も少し早く着いちゃって!」とか言って、近くのスタバ渋谷モディ店で一緒にお茶しない?って誘われたの。燕尾服で。

そりゃ、ついていくしかないじゃん? でも、スタバよ? もう、周りの視線が痛い痛い。

私も恥ずかしさで顔真っ赤だったけど、燕尾服はそれを「照れてるんだね」って勘違いしたのか、ドヤ顔で笑うんだよ。

「照れなくてもいいよ」って、完全に勘違いしてる。

今日特別な日だと思って、これを選んできたんだ。どう?カッコいい?」とか言われて、いや特別な日じゃないし…って心の中で叫びつつ、うんざり

でもあいつ、燕尾服のくせにドヤ顔で延々と喋る。まるで自分ファッションセンスが神レベルだと思ってるみたいに。

もう最悪だった。なんで燕尾服なんだよ?って聞きたかったけど、怖くて聞けなかった。いや、だってさ、エゴイスト燕尾服って、どう考えても合わないでしょ?

スタバに入っても私たち、完全に浮いてた。燕尾服と一緒にいるだけで、まるで私もコスプレ仲間みたいな雰囲気なっちゃってさ、もう痛すぎた。

とりあえずレジに並んで、何か注文しようってなったんだけど、燕尾服がなにを頼むのか気になった。

そしたら、いかにも「僕、センスいいでしょ?」って感じで、「キャラメルマキアートトールサイズ、ホイップ多めでお願いします」って、完璧発音で注文。

トールサイズキャラメルマキアートがこんなに威圧感ある飲み物に見えるなんて思わなかったわ。

で、私はというと、もうどうでもよくなって、「カフェラテショートサイズシロップ少なめで」と、いつも通り無難なやつを注文。

シンプルラテが一番だし、頭の中は「とにかく無難に過ごせ、無難に帰れ」って思考グルグルしてた。

注文を待ってる間、周りから視線が本当に痛いの。

横にいる大学生っぽい女子二人組がクスクス笑ってるのが聞こえて、ふとそっちを見ると、二人とも全身がレディアゼルで固められてた。

よく見るとバッグはシャネルクラッチ、だけど靴はアースミュージック&エコロジーみたいなミックスで、いかにも見栄を張ってる感じが見え見え。

こっち見て笑ってるけど、正直私からすればそんなに大差ないじゃん?って思いながらも、やっぱり痛いものは痛い。

ようやく席に座ることに。彼はなんと、座る瞬間もまるで貴族みたいに燕尾服をさばきながら、ふんわりと腰掛けた。

私はそれを横目で見つつ、「なんでこんな格好でここにいるんだろう…」って頭を抱えたくなった。

で、会話が始まったんだけど、正直何を話してたか全然覚えてない。

燕尾服が何か一生懸命話してるのは分かってたけど、私の頭の中は自分が注文したカフェラテと、目の前でマキアートを飲んでる燕尾服しか入ってこなかった。

会話なんてもう無理。燕尾服がずっと頭にこびりついてた。

ただ一つ良かったのは、燕尾服が奢ってくれたこと。

「ここは僕が払うよ」って、燕尾服でカッコつけながら支払いをしてくれて。

美味しかったカフェラテをタダで飲めたってことだけが唯一の救いだったわ。

燕尾服、悪い奴じゃなかったと思う。

2024-09-16

anond:20240916154148

何も気づいてない配偶者を裏でクスクスするのが楽しいんでしょ

性格終わってる

2024-09-13

~「影響を受けたミュージシャンはいますか?」

ボーカル「影響・・・そうね。ミュージシャンっていうか、映像だけどね、これ言っちゃっていいのかな?」

ギタークスクス・・」

~「?」

ボーカルウクライナ21・・・

~「えっ」

ベース「あの映像見てね。ああ、ここまで出しちゃう奴いるんだ、クルイ(狂い)」

ドラム「そうそう。一緒じゃん、俺らの内側とって。じゃあ表現しなきゃうそつきでしょ」

~「・・!」

ヴォーカルたまたまなんすよ、同時期に皆映像見てて、クラッシュしちゃったんだな」

ギター「そのまま街に飛び出した、彷徨った、」

ドラム「そしたらたまたま交差点で4人出くわしてね、あ、こいつ、見たなって」

ベース「じゃあ組む?みたいな」

ヴォーカル「だから音楽やってる人に言いたいですね。あんたらキャンキャンほえてるけど、見た?ウクライナってね」

2024-09-02

黒澤清chimeマジで怖かった

内容はデカくてキモい音と光でビビらせたろ系の映画だったんでそれはそれでいいんだけど、スプラッタシーンとか空き缶潰すシーンとかでずーっとクスクス笑ってる体臭キツめのおっさんが真横の席で恐ろしかった。

本当に怖かった。なんなら開幕1分くらいからずっとクスクスしてた。

急に刃物振り回すシーン多めの映画だったんで、そのおっさんも急に発狂したりしないか不安になった。

あとで映画のワンシーンを思い出してなんか後ろが怖くなる系の映画かも!と期待したら全然違ったけど謎おじさんのおかげでめっちゃ怖かった。ムカつく。

2024-08-28

妻に睡眠術をかけてみた

会社帰り、駅地下にある書店の前を通ったら催眠術の本が平積みしているのが目に入った。

なんとなく面白そうだなと思って購入し、帰宅すると妻と猫が出迎えてくれて、リビングクーラーが効いていて生き返る。

皆で晩御飯を終えた後、鞄からこっそり購入した本を取り出して中身を確認

色々な種類の催眠術があって面白いなぁと思いページを捲っていると「相手行為を抱いてくれる催眠」というものがあって、悪戯心でちょっと試してみたくなった。

財布から五円玉を探し、無事に発見しかし程よい長さの紐がなく、仕方がないので愛猫おもちゃを少々拝借

5円玉に紐を結び、準備ができるとおーいと妻を呼んだ。

んー?と妻は後ろ姿で返事し、ちょっと来て。話がある。と深刻な声音を装って呼びかけた。

なになに?どうしたのー?と妻がやってくると目の前に座らせ、宙ぶらりんの五円玉を妻の眼前に掲げ、さっそく例の催眠術を試してみた。

もしかして催眠術ーっ?と妻は興味津々。

うん、と返事し、五円玉を揺らしながら本に書いてあった言葉ゆっくり語り掛けた。

妻の目は左右に揺れる五円玉に添って左右に揺れ、心なしか目がトロンとしてきたように見えた。

これは成功したのでは?と思った矢先、妻が抱き着いて来た。

お?おー!?これは成功じゃないのか!?と思い、あの本凄いなーって感動していると、妻がハグを解いて僕の目の前でクスクス笑う。

ねぇ、今のどういう催眠術だったの?と妻が聞いてくる。

僕はネタバラシをして、妻に「催眠術にかかってた?」と聞いてみた。

妻は笑って、ぜーんぜんかかってないよと言う。

え?でもさっき抱き着いて来たじゃん。

こう言うと妻は再び抱き着いてきて、「だって、元々好きなんだからかかりようがないでしょ?」と僕の耳元で囁いた。

なるほどと、そう思いながらも反論はすぐに浮かんだ。

だって妻の事がこんなにも好きなんだからもしかして妻の方が僕に催眠術をかけたんじゃないの?

なんて思いながらも口にはせず、だって口は塞がっていたから。

視線を感じてちらっと横を見ると、愛猫が不服そうに目を細め、紐を見つめていた。

2024-08-15

結婚二年目、妻は僕のことを名字で呼ぶ。

それは結婚以来ずっとそうで、だが第三者を含む場合は違う。

妻は僕のことをちゃんと下の名で呼び、しかし二人だけに戻ると再び僕のことを名字+くん付けで呼ぶ。

結婚二年目なのに。

最近、ようやくそのことを思い切って尋ねた。

「なあ、どうして僕のことを名字で呼ぶんだ。それも”くん”付きで」

そう言うと彼女は目を逸らし、「それは…」と言い淀んだ。

僕は引かなかった。急かすこともなく、話題を逸らすこともなく、妻の回答を待った。

妻は根負けしたように「学生ときみたいで、なんかいいじゃん」と言った。

は?と思った。

「なんだよそれ」と思わず口に出して言うと妻は拗ねたように「ふーん」と言った。

訳が分からず、冗談で今度は僕の方から妻のことを名字で呼んでみた。

「ねぇ、〇〇(妻の旧姓)どういうことなんだ?」

彼女は僕に窄んだ目を向けてきた。

その瞬間、僕はハッとした。

それは自分の思い出と重なる映画のワンシーンを見たような瞬間で、僕の脳裏には一時の情景が浮かんでいた。

忘れもしない。高校2年の夏。蒸し暑かった頃。

僕の隣の席は彼女で、同じクラスになるのは初めてだったこともあり打ち解けることも出来ず、まともに会話もせず、単に隣の席同士の男女といった関係性だった。

ある日、彼女消しゴムを落とし、それを僕が拾って彼女に渡そうとしたとき

「なぁ、〇〇。消しゴム落としだぞ」と声をかけて渡そうとした。

そのとき彼女は狐みたいに窄めた目を僕に向け、抗議の意を表明するみたいに「なんで呼び捨て?」と低く小さな声で僕に言った。

僕は気圧され、戸惑った。

同じクラスなんだから別に呼び捨ててもいいだろうといった安易な打算と、別に呼び捨てぐらい許してもらえるだろうといった理由なき甘さがあった感は否めない。

僕は「ああ、ごめん、〇〇さん」と訂正して謝り、彼女はふんだくるみたいにして僕の掌から消しゴムを奪い取った。

あれが初めて交わした会話で、その時のことを僕は思い出していた。

我に返ると妻が「…どうかした?」と怪訝な顔をして(それでも少し心配そうだった)僕を見つめ、「え?あ、ああ」と僕は曖昧に応じた。

でも名字で呼ぶことの意味を知ったみたいで嬉しくなり、「別に大丈夫だよ、〇〇」と僕は答えた。

「なんで呼び捨て?」と今度の彼女は笑って僕に尋ね、「好きなんだからいいだろ」と僕は答えた。

「好きって、…どっちのこと?」

「え?それは…〇〇呼びも、〇〇のことも、両方とも好きってことだよ」と僕が言うと妻は顔を逸らした。

「…増田くんって、やっぱり子供だよね」と振り返り見せた顔はクスクス笑っており、僕はからかわれたような気がして少し腹が立った。

それから手を繋いで少し出かけた。

外で不意に「ねぇ、増田くん」と呼ばれるとやはり気恥しく、僕は少し顔を赤くしながら「なんだよ、〇〇」とやり返すように声をかけた。

すると妻も照れていて、なんだ、こいつも一緒なんじゃん、と少し勝った心地で居たものの、二人にだけ分かるメッセージのようにそのときぎゅっと手を強く握られちょっとドキッしたので引き分けにしようと思う。

そんなことが、昨日実際にあった出来事だ。

2024-08-13

たまに恐くなる

増田は熱心な増田好きで、毎日増田を覗くコアユーザーだ。

増田はいつもジェンダーがどうとか、リベラルがどうとか、男女差別、チー牛!なんかを話題にしては毎日わいわい賑やかだ。

でも、外に出た。

ちょっと出かけてきたんだ。

一歩外に出てみればクーラーは効いてなくて、空気は暑くて、ただ立っているだけでじんわりと汗がにじんでくる。

蝉の鳴き声。生暖かい風。

ちょっと歩いて喫茶店に入る。チリンチリン鈴の音

席について、年季の入った赤いソファふわふわで、初めてのお店なのでブレンドコーヒーを選んで。

待っている間、周りの話声に耳を済ませれば皆ジェンダーとか、リベラルとか、男女差別、チー牛なんて全く話題にしない。

みんな、身近なことを話しては楽しそうにしていて、クスクス笑っている。

なんだか楽しそうで、幸せ空間に感じられた。

コーヒーが運ばれてくる。店内はクーラーがよく効いていて、ホットを頼んだことに後悔はない。

一口、口に含んでおどろいた。芳醇なナッツ香りが口いっぱいに広がり、とてもおいしい。

初めての味。

初めてのお店だけど、大正解だった。

ゆっくり味わって飲んだ。今日ばかりはネットのことは忘れて、じっくりと。

外の世界はみんなが言うような殺伐さはないし、言い争いもないし、必死さもない。

穏やかな時間が、そこにはあった。

増田はたまに恐くなる。

そして心配になる。

増田では、まるで増田での話題こそが高尚で、シニカルで、俺たちは他とは違う、みたいな選民思考の主張を唱えるような、そんな雰囲気をたまに感じてしまう。

彼らは、ちゃんと外に出ているんだろうか。

暖かい風に吹かれているんだろうか。

現実の、なんでもない、意味もないし意味も分からないけど、でもほっこりしてしまうような会話に耳を向けることがあるんだろうか。

余計なお世話かもしれない。

でも、生暖かい風も、意味のない会話も、悪くないものなんだって、また昔みたいに思ってほしい。

そんなことをふと思った。

新しいお店のコーヒーは、いつだって案外おいしいものなのだから

2024-08-10

犬がハッとする

時々、犬が私を見てハッとするんです。

何年か前、天王寺から四天王寺さんへ行こうと歩いていました。車がびゅんびゅん通る広い道路です。赤信号で立ち止まって、なんだか視線を感じるのでそちらを見ると、私が立っている横断歩道の次の横断歩道のところで、小さい犬がこちらを見てるのです。

ええ、このときも犬が私を見てハッとしたんですよ。

そのまま信号が替わるのを待っていると、その犬がものすごい形相でこちらに向かって走ってきました。首輪は付いていましたがリードは付いていなかったんです。青信号になって渡っているときに犬は私に追いつきました。そして激しく自己主張してまとわりつくんです。

全然知らない犬です。側を歩いている人は怪訝な顔で私を見ています。どうすることもできません。無視してしばらく歩いていると、若い女の人から「あのー、アナタの犬とちゃうの?」と声をかけられました。私は周りの人に聞こえるように少し大きめの声で「違います! 知らない犬です!」と答えました。その間も犬はつぶらな瞳で切なそうに私の顔を覗き込んだりしています。別の人が怪訝な顔をして「なんでこんなに懐いてるんやろ」と言いました。泣きそうです。知らんがな。

その後どうしたか記憶にないのですが、その犬を連れて帰らずにすみました。よかったよかった。

そんな記憶も薄れかけたころ、久しぶりに犬にハッとされました。

私にしては珍しく、きっちりお化粧してパンプス穿いて出かけたんです。スカーフまで巻きましたとも。そんなお洒落なワタクシを見て感じるところがあったのか、出先にいた犬にハッとされました。

今度は飼い主が側にいるので私も安心して、ういヤツよ、と犬の頭を撫でたんです。犬はうっとりした目で私を見上げ、前足を私の膝に乗せました。まるで「いいかな?」と言うように、おずおずと。そのつぶらな瞳が可愛くて犬の好きなようにさせておきました。

それがいけなかったんです、きっと。その犬は前足で私の膝をガシッと掴むと、激しく腰を振り始めました。私はどうすることもできません。周りの人たちが「襲われてるわ」「襲われてはるなあ」とクスクス笑って言うのを泣きそうになりながら聞いていました。

なんでー?!

犬が私の何に反応するのか知りたいです……

anond:20240810132102

俺の独断料理版)はこんな。

イラン


とりあえずチキンマトンバーベキュー串に刺して焼く(ケバブ)、量が多い、バスティ

玉ねぎが生で出てきて合わせて食べると美味しい

トマトっぽい煮込みもある


トルコ


みんなご存知のそぎ落とすタイプケバブキョフテと呼ばれるハンバーグもある

フムスもファラフェルもあるが、トルコに限らずシリアレバノンでも食べられてる

どこまでがトルコ料理でどこまでがアラブ地中海側)料理かよくわからない

本当はいろいろ料理があるんだろうがあまり日本で見ない(なので知らない)

トルコ世俗国家で緩いのでお酒もある


エジプト


シャリ(細パスタと米の炊き込みご飯)が有名、ターメイヤというファラフェルに似たそら豆コロッケもある

あとはトマトの煮込みやモロヘイヤの煮込み

水道橋にあるスフィンクスというお店でビュッフェやってるから一通り食べられる

キリスト教徒が1割いるのでお酒もある


イラク


イラク料理わからん 日本で食べられるところあるんか?

メソポタミア流域ではナマズを食べるとか(イラク水滸伝情報


サウジアラビア


サウジアラビア湾岸地方は水が少なく、それを大切にした米料理がある カブサとか

まり知らない


レバノン


一押し、レバノンシリアパレスチナ中東随一の美食の国だと思う

フランス語圏レバノン料理はヘルシーだとふれこみでフランスでめちゃ流行っているらしい

フムスひよこ豆胡麻ペースト)、ムタッバル(焼きナスペースト)といった前菜ピタパンを合わせるだけでうまい

ファラフェル(ひよこ豆コロッケ)やキッベ(肉と小麦コロッケ)も。

煮込みはトマトナスとインゲン、たまにモロヘイヤレバノンタブーリといったパセリサラダもある

キリスト教徒も多いのでお酒もある 

パレスチナはマクルーバという大釜炊き込みご飯が有名


チュニジア


ここも旧フランス語圏フランスで人気&ヘルシー

クスクス地中海あがりの魚介をつけたり、一時期日本でも流行ったハリッサなんかもチュニジア

お酒もある

2024-08-08

2024夏アニメ 途中感想 追記最後まで見た感想

そろそろ夏アニメも折り返し地点なので自分が今見てるアニメ覚え書き。順不同。今シーズンより前からやってたのも含まれる。

配信オンリーは見てない。あとテレビ埼玉CBCテレビなど一部地域しか放送していないアニメも見てないです。

アニメはこうやってボーッとたくさん見てるけど詳しくはないです。アニメ制作会社とか声優とかはよく分からんので間違ってること書いてたらごめんなさい

今期も面白いのが多い。オリンピックも見てたら忙しすぎる。書ききれないので続きは次( anond:20240808000958 )に書いてます

今のところ継続視聴中

SHY

世界各地のヒーロー活躍する。主人公日本女の子ヒーロータイトル通りシャイ性格。なぜか1期を見てないのだけれど2期からでも楽しくみてる。後で1期も見ようと思う。小手先で生きてはなりません。心で生きるのです。→最後まで見た。全12回(第13話〜第24話)。

僕の妻は感情がない

家事をやってくれるロボット家電扱い)と疑似恋愛・・擬似夫婦生活を送る話。相手ロボットというのが特殊だけれど、いい温度日常アニメだと思う。→最後まで見た。全12話。すげー面白かった。マモルテンションの高さ好き。ATRIもそうだが、今期は家族としてのロボットとの向き合い方について考えさせられる時間が多かった。いやそんなの去年「AIの遺電子」でやったでしょ?と言われればそうなんだけど、あっちは割とシリアス濃くて考える準備をして見てたのよね。こちらはコメディで楽しく見てたら急に真剣にならなくちゃいけなくて、そういうのが逆に(?)リアル空気だったかもしれない。

推しの子

特にないです

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

アーリャさん、主人公ロシア語からないと思ってボソッとロシア語でデレるけど、実は主人公ロシア語分かるんです。内緒だけどね。と、視聴者がニヤニヤしながら見るやつ。まさかライバルっぽく登場した幼馴染同級生女の子主人公実妹だとは。ロシア語監修はウジーニン・エフゲーニー氏。前から思ってたけど、アニメって "生徒会" の発音統一しないよね。EDが毎回カバーソング。こういうの好きです。6話のEDカバーというよりコラボかも。生徒会での活動がマシマシになってきてからはあまり好きではない。→最後まで見た。全12話。終業式での生徒会役員あいさつで終わったので「え、中途半端じゃね」と思ったらSeason2決定。よかった。最後EDカバーではなくオリジナルだった。

義妹生活

両親の再婚同級生が兄妹になったとここまではよくあるやつなのだが。ずっとシリアス。親のことがあり異性に期待ができなくなった二人だが・・・・。日常で感じたこと、起こったことにに対し多様な考え方、可能性で語り深堀をすることから「暗い」「面倒臭い」「説教くさい」「哲学的」といった思いをネガティブに抱く視聴者いるかもね。原作者がXで長文解説してるけど読んでない。人選びそうな感じだけれど私は好きよ。お父さんのセリフがいちいち古くて笑える「感動した!(小泉純一郎)」「幸せだなぁ(加山雄三)」妹、綾瀬沙季は箸は右利きだけどペンは左というのは珍しい(3話や6話など) 第5話の劇中劇「蒼い夜の隙間」普通に見たいんですけど。10話で少しOPが変わる→最後まで見た。全12話。クセのある純愛劇だった。BGMは今期アニメの中で一番好きかも。すごく丁寧に感情言語化するし、割とキーパーソン藤波夏帆が終盤に出るので時間足りないんじゃないかと思った。"すりあわせ" とか言葉勉強にはなった(言葉自体ではないよ)。面白かったですよ。

ラーメン赤猫

猫が経営するラーメン店が舞台お話。それを支える常連さんや周囲の人が迷惑からお店を助けるスカッジャパン的な話もたまにある。接客一番 味二番。かわいいだけじゃなくてラーメンも凄く美味しそうなのよね。私にしては珍しく原作を読んでる作品。これ見ると心温まる。あと放送時間帯が卑怯だよ、ラーメン食べたくなるよ。→最後まで見た。全12話。泣くアニメじゃないのに最後泣きながら見てた。おじちゃん年だから涙もろいのよ。もうずっと見てたい、思ったより好きだったんだなぁ。2期期待しとります。

俺は全てを【パリイ】する 〜逆勘違い世界最強は冒険者になりたい〜

めちゃくちゃ強いのに「自分能力は皆さんと比べてまだまだ・・」と自己評価低めの主人公とその強さに圧倒される周囲のキャラクターと、どこかズレてるアンジャッシュディスコミュニケーション戦闘だけじゃなくて会話、コミュニケーションまでパリイするの好き。物理攻撃だろうと魔法だろうと猛毒だろうと種族の壁だろうがパリイする、パリイオリンピック開催中。→最後まで見た。全12話。面白かったが、、戦闘以外にもパリイする意外性に慣れてきてからは展開に予想ができるようになったのがね。回を追うごとのワクワク感は私の中では新米オッサン反比例してた。

黄昏アウトフォーカス

男子校映画部を舞台とした恋愛物語BLです。回によって焦点(フォーカス)をあてるキャラクタが変わっていくのか。1〜4話は映画カメラ担当と、そのルームメイト高身長イケメンの話。5話から7話は部長とナマイキ後輩の話。8話からはまた別の組み合わせ。割といけそうな気がする 私は男だけどBLでもギヴンとか作品として好きなのはある。OPED好き。→最後まで見た。全12話。どいつもこいつも二人きりになったらすぐイチャイチャするなw そんなグッとくる内容ではなかった。12話でよく3組カップルやったなと思ったくらいかな。

女神カフェテラス

1期で終わったものかと思ってた。最終話子供出てたし。あれはIFなのか。と思いながら1期の最終話を見返したら最後に「2期決定」って出てたわ。女の子5人とハーレム状態だったのが10人とハーレム状態になる話。倍だぞ倍。祖母たちの店を継ぐというストーリーなので祖母の話が出てくる。特に秋水あみ)の祖母の話に関しては私にも私のことが分からなくなった100歳を超えた祖母がいるので、ぁぁ、最近お盆田舎に帰って会ったなぁ、やはり私のことは分からないまま・・・自分と重ねて見ていた。・・・が、すぐにそれをぶち壊すほどの下ネタがやってくるのがすごい。→最後まで見た。全12話。これで終われないでしょ、3期を待つ

先輩はおとこのこ

学校では女装かわいいものが大好き。母には内緒。家では母の望むよう男らしくする。誰にでも誰かに言えない悩みがある。息苦しさの中でも理解のある友人と楽しく遊ぶ様子が癒しだわ。「魔法少女マジカデストロイヤーズ」の言葉を借りると『好きなものを好きなだけ好きと言おう』隠しきれない表に出る悩みを持つ人、話せない隠れた悩みをもつ人。何が本当の気持ちで誰が救ってくれる?→最後まで見た。全12話。あー好きですね。すごく好きですね。最後は見ていて泣きながら拍手してましたね。この世界が上手くいっているのは全て"まこと"のお父さんのお陰な気もしますね。出来過ぎでしょ、このお父さん。ありがとうだよ。

2.5次元の誘惑(リリサ

リアル女性より2次元女性を愛す漫研部長主人公。新入生として現れたコスプレしかエッチ恰好)好きな女の子と幼馴染で現役人モデル女の子とのドタバタコメディラッキースケベなこともたまにある。先輩はおとこのこと同じく、好きなものを好きと通すその姿は美しい。7話で実はガチヲタで元コスプレイヤーの先生顧問になるのだけど、先生主人公との掛け合いが面白い。話変わるが左利きの箸や物書きは見ることがあるが、左でマウスアニメで初めて見たかも(現実ではたまに見る)。校長先生いいなぁ→秋も引き続き

新米オッサン冒険者、最強パーティ死ぬほど鍛えられて無敵になる。

OPを聴いて串田アキラも年だなーと思ったが、これは何歳であろうとオッサンであろうと応援するアニメっぽいのでよしとしよう。3話で自分の強さに自覚したがどうなるか・・・と思ったけど4話で実質0話の話。今の時代リカレントやリスキリングで再出発する人も多いので、いいテーマではないでしょうか。EDの「夢を見るには遅いなんて心無い誰かの声に―」という歌詞作品にあってていい。「アンジェリカとの試合来年じゃなくてよかったな」9話の粋な戦い方めっちゃ好き。→最後まで見た。全12話。実は1話見た時には期待してなかったんだけどすごいよかった。続き作ってくれないかなー

異世界スーサイド・スクワッド

海外で人気出そうねって思ったけどあのスーサイド・スクワッドが元なのね。ハーレイ・クイン破天荒さとかわいさで見てたけれど継続は厳しいかも。と見てたけど7話で目が覚めた。OP布袋寅泰EDは私も好きです。→最後まで見た。10話で終わりなんだね。続きがありそうに終わったが、さてさて2期はあるのだろうか。

疑似ハーレム

距離縮まるの早くない?っていうかその過程描写少なくない?原作4コマ漫画なの?って思うくらいサクサク次の話へ進み続ける。これ付き合ってるでしょ、っていうかこれもう付き合って(略)ニヤニヤが止まらない。→最後まで見た。全12話。すげーよかった。最後拍手したわ。なんだろう、私の場合ちょろいんで、"面白い"基準ではどの作品面白いになるんだけど、これは満足感が凄く高かった。上手くまとまってるし、映画にもできそう

逃げ上手の若君

動きすごいっすね。アクションが凄くてかわいいショタということで第七王子難民もこれにはニッコリなのではないでしょうか。鎌倉STYLE!!ちょいちょいメタフィクション入れてきたり、鎌倉時代にはない現代の何かに置き換えて説明してくれるのが面白い演出が多彩で見てて飽きない。すごいねこれ。→最後まで見た。全12話。面白かったというか凄かった。

現代誤訳

偉人名言を使ったコントアニメ。前半アニメパートと後半には実写ドキュメンタリーパートがある。シリーズ構成ハライチ岩井アニメパート脚本ハライチ岩井ザ・ギース尾関、相席スタート山添、空気階段かたまりしずるのKAƵMA、マヂラブ野田など、芸人がやってる。アニメパートはそんなにアニメアニメしてなくてFlashアニメみたいな感じ。まあ、絵より音声の方がメインな気もするので。→最後まで見た。全12回。面白かった。たまにでいいんだけどこういうのいいな。アニメだけじゃなくてドキュメンタリー超電導会議)も、あれこれ意見の出し合いをしたり、セリフ表現方法を直前で変えたり、ドキュメンタリーなんだけどバラエティっぽく編集されてたので楽しく見れた。

エルフさんは痩せられない。

ぽっちゃりエッチな15分アニメ放送/配信局によっては規制の度合いや、放送の尺が違う「ぽてぽて ver.」や「めちゃぽてぽて ver.」があるらしい。OPの音もお太りになっているのか、音割れがすごい→最後まで見た。全12話。いつもどおりの話でそのまま終了。15分verだとダイエットの参考にはならないですねw

ダンジョンの中のひと

ダンジョン運営する側になった主人公ダンジョンの仕組みを学びながら共に運営するモンスターたちと共同居住しつつ行方不明の親父を探す。可愛い顔してやることエグイ最後まで見た。全12話。ベルかわいいというか怖い。あと衣装デザイン簡素アニメ化する際には楽だったろうなと思った。

転生したらスライムだった件

会議ばかりで "会議アニメ" と不満がある人もいると思いますが、私は事件会議室でも起こる派なので何の苦も無く楽しく見てます。あと今回からOPももクロですが、これもアリ派です。っていうかこの作品にはバトルよりも繁栄への国づくりに期待しているので今期がむしろ好き。などと見ていたら恋戦争勃発となった。65.5話「閑話:ルミナスメモリーズ」は地上波では放送ないのでご注意ください。今回は過去に登場した色んなキャラクタが登場してまさに祭りですね。66話では私の好きなヨウムミュウランのセットが出てきたのでニコニコながら見てました。さて武闘大会が始まるがラッキーマン勇者がどうなるか→最後まで見た。相変わらず面白いな。第4期も待ってます最後(72話)に『この番組は、2024年9月5日(木)に完成したものです。』とテロップが出たのはベルヤード男爵役の山本格が出てたからなのであろう。

烏は主を選ばない

12話、13話の答え合わせは痺れましたね。これでこの夏のシーズンも視聴決定となったのは私だけではないんじゃないでしょうか。だけれどオリンピックの影響があり15話の放送がかなり遅れたのが残念だった。今回の黄金の烏編は前回と少し毛色が違う様子。真の金烏とは何か、山内の外側にはなにが→最後まで見た。20話で終わっちまった。色々分かってきたけど話数的に物足りない感じ。続きやってくださいお願いしま

ザ・ファブル

原作は読んでない。実写映画は見た。面白かった。原作ファンの一部からは不評との声も聞くが、私は好きですね。クスクス笑いながら見てる。→最後まで見た。宇津帆一派との戦いまでか。結構面白かった。続きもやってほしいな〜

しかのこのこのここしたんたん

あかねこ、おしのこ、しかのこ。奇抜で面白いという前評判だったけど、まぁ確かにうーん。でも、このノリがダメな人もいるだろうなー。提供で「にしたん」があるのが毎回笑う。ニコニコと相性が良さそうだったけど放送開始時にニコニコが落ちてたね。→最後まで見た。全12話。最後の方は見てても全然笑ってない自分に気がついた。ネタ豊富なんだけど私にはハマらなかった。

キン肉マン 完璧超人始祖編

0話クソ助かる。私は昭和時代の1期以来見てなかったので話がわかるか?楽しめるか?と心配だったけど予想以上に楽しめてるわ。→最後まで見た。全12回(0話〜11話)。今更面白く感じるのかね、とか思ってたけどテンポもよくてホントに思ったより楽しめた。続きSeason2は来年1月

杖と剣のウィストリア

魔法至上主義世界なんだけどまともに魔法が使えない落ちこぼれ主人公が剣で成り上がる話ですかね。すげー動く。映像は見入るけどストーリーは今のところ楽しいとは思ってない。実はEDがちょくちょく変わってる。→最後まで見た。全12話。ハリーポッターダンまちといった印象。まぁ「ダンまち」は仕方がないのだが。どちらも面白い作品なので当然面白いし、アニメーションはすごかったね。続き待ってます

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで

クラス全員が異世界召喚され能力鑑定したら自分は最弱だったよくあるやつ。馬鹿にされたスキルで強くなって皆を見返してやるもんね。主人公が使えるスキルパラライズからポイズン100%決まると分かったので、FF6のバニッシュ→デスみたいに楽々攻略できちまう。→最後まで見た。全13話(1話12話+総集編)。正直1話を見てこれはないなと思ってたけど面白かった。何がそうさせたんだろう。一気にレベルアップが気持ちよかったのかな、パラライズからの追加属性魔法での敵の仕留め方が斬新だった?気持ちよかった?ポイズンで倒すのは分かるんだけどバーサクやダークで倒せるのは公式サイトを見ても分からなかった。でも続編もやってほしいと思う

魔導具師ダリヤうつむかない

過労死して異世界転生。転生先では前世記憶を活かしてドライヤーと同じ働きをする魔導具を作ったりする。前世記憶がどれくらい残ってるのかは分からん。朧気な気もする。原作と違って幼少期の話からスタートする。優秀が故に身近な人間裏切られるのは、今ちょうど再放送をしてる「シュガーアップルフェアリーテイル」を思い出す。2話で影の付け方が気になった。1度気になるとすごい気になる。なんだあれは。余計なお世話だろうけど「もったいないなあ」と思った。→最後まで見た。全12話。キャラデザ好きだったし面白かっただけに残念だったなー。原作ファンはどんな感じで見てたんだろう。ダンスシーンはコミックMFブックス)の10巻表紙のやつですね。

 

書ききれないので続きは次( anond:20240808000958 )に書いてます

2024-08-01

最近の子パソコンを使えない

最近若い子たちはデジタルネイティブからPCなんてバリバリ使えると思ってたけど、実はそうでもない。

スマホで何でも済ませられるから、逆にPC触ったことがないって子が結構多いんだよ。

うちに入った新卒の子もまさにそんな感じで、これまで最低限しかPCを触ったことがなく、キーボードの打ち方も人差し指だけでポチポチするような感じ。

俺はその子教育係になったから、今は彼にPC基本的操作を教えているんだけど、なかなかスムーズはいかない。

先日も「このフロッピーアイコンクリックすると保存だから」と説明したら、彼が「フロッピーって何ですか?」と聞いてきた。

そうか、この世代フロッピーを知らないのかと思って、「フロッピーだよ」と説明すると、「ああ!」と彼は意外にもすぐ納得し、「あのカエルのやつですよね」って言うからわず「それはケロッピー!」と突っ込んだ。

こんな調子で、少しずつPCの基本操作を教えているけど、毎日が新鮮でちょっと面白い

先日は「Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vでペーストだよ」と教えたら、彼が「え、これって魔法みたいですね!」って目をキラキラさせて言うもんだから、俺もつい「そうだよ、オフィス魔法だ!」って答えて二人でクスクス笑ってた。

なんだかんだで楽しい日々だ。でも、こういう若い子たちを見ていると、時代の流れを感じるなぁと思う今日この頃

2024-07-18

カンニングした理由からカンニングをやめるまで1

カンニング卑怯であり、姑息であり、やってはいけないことだ。大前提である

長いけど吐きたくなった。本当は墓場まで持って行くべきだと、ずっと思っていた。

だけどカンニングニュースを見て以来、ずっとモヤモヤしていた。過去清算をしたくなってきた。そんな年齢なのかもしれない。

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カンニングしたことがある。小学生中学生くらいまで。

私にとってテストの点数なんかどうでもよかった。友だちと遊べて、学校行事に楽しく参加できればそれでよかった。だけど親は違う。成績が全てだった。普段は優しくて褒めてくれるのに、点数を見たときは怒ってる。だから低い点数なんか取るわけにはいかなくてカンニングした。誰にもバレない上手いカンニングをしていた。

こんなことを言えば「カンニングをするなんてクズ」「性根が腐ってる」「カンニングした奴はぶん殴れ・退学」みたいな意見が出ると思う。そうだろう。自分もそう思う。そう思っててもカンニングはやめられなかった。やめたら点数が悪くなる。そうすると親に怒られる。第三者から指さされるより、自分の母に怒られるのだけは死ぬほど嫌だった。

「なんでこんな低いの?」「なんで勉強もっとしないの?」「遊んでいるからだよね?」と責められる。

でも当時の私はそれに「はい、ごめんなさい」しか言えなかった。小学生だった当時の自分は「なんで?なんでがわからない」としかならなかった。しかし言えば「ふざけてんの?」と絶対に怒鳴る。怒鳴らなかったとしても頭悪いと思われるという事実が嫌だった。怖くて怖くて怖い。母が自分否定してくるという事は、小学生自分にとって死ぬことの次に嫌な事だった。母がキレたときの金切り声が嫌だった。

そして勉強しようと机に向かう。何もわからない。何をどうすれば覚えられるのかわからない。あ、そうだ、聞けばいい、そう思っていたのは最初だけだった。今思えばやらなければよかった。

小3くらいの時、学校先生に「これがわからない」と聞く。先生は小ばかにしたように「こんなのがわからないの?!」と大声で驚く。クラスメイトに丸聞こえ。クスクス声が聞こえた。「わかんねーから聞いてんだよボケカス」と思った。「ひたすら書けばいい」と言われた。どうしても根本的な説明が欲しくて何度も聞いたが「あー、はいはい。これは教科書のここみて」と言われただけだった。先生はそのまま1軍のグループと一緒に遊んでいた。

また塾で算数範囲簡単でどんどんレベルアップして、学校で習っていない割り算に突入した時がある。初めてみる記号でわからない。いつも親切に教えてくれる信頼していた大人休みだったので、別の人に「教えてください」と言ったら「は?!こんなのわからないの?!」と言われたのが今でも鮮明に思い出す。「えと、初めてみる記号で…」と怯えながら言うと「ぷwwww割り算なんて簡単だよ。ほら6÷2は、鉛筆6本を2人で割るんだよ」と。明らかに面倒くさそうな態度だったから「あ、はい、わかりました」と切りあげた。"割る"という概念すらわからなかった私は適当に解いて採点に出す。全部バツだった。泣きたくなった。全部バツ人生で初めてだったからだ。

中学受験期、受験用の塾に通い始めた。わからないことを塾の先生に聞いた。「この程度で質問しにくるの?こんなとこスルーしていい」と言われた。「この程度もわかんねーから聞いてんだよ」と思った。教えてくれたけど「こんなの簡単。余裕だよ。試験になんかでないよ」と言う。私にとっては本気で悩んで本気でわからなかったことだった。それは簡単なことで質問する質じゃない。自分質問することは簡単すぎて馬鹿にされる。そう思うようになった。

親に聞く。「塾(または学校)の先生に聞きなさい」と言われた。怒られるかもと思い何度もお願いした。しかし母は上から目線で「ねぇ、なんでわからないの?こんなに説明しているのに?聞いてる?」と言った。私が「どうしてそうなるの?」「なんで?」と聞きすぎたのかぶち切れた。「理由より覚えろ!」

そこからかに質問するのをやめた。

積み重ねによって、わからない→この程度もわからない・簡単と言われるだろう→自分馬鹿→なら勉強したって意味ないじゃん。といったループになってた。

解説を読んで「なるほど」と思っても、何も見ていないと何もわからない。テキストを解いても見たことある問題だなで終わってしまう。そして解説を見て「あれと同じ問題だったのに覚えていない。自分記憶力はダメなんだ。自分馬鹿なんだ」と自分が嫌になる。もっと勉強が嫌いになる。自分も嫌いになる。間違えちゃだめだと普段勉強試験並みのプレッシャーを感じていた。そしてもっと勉強が嫌いになって机に向かっても宿題に答えを写す作業だけしてた。

また、父は「遊んでこそ人生。いろいろ遊べ!」そんな人間だったので、私は父親っ子だった。それもあって母に内緒で父と一緒に出掛けたり、買い物をした。バレたときは怒られたが父はヘラヘラしていた。母が父に怒らないようにカンニングをしていたのもあった。私の点数がよければ母は怒らない。父も怒られない。兄弟に飛び火がいかない。

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理科だけは楽しかった。星とか断層とか自然には興味があった。だから塾のテストでも理科だけは点数がよかった。全国順位も高かった。だけど一個だけ点数がよくても塾のクラスは上がらないし、母は「理科ひとつできたところでねぇ…」と言う。中学受験のメインは算数国語から特に褒められなかった。理科のみの受験なんてないからだ。

父は勉強のことを「お母さんに聞いてね」としか言わないのでテストの点数を見せても「点数なんて気にしちゃいけないよ」と言う。励ましだと思うけど当時の自分は母と父、どちらも点数を褒めてはくれなかった。

はいつも比べる。○○さんは、兄は、テレビのあの子は、同い年なのに、あんたも同じ塾通っているのに。そして仲の良かった友人を嫌がっていた。あの子のお母さん嘘つきだから、あの子貧乏で意地汚いから、あの子小学生テストすら0点だから別に仲いいなら良いけどというが、そんな言葉は嫌いだから言うのだ。

ある時、酷かった国語テストの点数を書き換えたこともある。先生と同じペンを使ってバレない程度に書き換えた。と思ったがうっすらとバレた。「こんなに間違えているのにこの点数なの?」その時の母の目を今でも覚えている。

母に疑われている。怒鳴られる。○○さんは×点なのにと比べられる。なんで?責めされる。また遊びが規制される。兄弟と比べられる。この子は頭がよくなくてと紹介される。こんな子に育てた覚えはないと言われる。塾の金が無駄だったと言われる。教えてもくれないのに勉強を傍で監視してくるようになる。趣味バカにされる。

そんなことがドッと脳内を襲ってくる。おぼれて死んでしまいそうな罪悪感と恐怖で吐き気が喉元まで来るが、飲み込む。「そ、そんなことないよ」と答える。大きなため息をされた。冷や汗が止まらなかった。塾のラウンジでみんなが帰宅だと盛り上がる中、テストを見られて責められていた。小学生の頃のある日の記憶だが、今でも思い出すと頭痛吐き気がする。

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カンニングがひどくなる。塾で一回遠回しに指摘された。親に連絡入っていなかったが、でもやめられない。「バレない方法は」と考え、バレない方法にたどり着いた。でもカンニングには限界があって多少は点数がよくなっても多少で止まる。

でも楽だった。カンニングさえすればちょっと点数が上がる。本当は自分の実力で勝負しようと勉強を頑張った。でもわからない。わからないのにやらなきゃいけない。怒られる。怒鳴られる。金切り声が響いてしまう。頭に全く入らない。やらないといけない何かをこなしているだけだった。

勉強する→わからない→宿題が進まない→進捗を見に来た親に「これしかやっていないのか」「なんで?」と責められる→わかんないと言えば「解説をみてもう一度解くの」と言われる→解説を見たとき理解する→また自力で解くがわからない→解説をみると同じ系統問題だと気が付き自信を無くす→やる気がそがれて進まない→進捗を見に来た親に…と責められる時間自己嫌悪時間になる。

勉強なんて嫌いで仕方がなかった。答えを微妙アレンジして写すだけの日々だった。勉強時間なんて写すだけなので10分で終わる。10分で終わると親が怪しむので、父が持ってた漫画を借りてこっそり読んでいた。自分の部屋があって良かったと思う。

「私、そばで見ているから」と母が監視しながら塾の宿題したことがある。しか問題を見てもまず何をすればいいのかすらわからない。ずっと悩んでいると「寝てる?」「集中しなさい」としか言わない。怖い。責めてくる。「全然進んでない。なんで?」「なんでわからないの?」と責めてくる。私は「ごめんなさい。わからない」しか言えない。解説バンと渡される。解説が難しすぎてわからないと母に言う。「文章の通りでしょうが!」と怒ってくる。ますます頭が痛くなって解説が頭に入らない。文字が嫌になる。責められる。そして私は限界に達し「わかんない!うるさい!ババァ!」と叫ぶ。母と喧嘩をして「親になんて態度だ!」と家をつまみ出される。そして「私が悪かった」と泣きながら家のドアをたたく。「勉強しないあんたが悪い」「勉強すればこんなことにはならない」と責めながら家に入れてもらう。そんなのばっかりだ。兄は第一子だから母は優しかった。弟は末っ子だったから母は優しかった。私だけいつもこんなんだった。

でも優しいところもあるからすべてが嫌いになれなくて嫌だった。誕生日は祝ってくれるし、お年玉だってくれる。私の好きな食べ物もわかっていて「あなたが好きな食べ物よ!」と夕飯を豪勢にしてくれることだってある。「男たちには内緒ね」と高級なお菓子をくれることもある。旅行にも連れて行ってくれる。だからなおさら怒らせたくないとプレッシャーがかかった。小学生の頃、勉強の話を家でしたくなかった。みんなで楽しく生活しているのに私のせいでぶち壊れる。勉強して追い込まないとと思っても全然できない。そして誰も見ていないお風呂で泣いてた。勉強のできない自分なんて。何で覚えられないんだ!バカだ!バカ!と自分が大っ嫌いだった。枕が濡れることもよくあった。

小学生の頃には戻りたくない。社会人になった今でも思う。社会プレッシャーの方が何倍もましだ。

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小学校テストは授業を聞いていれば簡単ですぐ解けたのでいつも満点だった。でも母は「学校のはあたりまえじゃん」と笑っていた。塾のテストだけを見て、塾のテストだけで怒っていた。

結局、中学受験面接が重視されるところに受かった。おしゃべりは得意だった。

他の筆記だけの場所は全部落ちた。筆記だけのところはカンニングしていた。でも落ちた。そんな程度の能力だ。私は。カンニングしておいて落ちる。クズバカだ。

親としては微妙ライン学校だったらしく「受かって良かった」と言う裏では明らかに嫌がっていた。反抗期がくっそ尖っていた時期に「やっぱそんな学校いれるんじゃなかった」と言われていたのを覚えている。私が大好きな学校のせいにするなと私は怒ったから覚えている。

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中学に入っても母はテストの点数を見てきた。英語が酷くてすごく嫌な顔をしていたのを覚えている。英語は将来必要だとかどうでもいい必要性を1時間述べて、英語を教えてあげると言われたが上から目線だったので、案の定私はキレて断った。

そんな中、中学一年先生は優しかった。一年が終わる時の面談勉強が苦しいと相談した時こう言われた。

「君はどんなタイプの子でも仲良くなれる。これほどまでいろんなグループの人と仲良くなれるのは僕の教師人生40年で初めてだ。確かに成績は良くないけど、そこだけで落ち込まなくていいんだよ」そこで初めて勉強以外を褒めてくれる先生出会った気がする。

「君の友人の**って子は成績がいいから、その子相談してみたら?」と目から鱗だった。自分小学生のころから同級生と比べられていたせいで同級生に聞く=恥だと思っていた。人に質問する=恥だとも思っていた。

そこからカンニングをしなくなった。した記憶もないし、していないと断言できる。

成績は悪かったが、学校生活はとても楽しかった。先生たちは私の成績に頭を抱えていた時もあったが「まぁ、君は学校を楽しんでいるからいいか」みたいな感じで責める人はいなかった。学業以外で頼られることも多かった。追試会場でも追試仲間と一緒に先生に「授業が面白くない・わかり辛い。こうしてほしい」と相談することも増えた。そこの校風職員室がカフェのようなノリで入れるため、おしゃべりが好きだった自分先生に遠慮なく雑談を仕掛けた。そこからテストの点数が悪いぞお前→じゃあテストどうすればいい?→ここを山にして覚えればいいんだと教えられる→山なら授業のあそこがわかり辛いなどを相談する。

追々々々試くらいまでしょっちゅう行ったことがあるが、先生バカにしてきたことは一度もなかった。むしろ「君はよく逃げずに会場に来るねぇ」と感心していた。そこから追々々々試に来る、忍耐だけあるバカ共に一から丁寧に教えてくれた。ありがとう先生

そこから母への反抗期が激しくなった気がする。父方の祖母が亡くなったからのもあった。祖母戦争体験者で父と似ていて「自由笑顔であることが一番」な人だった。私はそっち派だった。母からしたら姑としていつも喧嘩していたのは覚えている。

から何を言われても「うっせぇんだよ!」で返した。小学生の頃は母に怒られたら怯えるしかなかったが、中学高校は「世の中は勉強だけで評価されるんじゃないんだ」と感じ、勉強のことしか言わない・認めない母と時には殴り合いになった。

後半→https://anond.hatelabo.jp/20240718233140

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