米カリフォルニア州の住民投票で 2018 年に可決したプロポジション 12 により、州内での豚肉価格が高騰してレストランなどが危機的な状況になっているそうだ (FOODBEAST の記事、 Los Angeles Times の記事)。 プロポジション 12 は家畜を狭い場所に閉じ込めて飼育することを禁ずるもので、州内で飼育される家畜にとどまらず、州内で肉として販売される家畜にも適用される。豚肉価格高騰の原因となったのは繁殖豚が立ち上がって足を伸ばすことのできる飼育スペースとして最低 24 平方フィートの広さを義務付ける規定だ。この広さはブタの体がぎりぎり収まる通常の分娩用金属枠 (2 フィート × 7 フィート) と比べて大幅に広い。米国内で生産される豚肉の 15% を消費するカリフォルニア州を失わないため州外の生産地でも規定に従うことになるとの見解がある一方、価格の上昇も予想されていた