【フランクフルト=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)は18日の理事会で、政策金利を据え置くと決めた。インフレ抑制の進展を見極めるため、前回6月会合からの連続利下げは見送りが適切と判断した。経済・政治ともに先行き不透明感が高まるなか、市場参加者の関心は次回9月会合での利下げの有無に移る。「物価の上昇圧力なお強い」と指摘政策金利の一つで、市場が注目する中銀預金金利を3.75%、主要政策金利を4.25
【フランクフルト=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)は18日の理事会で、政策金利を据え置くと決めた。インフレ抑制の進展を見極めるため、前回6月会合からの連続利下げは見送りが適切と判断した。経済・政治ともに先行き不透明感が高まるなか、市場参加者の関心は次回9月会合での利下げの有無に移る。「物価の上昇圧力なお強い」と指摘政策金利の一つで、市場が注目する中銀預金金利を3.75%、主要政策金利を4.25
欧州中央銀行(ECB)による数兆ユーロの過剰流動性引き揚げは、ユーロ圏の資金調達市場の借り入れコストを既に押し上げている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストが指摘した。 ECBが長年の金融緩和政策を巻き戻す方向でさらに前進しているため、有担保、無担保を問わず域内金融機関の調達金利は上昇を続ける可能性が高いと、ストラテジストのロナルド・マン氏はみている。 同氏は電話インタビューで、「レポ金利の変化は間違いなく資金需要の増加を反映している」と述べ、「ECBがバランスシートを縮小するに伴い、中銀資金を巡る銀行間の競争は激しくなる」と続けた。国債を担保にして一定期間資金を貸し借りするユーロ圏のレポ市場は11兆ユーロ(約1773兆円)規模に上り、銀行やその他の借り手にとって日々の流動性の重要な供給源となっている。 欧州の銀行セクターが安価な流動性から脱却するという課題は、域内の短期金
ユーロ圏のインフレ率は1月に前月比で低下したものの、市場予想を上回った。欧州中央銀行(ECB)は春にも利下げを開始するとの投資家の見通しが試される結果となった。 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1日発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2.8%上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は2.7%上昇だった。食品やエネルギーなど変動の激しい項目を除くコアインフレ率は3.3%と、これも市場予想を上回った。 インフレ統計発表後の市場の反応は薄かった。トレーダーは今年ほぼ6回の0.25ポイント利下げを見込んでおり、4月までに初回利下げが実施される確率を90%近くと想定する。金融政策の変化に特に敏感なドイツ2年債は発表前からの下げを維持し、利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.47%で取引されている。 1月のユーロ圏消費者物価指
【フランクフルト=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)は25日の理事会で、政策金利を3会合連続で据え置くと決めた。待遇改善を求めるストライキが相次ぐなど賃上げ圧力は衰えていない。当面もインフレ抑制へ粘り強く金融引き締めを続ける方針を改めて示した。ECBは主要政策金利を4.5%、銀行が中銀に預ける際の中銀預金金利を4.0%で維持した。2022年7月にマイナス金利政策を解除して以降、累計の利上げ幅は4.
ECB、金利据え置き-インフレ抑制見極め利上げいったん停止 Jana Randow、Alexander Weber、Sotiris Nikas
【アテネ=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)は26日の理事会で、利上げの見送りを決めた。政策金利を据え置くのは2022年7月の利上げ開始から初めてで11会合ぶり。物価上昇率が鈍化基調に転じるなか欧州経済が過度に冷え込む懸念も強く、見送りが適切と判断した。インフレとの戦いは新たな局面に入った。ECBは主要政策金利を4.5%、銀行が中銀に預ける際の中銀預金金利を4.0%で維持する。政策決定は全会一致だ
A worker screws together components at the factory of Schuko H. Schulte-Sdhoff GmbH. Photographer: Ben Kilb/Bloomberg 24日の市場では欧州の国債が上昇し、ユーロは下落。欧州経済の健全性について新たな警戒信号が現れたことに反応した。週内には欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ発表が見込まれている。 この日発表された7月のユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(PMI)は市場予想に届かなかった。これを受けて、指標のドイツ国債利回りは少なくとも7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下、ユーロは一時0.5%安の1.1066ドルと、7月12日以来の安値を付けた。 経済データの悪化は、ECBがどこまで利上げを継続できるのか疑念をあおる。今週の会合については依然として、金利が0.25
欧州中央銀行(ECB)当局者らは一段の利上げを呼び掛けた。インフレについての前向きなニュースとユーロ圏経済の弱さの兆候にもかかわらず、さらなる利上げが必要との考えを示した。 政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は7日、オランダ議会で「現在の引き締めが十分だとはまだ確信していない」と述べ、「インフレが高過ぎる状態が長く続く可能性もあり、その場合はさらなる利上げが必要になるだろう」と語った。 マクルーフ・アイルランド中銀総裁も「短期的に、金融政策による一段の仕事が必要だ」と述べ、シュナーベル理事は、金利について「まだカバーすべき領域がある」と発言した。ベルギー紙タイトによると同理事は、さらにどの程度金利を引き上げなければならないかは、今後発表されるデータ次第だと述べた。
欧州中央銀行(ECB)は2日、政策金利を0.5ポイント引き上げるとともに、3月も0.5ポイントの利上げを続ける意向を示した。その後はインフレを抑え込むためにどこまでの利上げが必要かを検証する。 ECBは市場の予想通り0.5ポイントの利上げを決定し、中銀預金金利を2.5%とした。政策金利は2008年以来の高水準に達した。エネルギー価格は下落し、米金融当局が利上げ幅を縮小させたが、ECBの歴史で最も積極的な利上げサイクルはまだ終わっていないと強調した。 政策委員会は声明で、次回3月の政策決定会合で再び0.5ポイントの利上げを実施する「意向」だとし、それから「その後の金融政策の道筋について検証する」とした。利上げ継続を実質的に確定すると同時に、経済環境改善によってそれが適切と判断した場合には停止する余地も残した。
【この記事のポイント】・4会合連続の大幅利上げも利上げ幅は前回10月の0.75%から縮小・金利は米金融危機直後の2008年末以来の水準に・少なくとも次回以降、3回にわたり0.5%利上げを続ける可能性示唆【フランクフルト=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)は15日の理事会で、4会合連続の大幅利上げを決めた。利上げ幅は前回10月の0.75%から0.5%に縮小した。保有資産の圧縮に向けた基本原則を議論し、
The euro sign sculpture in Frankfurt, Germany. Photographer: Bloomberg/Bloomberg 欧州中央銀行(ECB)はインフレを抑制するため力強く行動する必要があり、9月の会合では少なくとも0.5ポイントの利上げを行うべきだと、ECB政策委員会メンバーであるラトビア中銀のカザークス総裁が述べた。 米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム開催地、ワイオミング州ジャクソンホールでインタビューに応じた同総裁は、インフレ率が10%に近いことから利上げの前倒しは「理にかなっている」と指摘。その上で、金融政策支援の解除ペースは秩序立ったものでなくてはならないとし、ECBのバランスシート縮小すなわち量的引き締めを巡る議論を始めることは可能だが、行動を今起こす必要はないと語った。 カザークス総裁は、インフレ期待は「引き続きおおむねある
1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は20日、7月と9月に利上げする意向をあらためて示し、金融市場での緊張に対し懸念が広がっても当局がインフレ抑制に動く姿勢は変わらないことを示した。 ECB政策委員会は先週、緊急会合を開催し、ユーロ圏の「断片化に対処する新たな手段」に関する取り組みを加速するよう当局者に指示した。 ECBは債券スプレッドに制限かける意図、ラガルド氏-関係者 (1) ラガルド氏は欧州議会での証言で「7月の会合でECBの政策金利を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げる意向だ」と述べ、9月にも追加利上げを実施する方針を示した。 危機時における新ツールの開発について同氏は、インフレ抑制に対する当局の従来からのコミットメントを支えるものだとの考えを示し、「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く