史上最高値となった日経平均株価の終値を表示する電光掲示板=東京都千代田区の大和証券で2024年2月22日午後3時1分、渡部直樹撮影 2024年の東京市場は記録ずくめの1年となった。生成人工知能(AI)ブームに沸いた日経平均株価は最高値を更新。為替は円安が急速に進んだ。一方、日米の金融政策が転換期を迎え、夏場には歴史的な乱高下を見せた。国内外の政治・経済情勢は見通しにくいが、来年はどんな相場になるのか。 歴史的な出来事 「一時的な急落はあったが、年間を通じてみると大きく上昇を遂げた年となった。約30年続いたデフレ経済からの本格的な脱却の道筋が、見えてきたことが大きな要因だ」。日本取引所グループ(JPX)の山道裕己最高経営責任者(CEO)は、30日に東京証券取引所で開かれた大納会の式典で、24年の株式市場を振り返り、日本経済の復調が株高をもたらしたと強調した。 日本株は年初から上昇基調を続け、