秋田県男鹿市の男鹿温泉郷の旅館で昨年大みそか、伝統行事の「なまはげ」に扮(ふん)した男が女性浴場に乱入した問題を受け、男鹿温泉郷協同組合が調査した結果、大みそかのなまはげのセクハラ被害に関する苦情がほかにも7件あったことが15日、分かった。男鹿市などは事態を重視、今月中に対策協議会を設置する方針を決めた。 男鹿市観光協会が同日開いた臨時理事会で報告された。市観光課によると、なまはげが浴場に乱入した例はなかったが、計5施設で客から「ロビーで触られた」などとする苦情が旅館や旅行業者に寄せられていた。 男鹿温泉郷では、二つの周辺町内会の青年らがなまはげを披露しているが、7件とも浴場に乱入したグループによるとみられるという。