マレーシア政府は9月20日、フォレストシティ金融特別区(SFZ)の立ち上げを発表した(財務省フェイスブック、マレー語のみ)。2025年第1四半期までに、富裕層の資産管理や運用サービスを提供するファミリーオフィスへの法人税減免を柱とする、各種優遇措置を適用する。フォレストシティは、ジョホール州イスカンダル地域で、王室の支援も受けた地場企業と中国の不動産大手カントリー・ガーデン・ホールディングスが共同で進める1,000億ドル規模の大型都市開発事業で、4つの人工島で構成される。 2023年8月にアンワル・イブラヒム首相が、フォレストシティにSFZを設立する構想を発表していた。この際、SFZで就労する知識労働者に対し特別所得税率15%を適用するなど、イスカンダル地域の優遇措置をフォレストシティにも拡大するとしていた。今回、アミル・ハムザ・アジザン第2財務相は、同特別所得税のほかにも追加のインセンテ