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はてなキーワード: 文房具とは

2024-12-23

クリスマスケーキ歯磨き粉の味だった

ガキの頃、うちは本当に貧乏だった。

普通に貧乏って言葉じゃ片付けられないレベル貧乏で、学校指定のものが買えないなんて当たり前。

新品の文房具もないし、体操服もみんなと違ってた。

狭いアパートで親子三人暮らし家賃だってギリギリ払えるくらいの生活外食なんてほぼしなかったし、よくて月に一回。父親の気まぐれでスーパー惣菜コーナーの半額品を買ってくるのがせいぜいの贅沢だった。

から子ども心に覚えている一番豪華な食事は、親戚の法事の時に出された仕出し弁当。そんくらい、うちは金がなかった。

クリスマスなんてほんと酷かったよ。

今でも覚えてる。

貧乏って分かってても、クリスマスとなれば多少は期待するんだよ。

しかしたら今日ケーキが食べられるかも?ってな。

だが現実はどうだ?

親父が買ってきたのは半額シールが貼られたスポンジケーキ

その上にかけたもの、何だと思う?

歯磨き粉だよ。マジで

冗談とか比喩とかじゃない。本当に歯磨き粉。あの白と赤が交互に出てくるやつ。ホイップクリームは高いからってさ、歯磨き粉を絞って塗りたくったスポンジケーキを見たとき最初冗談かと思った。

でも親父は真剣な顔して言うんだよ。歯磨き粉は食べても死なないか大丈夫だって

衝撃的だった。だから大人になった今でも鮮明に覚えているんだと思う。

食べたんだよ。そのケーキ。おふくろが「せっかく買ってきてくれたんだから」って言って、親父も妙に得意げな顔してた。

今考えると本当に笑える。ありえないだろ?歯磨き粉だぜ?

その歯磨きケーキの味、いまだに覚えてるんだよな。ミントのピリピリした刺激に、パサパサのスポンジケーキの組み合わせ。

食べるたびに妙な甘さが広がって、なんとも言えない味だった。しかも後から歯磨き特有の爽快感が口の中いっぱいに広がって、ケーキなのに息がスースーするんだよ。

そんな生活が嫌で嫌で、高校卒業したらすぐに家を出た。家出同然で上京して、何でもいいから金を稼いでやろうって必死だった。

バイト掛け持ちして、くさい息のおっさんに頭下げて、毎日深夜まで働いていた。

最初家賃払ったらカツカツだったけど、それでも実家歯磨きケーキを食う生活よりはずっとマシだと思ってた。

少しずつ生活も良くなってきて一人暮らしの部屋にも慣れた頃には、少しはマトモなクリスマスを迎えられるようになった。

友達ケーキ買って食べたり、ちょっとおしゃれな店でディナーを楽しんだりとかさ。歯磨きケーキ記憶も、次第に薄れていった。

上京して11年になる。仕事が少し落ち着いて余裕が出てきた頃、アホみたいに低い金利が嫌で株に手を出した。それがまあ…見事に滑った。滑るどころか、転げ落ちて。気づいたら全財産に近い額を溶かしてた。

何やってんだろうな、俺。

今ではまた貧乏生活に逆戻り。クリスマスケーキどころか、吉牛牛丼一杯だって躊躇する始末だよ。

最近トップバリュカレーヌードルをすすりながら、何故かあの頃の歯磨きケーキのことばかりを思い出す。

クソまずかったのに、やたら鮮明に覚えてる。あの歯磨き粉のミントの味、スポンジケーキのパサパサ感。それを笑顔で食べるおふくろと、得意げな親父の顔。

今年はほんと、最悪だよ。

2024-12-22

小学校の時文房具屋で窃盗したことある

ジャンパー裏表逆に着て赤鉛筆ボールペン盗んで内側のポケットに入れて店出た

特にまらなかったな

2024-11-23

最低限でいいものリスト、最低限よりちょっといいものが良いリスト

■最低限でいいものリスト

食品

そうめん:安物でもまぁいいかなぁー。トップバリュは知らんが、薬局で買った1kg/100円が結構美味しかった。

パスタ:麦の匠ってやつがいい。300g/100円で売ってる。好みだと思うが、ディチェコより美味い。

・水:水道水でいいだろ!!

栄養ドリンク薬局プライベートブランドでいい!笑

コーラコカ・コーラまずい。クリエイト&100円ローソンので売ってる偽コーラ(1.5L/100円)の方が美味しい。

アイスクリームフタバ食品の2L400円のバケツアイスが、味はスーパーカップと同じだから安い。

キッチン用品】

・箸:百均の5膳で100円のやつでいい。無印の1膳1000円の食洗機対応品はすぐ塗装が剥がれた。

アルミホイル:なんでもいい。変わらん。

キッチンスポンジ:安いのをガンガン使い捨てる方が結果良い気がする。

電子レンジ:多機能不要牛乳温める時だけ嬉しい。

オーブントースターバルミューダは安物と変わらん。水いれるのめんどくさくて5回目まで。

子育て

おむつマミポコパンツでいい。変わらん。

粉ミルクハイハイでいい。変わらん。

・鼻水吸い:吸う機会がほぼゼロ

電化製品

携帯電話プランドコモauソフトバンクを使ってる奴はだめ。

スマホ:1万くらいのシャオミのスマホで良い。普通の人は。

Bluetoothイヤホン:2000円くらいの奴でもいい。でもごめん、音質とか全然気にしない人だからかもしれん。

化粧品

・アイブロウペンシル:百均で良い。

【身につけるもの

手袋:最低限と言えるかわからんが、ドンキで売ってるthinsulateの手袋が安くて、あったかくて良い。Salomonグローブを使ってたけど、正直地上じゃオーバースペック

メガネJINS非球面レンズ無料オプション選択できるからいかなぁ。納期は少しかかるけど。

文房具

ノート:紙質は違いがあるけど、たかが紙だからどうでも良い。むしろ厚いと重いから薄いペラい方が良いまである

【その他】

証明写真証明写真アプリサイズ調整して、コンビニでL版写真印刷30円印刷コスパ一番良い。

ちょっといいものが良いリスト

食品

めんつゆ:ニンベンのつゆが良い!創味もGood!

にんにく:生にんにくが良い。チューブと比べると段違い。中国産スペイン産かはちょっとからない。

牛乳成分調整牛乳牛乳じゃないと思ってるので、こっちのリストにいれるかすら迷ったが一応。

冷凍餃子オーケーに売ってる浜松餃子ちょっと高いが、味の素より断然美味しい。

・米:みずほの輝きっていう銘柄が、あきたこまちよりちょっとだけ高いが、美味しくてコスパよくて最高。

キッチン用品】

スプーンフォーク:口当たりが全然違う。イケア最安値はフチがガサガサで最悪だった。

食品ラップサランラップが良い。厚みが段違い。薄いと変にシワがでて、くっついちゃったりしてだめ。

【その他】

自転車電動アシスト自転車が本当におすすめ。楽すぎ。楽すぎて信号黄色信号でも一旦止まっておこうってなるから安全性高まる

・家:家時間が多い人はあったかい家の方がいい。独身ガンガン働いてて家は寝るだけだったら別に最低限でもいい。

anond:20241123170308

2024-11-08

Blueskyはフィード見るとこだから

Blueskyは最終的にTLが作れればいいけど基本フィードを見るんだよ

以下とりあえず覗けばいいフィード

ようこそ

🔥日本語

discover

Likes fo Likes

作品』の話

2024年アニメ

フリーレン

ヒンメル

馬鹿みたいにでかいハンバーグ

猫(厳しめ判定版)

出版社

青空ごはん

青空カフェ部

買っちゃった!

同人誌装丁feed

文房具

散歩発見👀

Bluesky鉱物

2024-11-07

2024年アラサー子持ち男の流行大賞

https://anond.hatelabo.jp/20241105220928

面白そうなので振り返りがてらやってみたい

1. ファッション

去年くらいかじわじわ服を買いだしたんだが、今年は百貨店系列カードを作ったのもあって、そこそこの金額を費やしてる。

といってもほとんどリモートワークなので、あまり着られていないのが悲しいところ。

単純に服を見たりとか販売員さんと話たりするのも楽しくて、日記を見返したら今年は外出したらだいたい服を見に行ってた模様。

後悔はしていないんだけど、あれも欲しいこれもほしいになっちゃってたので来年はもう少し自分コントロールしたい。

2. サウナ

からそれなりに好きではあったんだが、今年は出張やらプライベートでの遠征比較的多く、泊まりの際には必ずサウナ付きホテルを選んでいた。

なので大体はドーミーイン系列ではあるが、夏頃にはウェルビー栄も初訪問

話題になっているだけあり、エンタメ空間として興味深く、いい経験ができた。

もうちょっと日常的に行きたいが、前述の通り時間ができると服見に行きてえとなってしまうのがよくない。

3. パンどろぼう

なんとなくよく見るキャラだなと思って、楽◯市場の買い回りで絵本を買ったところ子どもが大ハマリ

妻も気に入ったようで、絵本からパジャマフィギュアマグネットなどあらゆるグッズが家に存在するようになってしまった。

この前あったパンどろぼう展にも子どもを連れていったものの、タイミング悪く風邪引いていたタイミングだったのでめちゃくちゃ不機嫌だったのが申し訳ない気持ち

4. 自作キーボード

いわゆる既製品ではないキーボードPCにつなぐ方)をアレコレする趣味

2023年が一番ハマってて、はんだ付けしたりとかクソ高い本体とかを買ってたが、ここ最近はめっきり買わなくなった。

が、家計簿を見直すと今年の春先まではそれなりに買っていたっぽいので、備忘録的に記載

ちなみにその時買ったキーボードはまだ届いていないものも多数。

5. ゼンレスゾーンゼロ、鳴潮、(apex)

崩壊スターレイルは開始のタイミングからダラダラと続けているが、ゼンゼロリリース1週間くらい経って始めた。

それと前後して鳴潮も初めて、しばらくは3つを並行していたが、いかんせん時間が取れず、今はスターレイルとゼンゼロがメイン。

ただやっぱりアクションは得意じゃないと感じたのでスタレだけに絞りたいが、ゲーム雰囲気的にゼンゼロも捨てがたく、コンコルド効果ってやつなのでは・・・

apexは上記の2つのゲームをするまではちょくちょくやっていて、それらを始めてからはもっぱらプロリーグの観戦を良くしていた。

応援しているチームが世界大会に行けなかったり、メンバー引退したりして若干冷め気味。

6. エアロバイク

リモートワークで運動不足なので2023年秋くらいに購入。

春先くらいまではそれなりにやっていた記憶があるが、子ども入園自転車の送り迎えも増えたこともあり、現在は物干し代わりに。

7. 灼熱カバディ

YouTubeチャンネルウラ漫』にハマっていた時期があり、その中で紹介されていた漫画の一つ。

最終話に向けて全話無料期間があったんだが、一気に読んでしまった。

マイナースポーツであるカバディ対象にしているのだが、いやまーほんとに熱くて面白い。

8. YOASOBI

ライブに行くのが好きなんだが、ここ数年は割と同じアーティストバンドで固定されてしまっている。

そんな中で初めてワンマンに行くことにしたのがYOASOBI。

きっかけとしてはTVの観覧に気軽に応募したらあたって生で見れた→ライブがあるらしいので行ってみるか、という感じ。

割とミーハーな感じではあるが、ちょうど今週ドームに行くのでたのしみ!

9. 地面師たち(ネットフリックス

Xでひたすら画像が流れてくるので見た。

スッキリするという作品ではないが、非常に完成度が高く、何より演者が全員ハマり役だったのがすごい。

ずっと気になってた『全裸監督』『イカゲーム』あたりも含めてこれを機にネットフリックスドラマを見たい。

10. 有隣堂しか知らない世界

最近好きなYouTubeチャンネル横浜本社を持つ本屋有隣堂」が運営しており、あるテーマに沿ってスタッフゲストが愛を語るチャンネル

MCをつとめるR.B.ブッコローの歯に歯に衣着せない物言いと小気味いい編集が癖になる。

テーマがどれも興味深く、最近ずっと見てる。

オススメは”変な文房具シリーズ学研松原さんが出てくる図鑑回。

2024-11-05

anond:20241105122822

ありがとうございます自分は、自分の住む街の小さな新刊書店必要インフラだと思っていなく、基本的に専門書へのアクセスを確保したいと思っています。そのため大型書店が持続可能ビジネスであることが死活的に重要です(amazon重要)。自分読書好きになった経緯から子どもが本好きになるためには図書館へのアクセスの方が重要かなと思います古本屋一定数ある街は、それがインフラかどうかは別として、素敵だなと思います

頂いたご質問自分感覚で答えてみます:

リアル店舗web店舗を問わず在庫検索システムの構築にかかる費用書店単体で担うのか。

個人的には書店在庫APIがあれば、誰かがそういうサイトを作るのではと思います図書館の蔵書に関しては、calilがあるかと思います

会計列を短くする目的レジ台数を増やすとして、そのレジスペースを確保できるのか。またそのためのレジ要員の人件費はどうするのか。

店舗によると思います八重洲ブックセンター本店ときは、1Fにレジスペースがありましたが、最上階に銀行カウンターみたいな会計スペースがあったのでそこで座りながら数十冊・数万円の会計10分ぐらいでしてました。客単価によって、セルフレジ有人レジカウンターみたいに使い分けても良いと思います

新刊小売書店の付加サービスのもの訴求力必要なのか。

必要ないと思います書店での体験が全てです。ただ、「15000円以上のときに送料無料」のようなサービスがあると、(基本的に本を持って帰る自分のような)顧客対話できていない感を感じます。「ポイントx倍」とかのサービス本棚勝負できていない書店稚拙集客に走っている印象です。なお、八重洲ブックセンター物理的なポイントカードは結構好きでした。

書籍を取り寄せするために行われる口頭でのやりとりを短時間で済ませることがはたして可能なのか。

オンラインフォームのようなものがあれば、十分だと思います。参考までに、e-honだと注文は一瞬ですが、物理書店との連携中途半端です。丸善ジュンク堂のshopifyのサイトでも取り置き可能なので、取り寄せを可能にすることは出来るかもです。なお、その際、amazonサイトを見ているときがありますが、様々な理由により敢えて物理書店で買いたいときがあります

書籍を取り寄せするための流通システムamazone-honとでは流通システムが異なるが、その責は新刊小売書店が負うべきものなのか。

流通の細かな話は分からないですが、amazone-honを使わないで書籍を取り寄せしたいニーズもあるので、そうした潜在ニーズ新刊小売書店企業努力で発掘されたら良いと思います個人的には、敢えて物理書店で取り寄せする際は、10日後に納品とかで問題ないです。

しおりを作っているのは大半が出版社であり、自社でしおり制作している書店がどのくらいある(あった)のか。つまりコストカットしているのは本当に書店なのか。

八重洲ブックセンターではしおりがありました。ただ、トーハンが49%の株を持った2016年から、無くなりました。2024年オープンしたグランスタ八重洲店ではオープン当初はありました。神保町東京堂書店も昔あった記憶です。

本棚微妙につまらなくなったとして、それは取次のせいなのか。

→ これも細かな話は分からないですが、取次とのパワーバランス本棚書籍が決まっているような印象を受けるときがあります丸善日本橋丸善丸の内ジュンク堂池袋紀伊國屋書店本店自分比較的詳しい分野だと同じような本が並ぶ感覚が強くなっています神保町東京堂書店自分比較的詳しい分野だと結構厳しくなってきている印象です。

書籍以外を収益源にするのを少し危険に思う根拠

大型書店でx年前に入荷した数千円の本が売れた、みたいなのを積み上げるときに、数千円の文房具雑貨を売るのとオペレーションモチベーションも違うのかなと思います。また、文房具雑貨収入がメインの有隣堂を見ても、書店セレクトした文房具雑貨からといってそこまで面白くなく、中途半端に終わる気がします。丸善丸の内日本橋にあるような高級文房具絵画などは別かもしれませんが、自分がそうした商品を買うときは結局その専門店に行きました。なお、八重洲ブックセンタープレスマンシャーペンは良く購入してましたので、書店アクセントとしてあっても良いと思います

・書棚の回転率よりも客単価を意識するとなにが改善されるのか。

書店体験が変わると思います。今はレクサスを買うのに、カローラ販売店で購入している感覚があります

ブックカバーの付け方が凄く雑になったとして、それは取次のせいなのか。

→ 取次のせいではないと思います。なお、神保町東京堂書店はけっこうちゃんと付けてくれます外人外商に支えられている紀伊國屋書店微妙にこの辺が改善してきている気がします。

・「雑誌ベースインフラを全国に構築している」トーハンは同時に、書籍流通システムも構築していますが、コアな書籍を売りたい大型書店に関わるのが危険する根拠はなにか。

一般論として、toBをメインの収益源にしている企業toCに関わるのは難しいと思いますtoB向けのコストカットkaizentoC向けに中途半端にすると安っぽくなるだけな印象もあります大型書店場合について考えると、ニッチ需要にどれだけ対応できるかが重要なので、書籍流通システムを維持するためにマス向けの本や雑誌毎日物流網に載せたい取次とはやや利益方向性が違い、結果として大型書店で数万円の本を買いたい顧客ニーズ対応する体制を整備することが難しくなるのだと思われます

・いち業界流通販売構造をはたして社会全体で考えるべきなのか。

新刊書籍流通市場で寡占状態により競争が少なくなっていることで、公益が損なわれているならば、社会全体で考えるべきだと思います。なお、再販制度独禁法適用除外となっていることとは別の論点ではあると思います

・「文化事業」でなければ大型書店運営はほんとうに難しいのか。

1978年オープンしたとき八重洲ブックセンターは「文化事業」として数年の赤字前提だったようですが、結局2年で黒字化したようです。オープンして数ヶ月で1000万人の来店者数みたいな記事もありましたが、潜在的ニーズを当時の経営陣が把握できたのは、それが彼らが自身ニーズであり一番の顧客であったからだと思いますが、同時に「文化事業」として大胆な投資を出来たかなのだと思います上記のしおりが必要なのかどうかや文房具雑貨で稼ぐことの問題点みたいな議論貧乏くさい気がしており、結局大型書店は「文化事業」としてすることで潜在的ニーズを中長期で発掘し持続可能ビジネスになるのかなと思います。なお、今の大型書店本棚を見ると、ただ大きなスペースに本を沢山並べているだけ感もあり、そもそも書店員や経営陣はその書店利用者なのかなと思うときがあります紀伊國屋書店みたいな外人向けの運営は良く分かりません。

以上です

2024-11-04

大型書店の「トーハン」化

休日に暇だったので、図書館行って東京商工リサーチデータベース神保町にある東京堂書店データを見てみたら、トーハンが25%株持っていた。歴史的には東京堂の株をずっと持っていたようだが、2011年東京堂東京堂書店合併したらしく、その頃からパワーバランスが変わったのかなと思ったりした(多分、東京堂不動産賃貸収入東京堂書店赤字節税やすくした)。トーハンは、2013年にはブックファーストの全株、2016年には八重洲ブックセンターの株を49%取得している。2023年には丸善ジュンク堂書店も裏側のシステムトーハンに合わせた。結果として、今の日本大型書店に行こうとすると、紀伊國屋書店三省堂書店(現在本店改装中)等々を除き、トーハンの影響圏のなかでしか選択肢がないようだ。

個人的には、東京堂書店株主データを見て、少し納得感があった。というのも、八重洲ブックセンタートーハンが関わってから良くなったと思える点が全く無かったので(旧本店)。あと、下記の点も多くの書店共通すると思う。

...

折角なので鹿島出版社データも見てみたが、近年は売上は3億円程度を推移しているようだった。昨今の書店文化の衰退は、どちらかというと雑誌不況であり、書籍はまだ底堅いニーズはあるのではないかという言説を支持出来る一つのデータに思えた。雑誌ベースインフラを全国に構築しているトーハンが、コアな書籍を売りたい大型書店に関わることが良いことなのかは、もう少し社会全体で考えるべきだと思われる。確かに伊藤忠ファミリーマートに関わったことで、ファミリーマートクオリティーは上がったが、書店場合、取次が小売に関わることで本当にエンドユーザーにとって良いことなのか。少なくとも大型書店エンドユーザーにとって具体的に何が良くなったのか。八重洲ブックセンター鹿島卯女氏の遺産は数百億円あったが、そういう人の「文化事業」ではないと大型書店運営は難しいのではないか

鹿島卯女氏の遺産文化学術財団の基盤になったが、次の鹿島守之助が居るであろう新興企業への投資には流れなかった。アメリカワシントン・ポスト紙はグラハムからジェフ・ベゾス経営権が継承されたが、こういうところでも微妙に日米の差を感じる。

ちなみに、セブンイレブン鈴木敏文氏はトーハン出身

2024-10-31

F井電機の思い出

昔の職場が派手に爆発四散したので思い出を語ってみる。

とっくの昔に退職たから、今回の件の内部事情全然知らない。

期待して開いた人はごめんね。


大学の推薦で選考受けた。

写真やってたかカメラ関係メーカーに行きたかった。

一次面接で志望理由説明したら「うちカメラやってないけど?」

募 集 要 項 に 書 い て あ っ た ん で す け ど ?


調べてみたら2ちゃんねるブラック企業リストにも載ってた。

大学の推薦で受けてるから無碍に扱う事も出来ず、真面目に選考受けつつも落ちる事を祈っていた。

無 事 採 用 。


リーマンショックの影響が色濃い時代だったので、内定出ただけマシかって事で入社

本社入社式と新人研修だけ受けて、そこから中国工場に3か月間放り込まれる。


F井電機は「FPS」と言われる生産方式採用していて、カンバン方式カイゼンによる効率化が特徴。

要は昔えらい人たちがトヨタ工場研修を受けて「すげぇ!」ってなったトヨタ生産方式(TPS)をまんまなぞってるだけ。

FPS無限改善」とか言ってたけど「無限ではねぇだろ」といつも思ってた。

このFPSを学ぶために新人中国工場ライン工として送り込まれる。


工場広東省のド田舎にあるので娯楽はなく、自動的工場の寮に缶詰状態になる。

休みの日はたまに先輩が深圳に連れてってくれたりはあったけど、基本的工場周辺の飲食店スーパーに行くぐらいしか出来なかった。

工場で一緒に働くのは更にド田舎から出稼ぎに来てる兄ちゃんちゃんで、自分中国語話せなかったけどメモ帳漢字筆談で割となんとかコミュニケーションできてた。

無愛想な人もいたけど、フレンドリーな人も多くて異文化交流が楽しかった思い出がある。

ただ、自分たちがその辺の工員の10倍の給料を貰ってる事だけは絶対黙っとけと言われてたので、交流しながらずっと心にわだかまりがあった。


肝心の研修の方は、まぁキツいながらも面白かったかな。

ただ、それ以上の学びはそんなになく「こんなに金と時間かけてやるほどの研修か?」と思った。

研修の終わりに配属希望を聞かれたので、ライン担当していた製品部署希望した。(当然カメラじゃない)

最後送別会では白酒をアホほど飲まされ、みんなで寮のロビーで死んでた。掃除のおばちゃんごめん。


で、本社に戻って配属先発表。

全く別製品部署に配属が決定。

流石に3か月も工場にいるとその製品について詳しくなるわけで、それを活かす部署に配属されるのかと思いきや、全く別の部署

いよいよ何のための研修だったのかわからなくなる。


部署に配属されて、先輩のもとOJTで色々と学んでいった。

人に関しては良い人が多かったかなーと思う。

ただ、雑談で話す内容が基本「社内の噂話」「ゴルフ」「女」「酒」ばっかりで、全然水が合わなかった。

技術職ってもっとオタクがいるのかと思いきやめっちゃ体育会系

そういう意味では情に厚く面倒見のいい人が多かったかもしれない。

飲み会の後に興味ないおっパブに呼び出された挙句自分の分自腹で払わされたのは未だに納得してないけどな。


仕事の方は流石にアレコレと具体的には書けないけど、とにかく会社ケチだった。

年間休日数は業界内でぶっちぎりの最下位祝日のある週は土曜出勤ってパターン

出勤日数多いか給料いかっていうと全くそんなことなはい

しか残業代はフルで出てた。定時は22時みたいな感じだったけど満額支給だった。謎。


仕事で使う文房具や工具類は買って貰えないので基本自腹。

外注するような部品は流石に経費申請するけど、ホームセンターで買えるような材料は自腹。

外注先への見積もり依頼も基本的相見積もりを取って、必ず価格交渉するようにと厳命されていた。

地元のおじいちゃんがやってるような町工場に毎回価格交渉するのが本当に嫌だった。

良い仕事してくれる相手を買い叩こうとする会社が嫌いだった。

挙句、値段だけみて中国の激安工場発注して、とんでもない品質で上がって来た部品社員が手作業リワークすんの。バカかと。


そういえば、全国にある某施設に収めた製品不具合があるのが分かって、暇そうな社員集めて全国修理行脚するなんてイベントがあった。

北海道沖縄案件に誰が行くかでザワザワしてた気がする。

自分青森担当になって、往復の飛行機ホテル2泊の事前申請?をしたんだけども、

「往路は丸一日かけて青森まで新幹線で行ってください」「復路はホテルに泊まら夜行列車で帰ってきてそのまま出社して下さい」って言われた。

行きはバカみたいに時間かけて行くくせに、帰りそんな急いでホテル代までケチ必要あるんか???(帰着日に急ぎの案件があるわけでもない

ちなみにその夜行列車普通に遅延したので、出社したのは朝の予定が昼過ぎ。なんなんだよ。

出張の時はどれだけ時間かけてもいいから1円でも安い交通手段を探せってのがルールになってて、人件費って知っとる????って感じだった。本当にアホ。

自分が辞める直前の頃は業績も悪くて出張行くのは管理職以上ばっかりで

その管理職自身役員が納得するような安い飛行機めっちゃ時間使って探すような状況だった。あのさぁ人件費って(ry


まぁ、こんな感じで人にもモノにも金払い悪いし、本当にセンスないなって思った。


あと、おじいちゃん会長自分会社を好きすぎ。

会長が本書く度に社内で配ってた。誰も興味ないのに。

「業績悪いかボーナス減らすね」って言いながら自分の功績をまとめたWebサイトとか社史とか作ってた。マジそういうとこやぞ。

社長から会長になっても、新社長の影が超薄い。裏で牛耳ってるのは結局会長

社内行事があっても「会長は、会長でないと対応できない案件のため欠席です」ばっかり。

波乱万丈なAV機器業界で90歳のおじいちゃんが舵取りしてて生き残れるわけないじゃん。


辞める決意をした一番の理由やりがいの無さだったかな。

自分設計したもの工場で量産されて市場に出ていくのは確かにおもろいよ。

でも、

自分日本設計して、

行った事もない中国工場で量産されて、

アメリカのどこぞのウォルマートで売られて、

全然知らん人達が手に取っていく

って一見すると技術者として幸せなようで、全くやりがいがなかった。

自分仕事がどこにどう繋がってるのか、自分の目や肌で感じる事が自分の中では大切な事なんだなって気付いた。

から辞めた。


会社ものづくりしても何も面白くねぇわ!!!ってなって、今は全く別の業界で生きてる。

辞める時は上司が「そんなんで世間通用するとは思えない」って言ってたけど、普通に年収増えてるしノー残業だよ。

一緒に仕事してた人たちはどうしてるだろうなぁ。無事に逃げられてたらいいけど。

追記

嘘松認定されてて草

まぁ話半分で読んでくれたらいいよ。

編集画面開いたついでに小ネタ書いとくわ

2024-10-28

からよく物を落とす人って、集中力が欠けてるってことですか?

デスクの物をよく落とす人がいる

同じ職場で働く40代女性事務員書類文房具をよく落とす

仕事の覚えが悪く同じミスを繰り返している人だが、なにか病気なども考えられる?

デスクの角にぶつかったりゴミ箱につまずいたりもよくしている

2024-10-18

月刊コロコロコミック史上、最も重要漫画10

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20選  https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

週刊ビッグコミックスピリッツ史上最も重要マンガ5選 https://anond.hatelabo.jp/20241014232424

週刊ヤングマガジン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241016182953

月刊アフタヌーン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241017235116

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上記シリーズが好きなので、コロコロ大好きっ子の自分も書いてみた。

コロコロ小学生ターゲットとしているため、「自分子供の時に読んだ時代作品が一番で、それ以外の作品そもそもほとんどor全く知らない」となりがちと思われる。そのために「なぜこの作品が入っていないんだ!」という感想を抱かれやす可能性はあるかもしれない。なるべく公平に選んだつもりだが、あくま独断偏見による10であることをお断りしておく。

掲載年代順で、数字順位ではありません。

先達にならい、1作家最大1作品のみとしています

殿堂入りドラえもん/藤子・F・不二雄 連載期間1977年

いきなりの番外扱いで申し訳ないが、コロコロコミック自体が『ドラえもん』の総集編本として創刊された歴史があり、以降現在に至るまでコロコロコミックにとって『ドラえもんはいつの時代特別存在である。他の雑誌にこのようなスペシャルofスペシャル作品存在している例ってあるのだろうか? その存在感と功績は他と比肩できるものではなく、殿堂入りという形で別枠とさせていただく。

ちなみにコロコロコミックに掲載された『ドラえもん』は基本的に「小学一(~六)年生」といった学年誌などで発表された作品の“再録”で、藤子Fの生前コロコロ向けに新作が描かれたのは実は数話のみである。(『大長編ドラえもん』についてはコロコロコミック描き下ろし)

1 ゲームセンターあらし/すがやみつる 連載期間1979年1983年

コロコロコミック史だけでなく、マンガ史に燦然と輝く画期的な「ビデオゲーム漫画の始祖。

単に「ビデオゲーム」を題材とした作品というだけでなく、その後コロコロコミックは「ラジコン(RCカー)」や「ファミコン」「ミニ四駆」といった子供向けホビーを題材としたヒット作品を多数生み出すが、その礎を作った記念碑作品である企画コロコロ編集部発案によるものだが、この題材をすがやに描かせた慧眼も光る。

2 つるピカハゲ丸/のむらしんぼ 連載期間1985年1995年

「つるセコ」などの名台詞を生み出し、アニメ化もされたのむらしんぼ最大のヒット作。元よりギャグ作品の多かったコロコロの中でも当時際立ったヒット作となったが、この作品画期的ポイントとして「4コマ漫画」という点も見逃せない。当時でも4コマ漫画は“古典的”な形式と見られており、当時では新聞はじめ大人向けマンガ以外で見かけることは意外と少なかったが、児童誌にこのフォーマットを定着させた功績は大きい。

3 おぼっちゃまくん/小林よしのり 連載期間1986年1994年

後に『ゴーマニズム宣言』などの大人向け作品で名を馳せる小林よしのりだが、言うまでもなく元はギャグ漫画である常識外れに大金持ちのおぼっちゃま主人公で、ち○こやウ○コなど下ネタも多く小学生男子ハートをガッシリと掴む。「ともだちんこ」「こんにチワワ」などの茶魔語子どもたちの間でブームとなり、平成初頭のコロコロコミックを牽引する大ヒット作品となった。

4 ダッシュ!四駆郎/徳田ザウルス 連載期間1987年1992年

ホビー漫画に力を入れるコロコロ田宮模型タミヤ)とのつながりは深く、同社とのタイアップによるメディアミックス戦略は『ラジコンボーイ』(大林かおる/1983~1989年)を嚆矢とするが、その戦略が大きく花開いたと言えるのがこの作品田宮模型の「ミニ四駆」も、そしてこの作品もお互いの相乗効果で大ヒットを果たした。当時のミニ四駆ブームを牽引。

5 炎の闘球児 ドッジ弾平/こしたてつひろ 連載期間1989年1995年

熱血主人公の多いコロコロコミックだが、シンプルスポーツを題材とする漫画は意外と少ない。

その中で、スポーツ漫画といえば「野球」「サッカー」が多くを占めていた時代に、小学生には非常に馴染み深い「ドッジボール」をテーマにした新規性は、意表を突かれながらも「なるほど!」と唸らせられる。アニメ化のほか、ファミコンスーファミゲームボーイPCエンジンメガドラゲームギアと、当時発売されていたありとあらゆるゲーム機ゲーム化もされている(すげえ)。

6 スーパーマリオくん/沢田ユキオ 連載期間1990年~連載中

コロコロコミックにゲームコミカライズ作品は非常に多い。ヒット作も数多いが、その中でコロコロ代表する作品をどれか一作を選べと言われたら、これしか無いだろう。

任天堂の人気キャラスーパーマリオを題材とした沢田ユキオの超ロングランギャグ作品。連載開始は1990年で、なんと現在も連載中である昭和末期~平成以降に生まれ子どもなら、きっと誰もが一度は読んだことや目にしたことがあるであろう。

7 コロッケ!/樫本学ヴ 連載期間2001年~2006年

コロコロ歴史を語るうえで、80年代から活躍し『江戸っ子ボーイ がってん太助』『学級王ヤマザキ』などアニメ化されたヒット作も数多い樫本学ヴ作品を外すわけにはいくまいが、その中からコロッケ!』をセレクト。一話完結ギャグタイアップ作品の多いコロコロコミックとしては珍しい、連続冒険ストーリー漫画である。2年にわたるアニメ化、そして樫本学ヴはこの作品小学漫画児童部門を受賞した。

8 絶体絶命でんぢゃらすじーさん/曽山一寿 連載期間2001年~2010年(続編連載中)

21世紀コロコロコミックの『顔』である。じーさんと孫が織りなす子供向け不条理ギャグの大ヒット作品表題作2010年で連載終了しているが、続けざまに『でんぢゃらすじーさん邪』『なんと!でんぢゃらすじーさん』と20年以上に渡りコロコロ看板作品として現在も続編が描き続けられている。

9 ケシカスくん/村瀬範行 連載期間2004年~連載中

強烈で個性的文房具キャラクターが繰り広げるギャグ作品2004年連載開始、現在も続く超絶ロングラン作品であるでんぢゃらすじーさんと並び、長らくコロコロの2大ギャグマンガとして君臨。一話が短めでサクッと読める。SNSを見ると、コロコロコミックは卒業しても、このマンガだけは読み続けているという声もちらほら見られる。

10 怪盗ジョーカー/たかはしひでやす 連載期間2008年~2017年

どんなものでも盗み出す怪盗ジョーカー主人公としたたかはしひでやすのヒット作。魅力的なキャラクターたち、一部では強引とも評される(?)トリックも含め子どもたちの大きな支持を得た。

別冊コロコロに連載開始され、その後月刊コロコロ移籍。根強い人気でアニメシーズン4まで続く。別コロ時代を含めると10年以上という長期連載で、連載開始時に小学校高学年だった子どもは連載終了時にはもう大人だが、最終話は見届けられたのだろうかと気になる。

次点

作家作品縛りのため選外としたものも含め、次点作品を挙げておく。他の方の意見も聞いてみたい。

・とどろけ!一番(のむらしんぼ)1980-1983

ラジコンボーイ(大林かおる)1983-1989

がんばれ!キッカーズながいのりあき1984-1989

ファミコンロッキー(あさいもとゆき)1985-1987

あまいぞ!男吾Moo.念平)1986-1992

かっとばせ!キヨハラくん河合じゅんじ)1987-1994

ビックリマン竹村よしひこ)1987-1990

おれは男だ!くにおくん穴久保幸作)1991-1996

・爆走兄弟レッツ&ゴー!!(こしたてつひろ)1994-1999

爆球連発!!スーパービーダマン今賀俊)1995-2001

学級王ヤマザキ樫本学ヴ)1995-2001

ポケットモンスター穴久保幸作)1996-2002

超速スピナー橋口隆志)1997-2000

・うちゅう人 田中太郎ながとしやすなり) 1998-2004

ドラベース ドラえもん野球外伝むぎわらしんたろう2000-2011

ペンギンの問題永井ゆうじ2006-2013

2024-10-15

見ていてつらくなる家事のやり方

配偶者家事のやり方が見ててつらい。

ひとつタスク100%にせず30%とか50%で別のことを始めてしまう。別のことってのは別の家事タスクだったり家事じゃないものもある。いそがしい時間帯に家事マルチタスクになって中途半端状態になることはよくあるし仕方ないのだが、そうじゃないときにもとにかく中途半端で投げ出してある。

家事以外の行動にもあらわれていて、何かを書くためにペンを使っても片づけない。ハサミやカッター、糊といった文房具も出しっぱなしで、決まった場所しまわない。だから次回使うときに必ず探すアクションをはさむ。(この「探すアクション」は別の家事を放り投げて開始することが多い)

鍵とかスマホとか財布とか重要ものについても決まった場所に置かないから、ひどい時は一日なんども探している。

ものごとを最後までやり切らないから家の中は当然散らかる。その散らかった状態を本人が目にすると、どんどん不機嫌になる。他の家族に当たり散らすこともある。「自分ひとりが全部やることになるのは不公平だ」みたいに。いや、そんなわけねーだろ。君より自分の方がやってる家事は多いんだからそもそも概ね君が自分で散らかしたものばかりで、なんなら複数の仕掛中タスクを放り投げてテレビ見始めたり昼寝し始めたりしてたでしょ。テレビや昼寝のあとはいつも不機嫌だけど、それってやることを終わらせずに放り出すからなんだよ。

ゆっくりでいいから一個一個を丁寧にきちんと終わらせる癖付けは、もうこんな大人になってしまうと改善しようがないだろな。

2024-10-12

カフェで何か書いてる一人客のおじいちゃんが気になる

ドトールカフェクリエでたまに遭遇する、手書きで何かを書いてる一人客のおじいちゃんが地味に気になる。

書くための道具は人それぞれで、高橋手帳だったりコクヨノートだったり四つ折りにしたコピー用紙だったり、鉛筆だったりボールペンだったり、消しゴムだったり修正テープだったりする。

どれも使い込まれていて、お気に入り文房具なんだな、というのはなんとなく伝わってくる。

本や新聞文章を書き写している人もいれば、手帳マンスリーページに予定を書いてる人もいる。

かと思えば紙が真っ黒になるくらい何かを書き殴っている人もいて、その「何か」が分からなくていつも手元を凝視したくなる。

モーニングを食べながら、コーヒーを飲みながら、買い物中の家族を待ちながら、おじいちゃんはいつも何かを書いている。おそらく誰にも見せることはなく、自分のために書いている。

誰かカフェで何かを書いてるおじいちゃん取材して、統計をとって、このどうってことな日常の謎を解明してくれないだろうか。

2024-10-10

たたんだらA4になるA3はいクリアファイルタブレットスタンド

この二つは帰り道の文房具屋で買っておきたいのを忘れずに

anond:20241010120107

ChatGPTさま推薦はこれだ

1. ガジェット

最新のノイズキャンセリングヘッドホン: 音楽ポッドキャストをより高い音質で楽しめるし、リモートワークや集中したいときに便利。

スマートウォッチ: 健康管理アクティティトラッキングに役立ちます。見た目もスマートです。

2. 趣味関連の贅沢品

品質なレザーバッグや財布: 毎日使えるアイテムで、長く使える高品質もの自分プレゼントするのは良い投資かもしれません。

シングルモルトウイスキー: 高級感があり、リラックスタイムを楽しむには最適。自分へのちょっとした贅沢として。

3. 自己投資

オンラインコースや新しいスキル習得: 新しい技術趣味を学ぶために投資するのも、自分を成長させるいい機会です。

高級な文房具セット: 紙に書くことが好きなら、上質な万年筆ノートを贈るのも良いですね。

4. 体験型の贈り物

温泉旅行: 週末や休日温泉旅行リラックスするのも、リフレッシュできる良い方法です。

料理教室体験ワークショップ: 普段とは違うことにチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません。

2024-10-09

子供の欲しい物を我慢させるにはなんて言えばいい?

息子7歳が『最強王図鑑』関連の物をなんでも欲しがる。

書籍文房具・服・靴・カバンカードお菓子おもちゃ…。

高くても数千円なので買ってやれない事はないけど数が多いので欲しがるたびに全て買ったらさすがに家計にも響いてくるので無理。

しかし「この前も買ったかダメ」みたいに言うとぐずって泣き出すので無理矢理ひきはがして帰る。

しばらく息子はめそめそしているけど家に帰るとおさまる。

かわいそうなので買ってやりたいけど我慢もしてほしい。

何か良い方はないのだろうか。

2024-09-24

能登大雨で行方不明になった中学生女子の家庭

輪島中3年の喜三翼音(きそはのん)さん(14)の捜索は23日も続いた。両親や祖父母らも活動に加わり、翼音さんと親しい同級生らが祈るように見守った。

 早朝から警察消防自衛隊重機などを使って倒木や土砂をどかす作業を続けた。父の鷹也さん(42)や母の紗菜さん(25)、祖父母らもスコップを手に、写真文房具などの持ち物が見つかった場所を重点的に捜した。

https://www.chunichi.co.jp/article/962177

喜三翼音(きそはのん)さん(14)

母の紗菜さん(25)

喜三翼音(きそはのん)さん(14)

母の紗菜さん(25)

11歳で出産・・・

どういうことなんだ!?

俺は胸が高鳴るのを感じた。

長男の翔杏(しあん)さん(13)がサッカー練習試合で外出し、鷹也さんは午前7時半に勤務先の製材所へ。妻の紗菜(さな)さん(25)と次女の桜音(みおん)ちゃん(1)は保育所行事に出掛け、塚田川沿いの家に残ったのは2階の自室で寝ていた翼音さんだけだった。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1526574

更に13歳の息子!?

11歳で子供を産んだとして、うっかりできてしまい愛し合っているので周囲も認めるということはあっても

流石に立て続けに二人目を産むことがあるというのか?

 鷹也さんが2年前に再婚し、ともに暮らす妻の紗菜さん(25)も直後に外出先から電話し、「なるべく高いところに逃げて」と伝えた。翼音さんは「うん、分かった」と応じたが、午前10時には連絡が途絶えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/06fe3a735819ad46629b2b3a5151483fffbc51ee?page=1

なんだ、再婚

そうだよな11歳は産める子も多いだろうけど流石にないよな

ハーッ安心したのかガッカリしたのかわからない

2024-08-19

ファンシー趣味の男と付き合いたい

ゆるキャラとかサンリオとかのファンシーものが好きな男と付き合いたい

可愛いもの大好きというレベルでなくていい

ただ、家にあるキャラクターもの雑貨とか、LINEスタンプとか見たときに良いじゃんって言ってくれるような人がいい

男、マジでそういうのに興味ないよな

私の周りにいる人が皆そんな感じだから余計にそう思う

ディズニーとか行ったときもグッズ売り場でワイワイしたいんだよ私は

これ可愛いやん!とか二人で言いたいんだよ

たまーーーに「俺かわいいもの結構好きだよ笑」みたいなこと言ってくる男もいるんだけど

どの人も女に好かれるために無理やり演じてる感あって嫌だった

あと、かわいいもの好きな俺のギャップどうすか?笑的な自意識も感じる

立ち飲み屋好きって言ってる若い女の子みたいな感じ

はいはい…ってなる

そうじゃなくて、なんとなくキャラクターもの好きな人がいいんだ

こういう人って沢山いそうなのに自分の周りには何故かいない

おじさんはいっぱいいるのに同年代の男だと全然いない

どこにいるんだ皆 かわいいもの好きだろ普通に 出てきてくれよ



え、結構反応あるじゃん

やっぱり普通に世の中にいるんじゃんそういう男の人

マニアレベル趣味じゃなかったらわざわざ他人に言わないってそれはそうなんだけど

そもそも嫌いっていう人も多くない?気のせい?

付き合ってた元彼が皆キャラクターものとか一切興味ないタイプの人ばかりでさ

そういう小物使うの絶対嫌!みたいな感じで

私が使ってる文房具とか全部否定してきてすごい嫌だった思い出があるんだよね

なんなら無地のブランド物とか渡してきて趣味上書きしようとまでしてた

から、皆キャラクターもの嫌いなのか……って思う気持ちもある

実際、男がいい年してかわいいもの好きだったら負けみたいな風潮はあるだろうなとも思うし


でもそんなことないよね、

会社にもキーホルダースライムドラクエの)にしてる人とかいるし、ドアラボールペン使ってる人もいるし 皆おじさんだけど…

こう、好きとまでは言わんから、そういう小物に抵抗が無い人と仲良くなりたいよ


あと、おじさんじゃ駄目なの?って聞いてる人いるけど駄目だよww 年齢的にどうしても付き合うの無理があるよ

周りにいたら嬉しいかもしれんけど

2024-08-13

結局蔦屋本屋としては使いものにならない

書店を真面目にやる気がないなら書店看板下ろして総合スーパーにでも業態転換しろ


この付近で面積だけはあるくせに他の商品に比べて本の取り揃えも文房具の取り揃えもクソ、その割にブルボンとか服とか成城石井とか置いて面積削ってんじゃねえ


加えて接客ゴミで聞いてもロクに答えない、逆ギレまでされる


挙げ句の果てにかなり高めの商品を何年も日ざらしにしたままなのに定価販売とか、商品商品として扱ってないのはマジで販売業失格


紀伊国屋丸善もそこそこアレだけど、蔦屋比較対象に入れる価値がないわ

2024-08-12

anond:20240812080319

「40円の鉛筆を100本買ったらいくらになりますか?」という問題に「うちの近所の文房具屋だとセット割引があるので3000円」と答えたら間違いだろ。

「この時おかあさんはどう思いましたか」は、自分はどう思ったと思うかを聞いているわけじゃない。

文章スタンダードな読み方・書き方をできるようにするのが国語の授業であり、それができているか確認するのが国語テスト

2024-08-11

会社勤めなのにこっそり自腹で買ってる仕事道具

ってある?

自分文房具全般マウスキーボード

申請めんどいし、してもこんなん申請すんなよの圧を感じるし、そもそも許可降りない場合もあるし。

2024-08-08

anond:20240807182704

ほんと増田ってチー牛の集まりなんだな。。。生花っていっても、花束なのか花籠なのか区別もつかねえ連中の集まりアドバイストンチンカンで話になんねえよ。

そもそも同僚の女の子誕生日会社に花をもっていくバカいるか? 絶対「そっと」渡すべきだし、そうなら文房具とかお菓子(生以外)だろうが。

2024-07-13

ハイノートエキスポに行って後悔した

なんのこっちゃと思うかもだが、グンマー高崎でやってる文房具屋のイベント

ワークショップ子供向けイベントなのはまだいいが、普段売ってるものか超高額限定しかないのはいただけない

徒歩1分の実店舗で買えるものほとんどで、万年筆インクとかマステくらいしかないんよ

こうさ、もっとオモシロ文具が出てればまだ楽しめるのに、何もない。

おまけに駐車場に入れない車が大渋滞して周囲に迷惑かけまくってる

所詮地方の小さい文具屋のイベントから期待しすぎたのかもしれないが、こんなのよりもちゃんとした企画運営できるとこに行ったほうがはるかに楽しめるぞ

から悪いことは言わない、今から行こうとしてる酔狂増田は来るのやめとけ

ぶっちゃけ子持ち以外は行く価値ないし、子持ちもワークショップのげんなりする列にうんざりするだけだからもうやめとけ

2024-07-03

擦れているインクに見切りを付ける増田須丸血を力みに勲位類テレスか(回文

おはようございます

私いつも思うんだけど、

たまーにつ買うボールポイントペンとか、

インクで無くなっちゃいがちなものたまにあったりするじゃない。

滅多に使わないかインクが出なくなっちゃうやつ。

たまに試し書きで丸をグルグル書くんだけど、

途中で途切れて、

それそのペンインクが出ないこと分かっていても捨てられない何かがあるのはきっとシャープペンシル機能があるからだと思うけど、

もっともっと使わないのがシャープペンシル機能の方で、

鉛筆で書くって事柄あんまり本当にないのよね。

からいっそのこと、

この使えなくなったペンは捨ててしまってそれこそ窓から放り投げてしまっても良いぐらいのそんなものなんだけど、

なんか捨てられないのは私に何か理由があるのかしら?

いやでもこれ

シャープペンシル機能は使えるしなんかもったいないなぁーって思いつつ。

いつもペン立てには刺さっているのよ。

そんで使おうと思ってもインクが出ないことを

その都度思い出してって感じ。

それの繰り返しなんだわ。

使えないと分かっているのに、

でも確か替えのインクの芯もどこかにあったはずなんだけど、

数種類のボールポイントペンを使っているか

どれがどのボールポイントペンの替え芯だったかよく分かんなくなって、

今この時に悠長に適応する対応した替えのインクの芯を探している旅には出るわけにはいかないのよね。

そのぐらいなんか

またやってしまったわ!って出ないインクボールポイントペンを手に取って思うんだけど、

出ないと分かっていても、

なんか今ならコンディションいいかも!となんの根拠もないのに

今ならインク出るかも!って微かな期待に寄せては返す波のように期待したところで結果やっぱりインクは擦れて出ないのよね。

ペン先の太さの種類も細いからすぐにペン先が駄目になっちゃったり乾燥したりするのかしら?

あれ今思ったんだけど、

ボールポイントペンペン先復活材みたいな、

液体にちょいと浸せばペン先が復活してインクが滑らかに出てまた書き味抜群のものに戻るって言うそんな便利アイテムって文房具博士がいたら教えて欲しいわ。

そういやペン先ってまあそんなにコスト重視にするほど無視していい単価じゃない

1本とか2本とかまでなら、

それならいっそのこと新しいペン先に取り替えて暮らすってことが

番手っ取り早いかなーって思ったわ。

取り出すごとに10秒試し書きしているのを月何回行っているのか?

いや月何回も無いけれど2~3か月に1回はやってしまっているので、

新しいものに取り替える方が得策なのかも知れないわね。

こうしている間にも時間がどんどん経ってしまうのよ。

ペンケチるわけでは無いけれど、

なんか執着してしまうと捨てるに捨てられないのよね。

そんなペンがもうペン立てに256本は刺さってるので、

これ実質もう機能してないわよね。

そのぐらいあるなら全部窓から投げ捨ててしまっても良いときだと思うわ。

そうね!

そうするわ。

うふふ。


今日朝ご飯

半熟玉子チキンカツサンドイッチです。

朝にカツ系はちょっと重いけれど、

なんかお腹が空いていたので、

よく食べられたわよ。

美味しくいただきました。

デトックスウォーター

水出しルイボスティーウォーラーが美味しくて、

ティーパックがたくさん入っているからお得と思ったけれど

なんかいつも買ってる銘柄とは違う感じの味がして薄いような気がする、

抽出時間はそんなに変わらないはずなのに、

そう言った違いもあるので、

なかなか安いものに飛びつくってのもこういうことが起こりかねまくりまくりすてぃーなのよね。

とはいえ

もとのルイボスティーのどの銘柄だったかは忘れちゃってそうだわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-05-12

詩とか俳句短歌について思うことメモ

もう人生の折り返し点をすぎて久しい。目を通す文字は、仕事書類ばかりとなった昨今。

でも小学校高学年から中学生にかけての頃に、文学少女に憧れた時期があった。

書店の奥のほうにいっては新潮文庫コーナーで、適当に数冊手に取っては解説に目を通したりしていた。

まれて初めて自分で買った詩集は、井上靖詩集だった。小学校5年生か6年生の頃だと思う。

頁を開いたとき、これは詩なの?というのが最初感想だった。普通に文章だったからだ。

調べてみると、井上靖の詩は、散文詩という形式らしい。なにが自分の知っている詩と違うのだろうというところで

「韻」という言葉もその時初めて知った。

井上靖詩集を手に取ったのは、国語教科書に載っている著者の本でなるべく読みやすそうなものを探したからだった。

というわけで、あすなろ物語のついでに手にしたのが、人生最初詩集だった。

小中学生の頃、国語の授業で、詩や短歌に少し関心をもった私は、韻を踏む、という作法が苦手だった。

季語などルールがあったり、韻で楽しめなければならない、みたいなもの短歌俳句だとすると、ちょっと縁がないなと。

特に覚えているのは、中学校の時習った在原業平短歌に、かきつばたを詠みこんだものがあるが、韻だけでなく、言葉ニュアンスにいろいろな仕掛けを作らないと詩として成立しないのかと思うと到底自分には向いてないジャンルだった。しかし、そうはいっても、短い言葉で何かを表現してみたいという思いは消えず、ひそかに詩集をつくって引き出しの奥底にいれていた。


井上靖の詩のなかに

幼少の頃、川辺の石段の下で手を洗っているとき不意に石鹸が手元を離れ、深みに落ちていったという情景の詩があった。その喪失感をその後の人生でも刻まれているという内容だった。これなら自分でも書けるかもしれない、と思った。

自分世界表現の仕方や詩の味わい方を学べたのも井上靖の詩の影響が大きかった。

例えば、雪という詩がある。


 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

 こういう二行の少年の詩を読んだことがある。

 十何年も昔のこと、『キリン』という童詩雑誌

 みつけた詩だ。雪が降って来ると、

 私はいつもこの詩のことを思い出す。

 ああ、いま、小学校教室という教室で、

 子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。

 この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。

 勤勉、真摯調和

 そんなものともどこかで関係を持っている。

井上靖詩集運河」より

中学生の私は、なるほどと思った。

詩というのは、雪が降って鉛筆の字が濃くなったという描写やその言葉なかにあるのではなくて、物語は書かれてない背景のなかにあるのだなと。

鉛筆の字という描写だけだったら、だから何?という感想しかない。しかし、鉛筆を持つ誰かの表情を想像し、その背景を想像して足してあげることで一枚の絵になる。

井上靖の次に手に取った詩集もよく覚えている。

武者小路実篤だった。やぱり散文詩だった。

当時、大好きだった先輩が「友情」を読んで感動したといっていたので、友情ともう一冊詩集を手に取った。その後しばらくして、私の失言が原因で先輩は私からフェイドアウトしていった(つまりフラれた)ので文学をダシに先輩と仲良くなろうという作戦は失敗した。しかし、武者小路実篤の詩はそんな私をなぐさめる言葉にあふれていた。

いじけて 他人にすかれるよりは 欠伸(あくび)して他人に嫌われる也 夏の日。 嫌う奴には嫌われて わかる人にはわかってもらえる 気らくさ。


ほどなくして、種田山頭火という自由律俳句というジャンルを知った。

山頭火面白い普通俳句じゃないところがいい。規律から解放されるってすばらしいことだと。

定型詩嫌いな私にとっては、ある意味で、俳句短歌エントリーポイントとなって、

新聞の俳壇や短歌欄に時々目をやるようになった。

いわばお勝手からこっそり入門したような形だ。

しか俳句は、季語の煩わしさにどうしてもなじめず、自分には遠い世界のままだった。

いつしか手にしていたのは、興津要解説する江戸川柳 誹風柳多留だった。古典落語にはまり始めた時期だった。

剣菱という酒を飲むことを江戸時代の人が剣菱る(けんびる)と言っていた、など、現代言語感覚と近い、興味深いことがいろいろと書かれていた。

エロい川柳結構好きだった。今でいうサブカルチャーだ。

その後は巴毎晩組み敷かれ

木曽義仲の元を離れ、和田義盛に見初められ身柄を預けられた巴御前、ネトラレ系の元祖ともいうべき味わい。思春期の私はこうした江戸時代川柳妄想たくましく想像し、手が動いた。五七五だったら、こっちの世界のほうが楽しい

一方、短歌のほうは、というと、当時の朝日歌壇は毎週とても楽しみにしていた。

俵万智サラダ記念日ベストセラーになったからというのとは全く関係なく、プロではなく、市井のいろいろな人が短歌を詠んでいるということが興味深かった。

例えば、こんな一首。

わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり

あさま山荘事件を起こした連合赤軍幹部坂口弘収監中の東京拘置所から毎週のように短歌朝日歌壇投稿していた頃だ。

朝日歌壇では他にも穂村弘がいた。短歌表現する世界の幅広さを朝日歌壇で知った。

そして渡辺松男太田美和が常連投稿者として名を連ねていた。

風花って知っています

さよならも言わず別れた陸橋の上

渡辺松男太田美和は実社会で互いに関係があるわけではなく、それぞれの思いを歌に込めていたのだと思うけど、なぜか不思議と互いに呼応し合うものがあった。これは当時の歌壇リアルにみていた人にしかからないことだけど。雨の森や樹々など独特の世界観を表現する渡辺松男に対して、雨の日に部屋にこもれば憂鬱発酵すると詠んだりする太田美和。

生活で恋をしていた私は太田美和の言葉自分を重ね合わせた。


でもこのころが私の文学少女期のおわりだった。

大学卒業したものの、就職できずに苦しむ時期がやってきた。就職氷河期というやつだ。

生活が一変した。

書店で立ち寄るのは、奥の文庫コーナーではなく、店の前の新刊コーナーであり、資格取得のコーナーだった。

購読紙も朝日新聞から日経新聞に代わり、東洋経済となった。

世の中からどんどんと取り残されてゆく焦りでいっぱりになっていた。

山頭火武者小路実篤もへったくりもない、そんなことより面接資格だ!という日々。

就職が決まってからは、病気になったら人生終わりだし、干されたら終わり。もう一歩先に、もう一歩とただひたすら走り、走らされる人生が始まった。

たまに思い出しては、現代短歌最近の潮流を知りたくなって、枡野浩一の本を手に取ってみたりはしたものの、ピンとこなかった。

若い頃あれほど好きだった渡辺松男も改めて著作をみると作風が変わったのかと思うほど、何一つ言葉にくすぐられることなく、不感症になっていた。変わったのは自分のほうだ。


それから数十年、あるとき気が付くと、新しい家族が増え、家が建ち、旅行などしている。

そういえば何十年も詩や短歌を目にしていない。寺山修司の本は引っ越しのどさくさでどこかにいってしまっていた。

思春期のことを遠く思い出すようになった。実家の部屋の引き出しにはまだヘンな自作ポエム集が眠ってるはずだ・・。自分死ぬ前にはなんとしても奪取してこないといけない。

中年になっていいかげん自分限界を悟って、ふっと一息いれた、という形だ。

ふと思い出すのが、最初に買った井上靖詩集

 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

この二行の子供の詩を、何十年も経って思い出す井上靖感覚がとてもよくわかるようになった。


これは人生の楽しみを食に見出して、ワインをたしなむようになってから思ったことでもある。

詩を楽しむということとワインを楽しむことには、ひとつ共通点がある。

どちらもウンチク語ってめんどくさい奴がいる、という意味じゃない。

鉛筆の字が濃くなる、という情景として、勤勉で真摯子供の姿を思い浮かべる、という

文として書かれていることと、書かれていない想像の背景の補完的な関係は、ワイン食事、一緒に食事するひととの関係によく似ている。

ワインの味や香りは、それだけで勿論、それぞれのワインに特徴があるし、品種ビンテージ気候土壌などさまざまな情報がある。

しかワインのおいしさを決めるのはそれだけではない。過去に飲んだ記憶とか、一緒に食べているもの、そしてそのとき話題、体調などに大きく左右される。

だって同じことで、喉が渇いているときの一杯と会議中にやり込められているときの一杯は全然違うはずだ。

マリアージュという言葉があるように、ワイン一種調味料として機能するため、食べ合わせ重要だ。

またワインプロファイル情報あるかないかも味を左右する。

ブラインドで呑むワインはどんな高級ワインだろうが、初見ワインしかない。ワインの特徴まではわかってもそこまでだ。

逆に偽の情報表現かに補完してしまえば、コンビニ販売しているワインを高級ワインと偽って出してもたいていの者には気が付かれないだろう。

ワインを色やら香り、余韻など物理的に因数分解した表現ができても、美味しさは客観的規律として表現することはできない。

詩も同じだと思う。規律ばかりを語るひとがあまりにも多い。本居宣長には悪いけれど、歌をつくるのは道だとしても楽しむのは道じゃないと思うんだよね。

井上靖が「小学校教室という教室で、子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。」というとき井上靖にとってその詩に初めて出会ってからの何十年間が効いてくる。井上靖は詩は規律ではなく、詩との出会い方だと教えてくれた人だ。

その情景を自分のなかでセットできるかどうかは、鑑賞眼の問題ではない。

どちらかというと、そのような情景がセットされてしまう、長年の思いの蓄積、その詩と出会ったときメンタル、いわば偶然の力だと思う。

渡辺松男太田美和が並んで歌壇掲載されていたあの空気感にしても、あのとき限りのものだったのだろう。

失恋をして武者小路実篤の詩に慰めれられた思い出もそう。まさに一期一会

先ほど、卒業してから詩どころではなくなったと書いた。

そのとき自分が置かれれる状況やそれまでの経験によっては、詩に対して、鈍感になることだってあるのだ。


ところで、先日、Yahoo芸能ニュースをみていたら、TBSプレバトというバラエティー番組で、俳句を競う企画があって、ある芸人俳句先生から5点と酷評されたと報じていた。

お題は「文房具」で彼女が読んだのは

消しゴムが 白き水面に ボウフラを

というもの。作者は「頑張って勉強して、消しゴムを何回も消すと、消しカスがたくさん出る。それが白いノートにたくさん積もっていると、ボウフラのように見えるという句です」と意味説明したものの、腹が立つ、とまで評者先生にののしられている。

ちょっと間抜けた感じはするものの、正直、なんでそこまで素人俳句酷評されなければならないか理解できなかった。だが、番組演出脚本としてはそれがオチなのだろう。

演出もさることながら、これは、他の出演者俳句が以下のようなものだったことも影響しているように思えた。

迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字

虹の下 クレヨンの箱 踊り出す

天王山 黒ずむ袖に 薄暑光

薫風や 隣の君と 教科書

こんなふうに優等生を気取った俳句がずらりと来たら、それは「お約束」として、こき下ろすしかないのかもしれない。

バラエティー番組のなかで俳句を味わうということはつまり、こういうことなのだ。その芸人に対するイメージ作品クオリティが補完されてしまうのだ。

しかし、この句が仮にお笑い芸人ではなく、どこかの学校児童生徒が作ったものであったとしたらどうだろう。

消しゴムをかける姿は、情景としては授業中であることを示唆している。5月番組文房具からまだ気持ちフレッシュだ。だけどがんばろうという気持ちは長続きしない時期でもある。

ぼうふらにみえるほど消しゴムをかけるくらいだから、授業中、何度も消していて、その間、ノートをとる手が止まることになっただろう。

それでも授業はお構いなしに進んでいく。溜まってゆく消しごむのカスからは、授業についていく焦りとともに、生徒のひたむきさ、間違って消すことが多い生徒のどんくささも垣間見られる。

いかげん疲れたかもしれない。めんどくさいと思ったかもしれない。

一方で白い水面(ノート隠喩)は、清潔さや純粋さを象徴している。

ふと手を止めた瞬間に、そこにボウフラがいるようにみえた、というのは、一瞬立ち止まってボウフラ?などとくだらないことを想像してしまった自分の不純さや切れた集中力で抜けてしまった気力(投げ槍感)との鋭い対比となっている。

と、このように解釈すれば、俳句としてむしろ「ボウフラを」で間抜けた形で止めた意味が出てくる。そこから先は、苦笑いなのだ

ボウフラを季語と認めるかどうかはわからない。しかし、純粋に詩としてみれば、消しゴムとボウフラという組み合わせは非常にユニークだ。

また、どんくさいもの弱者がボウフラというノート上のより小さい存在視線フォーカスする、という手法小林一茶方法とも通じるところがある。

番組の評者は、この芸人俳句酷評したうえ、次のような添削をしたという。

しかすはボウフラみたい夏休み

夏休みかよ。口論の途中で勝手に話の前提を変えられたときのような不快感を覚える添削だった。消しかすって文房具じゃないし。

しかし、誰しも詩に対して鈍感になる、そういうことはある。端的にあれバラエティ番組からね。

ただ、私の場合、やっぱり俳句には縁遠いのだろうと思った。俳句がメインのカルチャーであろうとする、優等生を選ぼうとする、そのいやらしさも嫌だ。上品そうな季語を競うかのような世界一種ルッキズムだ。夏休みかいって勝手おめかしさせようとするんじゃねーよ。

そういうところがまさに、かつて私が川柳などのサブカルに引き寄せられるひとつ動機だった。ボウフラにシンパシーを感じる感受性は恐らくはかつて親しんでいた落語川柳で身につけたものだろうからゆりやん一句を悪くないと思うのは邪心かもしれない。そもそも番組ADがテキトーにつくりましたってオチかもしれないんだけどね。

300円でおいしく飲めるワインもあれば、駄作でも楽しめる作品もある。そういうことだと思う。

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