はてなキーワード: 音楽配信とは
この文章は、色々なグループを程々に推しているアイドルウォッチャーが、タイプロをうっすらと眺めながらアイドルに2024年くらいの日本の男性アイドルグループに必要なことについてつらつらと考察してみたという記事です。
timeleszの前身のSexy Zoneは、2011年に結成されて結成13年を迎えるベテラン男性アイドルグループです。元々は5人組だったところに、2024年の時点では3人まで体制が縮小し、巻き返して人気拡大を狙うために増員という決断をしてタイプロが開催されることになりました。タイプロは「timeleszの人気拡大」のための増員施策としてのオーディション番組という位置付けとなります。
では、増員前のtimeleszってどのくらい人気なの?というところですが、wikipediaによると執筆時点の最新シングル「because」の初動が25万枚(同社は音楽配信には積極的ではないケースが多いのでCD売上枚数で比較しています)。これがどのくらいの数字かというと、比較対象として、Snow Manは2024年に発売したシングル「break out」は初動106万枚、 SixTONESの「GONG」は初動42万枚、またSTARTO社以外のアイドルでも、JO1は(wikipediaには記載が開く、またダウンロードやストリーミング配信等もあるので正確な比較はできませんが)シングルCD初週売り上げが50万枚を超えている記事がありました。そういったことが、2024年時点のtimeleszの人気を測る上で一つの指標になると思います。
私自身がアイドルウォッチャーをしていて過去に驚いたことの一つが、Sexy Zone時代、グループのセンターは圧倒的な華を持ちパフォーマンスも上手で世間的な露出も多い中島健人さんではなく、グループで一番可愛らしいビジュアルを持つ佐藤勝利さんだという事実でした。これは、Sexy Zoneは結成当時、若さとそのビジュアルに重きを置くグループ(言い換えると、それが自分達に求められている最たるものだという認識が内部にあるグループ)だということだと理解しています。彼らのデビュー年齢を考えても「かわいらしい未完成な男性(デビュー当時は男性というより男の子ですね)」というテーマでグループの形が作られたのだろうと。
事実として、そこから10年以上経った今でも彼らの外見的魅力は、年相応以上の可愛げや、可愛げに変わる色気や精悍さ等に置き換わりつつも、デビュー当時以上に磨かれて放たれています。
一方で、(Sexy Zoneデビュー以前からも人気はありましたが)東方神起やBTSといった歌もダンスも上手な「完成した(完成に近い)」男性アイドルとしてのK-POPが本格的に日本に台頭してくることで、徐々に「未完成」の男性アイドルの需要が減ってきているというのが、2024年の男性アイドル市場の様相ではないかと感じます。(補足:これはどちらがいい悪いという話ではなく、単純に日本の人口が増えていかない局面なので、男性アイドルファンも総数は増えない。その中で様々なアイドルグループがあるということはパイの取り合いになるため、相対的にSexy Zoneの路線に対する需要は減少するということです)
さらに、旧Sexy Zone にとって逆風となったのは、こうしたK-POPが台頭してくることで、相対的にアイドルファン側の見る目が肥えてしまったことです。ハイレベルなパフォーマンスをするグループも同じ“男性アイドル”という舞台上の勝負となってしまうため、パフォーマンスを見るファンの感動の下限値が以前に比べて高くなってしまったことも、「未完成」というアイドル像ではファンを拡大することが尚更難しい状況を作る一因となりました。
そういう状況の中で、逆風に向き合いながら成長して適応してきた10年以上のキャリアを持つメンバーが、グループの名前を変えて、メンバーを新たに募集して人気を拡大していくというのは、旧来のチームのコンセプトを刷新していく必要があります。つまり、「未完成を経て、完成した男性になった」アイドルとして、ハイレベルなパフォーマンスをする同世代のグループと競う必要がある、ということです。(世界的なアイドルとなったBTSも日本にファンを数多く持つ彼らと同世代の男性アイドルであるということを考えても、要求されるレベルは相当に高いということが伺えます)
timeleszの強みは、Sexy Zoneからの古参ファンがいること。そして、日本国内ではテレビでもYoutubeでも大人気の菊池風磨さん擁していることをはじめとして、各メンバーで個々の活動もできていて、色々な媒体への露出が容易であるということです。つまり、グループや楽曲の広報について、国内の地盤が整っている。さらに、タイプロを開催したことで世間的な注目や話題性を集めてもいる。あとは興味を持った人をどれだけCD等の潜在購買層(ファン)として引き込めるか、また引き込んだ人をどれだけ深く長く留めておけるかというところで、グループとしての魅力の向上が最優先課題であるということがわかります。
つまり、タイプロで獲得すべき人材も、このグループとしての魅力を向上してくれる人物ということになります。
STARTO社のアイドルグループは、歌(演奏などの音楽性を含む)が得意なグループと、ダンス(アクロバットやローラースケート等も含む)が得意なグループと大きく二種類あります。このうち、timeleszは前者の歌が得意なグループに属していると考えています。
しかし、2024年現在、アイドルグループが人気を獲得するための要素としては歌よりもダンスの比重が大きいです。これは、2020年に現TOBEを率いる滝沢秀明さんがSixTONESとSnow Manをそれぞれ歌重視、ダンス重視グループとしてデビューさせました。その両グループのCD売り上げ枚数を比較して得られる推論です。
この推論が正しいと仮定すると、人気拡大を狙うためのtimeleszの課題(=タイプロを経て獲得すべきもの)として、最優先すべきはダンスチューンでファンを魅せられるようになることです。更に、グループとしての仲の良さを下敷きにした会話の面白さ、アイドルとしてのレベルを超えた歌の上手さを獲得できればなお良しといった感があります。この辺りについて、詳しくは後ほど述べます。
また、すでに固定メンバーでデビューして10年以上の歴史があってファンダムも形成されたものがあるからこそ、通常のアイドルグループのオーディションと比べるとタイプロではあまり考えなくても良い面もあります。それは、「ビジュアルメンバーの獲得」と「メンバーの若さ」です。
先ほども言いましたが、今の男性アイドル界隈はダンスに対する比重が大きいです。ここから人気を拡大をしていくためには、ダンスブレイクで本職のダンサーさんを引き連れて踊っても様になるレベルのダンスの実力者が入って全体のダンスレベルを引き上げてくれることが望ましいです。
松島聡さんもお上手ですが、例えばブレイクダンスやアクロバットの大技ができるとか、コミカルな動きで笑わせられるとか、アイドルとしてのダンスだけではなく、踊ることそのもので目を引ける人が入ることで一段グループとしてレベルアップしていくと思います。ダンスパフォーマンスにおけるエースです。(このポジションは、アイドルのダンスだけが求められるわけではなく、グループを代表して色々なジャンルを踊れる必要があるので、ダンスリーダーではなく、個人としてダンスに突出した人というイメージです。)
特に、timeleszとなって一作目(実質timeleszとしてのデビュー曲)の「Anthem」のような楽曲で派手なパフォーマンスを出来る人が、2024年のアイドルグループには一人は必要です。また、timeleszにとってもそれは過去のSexy Zoneにはない新たな魅力として、新しいファン層を開拓する大きな原動力になってくれるはずです。
グループとして長く売れていく上で、仲の良さと会話の面白さはファンを飽きさせない・離れさせない意味で非常に重要です。
チームとしての仲の良さを育むには時間がかかる部分ですが、それを時間をかければそれを実現させられるような、チームメイトからもファンからも愛される楽しい人・自分と他人を上手に楽しませられる会話ができる人を選ぶということは、timeleszは特にタイプロという過程を経て選んだ人と選ばれた人で一つのチームになるという特殊な過程を踏まざるを得ないことからも、とても大切な部分です。
単に単発で魅力的なパフォーマンスをするだけなら仲が良い必要はないかもしれませんが、男性アイドルグループのファンというのは、グループメンバー間の仲の良さを好意的に受け取るという性質があるように思います。そして、メンバー間の空気の悪さはおそらく本人たちが思っている以上に敏感にファンに伝わります。
アイドルグループのファンにとって待望のイベントは、新曲の発売とコンサートですが、新曲の発売は一年に数回のタイミングしかなく、コンサートも常時あるわけではありません。(下手したらこれらのイベントは年に一回もないこともある)
この間、Youtube等のグループが出演する番組でファンはアイドルを見るわけですが、ここがファンにとって面白くなければファンは熱量を維持できません。自身が推すアイドルたちが仲良くしており、その姿をコンテンツとして面白く視聴できるということは、アイドル側のビジネスの都合でグループのファンの熱量を減らさない(結果的にファンダムから離脱する人数が少なくなる)という意味で、人気を維持拡大していくにはとても大切な部分です。(timeleszが所属しているSTARTO社の場合、特に関西出身のグループの方々はこの部分を文化として非常に大事にしている印象があります)
Sexy Zone時代は、中島健人さんと菊池風磨さんの不仲説が一時語られるなど、この部分に特に苦手としていた印象があります(それがどの程度の不仲だったのかという詳細な事実がどうかは私は存じ上げないまま申し上げています…ファンの方、気に触りましたら申し訳ありません)。
timeleszというチームを一つにしていくための潤滑油として、また古参のファンと新規のファンを分割させないように上手にtimeleszを一枚岩にして長く進んでいくためにも、自分と周りを楽しませる会話ができて雰囲気をよくして、知らず黒子のような役割を果たせる人を追加することは、今後のtimeleszのグループ活動において必須であると思います。
timelesz(旧sexy zone)は歌に強いグループだというのは前述した通りで、良い楽曲がたくさんあります。これは、通常のアイドルオーディションで結成されるアイドルにはないtimeleszが培った強みの一つです。ただ、これを新メンバーが過去をなぞって普通に歌うだけでは、古参のファンに、過去のメンバーと比較してオリジナルの方が良かったと言われてしまいかねないリスクがあります。(というか、ほぼ確実に言われると思います)
過去の楽曲を新メンバーが歌ってそれを古参のファンに受け入れてもらうには、過去の楽曲が全く新しい解釈で歌われるなど、過去を上回る出来栄えで披露できる必要があります。過去というのは常に美化されるので、過去と同等レベルでは受け入れられず、おそらく相当の出来栄えが必要です。
「未完成な男性」からの脱却という意味でも、新たなグループで過去の楽曲を一定の「完成」のレベルに持っていくことで、古参のファンがメンバー追加の正当性を
受け入れる下地になっていくでしょう。
もちろん、強引に新しい人を加入させて時間をかけて既成事実化して受け入れさせる(あるいは諦めて離させる)という方法もあると思いますが、古参のファンを惚れ直させるという作業を丁寧にすることで、長く強固な質の良いファンダムが出来上がっていくのがタイプロを経たtimeleszの理想形であろうと考えます。そのために、過去の楽曲を新たに歌い直せるレベルの歌唱力の人をタイプロで確保する必要があると考えています。
アイドルは飛び抜けたビジュアルのメンバーが必要と言われますが、timeleszに限って言えばその必然性は薄いです。なぜかというとすでに佐藤勝利さんがいるからです。なまじなビジュアルメンバーを入れたところで、今の時点で化粧品などの広告塔にもなりうる鉄壁のビジュアルを持つ佐藤勝利さんに勝るかという点を意識する必要があります。
そもそも、ビジュアルメンバーがなぜアイドルグループに必要なのかというと、グループメンバー全員の人柄なり長所を知ってもらうには時間がかかるからです。
だから、少数の見目の良さを各所で露出することで、興味をもって貰ってファンになる入り口を用意する。そこから、グループのパフォーマンスなりメンバーの人となりを知ってもらって、ファンになってもらうという過程の中で、最初の入り口になるのがビジュアルメンバーです。
でも、先述したようにtimeleszはすでに菊池風磨さんが大人気で各所に露出しまくっていたり、ビジュアルではすでに佐藤勝利さんという鉄壁のビジュアルを誇る人がいたり、テレビなどの歌番組にも普通に出れる状況が出来上がっているので、ビジュアルメンバーをあえて獲得する優先度は他のアイドルオーディション番組に比べると低いです。
むしろ、timeleszの前身のSexy Zoneは見た目とコンセプト重視でグループを組んだ流れで今の状況になっていて、そこから変革して人気を拡大したいと思っていることを考えると、尚更ビジュアルメンバーを(他の人を追い落としてまで)追加する意義はよく考える必要がある状況だと思います。
timeleszに限って言えば、タイプロで若い人を入れることを必要以上に意識する必要はない(というか、年齢を判断基準に考慮する必然性は低い)と思います。なぜかというと、彼らはすでに(人気拡大を狙ってオーディションを開催している立場にあるといえど)トップアイドルだからです。
アイドルが若いうちにデビューする必然性というのは、売れるか売れないかわからない中で、少しでも若い時代にデビューした方がトライ&エラーで爆発する可能性をたくさん試行できるからです。例えば40・50代になって容姿が衰えてからアイドルとして爆発的に売れるようなことは考えづらく、それより前に世間に見つかる必要があると思えばその試行ができる期間は長い方がいいという感覚で若いうちからデビューできる方が良いということになるわけです。
しかし、timeleszはすでにトップアイドルでファンダムもあり、加入が決まればそれこそ次の日にでも歌番組に出て歌う可能性もあるようなグループです。そうした時に、若くて歌やダンスのスキルが揃っているなら最高ですが、若いだけで伸び代の塊だという人だと、却って悪目立ちしてtimeleszの人気を落とすだけの人になりかねません。最悪、歌については口パクなども可能ですが、所作やダンスについては本人以外にはどうしようもありません。
タイプロを経てtimeleszは注目されています。おそらく、メンバーが決まって最初の歌番組の出演等も注目度が高いと思いますが、高いからこそ、そこで経験値が低く満足なパフォーマンスができなければ終わりです。ジュニアのように育ててから露出するという作戦は取れないので、若さと将来性ではなく即戦力として成立するかどうかを最初に見る必要があります。
ボカロ新曲が人気というフレーズを見たときどんな動画をイメージするだろうか?
恐らく可愛い女の子のアニメーションを想像したと思う、伸びる条件には今やアニメがついていることが必須となっている。
ランキングの上位はアニメで埋め尽くされ、youtubeも「音楽が好きならアニメを見よう!」とせっせとお勧めしてくる。
これがいい曲で埋め尽くされているのならいいのだが、実際のところ、曲自体のクオリティと動画の伸びには関係がない。
駄目な曲でもアニメが良ければ伸びるし、良い曲でもアニメが駄目なら伸びていない、静止画なんてもってのほかだ。
それでもアニメを作曲者自身が作っているなら正当かもしれないが、実際のところ全て外注となっている。
このような動画を作ってくださいと金を払って依頼して、アニメが良ければ伸びるし、悪ければ伸びない、曲に関係なく。
そもそもボカロは自由に音楽活動を行える場所であったはずだが過去の話だ。
これを全力で推進するのがyoutubeとニコニコ動画となっている。
youtubeはクリック率、視聴維持率、高評価などを計測してアルゴリズムが「伸ばす動画」を決定しておすすめに出す。
サムネイルの女の子が可愛いからクリックして、アニメが良いから視聴を継続して、アニメが良かったから高評価ボタンを押すので、よく伸びるのだ。
リスナーが消化できないほどの曲を山のように投稿させて、一番目立った奴がランキング上位という雑なスタンスなので、
結局、目立つアニメ外注ランキングになり、音楽の評価は関係がなくなる。
そのうちエロやらなんやらが一応音楽というていで出てきて支配されるだろう。
もちろん、両者とも「動画サイト」なのでいい動画が上位に来るシステムになっているのは当然なのだが、
そのシステムを音楽ジャンル(もはやボカロに限らず)にそのまま当てはめるのはいかがなものかと思う。
1.音圧を計測し、音楽であるかをチェックし、該当した場合以下を適用する
2.クリック率は音楽と関係ないのでインプレッションアルゴリズムから削除する
3.動画の映像変化率を計測し、静止画から離れるほど低評価とする
5.同チャンネルの別動画を見るかどうかをより重視する、など。
最低限一次審査として交通整理する人が必要だし、リスナーが曲を評価するツールも必要。
イベント外の曲に対しても上記のyoutubeに対するものと同じようなことをやったほうがいい。
それにはすでに過疎すぎるかもしれないけれど。
Q.アニメ外注ランキングで何が駄目なの、音楽だけで売れることはないよ?
A.(聴き手側)ランキングがアニメで決まるのでいい曲を探すのが面倒になります。特にボカコレなど
音楽配信では「このアーティストはこの音楽配信サービスで聴けない」という状況はほとんどない(まれにある)
困る
音楽配信なら、AppleMusicなりSpotifyなりどこかひとつと契約すればまあまず困ることはない
音楽配信解禁!と言ったらAppleMusicもSpotifyもほぼ同時だ
なのに映像配信では「ディズニープラスで独占配信!」みたいな状況が多すぎる
東映特撮FCとかDAZNとかdアニメとかみたいにジャンルを絞ってるのならまだわかる
何よりスターウォーズを独占してるのが許せない
開放しろ
「〇〇を映像化!」と聞いておっ!と期待したところで
音楽だったら「配信解禁!」の時点で主要なサービスに配信される
不条理だ。
Googleってまじで過大評価されてる。Googleの組織的強さってどこにあると感じますかとかいう記事を見て笑っちゃった。これまで働いた会社の中でGが組織として一番ダメだったわ。
だいたい未だに検索広告に依存してるのが強い組織なのかよっていう。もちろん検索エンジンを作って広告を載せたのは発明だったよ。でも何十年前の話だよ。そこから広告の量を増やして「広告」のラベルをどんどん分かりづらくして必死に検索から金を絞りとってるわけじゃん。
ディスプレイ広告はどんどん悲惨な状況になってるしYouTubeの広告もひどいもんだけど、それだけやってもまだ検索に依存してるというのが泣ける。よくメルカリが転売屋支援とか泥棒市とか叩かれるけどGは素晴らしいプラットフォームで素晴らしい会社みたいに未だに言われてるのは笑えるね。ストリームのディスプレイにYouTubeのひどい広告をランダムで流せば社員の妙なプライドもなくなるのでは。
Androidは買収したもの。YouTubeもそう。買収の目利きはいいのかもしれんけどまあ死ぬほどキャッシュがあれば伸びそうなベンチャーも買えるわな。あとなにがあったっけ。Gmail、Googleマップ、何年前の発明? Alexaが出てきて作ったGoogleアシスタント。ChatGPTが出てきて作ったBard。音楽配信サービスなのにYouTube広告がなくなるから売れてるYouTube Premium。性能はミドルレンジだけどカメラが良くて値段が安いから売れてるPixel(これはかしこい。儲からないけど)。
PMが出世のためにサービスをボコボコ作るけど、サービスを維持しても評価されないから、出来たそばから死んでいく。消費者もパートナーもGに依存すると良くないなってもうバレてる。Stadiaとか技術的にすごいのに誰も長続きしないって思ってたし、社員でも思ってたし、実際に長続きしなかった。だからクラウドみたいなB2Bでは絶対に勝てない。MやAみたいなこの分野で絶対に勝って競合をぶっつぶすという泥臭さや必死さがない。
現場の社員は優秀だったよ。そりゃあれだけの面接をやるんだし、死ぬほど時間をかけるし、そのせいで採用したかった候補者は競合に取られてばかりだし。特に日本ではほとんどの職種で英語が必須だから自然といい大学出の帰国子女が集まってくる。でもそれで組織として強みがあるかっていうとないわな。間接部門は人手不足でなにもやってくれない。OKR()のせいで他のチームのサポートとか無理。自分のチームのやってることがおかしいと気付いた時でさえ変えることができない。みんな半年ごとのパフォーマンスレビューに何を書くかだけ考えてて他のことをやる余裕がない。みんな優秀だから評価制度にちゃんと最適化されていく。
新卒は広告営業をやらされるわけだけど、まあGというブランドが得られるし給料はいいからそこはWin-Winかもな。あとは元Gというブランド力で実際には中小代理店に広告を売ってきただけなんだけど頑張ってキャリアを積んでいくわけだ。そんなので大丈夫かと思うけどみんな実家が太いから余計なお世話か。
Gの一番の強みは組織でも製品でもなく、なんか優秀で善良そうというブランドを作ったことだろうね。心理的安全性とか。実際にはメール一本でリストラする普通の外資企業なんだけど。社外の人間がGを夢の楽園みたいに捉えてくれるのはいいが、中の人間までそう思って振る舞ってるのは恥ずかしい話だわ。まあみんなリア充だからYouTubeのひどい広告とか見る機会がないんだろうな。
ちげーだろ。
クラシックってのは著作権フリーだから配信動画のBGMや音楽配信サービスの楽曲数水増しに使うための、「配信音楽」だろうが。
19世紀に市民階級の間でコンサートが流行って昔の曲が発掘されたんです…って、ちげーだろ。19世紀にたかが数万人が聞くようになった程度でそれらの音楽が「市民音楽」になるんなら、配信で数千万〜数億人が聞くようになったら「配信音楽」になるに決まってんだろ。
19世紀に富裕層の市民が聞くようになったっていう変化やその影響に目を向けるのは全然構わないが、それをもって「市民階級の音楽」とか言い出すのはデマでしかねぇ。ここ10年くらい、この耳目を驚かせる為のデマが流行り過ぎてんねん。てめぇらジャコバン派かよ。
いいか、クラシックは「配信音楽」だ。ロマン派より前のクラシックは「市民階級の音楽」ではない。まぁ「宮廷音楽」とか「教会音楽」だと主張するなら話聞いて靴舐めてやるよ。
ネットの誹謗中傷問題で有名な唐澤貴洋弁護士は、日本テレビ「世界一受けたい授業」に出演した際
2019年時点での発言だが現在でもこれが正しいことがわかる。
被炎上側が炎上した事実を認めることになり、訴訟や誤報のリスクがなくなるためマスコミも挙って報道し始め、さらなる拡散、延焼に繋がる。
その根拠として2022年、炎上しても沈黙を貫き見事鎮静化に成功した事例を挙げておく。
2022年1月、有名ラーメン店「中華そば堀川」店主による女性従業員への暴行が週刊文春に報じられる。
その折、店主の姉がお笑い芸人の堀川絵美であることが判明、彼女のSNS上に
弟についてコメントを求めたり、もうお姉さんの芸で笑えないなどといった書き込みが殺到した。
https://twitter.com/horipis/status/1482970171119894528
炎上後、それまで毎日行っていたSNS更新を3ヶ月停止した。再開時に粘着は止んでいた。
有名なレトロゲーム販売店。2022年1月にレトロゲームの100万円福袋を販売したが、
大物配信者加藤純一にのみ評価額の高い特別な福袋を指定して売っていたのではないかという疑惑が浮上。
指摘した者が店に電話して追及したところ、店側は疑惑を認めたが開き直った態度だったという。
その後進展は無かった。
2022年4月、ガーシー氏が有名俳優、新田真剣佑からトイレに押し込まれレゐプされたという複数の女性の証言を紹介。
2022年4月、日本経済新聞に、胸の大きな女性へのフェティシズムを描いた漫画「月曜日のたわわ」の全面広告が掲載された様子の画像が拡散される。
その後、漫画を出版する講談社が「これを見て就活生に元気になってほしい」といった旨のコメントをしているweb記事が見つかり、ツイッター上の一部界隈から女性蔑視であるとの批判が噴出する。
しかし日経新聞も講談社も沈黙。さらにその後、ハフポストの記事で国連女性機関が日経新聞に抗議していたことが判明。
日経新聞は、広告のジェンダー平等を目指す「アンステレオタイプアライアンス」という取り組みに加盟していて、それに違反しているという。
それでも一切の沈黙を貫き、ネット界隈以外でこの件が取り沙汰されることはなかった。
2022年4月、店長がパワハラを苦に焼身自殺していたことを週刊文春が報じた。
さらにこのとき公式ツイッターの最新ツイートが「あぶりチーズポークカレー」を紹介していたことをブラックジョークと解釈されさらに炎上。
報道の2ヶ月後に公式ツイッターの更新を再開。停止期間を経てもなお、件について批判するリプライが相次いだ。
「謝罪するまで粘着するからな」と意気込むアカウントも現れる。しかしその後も会社側は一切の沈黙を貫いた。
その内容は、綾野剛が当時未成年だった自分に酒を飲ませ、体の関係を持ったというものだった。
真剣佑の件と違い、告発者の名前が明らかであることからか週刊誌系メディアもこの件を報道した。
しかし綾野剛サイドは沈黙。当時放映されていたドラマに影響はなかった。
その後ガーシー氏のオンラインサロンに電話音声で登場するも、件には全く触れなかった。
2022年6月、TBS社員が日本へ避難してきたウクライナ人女性に取材を装って近づき体の関係を持ち掛けるという出来事があった、
と告発する者が現れ拡散されるが、特に反応はなく当人からも続報なし。
https://twitter.com/TsuyoshiMaehara/status/1532702745387409408
子育て漫画「毎日かあさん」の作者として有名な人物。2022年6月、娘の鴨志田ひよが公開したブログ記事が拡散される。
そこには母親から罵倒されていたこと、ブスだからという理由で二重まぶたに整形させられたこと、無断で自分の個人情報を漫画のネタにされたことなどなど、毒親批判とみられる内容が具体的に綴られていた。
母親である西原氏への批判はもちろん、子供をSNS投稿や漫画に使うことの是非について議論も巻き起こすほどネット上の盛り上がりを見せた。
しかし西原氏は沈黙。鴨志田氏からも動きはなく、そのまま鎮静化した。
エイベックス会長。2022年6月、松浦氏個人のYouTube配信で「レースクイーンはブスしかいない」「広瀬すずは性格悪い」「深田恭子はババア」
などなど発言していたことを週刊新潮が報じ、女性蔑視だと批判した。Yahooニュース経由でそこそこ拡散された。朝日新聞デジタルも便乗したコタツ記事をアップした。
これに対し松浦氏は、悪質な切り取りで女性蔑視ではないと配信上で反論。週刊新潮は続けて8月、問題の配信動画が削除されていない、反省していないと指摘する記事を出すも以降特に反応も反響もなかった。
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08111057/
2022年8月に開催された音楽フェス、サマーソニックにて英国ロックバンドマネスキンの女性ベーシスト、ヴィクトリア氏が上裸(ニプレスあり)で出演。これは女性の身体が性的に見られることへの反抗だという。
その後同出演者のKing Gnuが乳首にテープを貼って「マネスキンです」と茶化すくだりがあったという報告が挙がり、一部から女性蔑視であるとの批判が噴出した。
以降何もなし。
↑と同イベントでカタコトでMCをするくだりがあり、外国人差別であると批判されたが特に何もなし。
現役の野球選手。2022年9月、交際女性に中絶を求めたりするなどのやり取りがあり、女性は自殺未遂するほど追い込まれたと週刊文春が報じた。
女性への雑な扱いを非難する反応のほか、記事にあったLINEのやり取りの「けつなあな確定(けつあな確定)」がネット上で一種の面白ワードとして消費されたこともありかなり拡散され話題となった。
マウスコンピューターの創業者であり現在持株会社MCJの会長である髙島勇二氏について、
2022年12月、ガーシー氏が交際相手へのDVがあったことを証拠の映像と音声付きで告発した。週刊誌系メディアもこの件を報じた。
その後ガーシー氏のインスタグラムで髙島氏への刑事告訴が受理されたことが報告された。
今のところ髙島氏からも会社からも全く反応はなく、あまり拡散されていない。
2018年12月、当時アイドルグループNGT48のメンバーだった山口真帆が男性2名に自宅に押し掛けられ暴行を受ける事件があった。
ネット上では、同メンバーの荻野由佳が加害者が属していたファンのグループと関与していたのではないかと疑う声が上がる。
所属事務所は疑惑を否定するも全く鎮火せず。荻野氏は沈黙を続けた。
時は流れ2022年9月、朝日新聞デジタルの記事に荻野氏が事実無根の誹謗中傷を受けた被害者として登場。
他メディアにも登場し、時流に乗り自身への疑惑を堂々と否定することに成功した。
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焼身自殺という字面のインパクトや炙りメニューのこともあって大炎上した件であるが、完全沈黙を貫いた結果見事鎮火に成功し、マスコミに報じられることもなかった。
2023年の正月テレビ特番ジョブチューンにも登場しており、広報活動にも全く影響がない様子。
2022年4月に役員が講演で「生娘をシャブ漬け戦略」と発言したのを女性蔑視だと批判した受講者のFacebook投稿がツイッターの一部界隈に拾われ拡散されたが、
吉野家はツイッターで騒がれ始めた翌日には謝罪リリースを出し、その翌日には当該役員を解任したことを発表した。
迅速な対応をすれば誠実と評価されるとでも考えていたのだろうか?しかし実際はさらなる拡散と延焼を招いた。
被炎上側が炎上した事実を認めたためマスコミが一斉に報道した。ただ醜聞が全国に広められただけだ。
それどころか、謝罪を受けてさらなる内部調査をしろと批判側から追加要求(https://www.businessinsider.jp/post-254054)されてしまう始末だ。これはその後わざわざ対応したらしい。
くら寿司の事例を見るに、完全沈黙していれば全国報道されることもなく、役員が辞めさせられることもなかったと思わざるをえない。
マスコミに取り上げられるかどうかで天と地の差がある。
この文章を読んでいる、ネット上の揉め事大好き人間なら上に列挙した数々の事例のほとんどを知っているはずだ。
だが家族や会社の同僚に知っているか聞けば知らないと答えるだろう。
ツイッターで何万いいねあるから広く周知されていると考えているならそれはネットイナゴの自意識過剰だ。
いかなる炎上事案であっても沈黙を貫き、ネットの空間だけで食い止めておくべきだ。
https://anond.hatelabo.jp/20201102010844
思ったより反応をいただけたので、他のこの事例はどうなんだ、という指摘にコメントしていく。
失念していた。間違いなくここに書いておくべき事例なので後ほど追加しておく。
いわばまさに。彼のご飯論法には学ぶことが多い。
2022年の政界で言うと、細田衆議院議長のセクハラ報道の件は結局何もなく時間が経った。
まあアレはマスコミ側も色目使い狙って若い女記者をあてがっているフシがあるのであまり強く追及できないのではないかと思っている。
これは炎上事案ではなく逮捕歴による賞罰が淡々と執行されたというだけかと。
ゲームや音楽配信サービスに残っているのは割と一般的な対応で、
例えばMeTooムーブメントの発端として大問題になった俳優ケヴィンスペイシーの過去の出演作については現在も各種動画配信サービスで見ることができるし、
今話題のカニエウェストもSpotifyは配信停止しないことを表明している。
週刊文春の舞妓の記事のやつかな?アレは非難されている主体が有耶無耶なので反応のしようがないのでは。
ヘルプマークの件は批判を認めて完全に折れたじゃない?その結果ワイドショーにも取り上げられてしまったし。
グッズの販売予定取り消しの発表があるまで1週間くらい謎の沈黙があったけど、あのまま予定通り販売する道も全然アリだった。
すでに指摘されているがこれは沈黙で無事逃げ切っていた事例。五輪の件も沈黙で全然いけたはずだが運営が日和ってしまい敗走してしまった。
一方で、LGBT差別のすぎやまこういち(入場音楽)やナチスネタの荒木飛呂彦(五輪公式アートポスター)が全く燃やされる気配がなかったことに呆れた。
だがその広告というのは、他社の商品ではなく、Spotifyのプレミアム会員への勧誘広告なのだ。
「Spotifyプレミアム会員なら広告なしで聴けちゃう!」みたいな。
つまり、Spotifyは広告費で稼ぐのではなく、Spotify内で嫌がらせをしてプレミアム会員へ誘導することにより稼いでいるのだ。
これってなんかおかしくない?
上手く言えないけどさ。
コミックアプリで広告見たら無料でマンガ見れるのがあるけど、Spotifyはそうじゃない。
広告費で音楽配信料を稼ぐのではなく、嫌がらせをしてプレミアム会員にならせて稼いでいるのだ。
個人的にはそんなことをせず、他社の広告(アーティストの宣伝とか)で収益を上げて、無料で聴かせてほしい。
それではSpotifyは元が取れないのだろうか?
日本の音楽業界はさっさと滅びて欲しいのでロクなアーティストが産まれずに衰退しているのは本当にうれしい。
山下達郎や川本真琴は昔からある日本の音楽業界側だから文句言うんだろう。
音楽配信サービスは才能ある若者が出ていくには良いプラットフォームだと思う。
基本的に日本の音楽業界はクソみたいに閉鎖的な業界で何らかのコネクションがないとほぼ間違いなくデビューできない。
今はリスクヘッジでボカロ系で「再生数を稼げている=ファンが見込める」人がメインにピックアップされる。
天性の才能があっても「ルックスが・・・」みたいなクソ価値観で断られる。
私が音楽を真剣にやっていた20年くらい前、「客を呼べる」とかよりもディレクターの目に留まる方が重要だった。
レーベルの人はライブハウスにまず来ないし、デモ音源も聞かない。
何らかのコネクションでレコード会社の人に紹介してもらい、その人に気に入ってもらうしかなかった。
デモをつくっても聞かれずにゴミ箱へ直行していたというのは有名だし、実際にデモを渡して好意的な反応をしてくれたディレクターは少ない。
今は公平で良い音楽さえ作れればSpotifyでヒットする可能性がある。
過去の大物が配信しても軒並み再生数が稼げないのは、音楽好きはわざわざ昔の曲をまた何度も何度も聞かないからだと思う。
たまに聞くとセンチメンタルな気分に浸れるのは良いけど最新の音楽の方がクオリティが高い。
そして日本語の時点で商圏が狭まる。
日本でほぼ無名のアーティストでもSpotifyで1億回再生されていたりする。
仮に0.1円再生でも1000万円。
今はスキル次第でDTMでもかなり良い音源が作れるので人によっては良い稼ぎになっているはず。
否定するなら君らが才能をピックアップして世界に配信していけば良い。
結論を先にいうと結局自分の好きな顔の人を思い浮かべてフリフラ振るんですけどね…。
ジャニーズ13組が集まる東京ドームのコンサートで当落発表後に制御装置のついたペンライト貸すからそれ以外使うなよ!というお達しが出たよ!
私はフリフラが嫌という以外にもモヤモヤするので3つ愚痴らせてください。
1つめ、なんでチケット応募期間に言わなかった!
私はこのタイミングのフリフラ嫌だけど逆にフリフラなら見たい人もいただろうよ。
2つめ、コロナ禍で散々コンサートが中止になって買ったライトを会場で使えてない人達もいる中で使うなってどういうこと???
3つめ、アイドルというものを売り物にしてる大手事務所が、よりによって今回出ないユニットのペンライトをリユースして全員に使えっていうのは興醒め以外の何物ではないのでは?
3つ目が一番気に食わない!
個人的にアイドルは宗教の信仰に近いというかそういう側面もあると思っている。
機能すればそれでいいだろでは解決できない執着もその気持ちに含まれると思っている。
ぶっちゃけ他のただの制御ライトが余ってるからそれを使ってねーだけなら、フリフラか…半導体少ないもんね…で納得していたかもしれない。
なぜ活動休止の出てこないアイドルのペンライトを持たなくてはならないのか。
これがまだ出てくるアイドルのなら提供してくれてありがとう、自分の応援しているグループのライトを使いたいが袖振り合うも多生の縁今回だけは使うかーみたいな気持ちになるが、嵐は活動休止中。
嵐は好きでも嫌いでもない。嵐のフリフラのライブは見たことあるが肌に合わない、座席に括り付けておけばそれで済む話では…と思った程度。
そんな半導体ないから他のグループの活動してないアイドルのペンライト使ってね。なんて今まで似たようなライトやらTシャツ買ってたのは何だったのか。
自分の応援しているグループの今回のライブのアイテム!という部分だけで家で使いもしないその場だけのアイテムを散々買わせてきたのに。
エコ?地球環境?じゃあまず音楽配信してくれ。CDケースはいいのか。
半導体がない?既存の普通のペンライトなら電気屋にもあるし、半分以上の人達は自分の好きなグループのペンライト家にあると思うよ。
演出のため?東京ドームフルで入れるとは思えないから背もたれのところに括り付けておけばいいんじゃないのか?
自分の好きなグループのペンライトを振りたいのはわかるのはそれは次の機会に…って思う貴方。
それが次はないかもしれない世界になったからコンサートがずっとできなかったんじゃないの。
フェイスシールドしてそれにめちゃくちゃ反射する自分の好きな人のグループじゃないライトを持って自分の好きな人の出番でもその人の色にできない東京ドームに座る私。
https://anond.hatelabo.jp/20211026193844
で、「iPhoneがなぜ日本人に受け入れられたか」を書いた増田です。ブクマが1600もついていてびっくりしました。いままでどんな気合い入れてブログを書いてもブクマ100もいったことがないのに、勢いに任せて書いた増田が1600とは…こういうのみんな知らなかったんですかね。
いろいろ言及してくれた人がいるんで、答えられる限り答えていきたいと思います。
まあ、隠す必要ないよね。そうです。ハイ。名古屋の工業系の大学を出て入りました。あの頃の三洋はすごかったんだ。二次電池、太陽電池、デジカメ、無線通信など、地味に覇権取ってた技術分野がいくつもあった。新潟で半導体も作っていたし、有機ELだって開発してたんだ。パナからは下に見られていたけど、社風はちょっと緩くて、でも活気があっていい会社だった。守口に本社ビルが建ったときは誇らしかったんだ。なんでこの大企業がこうも容易く瓦解して消滅してしまったのか、今となってもよくわからない。新幹線の窓から見えるソーラーアークに「SANYO」とあったのが、「Panasonic」に変わっているのを見たときの衝撃は、今も忘れることができない。
あ、これはまあ、そうですね。事実上の消滅、といったらいいかな…
>日本メーカーのAndroid端末開発の悲喜こもごもを教えて
俺は携帯絡みの仕事で最初にやったのがPHSのCS(基地局)だったんだ。今や三洋が基地局を作っていたなんて知る人も少ないんじゃないか。DDIPocket(その後WILLCOM、そしてSoftbank…)でその仕事していて、CDMAを手伝ったあと、KCP+というクソみたいなプラットフォームでみんなが死んでいるのを横目で見つつ、横須賀で次世代通信の基礎研究みたいなことをやっていた。なので端末の開発はあんまりやってないんだ。でも、三洋の携帯は良かったんだよ。そりゃパナやNECに比べたらブランドや知名度で劣ったけど、中身は全然負けてないつもりだった。ワンセグをつけたのも有機ELディスプレイを付けたのも三洋が最初だし、何より俺らはあのアメリカでしこたま売ってた。
だがいつの間にか三洋の携帯事業はだんだん先行きが怪しくなっていて、ノキアと合併するという話をずっと聞いてたんだけど、なんかしらんけど結局京セラに売られることになった。京セラは厳しいけど温情あるところだったらしく、残ってパナに身売りされた部門よりかはずっと良かったんじゃないかな。俺は京セラには行かず別の会社に移籍してLTEとかしてたんだけど、そこでiPhoneの発売でいろんなもんがすっちゃかめっちゃかになるのをやや離れた場所から見ることになった。その後は凋落する日本の携帯業界とともに生きてきますた。
>iPhoneが出たときにガラケーにかなわないと思ったのはお前の見る目がないからだ
(笑)まあ、そうだよね。それは本当にそうだと思う。ただ、当時出たばかりのiPhoneは、ちょっと重たいサイトを見るとすぐにブラウザが落ちたし、孫さんはこれで仕事が捗るぞみたいなこと言ってたけど、こんな不安定なもの仕事に使えっかよと思ったのも確か。ガラケーのほうがずっと安定していたんだ。その後iPhoneが急激に改良されていったのはご承知の通り。当時はiPhoneの未来性を語るギークも多かったけど、女子高生がNECの二つ折りにじゃらじゃらとストラップをつけて、あらゆる機能を使いこなし超高速でケータイ打ちしてたような時代で、別にメニュー階層なんかもそう複雑でもなく、これがiPhoneより使いにくいなんて思わなかったんだ。先見の明がなかったことはそのとおりだと思う。
>Androidの出始め、海外メーカーのはそんなにダメ端末ではなかったよね
はい、これもそうですね。HTCやサムスンは当初からしっかり作り込んだいいのを出していた。日本メーカーが安定した端末を出せるようになったときには、すでにiPhoneの覇権が確定していたのは前に書いたとおり。ただ、ソニーだけは例外で最初からそこそこ安定したものを出していたし、途中まではグローバルマーケットでガチで戦っていた。とはいえ、確かソニー・エリクソン(後にソニーモバイル)って当時英国の会社だったような。
>iPhoneが普及したのは端末や操作性がAndroidに対して洗練されていたからで、キャリアの戦略や日本メーカーの不手際だけで語るのはおかしい
これも、そうだとは思う。ただ日本だけが突出してiPhoneのシェアが高い(2位以下に10ポイント以上の差をつけている)理由は、キャリアの戦略や日本メーカーの不手際が原因と言っても差し支えはないと思う。
でも、iPhoneが洗練されているってのはどうもやっぱり納得できないんだよな…確かにiPhone5くらいまではそうだったかも知れない。ただその後はUIなんかもひたすらAndroidで先行しているものを取り込んでいったでしょう。通知エリア、戻る機能、大画面化、アイコンのグループ化、ウィジット、カーソル移動…iPhoneがAndroidと比較してそんなに洗練されたものなら、どうしてAndroidのマネをする必要があったのか。また端末はどんどん重くメタボリックになっているし、ノッチはデカく指紋認証も不可で、充電端子の統一もできず未だにデジタルコンテンツのアプリ内購入もできない。それで最高のユーザー体験とか聞くと、寝言は寝てから言えよと思ったりするよな、正直。俺はよく画面分割してYoutubeを再生しながらLINEとかするけど、それすらまだiPhoneはできないんでしょ?
以前はAndroidが高機能高性能で推してiPhoneはユーザー体験がすごいんだと言われてきたけど、今はどちらかと言うとiPhoneのほうがAチップの高性能を売りにして、ユーザー体験は変な所にこだわっておおよそ実用的ではない。その点もAndroidが優れていると言い切っちゃうと荒れそうだからこのへんでやめとくけど、ぶっちゃけ大して変わらんと思うよ。
まああとは、AppleWatchやiPadやMacとの連携が優れてるみたいな話になるんだろうけど、そのへんは使ってないのでよくわからない。個人的な思いで言えば、個人情報から決済から操作性から何から何まで一社に依存するってのは怖くないんかなって思う。Appleは個人情報保護が優れてるって人もいるけど、実際のところは彼ら中国政府にベッタリで、その要請に従って中国企業に個人情報の管理とか任せたりしてるぞ。
俺が本当にこいつらすごいなと思ったのは、Appleではなくサムスンやファーウェイだった。サムスンはGSMとかから今のスマホの時代に至るまで、グローバルに君臨しつづけているほぼ唯一のメーカーだ。そりゃ過去には日本の技術を盗むとかもあったかも知れないが、日本を追い抜いたあともずっと成長を続けているし、しかも端末のコア部品の大半を内製できて、それらがみな競争力を保っている。こんなオバケみたいな連中は他にいない。
ファーウェイは基地局でとてつもない技術力と競争力を持っていたのもあるが、端末だって短期間にすごいのを出してきた。SoCも内製していたし(製造はtsmcだったけど)、その設計思想や性能はAppleに劣らないくらいだった。そして安かった。安く作れるってのはそれ自体がすごい技術力なんだ。実は俺はファーウェイが躍進して、高慢ちきなAppleを奈落に落とすことを密かに期待していたんだけど、そうはならなかったね。でも彼らはきっといつか這い上がると思う。それが日本にとっていいことかどうかわからんけど。
思うに、日本でiPhoneのシェアが高止まりなのは、中韓に対する根強い差別意識もあるような気がする。日本人はアメリカの作るものは大好きだが、中韓については未だに彼らの技術や製品を認めたくない思いがあるんじゃないかな。欧州なんか行くとサムスンやらXiaomiやらのスマホの機能やデザインを褒める声を聞くけど、日本でそういう人はあまり見ないよね。
>老害め
このコメントが結構あったね…iPhoneが出たときに俺は40歳前後。若くはないけど老害じゃないだろうとは思う。ただ今の若い人は、僕らみたいな年代の人間が日本の産業を焼け野原にしたと思っているのかも知れない。まあそれはそれで確かにそういう一面もある。でもまあ、なんというか、この20年、日本はやるべきことは必死にやってきたと思う。
いま話題の半導体だって、パナとルネサスは共同で微細化の研究に取り組んで世界の先端を行っていたし、富士通は最新の工場を三重に建ててファウンドリビジネスにも取り組もうとしていた。ASMLの独壇場であるEUVリソグラフィだって、実は日本が先行して産学共同で先駆的開発をしていた、なんてもう言っても誰も信じないんだろうな。プラズマや液晶だって有機ELだって、実際のところ日本企業は果敢に攻めていた。世界で求められるキーデバイスは何かはちゃんと把握していたし、それでなんとか世界の一角に残ろうと必死だった。後からならなんとでも言えるが、その時々での判断が遅かったとか合理性を欠いていたとは思えない。でも、なぜかその大半が裏目に出てしまった。技術はあった、人もいた、行動もした。でもダメだった。
太平洋戦争の歴史を読んだりするのが好きなんだけど、あれも途中からやることなす事の大半が裏目に出るようになるんだよね。インパール作戦や特攻のような不条理な作戦もあったけど、全部が全部そうでもなくて、その時はこういう道しかなかったのだろうと思えるものもたくさんある。でも、どうしてかその大半は裏目に出てしまう。そんなときは人生にもあるし、国にもあるんだろう。
俺は、あの三洋電機があっというまに崩壊していったのを見ているから、いま世界を席巻しているAppleやらサムスンやらtsmcだって、いつどうなるかわかったもんじゃないよなって思うよ。富士通やNECみたいに卓越した技術を持っていても、長い時間をかけて凋落していった企業だってある。逆に言えば、ほんの20年くらい前までAppleなんてニッチで時代遅れのPCメーカーだったんだ。日本だっていつまでもダメな国じゃない。社会が変わるときは一瞬で変わる。老害って言われるのは悲しいけど、でも君らと一緒にまた上がっていける日は来ると思うな。
追記:iPodのことを何度か書いている人がいるけど、俺の周囲の人たちでiPodを使っている人は殆どいなくて(ちなみに言うとWalkmanだっていなかった)、大体が中韓の作ったmp3プレーヤーを使っていた。格段に安かったし、iTuneとかいうできの悪いソフトを使わないでも、フォルダごと音楽ファイルを放り込めば再生してくれたからだ。俺も名前忘れたけど韓国メーカーのやつを使ってたと思う。これって自分の周囲があらかた理系でメーカーだったから、割と特殊なのかも知れない。ただ全く無関心なのではなく、飲食店で注文を取るお姉さんがiPod touchを端末に使っていたのを見て、ああイノベーションってこういう形も取るのかと感慨深く思ったのを覚えている。ちなみに当時auはガラケー向けに音楽配信サービスをしていて、もちろん三洋の端末も対応していたんだけど、実際それで音楽聞いてる人を見たことなかったな…(ぶっちゃけ、ビットレートが低く、音もそんなに良くなかった)
なので、iPodを使ってた人がiPhoneを受け入れたという説は、そうかも知れないけど自分にはわからん、となるのであった。ごめんね。否定しているわけじゃないんですわ。こうやって現場の人に周りが見えてなかったってのも、我々の敗因のひとつなんだろう。