【6月26日 AFP】ブラジルにある世界最大の熱帯湿原「パンタナル(Pantanal)」が「制御不能の火災」に直面しているとして、現地当局は24日、6か月間の非常事態を宣言した。 国境をまたいでボリビア、パラグアイにも広がるパンタナルは、野生生物の宝庫。ジャガーの生息密度は世界一とされる。 そのパンタナルで乾季のピークを前に火災が急増しており、現地マトグロソドスル(Mato Grosso do Sul)州は、向こう6か月間の非常事態宣言を発表した。 専門家らは、厳しい干ばつと、森林に農地を拡大するための焼き畑が制御不能になり、燃え広がった結果だと指摘している。 リオデジャネイロ連邦大学(Federal University of Rio de Janeiro)の衛星データによると、パンタナルでは今年すでに62万7000ヘクタールが焼失した。 パンタナルは過去最悪の火災の年とされた2020年