イランが露呈する、理想主義と現実主義のギャップ――フィナンシャル・タイムズ 2009年6月22日(月)09:00 (フィナンシャル・タイムズ 2009年6月18日初出 翻訳gooニュース) フィリップ・スティーブンズ ワシントンでは今、心が頭と戦っている。そのせめぎあいからくる緊張はあまりに如実で、手で触れそうなほどだ。オバマ政権の一部は(そしておそらく、大統領自身は)、テヘランの町中にあふれているデモ隊に、国際社会と大多数と一緒になって拍手を送りたいはずだ。この理想主義的、ウィルソン主義的な条件反射を食い止めているのは、外交的なプラグマティズムだ。自由は普遍的な価値だ——これを米国がどれだけ高らかに掲げようとも、アメリカがイランの体制変更、政権交代を求めて呼びかけているとは思われたくないのだ。ホワイトハウスは。 理想主義と現実主義のせめぎあいは、米政府のこれまでのコメントにも表れて