フィリピンでは前大統領の娘のサラ・ドゥテルテ副大統領が、自らが殺された場合にはマルコス大統領夫妻を殺害するよう、ある人物に命じたと明らかにして当局が大統領の警護を強化する事態となり、前大統領の一家と現政権の間の対立が激化しています。 フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領は23日、オンラインで記者会見を開き、自らが殺された場合にはマルコス大統領夫妻と大統領のいとこにあたるロムアルデス下院議長を殺害するよう、ある人物に命じたと明らかにしました。 ただ、自らがどのような脅威に直面しているかについては具体的に説明しませんでした。 この発言に対しマルコス大統領は25日にビデオ声明を発表し「国全体を政治の泥沼に引きずり込むようなことはさせない」と述べて強い不快感を示し、フィリピン当局がマルコス大統領らの警護を強化する事態となりました。 サラ副大統領の父親のドゥテルテ前大統領は、政府が発表しているだけで