(2013/5/10) 「少女」マンガから「女子」マンガへ いつだって気になるのは「女の生きざま」に関すること……女が何を考え、どのように生きて死ぬのか。そんなことばかり気にして生きてきました。 女に生まれたからといって、女の全てが理解できるというワケではありません。当たり前ですが、ひとくちに「女」といったところで、その存在は決して一枚岩ではないのです。いろいろな女がいて、いろいろな人生を生きている。その「いろいろ」を知りたくて研究者になりましたが、まだまだ分からないことだらけ。しかし、そんなボンクラ研究者でも、長くやってりゃ分かることもあります。それは、マンガというメディアが女たちの現実を実によく反映しているということ。 かつて社会学者の宮台真司は、少女マンガの特性を「〈世界〉を読み、〈私〉を読む」ことができる点に見いだしました。少女マンガには「現実の〈私〉やその周りの〈世界〉を、どう解