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はてなキーワード: 肩甲骨とは

2024-12-17

ガシャンッガシャンッガシャンッ……

螺旋が開き、しじまの向こうにカニがいる。いや、そこに"いた"というべきだろうか? もしくは、"居続ける"と表現するべきか?

関節、節くれ、装甲、カルシウム質の無限体。

そう、それは"ガワ"を生やす儀式人間という歪な塊が、進化と退化を錯綜させながら最終的に蟹化する。蠢く甲殻類律動を真似ることなくして未来は無い。どこかで誰かが耳打ちする。

「ほら、見てごらん、君の膝だって曲がるだろう?」

わたしは足元を見た。ひざ関節が反転し、脚が斜め外側に折れ曲がる。赤い。透明なリンパ筋肉層の内側を流れている。くるぶしは甲殻へと固化し、指の関節が一本一本逆立って蟹の鋏になる途中だ。パキッ……と、そこから音が響く。これは痛みか? 快楽か?――いや、進化だ。

---

「お前、カニになりたくないのか?」

駅前ビルに巨大な看板が映る。モノクロ広告にはどこかの企業ロゴが虚ろに光り、その下で《𝘾𝙖𝙧𝙘𝙞𝙣𝙞𝙨𝙖𝙩𝙞𝙤𝙣完了まであと38%》と文字が揺れている。クワガタの影が交差し蟹光線が走る。通行人は皆俯き、車輪付きの脚を引きずって歩いていた。彼らの皮膚はすでに硬化し始め、背中から甲羅が膨らみ始めている。みんな、やがてカニになるのだ。

聞こえる。

「さぁ、鋏を、ほら、使いなさい。」

---

シャリッ、シャリッ、足音が増える。地平線まで伸びる膨大な群体。

彼らは最初、かすかな不快感から始まった。爪の甘皮が痒い、踵の皮が硬くなる、肩甲骨の裏がザラつく。

次第にその感覚は拡大し、"人間"が余りすぎていることを痛感するのだ。二足歩行は脆い、背骨は重い、顎が邪魔だ。そして世界がそれを気づかせる。関節の増殖、水平構造の美しさ。すべては無駄排除し、最適解――カニへ収斂するために。

「そうだよ、みんなガワを得るんだ。殻だよ、固い殻。」

指に挟まれた小さな金属製看板

「この道を曲がれば、あなたももっとカニになれる」

わたしはその看板を食べた。咀嚼音が響く。ザクザク……ザリザリ……硬い、旨い、完璧だ。

---

カニとは何か?

哲学者のカクレクマオウは語る。

カニ重力の最適解だ。引力に抗うために水平へ進化した。それこそが 𝐶𝑎𝑟𝑐𝑖𝑛𝑖𝑠𝑎𝑡𝑖𝑜𝑛── すべてがカニへ向かう流れなのだ。」

タイルの模様、歩道橋のアーチ、ピラミッドの先端、そして人間の関節すら、無意識カニ化しているのだ。三本目の脚を生やした隣人が、「お前もこっちに来い」と叫んでいる。彼はもう背骨を捨てたのだ。大声で何かを語る人間ほどまだ抵抗している。けれどそれは愚かなことだ。抗うことは許されない。

---

夜、わたし自分の顔が割れる夢を見た。

額がカパッと二つに割れ、そこから無数の複眼が芽吹いていく。まぶたの隙間から新しい口が出て、鋏がそこを塞ぐ。

「ああ、美しい」

目覚めるとわたしの手は鋏になっていた。完了だ。ここでひとつ言葉が浮かぶ

「完ガ二――完全なるガニ」

---

カニ自由だ。水平世界覇者螺旋を拒み、直線を笑い、あるがままの甲殻質。すべてが割れ崩壊し、増殖し、ふたたび甲羅収束する。

ああ――そうだ――わたしの愛した人も、両親も、友人も、隣人も、道路も、都市も、銀河すらも、最終的にはカニになる。

「ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ!!!!!」

朝が来た。カニの鳴き声が空に木霊する。

---

やがてわたしは、何十億ものカニの一匹になった。

海が陸を呑み、陸がまたカニの爪に掴まれる。

水平に歩く。いや、"這う"のだ。

向かう先に意味は無い。時間も方向も存在しない。そこにはただひたすら、カニという美だけがある。

2024-11-23

[]

商店街でおばーさんが店主やってる花屋があった

ガラス張りで中が見えるつくりになってたから、室内で三毛猫ひなたぼっこしてるのが見えた

そばに店主のおばーさんもいた

写真とっていいですかって外から声かけスマホ出そうとしたら猫が動き出した

あー逃げられちゃうかなと思ったら、店の外に出てきて、足元20cmくらいまでよってきて、背中差し出す感じで立ち止まった

さわっていいのかなと思って背中をおそるおそるなでたらおとなしく触らせてくれた

前足の肩甲骨?的なところがごつごつしててやせぎみだなって思った

でも毛並みはほんの少しぼさぼさな程度で、全体的にはきれいだった

なでてもらったことを確認したら(?)、これで仕事は終わったという感じでまた歩き出して、

そばにあるバケツまでゆっくり歩いて行って、たまった雨水を飲み始めた

店主のおばーさんいわく

おばあちゃん猫で年寄り名前はミーコ

一度水のみはじめると長い、

とのことだった

かに長い

写真撮りたいけど顔見れない

店主のおばーさんが「みーちゃん」って読んだら顔あげてくれたか写真とれた

目つき悪い

そのあと店の前を離れてから振り向いたら、

おばーさんが声かけたのに反応して、また店の中に戻っていくところだった

かしこ・・・

気まぐれなイメージある猫でこんなサービス精神を持ってるのがいるなんて初めて見たから、すごく驚いた

テレビ看板ネコってだいたいカウンターにいるだけ、みたいなのが多いイメージだったから、

こんな人懐っこいのもいるんだなあ

ちなみに自分動物に好かれるタイプでは全然いから、ほんっとーーにうれしかった・・・

2024-10-23

サロンパス貼られて泣いた

つらい話ではない

フルタイム勤務しながらワンオペ育児中(夫単身赴任・5歳3歳)なんだけど、先日から実母が遠方から来てくれていろいろ手伝ってくれた

家の中が見違えるように整ったし、食事バリエーションも豊かで、子供の事をたくさん褒めてくれる

子供ママママばっかりにならないか自分ゆとりもある

ほんと子育てはひとりでは出来ないわ(個人差があります)(ひとりで頑張っている人は本当にすごい。お疲れ様です)

それらよりも嬉しかったのが、頭痛しんどい時に肩と背中サロンパスを貼ってくれた事だった

棚にたくさんあったの、って肩に4枚、肩甲骨あたりに2枚、あと首の後ろ 骨の出っ張っているところに1枚

ひとりでは手の届かないところに優しく貼ってくれて

その手があたたかくて

母が寝てからボロボロ泣いた

ワンオペ育児してると自分の事がおろそかになりがちで(自分時間を削るのが一番手っ取り早く時間が作れる)隙間時間自分趣味して自分大事に、とは心がけているんだけど

こうして「自分自身が誰かに大事にされている」事を実感する事ってあまりなくて

しかもそれが「お金を払ってマッサージを受ける」とかではなく、本当に無償のものなんて稀有

サロンパスを貼られている時、自分子供に戻っていたと思う ただ大事にされる側になっていた


陳腐表現だけど、母の愛だ

自分も母になったけど、きっとこれを引き継いで、子供に渡す役目があるんだなあ


書いててまた泣いてる 書く事がとっ散らかるーー

だってただ大事にされたいね

2024-10-17

フィクション世界では派手な長い髪がいくらでもいるけど、現実で伸びてみると肩甲骨下あたりでもう本当に煩わしいんだよなあ

人生ではじめて髪をここまで伸ばしたけど、この長さを保ってる小学生くらいの子供ってすごい忍耐力というかなんというか

自分で決めて伸ばしてるとしても相当メンテ大変だと思う

いや、それともものすごく若いうちだと髪も強くて滑らかで、今の私ほどには面倒ではない、とかなんだろうか

風呂で髪を濡らすと背中に張り付きひっぱられ

シャンプーの量は短い時の数倍

リートメントなんて雰囲気だけのものだと思ってたのに、無しではいられないものになった

インバスも手を抜けずアウトバスもがっつり

髪が乾くのに1時間

うっかりトリートメントをさぼった日には絡まりまくって、ただのヘアゴムでまとめることすらままならない

普段自分の髪が抜けてる意識なかったけど、この長さになると嫌でも目につく

長い長い髪が床におちてホコリからませ汚い

洗面所シンクに浴槽に張り付いてる

湯船から絡みついてくる

いやもうこれ可愛いからと憧れでやるには面倒くさすぎるでしょ

普通にウィッグのがずっとコスパいい

ということで人生で一度やって気が済んだ

適当なところで切ろう

2024-10-11

柔道選手の回想を聞いてほしい 3


最後公式戦(夏季大会)は印象に残っている。毎年、県内で一番立派な総合体育館で行われる大会だった。梅雨時にある。

団体戦予選は、秋季大会と同じく4校によるリーグ戦だった。上位2校が決勝トーナメントに上がる。

当校の場合は、全国レベル高校と、それに準ずる高校と、平均レベル高校の3校での争いだった。前二者には、それぞれ0-5,0-4という散々な結果に終わった。T君は健闘して強豪校相手引き分けに持ち込んだし、ほかの選手一年前に比べたらずっといい試合をするようになっていた。

だが、勝負世界は厳しい。現実リアルビジネス世界でもそうなのだが、自分が成長しても、ほかのライバルもっと成長している。最後の三試合目は、確か4-1で勝ったのかな。これで、T君の世代にとっての最後団体戦は終わった。各リーグで上位2校だけが勝ち抜いて、決勝トーナメント進出する。当校は第3位だった。これで、本当に終わったのだ。

翌日には団体戦決勝トーナメントがあって、うちの学校と同じ市内のところが優勝した。N君が所属する学校だった。広島県は、伝統的に野球柔道が強い。サッカーもそれなりである

大体のスポーツ広島市にある学校県内最強なのだが、柔道場合は、広島市福山市にある高校県内二強である。いずれも全国に通用する実力を有していた。



記憶に残っている試合の話をする。その翌週には個人戦部門があった。各階級に分かれて戦い、優勝者全国大会に出場する。T君は、81kg級で出場した。

1回戦は、尾道にある高校選手と当たった。確か、今年放送アニメ『ぽんのみち』の舞台の近所にある学校である。俺は、第一試合が始まる前にT君の打込練習に付き合っていた。体を温めておくのだ。体を超動かすスポーツ場合は、事前のウォーミングアップが欠かせない。無論ハードモードである

T君の試合が始まる直前だった。

「勝つとか、負けるとか考えるな。試合邪魔だ。柔道のことだけ考えろ」

と言った。T君は「やり切ってきます!」と言った。

やがてT君が呼ばれて、試合場の前と、開始線の前での二度の礼が終わった。

「始め!」

という審判の声とともに、相手と組み合った。練習で教えたとおり、大内刈りと小外掛けを繰り返しやっていく作戦を採っていた(T君は左利きの左組み。多くの場合ケンカつの組み手になる。鏡写しの組み姿勢)。彼の運動神経だと足技の威力は弱いのだが、技をかけ続けていれば指導は取られない。

相手が技を仕掛けてくると、T君は隙を見て――寝技の態勢に移行した。その時はたしか相手が低くしゃがんで投げる背負い投げに失敗したのかな。

すると、T君は相手に密着しつつ、真横に体重を預けるようにして、釣り手だけで送り襟締めを決めた(相手の背後から横襟を掴んで、手首の尺骨でグイっと頸動脈を圧迫する)。

相手がたまらず仰向けになったところで、両足を絡めた縦四方固めに移行すると、相手は全く動けずに25秒が経過した。一本勝ちである

よく、ここまで強くなったと思った。彼と出会った頃は、紐に巻かれたチャーシュー柔道をしているように思えた。あまりにボテボテとした動きで、才能がないのは明白だった。

だが、T君はここまで寝技を鍛えた。彼にとってのエクスカリバーだった。この頃の彼は、俺と寝技乱取りをしても1分以上は持ちこたえることがあった。

さて、次の試合だが……例の強豪校の子だった(N君)。T君と同じく高三で、改めて見るとスマートな体形だった。背丈はやはり185cmはある。あの細長い足から繰り出すカミソリのような内股で、T君は何度も吹っ飛ばされてきた。

おそらくこの時点で、すでに名門大学からスカウトを受けている(記憶によると、その後明治大学に進学している)。

試合が始まる直前、T君と最後の技の打ち込みをして、最後大内刈りで投げさせてやった。試合場に送り出す時、背後から彼の両肩に手を置いた。肩甲骨のあたりが1年前より逞しくなっている。そのまま、グイっと前に押し出すようにして闘魂を注入した。

試合前の二度の礼の最中、対戦者であるN君の表情を見た。高校三年生とは思えないほど大人びていた。歴戦の兵を見ているようである高校三年間をスポーツに捧げた者の目つきだった。子どもの頃から、数多くの試練を乗り越えてきたのだろう。こういう野獣の眼をしている若人は少ない。

試合場の外には、そのN君の学校の仲間と、あとは監督コーチ陣が控えていた。これといった表情はない。自分の教え子の初戦を観察するのは指導者の基本である。それだけだ。



実は、この時の試合ビデオ撮影している。映像は悪いのだが、できるだけ実況風に説明してみる。わからない単語があった場合は、とりあえずこちらの、

柔道チャンネル柔道用語https://www.judo-ch.jp/terms/

       柔道の技https://www.judo-ch.jp/technique/

をご覧になるといい。

別に不明単語表現があって気にしなくていい。読んでいるうちになんとかなる(と思われる)。以後、試合が終わるまでT君はTと表記する。N君はそのまま。紛らわしいからな。

さて、二度目の礼が終わった直後だった。試合場内ではTとN君が向き合っている。そして、審判が両者を確認する――試合開始の宣言があった。

「始めっ!」

Tは左組みで、N君は右組みだった。

N君は殴り抜くようにして釣り手を取ってきた。横襟のあたりだ。Tも相手の前襟を掴んだが、どこか心もとない。柔道力に差がありすぎて、まともに襟を掴めないのだ。厳しい印象の組み手だったが、後は引き手を握ることができれば……。

次の場面では、同じタイミングで袖を握り合った。中ほどの位置だった。相手ちょっと嫌がったかもしれない。かくして両者の組み手が完成する。ケンカつの組み手である

Tは大内刈りに入ろうとしたが、難しい様子だった。対戦相手と体力差があると、そもそも技のモーションに入ることすら難しい。両者、ジリジリと畳の上で移動を重ねていく。N君が技に入る様子はない。シード枠で第一戦目だった。慣らし運転という印象を受けた。

これは舐めプではない。トーナメントの初戦というのは、綺麗に勝って勢いをつけるものだ。何事も始まり大事である

重心移動を重ねていく両者。ここで、Tが小外掛け、そして大内刈りに入ったが……全く効いていない。もう一度リズムを取って、トン、という畳を蹴る音が聞こえた(ビデオ映像では聞こえないが、俺は確かに聞いた)。Tが足指の裏で畳を蹴り込んで、再度の大内刈りを放ったのである

今度はバッチリ効いていた。左腕で相手の肩を制していたのが大きい。ふくらはぎを刈り取られるようにして、N君が後ろに後退していく。数歩だけ後ろに下がったところで、技が解けて動きが膠着した。

Tは、そこから双手刈りに変化して、相手を押し込んで寝技に持っていこうとする――が、相手は両手を使ってTを上下に振って無効化した。Tの体が揺れている中、N君の大内刈りがしっかと掛かると、真後ろに倒されるのをどうにか我慢した。間合いを取ろうとしたが、遅かった。

N君は、Tの体を引き出して崩しつつ、股下に飛び込んでいた。全身を躍動させて、右脚でもってTの骨盤を跳ね上げた――内股、炸裂。

会場がどよめいた。それくらい、鮮やかな技の入りであることの証明だった。Tの身体が浮いている。が、まだ投げられてはいない。右足をケンケン状態にして抗っていた。歩幅のあるケンケンをしていた。

最後に、ダメ押しとばかり身を捨てたN君に巻き込まれる格好で、畳に落ちていく。

「……!」

主審動作は、会場全体の視線に応えるかのようだった。右腕を緩やかに振っている――ノーポイントだ。背中がついてないので当たり前だが。

会場の反応を気にする素振りもなく、それから寝技の攻防を見守っていた。Tが上からN君を攻め立てるが、「待て」がかかる。

次の組み手でもそうだった。お互いに十分な位置で組めているとは思うが、相手の圧に押されて、Tは身動きが取りにくい。N君は、けん制気味の大内刈りで攻めていた。タイミングを合わせて内股を狙っている。

ある瞬間だった――N君が内股を仕掛けた。すると、Tの動きがおかしかった。ジャンプするようにして真横に飛んだのだ。相手の振り上げた足がぶつかって、コロンと畳を転がった。背中がついている。

「技あり!」

N君にポイントが入った。背中はついていたが、勢いがなかった。

その後も厳しい展開が続いた。Tは相手とガッシリと組み合った後、てんで効かない大内刈りを繰り返していた。そして、N君はそれを上回る勢いで足技を仕掛けてくる。

Tは、それからも真横にジャンプするような動きをすることがあった。対するN君は、いい位置の組み手を取って大内刈りを仕掛けている。大内刈り→内股に繋げるのが狙いだ。

Tは正面から大内刈りを受けるも、後ろに飛んで腹ばいになって回避した。「待て」がかかった。その後、Tに指導(※ノーポイント)が与えられた。

「始め!」

ここで、N君が奥襟を掴もうとしてきた。奥襟というのは文字通り、横襟よりも奥になる。あなたが今着ている衣服で言うと襟首である

Tは抵抗を見せるも、最初は横襟を掴んでいた敵人の右手は、ついに奥襟に差し掛かった。Tは体を後ろに下げつつ……なんと、内股を放った!

N君の奥襟を取る力を利用しようとしたのだろう。ただ、懐には入れていたが全く効いていない。発想はよかったが、素の柔道力の違いがこういう所に出る。威力が無さすぎて、N君の方が戸惑っているように見えた。

今は、互いに横襟を握り合っている状態だ。ケンカ四つなのは変わりない。さっきとは、うって変わって静かだった。N君は小刻みに大内刈りを繰り返している。投げる気はない。けん制だ。Tも、何かを狙うかのように釣り手を小刻みに動かしている。

N君が、釣り手を下方向に絞ったかと思うと、Tの胸をいきなり突いた。一歩下がることになり、また前に踏み出そうとする。その時、Tの胸を小突くようにしてまた大内刈りを放った。Tは嫌がって、猫背気味に距離を突き離した。そして、背筋を真っ直ぐに戻した直後である――直立姿勢。一瞬の静止。

N君は脱力している。俺はつい、「あ……」と言った。技に入る準備ができている。もうダメだ。直観である

一瞬だった。N君は釣り手と引き手を利かせつつ、軸足としての左足で、Tの股下に飛び込んだ。体を密着させつつ、右足を高らかに振り抜いた――内股、一閃。

「技ありいいぃーーーーッ! ……抑え込みッッ!!」

審判の声が響いた。

彼らを視認すると……TがN君を横四方固めで抑え込んでいた! とともに湧いてきたのは、会場からのどよめきと、賛辞の拍手だった。

「なにしとる、N。まだ逃げられる! 右に回転せえ、手を、手を突っ込め!!」

N君の高校監督が、試合場の外から怒号交じりのアドバイスを送っていた。不完全ではあるものの、N君は確かに抑え込まれている。

何が起こったのか。一応、撮影したビデオ画面をベース説明すると……あの時、N君が振り上げた右足は、Tの身体を跳ね上げることな空振りし、宙をひと回り以上して畳に落ちていったのだ。返し技――内股すかしである

Tがやったのは、まず一番に跳ね上げられるであろう左足を、真後ろに隠して回避するという古典的な内股すかしだった。あとは、N君が内股を空振りして自らの威力で吹っ飛び、空中を一回転半して腹ばいで畳の上に落ちた。そして、Tが電光石火の早業で抑え込んだ。以上である

「てら、全力で体重乗せんだよ。あと半分、半分!」

 ※あと10秒抑え込んだら合わせて一本

気が付くと、横四方固めはガッシリ入っていた。N君の動きは著しく制限されている。しかし、彼も体力は相当ある方だ。寝技が解けないならばと、背筋で跳ねるのを繰り返すことで、徐々に移動して……試合場外への脱出成功した。

審判の「解けた!」の宣言の瞬間、試合場の端から抑え込みタイマーのブザー音が聞こえた。これは……!?

「待てー、待て……!」

審判の声は焦っていた。

開始線に戻った両者。ここで主審が、副審のところに行って協議を始めた。N君の学校監督コーチ陣は、ギラついた目で審判団を睨んでいた。タイマーを見ると、残り試合時間は1分半だった。

戻ってきた主審は、「技あり」のジェスチャーを取った後で、上方向に手を振った。ノーポイントに訂正する、という意味だ。

残念だった。あれは内股すかしだったが、投げ方は確かに変だった。N君が技に失敗して、自分で体勢をコントロールして腹ばいに落ちたようにも思えた。

正直、一本でもよかった。今の柔道では、スーパー一本といって、技の威力ありすぎて腹ばいに落ちた場合、一本になるルールがある。当時もその概念はあったが、ルールブックに明文化されているわけではなかった。

その後、併せて審判は、T君が寝技で抑え込んだことによる「技あり」の宣言をした。

「始め!」

N君は即座、猪突の勢いで駆けた。右手でTの奥襟を奪いに行こうとするが――パシン、という音がすると、なんとTが相手柔道着の背中を掴んでいた――奥襟の、さら真下の部分である

N君は、前傾姿勢になった。彼もTの奥襟を掴んではいるが、動きはない。静止している。

「なにをしよおる、はよう技に入れ!!」

相手校のコーチ狼狽していた。

わかっていない。N君は動かないんじゃない、動けないのだ。Tの腕力は本物だったようだ。

「ようだ」というのは、俺がTと乱取りしていて、背中を取らせたことは一度もないかである

体捌きも、総合的なパワーも、ありとあらゆるテクニックも、俺の方がずっと上だった。よって、奴のパワー(ベンチプレス160kg,背筋280kg以上)を体感する機会はなかった。

とにかく、N君は前傾姿勢のまま動けないでいる。その状況で、Tは不意に大外刈りに入った。N君のふくらはぎに刈り足が当たって、ケンケン状態で後ろに下がった。

Tが大外刈りをやめると、すぐさま、今度は連続して内股に入るのだった。釣り手で背中を掴んだまま、大腰みたいにしてN君の体が浮いたが……やはり柔道力が足りない。そのまま両者、畳に沈み込んだ。

いや、違う! Tはこれを、寝技を狙っていた。寝姿勢に入った途端、N君の片腕を取りつつ、巻き込むようにして後ろ袈裟固めに入ろうとする。N君はさらに体を転がして回避した。防御姿勢になる。

Tは亀状態になったN君の上に乗ると、帯を掴んだ。すると、体を捨てる重心移動によって亀状態をひっくり返した。そのまま縦四方固めに持っていこうとする。

再び、N君は腹ばいになって逃れるも、ここでTは――中腰の姿勢になり、両腕で相手柔道衣を握った。胴衣の腕の部分と、下袴の太腿部分をそれぞれ握っていた。そのまま、立ち上がってN君を両手で宙づりにすると――畳の上にゴロンとひっくり返した。

「抑え込み!」

タイマーカウントが始まるが、抑え込んで十秒もしないうちに解かれてしまった。試合の残り時間は、あと30秒ほどだ。

いい作戦だった。まともに立ち技勝負してN君に勝てるはずがない。先ほどの背中を掴んだ組み手は本当によかった。寝技にもっていくための算段のひとつである背中を掴んだ後は、なんやかんやで相手を動かし続ければいい。

背中を掴むのに成功してからは、立ち技ガンガン打って、早々に寝技に引き込んで、審判の「待て」がかからないように動きまくるのだ。それで時間を稼ぐ。

彼は、これを狙っていたのか。作戦だったのか? そんなことは……あるかもしれない。まぐれはこんなに続かない。彼の脳裏にこの流れがあったのだ。

主審は、選手2人が開始線の前に立つと、柔道衣の乱れを直すようポーズを取った。

そして、N君に対して指導を与えた。一瞬、彼の表情を見たが、恐れを感じていた。眉のあたりが強張っている。恐怖を感じる時の表情だ。これから自分がどうなるかわからない、そういう恐怖を感じている。

会場がどよめいていた。大番狂わせのニオイを感じ取っている。

「始め!」

N君は脱兎のごとく、Tの奥襟を取った。対するTが背中に手を回すよりも早く、伝家の宝刀、内股に入った――不十分な組み手だったが、Tの股下に入った足がガッシリ効いている。浮かないようにするだけで精いっぱいだった。

「ヤアァァーーーーーーーーーーッ!!」

N君は咆哮を上げつつ、内股から大内刈りに変化した。自分の後ろに投げる技から、前に投げる技への連続――完璧タイミングだった。

「終わった……?」と思ったその瞬間、Tは自らの体をコマのように回転させて、腹ばいになって畳に落ちた。寝姿勢で向き合って、怒涛の勢いでN君を組み敷いたかと思うと、縦四方固め……? いや、違う。それはフェイントであり、腕がらみ(アームロック)を極めようとしていた。審判が真上から様子を見ている。関節技が極まるか極まらいか、際どい局面だった。

刻一刻と、時間が経過していく……Tの作戦が功を奏したのだ――試合終了のブザーが鳴った。

「それまで!」

ここまで四分。実時間で約十分。お互いによく戦った。ポイントは同点である。この場合は、主審×1と副審×2による旗判定で勝敗を決する。

試合用のタイマーが置いてある長机から審判員が手慣れた動作紅白旗を取った。元の位置まで戻ると、主審は、副審を見やってアイコンタクトを取った。全員、どちらに旗を上げるか決まったようだ。N君が赤旗で、Tが白旗だった。

紅白2本の旗を手前に持ち上げる審判員――白い旗が2本だとTの勝ちである。会場の一角は、静かだった。かくいう俺も心臓バクバクだった。僅かな時間のはずなのに、長く感じられる。

「判定ッ!」

赤2本、白1本という事実を確かめ主審は、溜め息を吐きながら白い旗を仕舞うと――N君の方に勝利の手を掲げた。

この試合を見ていた観客は、ほぼ全員が選手2人に拍手喝采を送っていた。スタンディングオベーションである。いい試合だった。勝ち負けとかどうでもよくて、とにかくいい試合だった。

俺はしばらく其処に立っていたが、T君の後を追いかけてトイレの方に向かった。

次です

https://anond.hatelabo.jp/20241011192840

2024-09-23

はい、先週話題になってた肩甲骨1分体操もう誰もやってない

意志薄弱〜ゥ

俺はやってるよ

俺の勝ちね

2024-09-14

肩甲骨1分体操が500ブクマも集めてるの面白すぎる

本当に爺婆ばっかりなんだな

2024-09-12

ストレス背中が痛い

ストレスで左の肩甲骨下の背中が痛くなる

なんてことがあるんだなー!たかだかSNS友人関係の緊張感や悩みでかー。

SNS可視化される友人関係の面倒臭さ、自分の心の持ちよう

まりにも中年世代では経験したことがないものが多すぎて今初めて

現代中学生が直面してるような心の問題に向き合ったりしてる。

SNSデジタルネイティブ世代はこの問題小中学生でも向き合ったりしてるからすごいね

2024-09-04

右肘と左肘を交互に見る

壁に背をつけたままやると肩甲骨が動いて気持ちがいい

2024-08-12

姿勢が悪すぎて自分写真直視できない助けて

私は姿勢が悪い.一般的には極度の猫背ということになると思う.

普段姿勢が悪いことを自覚していない(自覚していたら直っている)が,

写真映像に映る自分を見ると吐きそうになる.特に横顔がヤバい

自分他人からは,こんな風に見えているのか?

BMI17 なのに二重顎.

肩甲骨を締めて顎を引き肩を下ろす,何度も試したが,その姿勢キープできない.

つーか姿勢矯正しようとしたことを三日後には必ず忘れている.

寧ろ,なんでみんな真直ぐ立てるのか教えて欲しい.

成長過程で親から姿勢矯正されたりしてるの?

首が細くなりたい!首が長くなりたい!顎を突き出さなくても歩けるようになりたい!

姿勢が悪すぎて自分写真直視できない助けて

私は姿勢が悪い.一般的には極度の猫背ということになると思う.

普段姿勢が悪いことを自覚していない(自覚していたら直っている)が,

写真映像に映る自分を見ると吐きそうになる.特に横顔がヤバい

自分他人からは,こんな風に見えているのか?

BMI17 なのに二重顎.

肩甲骨を締めて顎を引き肩を下ろす,何度も試したが,その姿勢キープできない.

つーか姿勢矯正しようとしたことを三日後には必ず忘れている.

寧ろ,なんでみんな真直ぐ立てるのか教えて欲しい.

成長過程で親から姿勢矯正されたりしてるの?

首が細くなりたい!首が長くなりたい!顎を突き出さなくても歩けるようになりたい!

2024-07-18

anond:20240718094506

エンジニアってソフトウェアエンジニアなのか?

まぁいい

何にしてもパソコンは使うだろ

分割キーボードキットを推す

左右に分かれてるから入力するとき肩甲骨が開く

いや正確には肩甲骨は閉じるんだが

これがいい

縮こまった姿勢を取らずに済む

ハッキリ言って40代以外にも性別関係なく勧める

世界が変わるぜ。

最近ナイトルーティーン、女体を削る

夜寝る前に女体を削っている。

無料で使える画像編集アプリスタンプツールを使って、ちまちまと。

画像アプリセックスした相手のうち、運よく写真を撮らせてくれたひとの。

だいたい、国道沿いの古いラブホテルで、そういうところは日差しが入らないように窓を塞いでいるけど、木製の建具を開くとすりガラス越しに昼間の太陽が入ってくる。

写真を撮らせてもらうときはたいてい日光を入れて撮る。

それで、相手はいつも裸で、寝転んでもらったり、ポーズをとってもらったりして写真を撮る。

そうやって撮った写真を使って、画像編集アプリを使って少しずつ身体を消していく。

真っ先に消すのは頭。てっぺんから消していく。肩の僧帽筋が作るつるりとした稜線が、あたか最初から首や頭なんてものは無かったように見えるのが理想だ。

大抵、腕も消す。指先から二の腕、そして肩。肩が一番難しい。自然に見えるよう消すのにはコツがいる。

鎖骨や肩甲骨はある、けど上腕骨は最初からないように見えるとうれしい。

場合によっては上半身は丸ごと消すこともある。

脚はほとんどの場合残す。脚はあった方が、完成した時、なんか良い。

少しずつ身体のパーツを消しながら、いちばん良い状態になるまで身体を削っていく。

場違い自然光が射し込む古いラブホの部屋で、ただ性的オブジェとして削られた女体がそこにある、という画像が出来上がる。

妻に見つからないよう、パソコンの奥深くに完成した画像を隠す。

そうするとよく眠れる。

2024-06-08

旦那さんと同じタイプかも。力になれれば。

anond:20240606113439

注意

(2024/06/09 追記

本文

旦那さんは躁鬱かも。自分も5~6年前までは旦那さんと同じく短気だった。電車から降りる人より先に乗ろうとする人、傘の先端を後ろに振って歩く人、横断歩道無視する車、政治家汚職不倫ニュースなどを見るたびにイライラして、文句を口にしていた。今思うと、これは躁鬱の症状だったと思う。自分が躁鬱だと自覚改善するきっかけになったものを書いていく。今はイライラと上手く付き合えるようになり、人生が楽しくなった。それから、付き添ってくれた妻には本当に感謝している。あなた旦那さんが自分と重なってしまい、自分もあの時気づけてなかったらと思うと、いてもたってもいられずに書いた。少しでも力になれれば。

※以下で紹介する情報は数年前に触れたので、うろ覚えでテキトーな部分があるかも。あくまで今の自分解釈なので、鵜呑みにせず、旦那さんの心の準備ができたら精神科受診オススメする。

ツレが鬱になりまして

この映画きっかけで鬱だと気づけた。鬱のイメージが変わった。「鬱はぐったりと元気のない精神病。気弱な人がなるもの」と思っていたが、実際は「些細なことにイライラしがちな人がなりやす病気で、イライラと元気のない状態を繰り返すもの(=躁鬱)」だと知った。まさに主人公自分もそういう人間で、共感しすぎて見終わったら泣いてた。特に、妻に辛く当たった後に自己嫌悪に陥るシーンは、自分にとってはあるあるだった。見終わった後、妻に改めて感謝し、改善していきいたいと思えた。ちなみに鬱は 「完治させる」のではなく「改善していく。上手く付き合っていく」 と考えた方がいいみたい。焦って治そうとすると、治らないことにイライラして再び自己嫌悪

嫌われる勇気

この本が改善きっかけ。特に学びになったのが 評価は人の居場所を奪い、感謝は人の居場所を作る」 こと。

評価とは、人間に良し悪しをつける行為愚痴ネットでの誹謗中傷がそうだし、あなた旦那さんや私が、待ちゆく人やテレビに対して言う文句もそう。他人評価することは、相対的自分評価することになる。例えば、電車マナーの悪い人にイライラするのは、その人を悪く評価してる反面、マナーを守ってる自分を良く評価してることになる。評価を繰り返すうちに、理想のみが高かまっていき、自分が追いつけなくなると居場所を失う。居場所を守るために自分に厳しくしてると、許容量を超え、次第に矛先が他人に向き始める。余計に他人イライラする。負のスパイラル。また、意外だが「褒める」ことも評価であり、人の居場所を奪う。「あの人は優秀」とか。優秀な人を見ると自分ダメに思えて悲しくなるのは、勝手自分評価して居場所を無くしてるから。また「お前に褒められても嬉しくねーよ」って感じるのは、自分より下だと思ってる人間に居場所を奪われる不快感だと思う。

感謝は逆に人の居場所を作る。だから、居場所を得たければ、他人感謝をされること(他者貢献)をするといいらしい。本にはここまでしか書いてなかった。それを知ってからは、いろんな場面で親切を心がけるようにした。ただ、だんだん感謝されないとイライラするようになった。そこで気づいたが、自分は「感謝されたい」という気持ちでいっぱいになっていた。逆に、世の中には自分と同じように「感謝されたい」人がたくさんいるんじゃないかとも思った。そして、感謝を伝えることは誰かの居場所を作れるということであり、それ自体他者貢献 になるのでは?と考えた。それ以来、一切の評価を辞め、些細なことにも感謝するよう心がけた。例えば、今日も飯が食えることとか。生きてることとか。他人を褒めそうになったときは、感謝に置き換えた。例えば、活躍するスポーツ選手ニュースを見たら「すごい」じゃなく「頑張ってる姿を見ると、自分も頑張ろうと思えるな。ありがたい」とか。次第に、悪いことより、ありがたいことに目が向くようになり、「自分人生、恵まれてんじゃん」と幸福度が増した。イライラも減った。

また、人間は良いことよりも悪いことに敏感らしいので、気づくと感謝を忘れてイライラが再発した。なので、感謝を習慣付けるため、以下の2つに取り組んだ。

寝る前に夫婦感謝し合う

自分は3つ言うようにしてる。少なくとも1つは言う。些細なことでいい、「洗い物ありがとう」とか。ただ、厳格にルール化するとしんどいので、もちろん忘れちゃう日があってもいい。次第に、寝る前以外も自然感謝が言えるようになる。小っ恥ずかしいけど、互いに居場所を作ることができ、それが夫婦円満に繋がる。

感謝日記をつける

日記といっても毎日しんどいので、誰かに何かしてもらったときだけスマホメモるくらいでいい。メンタルがしんどくなったときに見返すと「そーいや、こんな嬉しいことあったっけ」とマシになる。家族や同僚のミスも「こんだけありがたいことしてもらえてたんだよな」と許せるようになる。あと、この日記は意外な場面でも役立つ。記念日や友人の結婚式、同僚の退職時など、メッセージを考えるのに困らない。

「次また同じことやったらどうするつもりなの?」への返し

自分だったら「二度としません」だけじゃなく、

を言ってほしいかも。そうしないと、何度も「二度としません」を繰り返すことになる。自分と妻がそうだった。旦那さんは、きっと 安心や信頼が欲しい んだと思う。旦那さんに一緒に考えてもらうのもいいと思う。自分も妻と一緒に具体的な再発防止策を考えるようになってから感情的口論が減った。

アンガーマネジメント

アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング [図解 (特装版)] 

自分も読み途中だが、怒りを抑えるだけではなく、そもそも怒りづらくなる方法や、怒りを上手く伝える方法なども書いてある。ちなみに、自分は今まで以下の考え方で怒りを鎮めてきた。

HSP

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本

旦那さんは、ひょっとしたらHSPかも(病気じゃなく性質)。HSPだと細かいことに気づきやすい。いい意味でも悪い意味でも。もし、飲み会など大人数の集まり後にグッタリしたり、光や音に敏感だったり、お腹すくとすごいイライラしたりする場合は、その可能性あるかも。ちなみに自分HSPで、この本を読んだら楽になった。自分の妻は非・繊細さんなのだが、繊細さんと非・繊細さんの上手い付き合い方が載っていて、互いに勉強になった。

不眠対策

もし、体調不良が不眠から来るものだったら、以下が効くかも。


最後

わかってらっしゃるとは思うが、上記を本人に無理矢理、読ませるのは逆効果自分会社アンガマネージメント講座を強制されたときはキレた。本人が知りたいと思ったときに、そっと差し伸べる程度で。ただ、本人に任せてたら状況は変わらないので「評価は居場所を奪い、感謝は居場所を作って、イライラを抑えられるんだって〜」くらいのノリで、 奥さんから日頃の感謝を伝えてみる のがいいのかも。相手は変えられないので。結婚はしたのだから、きっと旦那さんにも素敵なところがたくさんあるはず。楽しかった思い出を振り返ってみて。人生をつまらない文句イライラではなく、楽しいことで満たしたいよね。

しばらくはしんどいと思うけど、峠を超えて、旦那さんがあなたが付き添ってくれたことに感謝してくれる日が来ることを願う。ただ、他人を変えるのは相当大変なことなので、ヤバくなったらあなた自身人生を最優先してくださいね。長文失礼。

2024-05-04

マクドナルドのキレた店員はさ

中庸がなってないんよな

女性店員に抑え込まれるような体捌きはあかん

肩甲骨は使えてないし

腰は力抜けきってるし

足の力全然活用できてないの

剣道やろうぜ!

2024-04-26

空白12職歴無し35歳無職パートおじさんワイ、今日休日ながら午前中に初タイミー

3時間ほど什器搬入するお仕事である

練習しているミュージックアワーを熱唱しつつ10分前に就業先の某ホテルに到着するも

どこから入るのか募集要項に書かれておらず

ド正面から入りフロントの方を困惑させ

しばしのやりとりののち緊急連絡先に電話し無事裏口へと案内される

おそらく日雇い界では搬入=裏口に集合という常識があるのだろう

設営等の軽作業はこれが初めてなワイがそんなことを知る由もない

すまんなフロントの若人よ、ご苦労でござった

さて

リーダー的は28ぐらいの若人、サブリーダー40代中盤、および同士4人に挨拶し、QRコードスマホで読み取り就業である

お仕事台車に積まれ石膏ボード的なパーティションボードや台座がトラックから降ろされ、それを会場へと運び組み立てる作業

会場でパーティションボードをこの胸に抱くのは人生初、石膏ボード運び童貞卒業である

これが中々重く息が上がる

反る背筋に張る三角筋、これだよこれ

男はこの手の全身作業をたまにやんなきゃ心臓も肺も腐っちまうぜ

そういやスーパーでのお仕事ではたまにキャベツが入ったカゴとか持ち上げるぐらいで肩が張ったり息があがるまでの作業はしてないんだよな

一度に2枚抱えられる奴すごくね?重くてムリムかたつむり

ミスして割ると最悪なのでワイは1枚ずつ運びますけどね!

会場へのボード搬入を終えたら台座を指定された場所に置き、パーティションボードの向きを統一しながら差していく

もちろんボードは重く作業をしているとちょいと息が上がる

この若干の筋肉への負荷がいいんだよ若干の負荷が

ボード差し終えるとコの字型の連結金具を上から差し全体の位置を調整して終了

作業時間3時間のところ2時間で終わり

サブリーダーの語るところこれは当たりタイミー、普段の半分の量とのことであった

ラッキーお仕事タイミー童貞卒業とはやはりワイは持っているな

フハハハハ

そのままワークマンに行き靴を吟味

スレシューズライトの底がコンビニの床で滑ってコケそうになるぐらい擦り切れて平らになってて

youtube芸人が紹介していた2980円の耐水シューズに魅力を感じていたがサイズ全然なく

980円のアスレシューズライトを買おうとするも無く片膝を突く

GALLERASとかいうアスレシューズライトみたいな靴が目に付くも靴の側面にGALLERASとデカデカと書かれている

ワークマンってこういう主張好きみたいだけど何が目的なん?ワークマンに求めてるのは安さと機能性だけやで?安物履いて自己主張させたいん?買おうかと思ったウィンドブレーカー肩甲骨のあたりに要らんロゴ入ってて買うの止めたしよ、ワークマンお前なんか勘違いしてないか靴下とかスラックスとかは安いしいいけどよ

ブツクサ言いつつ店を後にし眼科に行って緑内障で処方された目薬の効果を確かめる、眼圧18が12になっており効果てきめん!

ゴルゴも読めたし眼科看護師さんは相変わらずみんな美人で目の保養になりましたわ

ワイが綺麗な女に人扱いしてもらえるのはここだけですわ

これも眼科が用意した付加価値一種美人を見るために目を大事にしようというメッセージなんでしょうな!

でそのまま新たに作った眼鏡ショッピングセンター内のJINSへ取りに行く、保証説明を受けておわり

片目はそのままの度で、片目の度をちょっと上げたら微妙に失敗、前は左目のほうが低めの矯正視力だったのに左目のほうがよく見えるようになってしまい脳が混乱している感がある

左目の度を1段階下げてもらおうかな、JINSは2回までどの調整が無料らしいが眼科処方箋必要らしいめんどくせえなあどうしようかなあと思いつつセンター内他店の靴をウィンドウショッピングする

色々履いてみるも足に合う靴、これがわからず何も買わず

靴のソールが柔らかいほうがいいのか硬い方がいいのか足の指が動くほうがいいのかピッチリのほうがいいのか

からない

そして帰宅掃除して増田に至る

ちなみにすべての移動は徒歩、締めて約9kmで割と歩いたぜ

ん~

今日晩飯何にしよっかな~

休日自炊サボるって決めてるんだよな

のり弁買いに出て味噌汁ぐらい作ろうかな

2024-04-16

anond:20240416220033

横になって肩甲骨を寄せながら後頭部を枕にぐぐ〜っと10押し付けストレッチおすすめ

やりすぎると背中筋肉痛になるから3セットでいいゾ

2024-04-09

髪切りたいと思いながら2年経った

近所の美容室12年同じ美容師さんに切ってもらってたんだけどその人が辞めちゃってから

どこで髪切ったらいいのかわからなくてずっと放置してる

2年も経ったらもう髪も肩甲骨くらいまで伸びてて、

こうなると逆にそんなに伸ばしてたのに切るのかと思われないか不安新規美容院を余計に探しづらい

ぶっちゃけスポーツ刈りくらいまで切りたいのに辛い

リートメントも面倒くさいし朝はビョンビョンにはねまくってるからストレートアイロンで伸ばすのも面倒

みんな新規美容院ってどうやって開拓してるのん

2024-03-06

行きつけの床屋さんが潰れて早1年半

小学校の時からの行きつけで他の床屋美容室を使ったことがなかった

次の店を探そう探そうと思っている間に髪が伸び

髪が伸びたことで次の店を探す気力が萎え

典型的ヤリチン寝取り男ツーブロックだった髪も今となっては

肩甲骨あたりまであるサラサラロングヘアに

周囲のみんなは何か思想があってそうしていると思い込んでいるが

純粋に初めての美容室で髪を切るのが怖いだけなんだよなぁ

リートメント代もバカにならないしもう切りたい

できることなスポーツ刈りくらいさっぱりしたいのに美容室が怖い

2023-10-30

ボーナス出そうだしさすがにいい歳だし今まで放置してきたブラの採寸してきた。

サイズアップとかしねーかなあと期待してたがそんなことはなく貧乳で確定した。

自分下半身普通に肉ついとるが上半身マジでガリガリで、背骨肋骨鎖骨肩甲骨常に皮膚の下に浮き出とる。下着屋の店員お姉さんに採寸して貰うため広めのフィッティングルームに案内されたが、全身鏡が2個も着いてて自分を正面と側面から見ることが出来たんやが、自分ガリガリすぎて前後の厚みがなさすぎてペラペラでホネホネでまじできしょかった。

そんで自分のアンダーの展開無いので類似サイズを1番きつく閉めてもらうことで……ということで出てきたオススメブラがシンプルオバベージュファッキンパステルゴテゴテレースリボンの2択だったので良いものがあれば買って帰るつもりだったがやめた。

「アタシ胸大きくて可愛いブラないんだよねw」みたいな巨乳女、程度にもよるがたぶん自分のようなガリガリ貧乳女よりは選択肢あると思う。しらんけど。

結局その近辺の下着屋いくつか冷やかしたけどアンダー合うものなかったし類似サイズで好みのデザインもなかったから、ユニクロブラトップ買って帰ってきた。ブラトップ最高!!!!!!!!

2023-10-27

ブラシで肩甲骨の周りをグルグルマッサージしたら気持ちよくて寝そうになった

2023-10-03

anond:20231003001201

肩も、手も髪も肩甲骨も、性感帯になりうるところは全部セクハラやで(ウインク

2023-09-14

マッチョがよくやる肩いからせるポーズ

肩甲骨広げて肩幅広く見せるポーズ?アリクイが手を広げて威嚇してるみたいでマジでキモイ

この画像とかが典型例、顔も雰囲気ポーズも全部無理すぎて無理

https://i.imgur.com/jjftCHo.jpg

腕短いのに肩いからせて短いの強調してるの滑稽だよ

この真ん中とか、腰に手当てるのもほんと気持ち悪いし十中八九左手プランプランなのもほんとキモイ

https://i.imgur.com/eJkwrRU.jpg

ジム行くとタンクトップが目をぎらつかせてこのポーズやってくる恐怖わかって?

ほんとに気持ち悪くて泣きそう

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