いまからちょうど100年前の1923年(大正12年)9月1日11時58分、神奈川県西部を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生した。 この地震により、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1の揺れを観測した。(当時の震度階級は震度0から震度6までの7階級だったが、家屋の倒壊状況などから、強いところでは現在の震度7相当の揺れがあったと推定されている) 発生が昼食時間と重なったことから火災が多発。津波、土砂災害なども発生し、死者・行方不明者は10万5千人余にのぼった。「関東大震災」と呼ばれる。 この震災についてはこれまで多くの論考が発表されているが、海軍・連合艦隊による救難活動について触れられることはあまりない。ここでは、震災にさいして当時の海軍がどのように動いたかを振り返ってみたい。 大震災の前々日