アメリカでは、9月の第1月曜日は「レーバーデイ(労働者の日)」という祝日で、その翌日の火曜日から多くの学校では新学期が始まります。もっとも新学期というのは不正確で、新学年と言うべきでしょう。この9月からが学校における新年度のスタートとなるわけで、5歳の子供が初めてスクールバスに乗る、あるいは大学へ進学する子供が親元を離れて旅立つといったドラマはこの「バック・トゥ・スクール」の季節に起こるのです。 さて、この新学年に合わせて、オバマ大統領が全国の小学生から高校生に対して一斉にTVでスピーチをすると言い出したのは、先週のことです。ところが、このアイディアについては、発表後すぐに「反対」の大合唱に包まれました。共和党を中心とする反対派からすると、「医療保険問題で政治的に窮地に立っている大統領が子供を使って支持を盛り返そうとするのは許せない」とか「教育現場の政治利用を許すな」ということになるわけで